好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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1+1 は 3 :: 2011/05/02(Mon)


雨が降って寒いです。桜も散っちゃいましたね。
ゴールデンウィークもあっさりと過ぎ去っていきそうです。


それでは、続きからどうぞ。









■   □   ■   □   ■   □






本気の・・・・恋
そんなものは、ただの錯覚なんだ



そう、錯覚。
だって、いつもそうだったじゃないか。
私の周りの人間は、いつだって・・・・・。








第2話







昼休みのゴタゴタで午後からの授業に出る気にならず
屋上で寝転んで空を見ながら入学当時の事を
思い出していた。








入学してからの私はあの頃、自らに降りかかった
出来事から立ち直る事が出来ずに全ての事に
無気力になっていた。

母さん達も心配はしていたけれど、それでも毎日
学校へ出かける私を黙って見守っていてくれた。
どれ程心配をかけているのかなんて痛い程理解していた。
けれど、それに気を配る程私は強くなかった。

本当は学校にも行きたくはなかったんだ。
学校へ行くと、そこかしこに卒業した生徒の面影が
残っていて、色んな活動の様子を撮影した写真も
多く残っていた。

彼女は人気があったらしく、どの写真を見ても、
その輪の中心にいた。

それを見るたびに胸を締め付けられた。
時には彼女を憎む事で胸の痛みをごまかそうとした。

そんな事を繰り返すのに疲れた頃、ある先輩に
声をかけられた。



いつものように、彼女の写真の前に立って
そっとそれに触れようとした時、声をかけられた。


「あなたもあの人に置き去りにされたの?」


訝しむ私にその先輩は何も言わず、私が見ていたものと
同じものを見て、それからゆっくりとそれに指を近づけた。
静かに優しく彼女に触れる様子を見て、ああ、この人も
彼女の事が好きだったんだと、そう思った。




だからだろうか。私がその先輩と関係を持つのに
そう時間はかからなかった。
恋愛感情などそこには微塵もなく、ただ同じ女(ひと)を
好きだったと言うだけの関係。傷を舐めあうだけの悲しい関係。

ただ一つ違ったのは、先輩は卒業した彼女が
忘れられなかっただけと言う事だ。

そう私とは違う。

もっとも近い所にいると思っていた彼女が、結局は
私ではない男(ひと)を選んでこの地から姿を消した。
もうどこにも、彼女の存在を感じられない。
そうやって置いていかれてしまった私とは違う。


その証拠に、その先輩はいつの間にか他の人を
追いかけるようになっていた。
私と肌を合わせている時、あれほど彼女の名を呼び続けて
いた先輩が、いとも簡単に他の誰かを好きだと言う。


あぁ、そうか。結局あの先輩は彼女を好きだと錯覚していた
だけだったんだ。それならきっと私もそうなんだ。
先輩は私1人を踏み台にしただけでそれに気づけた。

だったら、私の心は何人踏み台にすれば、好きだと
いう感情が錯覚だったと理解してくれるのだろうか。


簡単な事だった。試してみればいい。



以前言われた事があった。


『フェイトちゃんはそこらへんにフェロモン撒き散らして
歩くから、あちこちから仰山虫が寄ってくんねんな』


あの時は馬鹿な事をと一笑に付したのだが、今こうして
自分の周りを観察してみると、案外本当の事だったのでは
ないだろうかと思えてくる。


他人よりも高い身長。
他人と違う髪の色。
他人よりも目立つ顔立ち。


僅かに微笑んで、優しく接すれば人は簡単について来た。
相手が全て女性だったのは、最初に関係をもった先輩が
女性だったから。女性の身体は柔らかくて温かい。
肌を合わせている時だけは、胸の痛みを忘れられたから。
それに、彼女と一緒に行ってしまった彼と同じ男には
嫌悪感しか生まれなかったから。



そうやって私は何人もの女(ひと)と関係を持った。







その内、自分が何のためにこんな事を繰り返しているのか
分からなくなった。私の心は痛みを通り越して壊れて
しまったらしい。



やがて、私と関係を持った女(ひと)達はあっさりと私の
元からいなくなる。それでも私は何を感じるでもなく
ただ次の相手を探すだけ。壊れた心は痛まない。

寂しくて堪らないときは特に誰かと肌を合わせていた。
そうすれば忘れられると既に私の心は知っていたからだ。


皮肉な事に、私の精神はそれで落ち着きを取り戻した。
勉強にもそれなりに身が入るようになった。
もともと法律の勉強がしたくて選んだ学校だ。
勉強も嫌いではない。それなりに身が入れば成績だって
上がってくる。教師の受けも他の生徒の受けも良くなる。

近寄ってくる人間に事欠く事はなかった。







2年の終わり頃には、私は快楽のためだけに女を抱く女と
影で噂される程になっていた。






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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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  1. 2011/05/03(Tue) 00:09:25 |
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