好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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1+1 は 3 :: 2011/05/07(Sat)

パソコン重い・・・・

遅くなりました。前振りなしで行きます。


続きからどうぞ









■   □   ■   □   ■   □




あの頃の出会いがあったから、今の自分がいる。
それは間違いないのだけれど・・・・・。



今ここにキミはいないんだ・・・・・




第7話





「もう、参ったなぁ。いきなりこんなに降らなくてもいいのに」



季節は梅雨時。
朝、出かけて来るときは青空が見えていたので、どうせ
午前中だけだし、邪魔になるから傘はイイやと持って
来なかったのが運の尽き。
確かに塾にいる間は晴れていたのだが、いざ帰りの
時間辺りになった時にバケツをひっくり返したような
どしゃ降りになってしまった。


「うそ・・・いくらなんでもこれは酷いよ。」


小雨のウチに走っていけばバス停までは何とか
なるかもと走り出した直後にこの有様で、フェイトは
半泣きの状態で近くの喫茶店の軒下に逃げ込んだ。


衣替えの直後で、少し薄着をしてきたのが
まずかったのだろうか。雨が少しでも小降りになったら
走っていこうと思ってはいても一向に収まる気配もなく
そうこうしている内に


「くしゅん・・・・・・うっ寒っ」


身体だけが冷えていってしまった。両手で腕を
摩りながら鼻をズルッとすすったところで喫茶店の
ドアが開いた。


(あっ、邪魔になっちゃう)


このままでは喫茶店にも迷惑が掛かると思って
どけようとした所で


「ちょっと待って」


と腕をつかまれた。


「えっ?」
「中に入って。そのままだったら風邪ひいちゃうから」


驚いて振り向いた私に、この女の人は中に入るように
掴んでいた私の腕を引っ張った。


「えっ、でも・・・・、私、お金持ってないし」
「そんなのいいから。それより風邪ひく方が大変」


だから入ってと半ば強引に店内へ連れ込まれた。
店の中はランチタイムの最中だったようで、
混雑していると言うほどではないものの、それなりに
食事をしている人もいて、忙しそうにウェイトレスさんが
動き回っていた。

私は手を引かれるままに奥へと連れ込まれ
多分休憩室だろうと思われる部屋へと通された。


「とりあえずこれに着替えて」


そう言って一着のジャージを渡された。


「えっ、でも」


躊躇っていると


「大丈夫、ちゃんと洗濯したばかりのものだから」
「そうじゃなくて・・・」
「いいから、遠慮しない。そのまま風邪ひいて
お家の人に心配かけたいの?」


そう言われてしまうと返す言葉はなく、言われたとおりに
渡されたジャージに着替えた。
脱いだ制服は、丁寧にタオルで拭いてくれてハンガーに
下げてくれた。


「えっと、私ちょっとお店手伝ってくるから30分だけ
待っててくれるかな」
「分かりました。すみません、ご迷惑をおかけして。」


いいからいいから。そう手を振って部屋を出て行ってしまった。


(随分お節介な人だな・・・・。)
(でもなんだろ、嫌な気分じゃない)


忙しい時間帯であったにも関わらず、あんな所で
突っ立っていた自分に、迷惑だから等とは一言も
言わず、ただ身体の心配をしてくれて。
見ず知らずの人間にここまで優しく出来るこの女性が
凄くカッコよく見えた。


30分、そう言っていたのだか、ホンの10分程で
彼女は戻ってきた。美味しそうな匂いをさせた
パスタとキャラメルミルクを持って来て、
それを私の前に差し出して一緒に食べようと
フォークを差し出したのだった。














コンコン

部屋をノックする音で我にかえる。


「フェイト、具合でも悪いの?」


いつまでたっても食事にやってこないフェイトを心配した
母、リンディが部屋の前までやってきた。


「何でもないよ、母さん。ただ疲れただけ。」
「そう?ご飯どうする?」
「今はいいかな。少し眠りたいんだ」
「分かったわ、じゃあ、食べれるようになったらいらっしゃい」
「うん、・・・・ありがとう、母さん」


リンディにそう告げると、フェイトはまた静かに窓の外を
眺めた。




(お礼をしに喫茶店にまた行ったのが私達の始まりだったんだ)






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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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