好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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1+1 は 3 :: 2011/05/16(Mon)

お気づきの方も多いと思いますが、今回のユーノ君は
ぶっちゃけ「酷いヤツ」になっております。

ユーノ好きな方がいらしたら、ごめんなさい。今から
謝っておきます。

殆ど回想でしか出番のない彼ですが、ちょっとね・・・(-_-;)。
あっ、でも今日はまだ出てきませんよ・・・・。



名無しのマスターがまた美味しいところを持っていったみたいです。


それでは続きから15話です。









■   □   ■   □   ■   □




私が黙っている事で、もう誰も傷つかないと思っていた。
けれど、黙っているからこそ苦しいんだって気がついた。
だから、私もちょっと辛いけど、全部話すよ。

聞いてもらえるかな、フェイトちゃん・・・・・



第15話







「あなた・・・」
「・・・・・ごめん」
「ふぅ、まぁいいわ」


呆れたようにため息を一つついて、頭をひと撫でして
いつもの席が空いていると教えてくれた。
私はまた結局マスターの店に来ていた。



ここに来るといつも同じ席に座る。
特に何をすると言うわけではない。
ただ、じっと・・・・・空を見上げるだけ。



コトリ


静かにテーブルにコーヒーが置かれた。
ゆらゆらと湯気が立ちこめて、コーヒー独特の
匂いが辺りに広がる。


「ありがとう」
「いいえ」


そうしていつもと同じように空を見上げる。
けれど、今日はいつもと違っていた。





カランコロン


「いらっしゃいませ」



お店の扉の開く音が聞こえてマスターの声が響く。
何気なく視線をそこに向けると


「・・・・・はやて」
「見つけたで、フェイトちゃん」
「どうして、ここに」
「堪忍。今日はフェイトちゃんの後ついてきた。」


そう言って真剣な表情をしたはやてが立っていた。















昼休みに入る直前、私はフェイトちゃんが鞄を
持って教室を出て行くのを見かけた。


(フェイトちゃん、最近は最後まで学校におる事の方が
少ないんとちゃうか?)
(この間は家に帰っとらんかったし・・・・)
(よっしゃ、今日はどこに行っとるんか、突き止めたる)


そう思って、適当な理由をつけて学校を早退した。
フェイトちゃんはあんまり辺りに気を配っては
いないようやったから、後をつけるのは簡単やったけど
正直、親友の後を黙ってつけ回す言うのは
気持ちのええもんやないなぁ・・・・・。

そうこうしている内に、大通りからちょっと入り組んだ
路地に入っていって。けどフェイトちゃんの足取りは
全く迷いがなかったから、きっといつも通ってる道
なんやろうなぁって思った。


「あっ、あかん」


ホンの数秒。ちょっと目を放した隙にフェイトちゃんを
見失ってしもうて、焦った。せやけど、この辺りにいるのは
間違いないから、あまり不自然にならんように立ち並ぶ
お店の中とか通りとかを見て周っていたら


「・・・・・おった・・・・」


それほど大きなお店ではなくて、けれど綺麗な作りの
カフェの、窓際に座ってただぼんやりと空を見上げている
フェイトちゃんを見つけた。


「なんや、やっぱり空見上げてるやん」


思わず笑みがこぼれる。

どれだけ強がってみても、やはり
フェイトの心には、彼女がいるのだと知る事が
出来るたび、まだフェイトは大丈夫。なぜだか
そんな気がした。


そして意を決して私は、店内へと入っていった。









「フェイトちゃん」
「ここまでつけて来るなんて、はやても随分暇なんだね」
「・・・・・・」
「こんな事より、もっとやる事あるだろうに、バカだね」
「・・・・・・」
「・・・・・邪魔なんだ。どっかに行ってくれないかな」


一度も私の目を見ることなく紡がれる言葉。
精一杯の悪態をついても、私には応えへん。
それが本心じゃないって事くらい簡単に分かってまうから。


「フェイトちゃんが言いたい事はそれだけ?」
「なっ!」
「フェイトちゃん、もうアカンよ。私決めたんよ」
「・・・・何を?」
「フェイトちゃんをなのはさんに会わせるって」
「ーーーーっ!勝手に決めないで!」


バンッ


テーブルに両手を叩きつける


ガチャンとカップがソーサーとかち合って音を立てた。


「もう、我慢できへんねん。フェイトちゃんが苦しんでるの
見てるだけなんてイヤなんよ。ちゃんと向き合おう?」
「そんな事、はやてにとやかく言われる事じゃない」
「あんな「今時の高校生は随分優雅な身分なのね」」


