好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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寒いんですけど・・・・ :: 2011/03/23(Wed)

いやいや、いい加減雪は満足したなぁ。
けど週末まで雪だるまのマークがついてた。

憂鬱・・・・。


皆様も風邪など注意してくださいね。


さて続きから、社長と秘書シリーズからホワイトデーの翌日編です(笑)。

相変わらずタイトルが思いつかなかったのと、時期が外れていることには
目をつぶってください。








(昨日は楽しかったなぁ)
(なのはの作ってくれた料理も、クッキーも美味しかったし)
(ああ、もちろんその後ちゃんとなのはも頂いたし)


社長室の椅子に座り、ニヤニヤしながら時々反動を
つけては椅子をクルクルクルクル。

その様は以前のようなトゲトゲしさはなく、これも単に
なのはのおかげだとエイミィはとてもとても感謝していた。


感謝はしているのだけれど・・・・


「いい加減、そのだらしない顔を戻して
仕事してください。社長!!」
「ん~~~~~」

今日はもう仕事、いいんじゃない?なんて
そんなふざけた話があるかってぇの。
本当にもう!


「この色ボケ社長・・・・」
「何か言った?エイミィ」
「いいえ、何も」


ボソッと零した愚痴を上手に拾い上げ
問うてくるも、それもまたどうでもいいようで、



「やっぱダメだ。早く来ないかなぁ・・・・なのはちゃん」


と呟いたその時。


「失礼します。社長、仕事が詰まってます。
出かける用意をして下さい!!」

若干、いや完全に怒っているなのはが社長室へと
やって来た。


「なのは?!」
「なのはちゃ~ん。待ってたよぉ」


ちらりとエイミィへと苦笑を零し、すぐにフェイトへと
向き直るなのは。


「えっ、だって今朝・・・だって動」
「出かけますよ、社長!!急いで準備して下さい!!」


とんでもない事を言い出しそうなフェイトに、最後まで
言わせず怒鳴った。


「はいっ!!」

「おーー。やっぱりなのはちゃん凄い。じゃあ後
お願いね~」


そう言って手をヒラヒラと振りながらエイミィは
社長室を出て行ったのだった。








「なのは・・・どうして」

恐る恐る聞いてみる。まぁ大体の予想はつくのだが。


「・・・・・・エイミィさんから電話があった。」
「うっ・・・な、なんて?」

なんて言ったのさ、エイミィ。なのはが怖いよ。


「色ボケ社長が仕事しないからみんな困ってるって。」
「色ボっーーーー、エイミィ・・・・・」

(もう、一体なんて事をなのはに言いつけてるのさ)
(あーー、もう、なのはの目が・・・・・怖い)

力なく俯く、だけどそれより


「えーーーっと、なのは?身体は・・・・その、
大丈夫・・・・かな?」


昨夜、というか深夜過ぎまでフェイトはなのはを
離さなかった。疲れ果ててしまったなのはは
今朝はぐっすりと眠ったまま起きなかった。


ほぼなのはと同じ頃に眠ったフェイトは、睡眠不足で
あるはずなのに、朝いつもの時間に起きて、シャワーを
浴び、死んだように眠るなのはにいってきますと
その閉じた瞼にそっとキスを落としてから出社していた。


この差は一体どこから来るのか、なのはは常々思って
いたのだが、それを口にする事は何故だか憚られて
今に至っている。


「全然大丈夫じゃないよ。身体はだるいし、腰は痛いし。
全部フェイトちゃんのせいなんだからね!!」
「うっ・・・ごめんなさい」
「それに!!」


ズビシッと人差し指を突き出し、フェイトに一歩迫り

「色ボケ社長なんて呼ばれるの悔しいでしょう、もう!」

といいながらブツブツと文句を言っていた。

(えーーっと、それってつまり)

「私のため?」
「あっ・・・・・・むぅ。」


ちょっと口を尖らせ、頬を膨らませる。


「ははは、なのは可愛い」
「もう、それがダメなんだってば!!」
「だって、本当の事だよ」
「ダメ。ちゃんと仕事するよ。もう、意地でも
最後まで頑張るからね」


行くよーーーーっ。そう声を張り上げて、最初の訪問先へ
向かうべく社長室を出たのだった。










のだが・・・・・・・。

(なのは、無理し過ぎ。)
(昼も殆ど食欲なかったし)
(でも、休めって言っても絶対にいう事聞かないよね)
(半分・・・いや殆ど私のせいだしなぁ)


