好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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1+1 は 3 :: 2011/05/03(Tue)



さて本日も参ります。

第3話。


続きよりどうぞ











■   □   ■   □   ■   □








この蒼い空が大好きだった。







だけど、今は、蒼い空が・・・・・・・・・嫌いだ。








第3話







「こんなトコにおったん」


屋上へと続く重たい扉が開かれる音がしたと思ったら
訛りのある話し方をする悪友に声をかけられた。


「はやてか・・・・」
「サボったらアカンよ。フェイトちゃん」
「そう言うはやてだって」
「私は、ほら・・・・・おなかが痛くて、な」


そう言ってウインクされた。


「それを、サボりって言うんじゃないの?」
「まぁ、そうとも言うなぁ・・・・」
「ふっ。あは、はははははは」
「あははははははは」


そう言って二人顔を見合わせて笑いあう。
しばしそうやって笑いあってから、となりに
はやてが ゴロン と寝転がった。



「相変らず派手にやっとるね」
「・・・・・・」
「教室中、大騒ぎやで」
「・・・・・・・そう」



誰かが昼間の修羅場を見ていたらしい。
まぁ、あれだけ派手にやったらね。
それをまたフェイト・T・ハラオウンの悪癖の犠牲者が出たと
面白おかしく言いふらしていたのがいたとはやては言う。


「好きだって錯覚に早く気がつけて良かったんだよ」
「ホンマにそう思っとんの?」
「思ってるよ。間違いに気づかせてあげてるんだから
本当は感謝されてもいいはずなのにね」


そう言ってクッと喉の奥で笑う。
いつもだったら、この万年タラシ女とか何とか
軽く冗談を言ってくるのに、今日のはやては
ちょっと違っていた。




「なぁ、フェイトちゃん」
「ん?」
「・・・・いつまで、こんな事続けるつもりなん」
「何の事?」
「自分を追い込んで、何がしたいんよ」
「言ってる意味が分からないよ」



お互い顔を見ずに空を見ながら話す。













「この空みたいな蒼い瞳で、優しくて、そして強くて・・・・」
「はやて・・・・何、言ってるの」



少しの沈黙の後、突然語りかけるように話すはやて。
それはいつもの口調ではなくて、だけど誰が言ったものなのか
なんてすぐに分かってしまう。そんな言葉。



「年上の癖に時々妙に子供っぽくなったり」
「はやて、止めて・・・・」
「全部ひっくるめて好きだなぁって思うんだ」
「はやて!」



起き上がってはやてを睨みつける。
はやても負けないくらいの勢いで起き上がって。



「いい加減、目を覚ましぃ。こんな事続けてたって辛いだけやろ」
「何の事?」
「本当は誰かに傍にいて欲しいんやろ。」
「そんな事ないよ、一人が気楽。自由だしね」
「なら何で毎日寂しそうに空ばっかり見上げとるん?」
「たまたま見てただけだよ」
「黙っていなくなった人の事なんて」
「はやて・・・・それは、関係ない」
「関係あるやんか。あの後からやん、フェイトちゃんが
おかしくなったん。全部、なのはさんのせい・・・」
「はやて!!なのはは、・・・・・関係ない」
「もう一歩踏み込んでいけへんのは、あの時の
事があるからやん」
「あれからもう2年以上も経っとるんよ。フェイトちゃんかて
ホンマはこのままじゃあかんって分かっとるんやろ」
「・・・・・・」
「前を向きぃ。ちゃんと前見て歩いていかな。」
「・・・・・・はやて」
「誰かを好きになる事は、怖い事やないよ」


そう言い切るはやての表情は、全て分かっているようで。
次第にはやてがよく見えなくなってくる。
慌てて上を向くと、そこはやっぱり雲ひとつない・・・・



大好きだった青空で。




「我慢せんと、泣いたらええやん」
「・・・・・・はやて」
「ここには、私しかおらん。だぁれも聞いとらんよ」
「はや、て・・・・」
「泣いて泣いて、全部吐き出したらええんよ。」
  


そういって頭を撫でてくれる掌が温かくて、
私よりもずっと小さなその身体にしがみついて
思いっきり泣いた。














『本気で誰かを好きになった事ある?』



頭の中でリフレインする。
そんなものは錯覚だ、何度も、何度も言い聞かせたのに・・・・










そう、私にもあった。初めての本気の恋。
出会いは偶然。けれど好きになったのは必然だったのかも
知れない。キミに会うまで、こんなにも誰かを愛しいと
思った事はなかった。誰かを守りたいと思った事もなかった。
そして、それはキミも同じなんだと思っていた。
いや、きっと同じだった時もあったんだ。


けれど、人の心は移りゆく。キミもまた例外ではなかった。

















どうせ私の前からいなくなるのなら、はっきりと
引導を渡して欲しかったな。



あの時の気持ちが行き場をなくして、私の心は荒れた。
もうダメなんだと、諦めろと別の自分が叫ぶ。
けれどもまた別の自分が諦めるなと言う。


誰かを好きになりたい。でも裏切られたら辛い。
傷つくのはイヤダ。だけどキミのそばにいたいんだ。




ぐるぐると巡る思考はやがて二度と傷つきたくないと
強く願うようになった。






キミを好きだった事も、自分が誰かを好きになれるという事も
全部閉じ込めて蓋をして鍵をかけた。
誰にも見つからないように、誰にも気づかれないように。




誰も私の本当には気が付かない。それでいい。
上辺だけの付き合いはとても簡単に手に入る。


可愛いね。綺麗だよ。そうちょっと囁くと、誰でも
ついてきた。寂しくて一人でいたくない時は、その時
一緒にいる子と肌を重ねた。


誰でも良かった、ただ寂しさを紛らわせたいだけだったんだ。















フェイトちゃん視点。もうちょっとタメを作りたい部分もあったけど
うーん、今の私はこれが限界かな・・・・


ここまで読んでくれてありがとうm(_ _)m です。
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