好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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第八話です :: 2011/04/04(Mon)


本日も更新です。

拍手も更新しようかと思ったんですが、今日はこのまま
素敵ご本の読破にかかります。

明日辺り更新できたらいいな、みたいな( ;^^)ヘ..。
ご了承くださいm(_ _)m


それでは続きより、ごゆっくりどうぞ




第八話





フェイトちゃんのお部屋にお邪魔してから、早いもので
2週間が経過していた。
一緒にいられる事で、近づくチャンスとか考えていたのは
最初だけで、大学が違うと言う最大のハンデが邪魔をして
一緒にいる時間は思ったほど多くはなかった。



その中で一緒に生活して驚いたのは
フェイトちゃんが積極的に食事をしないという事。





久し振りに一緒だったある日の朝。


「あれっ、フェイトちゃん。朝ごはんは?」
「えっ?ああ、私はいつも朝は食べないんだ。」


私よりも随分と遅く起きて、身支度を整えた後
そのまま大学に行こうとするから、驚いて尋ねたら
当然の事のようにそんな返答が帰ってきた。


ちょっと気になって、じゃあお昼は?って聞いたら
気が向いたら食べるよって・・・・。

そんなんでよく今まで生きてたなぁなんて変に感心したけど
いやいや、ダメでしょう、それじゃあ。


「待って、フェイトちゃん。そんな生活してたらダメだよ。
ちゃんと朝起きて、朝ごはん食べて。それから一日が
始まるんだよ。」
「でも、ずっとそうだったし。朝は食欲がないんだ」
「それでも、少しくらいはお腹に入れたほうが絶対に
いいの。」
「無理して食べても気持ち悪くなるだけだよ」
「だったらもう少し早く起きて・・・・」
「もう!私がいいって言ってるんだからいいんだよ!」
「あっ、フェイトちゃん」


私の言葉にちょっとイライラしながらその日は
出て行ったけど、絶対にフェイトちゃんの生活は
間違ってるんだからね。





その日の夕方。私はフェイトちゃんよりも早く帰宅していた。
両手にスーパーから大量に仕入れて来た食材を持って。



最初に冷蔵庫を開けたときにもっとよく問い詰めれば
良かったんだ。なにしろ、そこには僅かな調味料と
水、それに数本のアルコール類。食材と呼べる物は
殆ど入っていなかったのだから。


(よし、フェイトちゃんが帰ってくる前に夕食を準備しちゃおう)
(それで、多く作りすぎちゃったから一緒に食べてって言うの)
(うん、我ながらいい作戦だよね)


なんて、夕食作りに取り掛かっていたら、思っていたよりも
早くフェイトちゃんが帰ってきた。


(ああ、まだ半分も用意してないのに~)


「ただいま~」
「お、おかえりなさい。フェイトちゃん」
「なのは、今日は早かったんだね。変わった事なかった?」
「う、うん。大丈夫。何もないよ」
「なのは、凄い食材だね。一度にそんなに買いこんで
大丈夫なの?」
「えっ、えっと、その・・・・あっほら、少し作り置きしておくと
時間がない時でも暖めれば食べられるようになるし・・・」
「あぁ、そっか。さすが喫茶店の娘さんだ」
「いやぁ、そんな事ないよ・・・」


(なんか、新婚さんって感じの会話だよね・・・・・)
(はっ!!って違うそうじゃなくて・・・・一緒に食べようって
どうして、その一言が言えないかなぁ・・・・)


なんて一瞬浮かれてしまっていたら、フェイトちゃんはさっさと
部屋に行ってしまった。


(えっ?フェイトちゃんは夕飯食べないのかな・・・・)
(えっと、どうしよう。作ってから誘ったら一緒に食べて
くれるかな?)
(ああ、でも今朝みたいに怒らせちゃうかな)
(どうしよう。)
(あんまりしつこくして、煩がられたくない・・・よね)



一緒に生活して、フェイトに対する恋心が大きくなるにつれ
なのはには、最初に会った頃の勢いはまるでなくなっていた。















朝、起きたらキッチンからいい匂いが漂っていた。

「おはよう、フェイトちゃん」
「おはよう、なのは」
「ねぇ、フェイトちゃん。ご飯できてるから、一緒に食べよ?」


そう言ってテーブルの椅子を引いてくれた。


朝起きて食事の準備が出来ているのなんて何年ぶり
だろうか。そういえば朝は食べなきゃいけないって
昨日も言ってたっけ?