「はぁ」


外から戻ってからのなのはは、仕事の遅れを
取り戻そうと、朝の宣言どおり随分とピッチを
あげて仕事に取り組んでいた。

傍目にはいつも通りに映っているそれは、
フェイトから見れば、随分と無茶をしているのが
丸分かりだった。


自分が原因で、そのとばっちりをなのはが受けているような
この状態は、フェイトとしても全く本意ではない。なのはを
すぐにでも休ませてやりたいと思っても、なのは本人が
休もうとしてくれない。おまけに表面上はいつもと
変わらないので、他のみんなからも色々と頼られてしまうから
始末が悪い。


「はぁ・・・」


今日何度目かの深い溜息。


そして


「よしっ!!」

気合を入れなおす。

(今日は絶対に残業しない。定時でなのはを終わらせる為に
私が出来るのは滞っている仕事を片付ける事。)


「エイミィ、この間の資料を」


そう心に決めて、改めて資料に向かい始めた。











「お疲れ様でした」
「お先に失礼します」
「お疲れ様」


定時を若干遅れて、秘書課も今日の業務を終えた。


「おわっ・・・・た」


「なのはちゃん!!」
「なのは!!」


同僚や、後輩を見送った後、なのはは崩れるようにして
倒れこみ、そのまま意識を失ってしまった。








「・・・・・ん?あれ?」


気が付いたら、私は社長室のソファーで横になっていた。
そのすぐ傍には、心配そうな顔で覗き込むエイミィさんと


「ふぇぃとちゃん」
「うん、良かった。気が付いたね」
「あぁん、なのはちゃん、良かったよ~」


そう言いながら私の手を握るエイミィさん。

「あっ」

慌てて起き上がろうとした私を、フェイトちゃんが止めた。


「まだ、起き上がっちゃダメだよ。倒れた時、頭
打ってるんだから」


そう言われたので頭に手を当ててみる。


「ーーったぁ」

タンコブらしきものが出来ていた。


「ごめんね、なのはちゃん。こんなになるまで
無理させちゃって。ホントにごめん」

今にも床にぶつけてしまうのではないかと思うほど
頭を下げられ、逆にうろたえてしまった。


「あっ、いや。そんな気にしないで下さい。元はといえば
私達の・・・・フェイトちゃんのせいなんですから」


私達のせいと言いかけて、少し考えてフェイトちゃんの
せいだと言いなおす。

うん、ホントそうだよね。


チラリとフェイトちゃんを見ると、そっぽを向きながら
指で頬を掻いていた。


「ぅ・・・ん。そ、だね、今回は私が悪い」


あっ、珍しい。認めちゃった。思わずエイミィさんと
顔を合わせて苦笑した。よっぽど堪えたのかな。


「あ、っと。途中で気が付いてたんだけど、どうせなのは
いう事聞いてくれないだろうと思って黙ってたし・・・」

いつもより力のない声。
それにしても・・・気がつかれてたか。


「だから、午後からあんなに頑張ってたんだ・・・・」

そう言うエイミィさんもいつもより仕事してましたよ。



3人して顔を見合わせクスリと笑う。



「なのは、頭痛くない?病院いかなくて平気?」
「コブになってるトコは痛いけど、それ以外は
何ともないから平気だよ。」
「そっか、なら帰ろうか」
「そだね」


そう言ってフェイトちゃんが立ち上がった。

「あーー、今日は私が送っていくよ」
「えっ、でも」
「いいって、なのはちゃんを呼び出しちゃったお詫び」

そう言ってペロッと舌を出した。


よし、じゃあ帰ろうとエイミィさんとフェイトちゃんが
言うから、私も立ち上がろうとしたら


「なのははこっち」
「えっ?」

いきなりフェイトちゃんに抱えあげられてしまった。
所謂、お姫様抱っこで。

「えっ、あ、あの。いいよ。自分で歩くから」

エイミィさんもいるのに恥ずかしいよ。

「だめだよ、なのは。まだ顔色よくないし、それに
足、力入らないでしょ?」

ぅぅう、そう言われると・・・まぁ確かにさっきから
そんな気はしてたんだけど・・・・・・・・
仕方ないかなぁ。ちょっと恥ずかしいけど。


「ん、わかった・・・・・お願いします。」

そう言ってフェイトちゃんの首に腕を回してくっついた。




それじゃあ、帰ろうと歩き出す2人。
静かな廊下に規則正しい靴音が響く。
おまけにフェイトちゃんにくっついているせいで
その心臓の音がとても心地よく聞こえる。





カツンカツンカツン

トクントクントクン




カツンカツン

トクントクン




二つの音を聞きながらいつの間にか私はフェイトちゃんの
腕の中で眠りに落ちて行った。







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