好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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1+1 は 3 :: 2011/05/08(Sun)


本日第8話。

あまり先には進んでないですけど、それでも大丈夫な方は
続きからどうぞ










■   □   ■   □   ■   □




思い出すのは弾けるような笑顔。
もう、思い出の中でしか笑ってくれない彼女に
私はもう一度会う勇気は・・・・・まだなかった





第8話












なのはもまた、外を眺めていた。


お店の改装も順調で、このまま行くと予定通り
開店させられそうだとアリサから連絡を貰っていた。


『あんたは、あんまり考えすぎないで。今はお店を
オープンさせる事にだけ集中しなさい』


電話越しにそう釘をさされた。
考えすぎないように・・・・・そういわれても、再会してしまった
事実は今更忘れる事なんて出来なかった。


突然フェイトの前から消えて2年。
なのは自身にも色んな事があった。けれども自分は
ヴィヴィオという大事な娘がいたから頑張ってこれた。

だがフェイトはどうだったのだろうか。
突然自分の大切な人が目の前から忽然と姿を
消したとしたら。あの時は確かにそうするしか方法は
ないと思っていた。けれど今になって考えると
もっと違った方法があったのではないかと後悔ばかりが
頭に浮んでしまう・・・・・・・。






外は相変わらず雨だった。


(そういえば、フェイトちゃんと初めて会ったのも
こんな雨の日だったな)















午後から突然振り出した雨。傘を持っていなくて
店に入ってきたお客さんも数人。


(いきなりこんなに振り出したんじゃあ、外歩きたくないね)


外の様子を見ながら自然と眉間にも皺がよっていた。


「なのは、何怒ってるの?」
「えっ、あぁ。別に怒ってるんじゃないよ。ただちょっと
外には出たくないなぁって考えてただけだから」
「あぁ、そうだねぇ」


お姉ちゃんに怒っていると指摘され、慌てて力の入っていた
眉間を撫で摩る。そんなに怖い顔してたかなぁ。


気を取り直して、仕事に戻る。
今日は日曜日だったので、私は家の喫茶店の手伝いを
していた。それ程忙しかったわけではないけれど
高校を卒業後は、ここを手伝う事にしていたので
休日は出来るだけ店に出るようにしていた。

少しずつ、仕事を教えてもらって、今はまだお客さんには
出せないけど、キャラメルミルクだけは及第点を
貰える位になってたのが自慢かな。






「なのはー。これ3番テーブルね」
「はーい」


ランチをお客さんへ運びながら、視界の隅に入った金色に
目を奪われた。


(うわぁ、綺麗な金髪・・・・)
(と、可愛い女の子)


急に振り出した雨にどうする事も出来ず、店の軒先に
避難してきたらしい、金髪の少女は頭から濡れ鼠になって
震えているみたいだった。


(あのままじゃ、風邪ひいちゃうんじゃないかな)


そうして一度気になりだしたら、そっちにばかり意識が
集中してしまって、じっとしていられなかった。
お姉ちゃんに一言声をかけてから、私は雨宿りしている
少女に声をかけるべく外にでた。。



ドアを開けた瞬間、雨の激しさに一瞬怯んでいたら
少女がその雨の中に走り出そうとするものだから
私は慌ててその華奢な腕を掴んだ。


驚いて振り向いた少女の深い赤の瞳に、何故だか私は
一瞬ドキリとしていた。掴んだ腕を振り解かれないように
しながら、中に入るように促して半ば強引に店内に
引き入れた。
店だと注目されると思ったので、奥の休憩室にとりあえず
連れて行って、今朝洗濯をしておいたジャージを少女に
渡した。


最初着替えをためらっていたけど、家族が心配するからと
少しずるいセリフを吐いたら、素直に着替えてくれた。
脱いだ制服をタオルで拭いて、とりあえずハンガーに
かけて・・・・と。



ここまでしてから一旦店に戻った。




「なのは、どう?」
「うん、とりあえず着替えさせて待っててもらってるよ」
「そしたら、あんたも休憩に入っちゃいな」
「えっ、いいの?」
「いつまでも一人にしておくのも心細いだろうし」
「そう、だね・・・・」


お姉ちゃんとカウンター裏でそんな事を話していたら
厨房の方から声がかがった。



「なのは、パスタ出来たぞ」
「えっ、何番?」
「休憩室だ。持って行って一緒に食べるといい。」
「うわぁ、お父さんありがとう。大好きだよ」
「ばっ馬鹿な事を言ってないで、早く行きなさい」


私の言葉に照れたお父さんは、しっしっと右手を
振っていた。隣でお母さんが笑ってる。
そこでふと思いついてお母さんにお願いしてみた。


「ねぇ、お母さん。キャラメルミルク持って行っても
いいかな」
「そうねぇ。なんか実験台にするみたいで気が引けるけど」
「やっぱり、ダメ・・・かな」
「まぁ、味は悪くないと思うし・・・・いいわよ」
「やった、ありがとうお母さん。愛してるよ」
「なっ、おい。お父さんはーーーー」
「にゃははは、2人とも愛してるよ」



そんな会話を楽しみながら手はしっかりと動かし
2人分のキャラメルミルクを作ってパスタと一緒に
トレーに乗せて休憩室へと戻った。



ドアを開けると思ったよりも早かったせいか、きょとんと
した表情をされてしまった。それが何だか可愛くて
妹がいたらこんな感じかなぁなんて、ちょっと嬉しかった。



「おなかすいてるでしょ。私も休憩だから一緒にたべよ」


これ以上は迷惑はかけれないという少女はすぐに遠慮
したのだが、私のある意味実験台のキャラメルミルクを
飲んで欲しいからというセリフに、一瞬目を瞬かせ
そういう事ならご馳走になりますといってくれた。


パスタはお父さんが作ってくれたものだから味には
絶対の自信があったのだが、いざキャラメルミルクを
飲む瞬間はじっとその口元を凝視してしまった。


「あの・・・・そんなにじっと見られると恥かしいです」
「えっ!あっ、そ、そうだよね。ごめんね」
「いえ、えっと、いただきます」
「はい・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「ど・・・・どう、かな」
「とても、美味しいですよ。甘すぎず私にはちょうどいいです」
「ほんとっ!気を使ってない?お世辞ヌキで?」
「ちょっ、ちょっと。危ないですよ」
「あぁぁ、ご、ごめん。嬉しくって興奮しちゃった」



にゃはははは。美味しいと言ってくれたのが凄く嬉しくて
この少女・・・・・あれっ、そういえば、


「ねぇ、名前。教えてくれる?」
「えっ」
「私、高町なのは。なのはだよ」
「えっと・・・フェイト。フェイト・テスタロッサ・ハラオウン」
「フェイトちゃんか。うん。いい名前だね」
「今日はありがとうね。私のキャラメルミルク試飲第一号さん」
「あっ、そんなこちらこそ、ありがとうございます」
「にゃははははは」
「へへへへへへ」



今の今までお互い名乗っていなかった事を思い出し
改めて2人向き合って自己紹介したのだった。







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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 1+1 は 3
  2. | comment:0
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