好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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十二話です :: 2011/04/08(Fri)

震度6強とかで余震ってありえないよね。


今日も更新です。続きから十二話になります。
もうすぐ終わりだな。次は何にしようかな。



それでは続きから、ごゆっくりどうぞ。







第十二話








~♪~♪~



なのはに払われた手を見ながらぼんやりとしていたら
携帯が鳴った。



(なのは?!)




「もしもし、なのは?」
『悪かったな、彼女じゃなくて』
「なんだクロノか」
『いきなりそれは酷いんじゃないか』
「ごめん、ちょっと色々あって。それよりどうしたの」
『お前に頼まれていた件なんだが・・・・』
「あっ、うん。」
『遅くなってすまなかったな』
「いいよ、こっちこそ無理に頼んだんだし。それで」
『ちょっと彼女に確認したい事があるんだが・・・・』





電話はクロノからだった。私が以前頼んでいたなのはの
身辺調査。なのはのといっても、本人のじゃなくて、周りに
不審な人物がいないかどうかと言う点を重点的に。
結果、どうやらなのはの思い違いではなかったらしい。








外は雨だった。


(なのは、傘持っていかなかったよね。風邪ひいたら大変だから)
(それに、クロノからの話も伝えないと・・・・)


何か理由をつけないと動き出せない自分が歯がゆかった。







傘を手にして、家を出た。どこに行ったのか全く見当が
付かなかったから、辺りをグルグルと探し回る事に
なってしまった。


(1ヶ月近く一緒にいるのに、私はなのはの行きそうなトコ
全然知らないんだな)
(いや、知ろうとしなかったのかも知れない。)


なのはと一緒の時間は楽しかった。
そこにただいるだけで、何もしていなくても全然
退屈じゃないんだ。まるでそこにいる事が
当たり前みたいに。




『フェイトちゃん』



呼びかけてくれる声が心地よくて



『一目惚れだったんだ。』



そんななのはの気持ちの上に胡坐を掻いていた。
何もなのはに告げる事もせずに、ただ居心地のよさに
浸っていた。




だからこれは天罰なんだろうか・・・・・












(みつけた、なのはだ)


道路を挟んで向こう側、公園のベンチの傍。



「なのーーーー」


叫ぼうとして・・・・・・・出来なかった。




木の陰に隠れていて見えなかったその人物。
たった今、なのははその人の胸に飛び込んで
縋るように泣いていた・・・・・。









「どうして?・・・・」











「はや、て・・・・・・・」




















気が付いたら雨の中、知らない場所を歩いていた。
差していた傘も、持っていた傘もなくなっていて
ずぶ濡れのまま、けれど立ち止まることなく歩き続けた。


出来る事ならこの雨が全ての感情を洗い流しては
くれないだろうか。




泣いていたなのはを慰めるはやて。
そっと肩を抱き優しくなのはを包んでいた。



最近のなのはの不自然な振る舞いも一緒にいるのが
はやてじゃなくて、私だったから辛かったんだね。
私に触れて欲しくなかったのも、はやての為だったんだね。


もっと早く言ってくれれば良かったのに、私の中のなのはの
存在がこんなにも大きく育ってしまう前に・・・・・・









(そっか、また、だ。また私は大切な人を失ったんだ。)


誰かを大切だと思えば、それを失くしてしまった時
ダメージは、大切だと思った気持ち以上に膨れ上がる。
だから、私は他人を遠ざけた。大切な誰かを作らないように。

なのに私は、いつからまた人の温もりを求めるように
なっていたのだろうか。

いつから私は、特別な誰かを作ろうとしていたのだろうか。



「なのは、キミは私に一目惚れしたって言ってたじゃないか」
「わたし、が。何も言わないから、愛想尽かしちゃったのかな」
「はやては、優しくしてくれる?ちゃんとキミの声を
聞いてくれてたの?」
「・・・・・どうして、はやて、なのかな・・・・」



はやての手がなのはの肩をそっと抱きしめた、あの光景が
目に焼きついて離れない。









「ねぇ、なのは・・・・・・・どうして、私はキミに・・・・・」





近づいてしまったんだろうねーーーーーーーー。


呟きは雨音と共に静かに消えていく。










「ーーーーーーくっ、なの、は・・・・・・」
「なのはぁ」
「な、のは・・・・・」
「なのは・・・・・・・・」
「なのは・・・・なのは・・・・・・・・うぅ、うっ・・ぅあぁ」


その場に崩れるように蹲る。
フェイトの頬を伝う涙は、雨に混じることなく
流れ落ちる。


気がついてしまった感情に心が悲鳴をあげていた。


今になって誰にも渡したくないなんて、そんなの
我侭にも程がある。




だけど・・・・・



なのは・・・・・・・・・







私は









・・・・・・・・キミが










・・・・・・・・・・・・・・・好きだよ。






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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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