「なのは、昨日も言ったけど私は「うん、聞いたよ。でもね」


私の言葉を遮ってなのはが続ける。


「朝はやっぱり食べた方が絶対に身体にいいんだよ。」

それでなくてもフェイトちゃんは痩せすぎだよ。なんて
言ってくるけど、本当に朝は食欲がないんだよね。


「なのは、そうやって気を使わなくていいよ。食事は
食べたいときに食べるのが私のやり方だから」
「気を使ってる訳じゃないよ・・・・・。
だったら、せめてこれ持って行って?」


そう言って渡されたのは


「お弁当?」
「うん、そう。小さめのサンドイッチ。それならドコででも
食べられるでしょ。私のも作ったから」

ついでに。そう言って自分の分だともう一つの包みを
持ち上げて見せた。


決して押し付けようとしているのでないのは、なのはを
見ていれば分かる。けれど、どうしよう。ここでいらないって
言えば、なのは傷ついちゃうかな・・・・。


じっとお弁当の包みを眺めていたら


「迷惑・・・かな?」


ポツリと零れる声。それがあまりにも寂しそうだったから
つい


「迷惑なんかじゃないよ。ちょっと驚いただけ。
えっと、じゃあこれ貰っていくね」


そう言ってお弁当をなのはから奪い取るようにして受け取り
バタバタと部屋を後にした。








その日のお昼。私はなのはから渡されたお弁当を手に
どうしようかと悩んでいた。はやてと一緒に食べると
絶対にからかわれる。かといって食べないとなのはを
傷付ける事になりかねない。誰かに食べてもらうのも
何となく気分が悪い。で結局はやてに見つからないうちに
どこかで食べてしまおうと思って中庭のいつもはあまり
人が来ないような所のベンチに腰掛けそっとお弁当の
蓋を開けてみる。


「ぅわぁ。凄い・・・・・」


つい溜息が零れるほど、綺麗に入れられたサンドイッチ。
卵やツナ。野菜もバランスよく入っていて、大き過ぎず
かと言って小さすぎるでもないそれは、普段あまり食べる事に
興味のないフェイトでさえも思わず食べたいと思える程の
出来栄えだった。


「喫茶店の娘って言うのも伊達じゃないね」


そう言って一つに手を伸ばしかけた時


「何や愛妻弁当か」


頭の上からそんな声が聞こえた。


「は、はやて!い、いつからそこに?」
「さっき、フェイトちゃんに声かけたんやけど気が付かないで
こっちに来たんで、慌てて追っかけてきてしもうた」


なんてニヤニヤと笑ってる。本当に声をかけたのかな。
絶対に怪しいんだけど・・・。


「で?それはなのはちゃんの手作りなん?」
「そ、そうだけど」
「へぇ、フェイトちゃんがなぁ・・・・。ふ~ん・・・」
「な、何か文句でもあるの?」
「いやぁ、なんもないよ。なんや嬉しいなぁおもただけやから」


そう言って笑うはやて


「嬉しい?」
「気づいとらんやろうから教えといたるけどな、今のフェイトちゃん
顔、緩みっぱなしなんよ?。」
「はぁ?」
「フェイトちゃんの為に作られたお弁当。それ見て顔緩んでた」
「ええ傾向や。そうやってもっと人に関わったらええねん」
「はやて・・・・・」
「それにしても、お弁当やなんて。なのはちゃんもなかなか
やるなぁ。惚れた相手の胃袋しっかりキャッチしとるやん」


折角言い事を言っていたと思ったら、途端に掌を返したように
揶揄って来るはやて。コロコロと変わるはやての表情に
けれど、やっぱり嬉しさが見え隠れしてて。


私は、はやてに冷やかされながらも、なのはの作ってくれた
お弁当を全部平らげた。







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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. ルームシェアは突然に
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