はやての言葉を遮るようにして言葉がかぶせられた。
そこにいたのは


「アリサ、すずか・・・なのは。どうして・・・・・」


今まさに話題の中心にいた人物だった。
















なのはとヴィヴィオ、そしてすずか。私達は
なのはのマンションへと向かっている途中だった。


「ねぇ、なのは。あれ、フェイトの親友の・・・・」
「はやてちゃん・・・・だね」


制服を着たまま、誰かを探しているのか、辺りをきょろきょろ
しながら歩いている高校生をみかけた。
よく見てみると、それは、フェイトの親友のはやて。


「なに、してるのかな?」
「制服着てるって事は学校の帰り?」
「だけど、こんなに早く?」


今の時間は昼を少し回ったところ。何かの行事の振替で
早く帰宅したのかも知れないけれど、なんとなく違うような
気がして、


「ちょっと、ついていってみようか?」
「えっ?アリサちゃん?」
「・・・・・そうだね」
「すずかちゃんまで?ねぇ、やめようよ」
「行くよ」


なのはの意見は無視して。幸いヴィヴィオは今、なのはの
腕の中で遊びつかれて眠ってるし、私達ははやての後を
気が付かれないようについていった。

暫く歩くと、はやてが1軒のカフェに入った。
そして、そこからみえた人物は


「・・・・やっぱり」
「えっ?やっぱりって・・・・あっ」


私の呟きに戸惑うなのは。そうだろうね。私たちが
つけて来たはやてと一緒にいるのは、ずっと会う事を
躊躇っていたフェイトなんだから。


「何かもめてるのかな?」

すずかが小さく呟いた。

「そうね。フェイトが何か・・・・・」
「・・・・・・フェイトちゃん。」
「こうしてても埒が明かないわね。行きましょう」


そう言って有無を言わせずなのはの腕を掴んだ。
ヴィヴィオを気遣いながら、なのはを引きずるようにして
店内に入って、2人の会話に割り込むように言葉を
かぶせた。








「どう、して・・・ここにいるの?」
「この子の後を付いてきたのよ」

そう言ってアリサははやてを見る。

「ーーーーッ!」

はやては息をのんでアリサを睨みつけていた。


「いい加減にして。邪魔なんだ。
みんなここから出て行ってくれないかな」

そうフェイトが発した言葉にいち早く反応したのは
はやてだった。


「あかん。折角来てくれたんやし、ちゃんと話し、
聞かせてもらおか?ほんでちゃんと謝ってもらわんと・・・」
「はやて、余計な事しないで。」
「何が余計な事なん。フェイトちゃんの事、こんだけ
苦しめて、自分は結婚して、子供作りました、て。
そんなん、許せるわけないやん!!」
「そんな事・・・・もう、どうでもいいよ!
1人になりたいんだ、ほっ」
「っざけんじゃないわよ!!」


ほっといて。フェイトの小さな呟きは、アリサの怒号によって
かき消されてしまった


「フェイトが苦しんでる?謝れ?あんた達にそんな事
言われる筋合いはない!。」
「なっ!、それこそアリサさんは関係ないやん!」
「うるさいっ!。何も知らないくせに・・・・。
自分だけが苦しい思いをしたと思うんじゃないわよ!」
「アリサちゃん」
「すずか。止めないで。私、この2人許せない。」
「それは、私もそうなんだけど。でも、ほら・・・」


すずかが視線を向けた先には、じっと自分達を
見つめているこの店のマスターが立っていた。


「あっ、ご、こめんなさい。大声出して」
「あぁ、いや。今は他に誰もいないからいいんだけど
それよりも、そっちのちっちゃな子。怯えてるよ?」
「えっ?」


言われて、全員がヴィヴィオの方へと向き直る。
そこには、あまりの突然の騒動に声も出せず、なのはに
しがみ付いて、震えているヴィヴィオの姿があった。


「キミたちの喧嘩に、巻き込んでいい筈はないよね?」


マスターの言葉がこの場にいる全員の高ぶった感情を
沈めていった。


「場所を変えて、話した方がいいんじゃないのかな?」
「そう、ですね。すみません。」
「いや、私もでしゃばった真似をして悪かったわね。」
「いえ、なのは、ごめん。ヴィヴィオもごめんね」
「アリサちゃん・・・」
「・・・・・。も、けんか、してない?」
「うん、ごめんねヴィヴィオちゃん。ビックリしたね」


アリサとすずかは申し訳なさそうにヴィヴィオの頭を撫でる。


「なのはちゃん、ここからならなのはちゃんのマンションが
一番近いから。やっぱり、このままじゃダメだよ。
ちゃんと話そう?」


すずかに言われ、アリサにも頷かれ、全て話すときが
来たのだとなのはは悟った。


「・・・・うん、分かった。」
「あんた達も、いいわね。どうせ学校だってサボって来たんでしょ」
「・・・・・・」


それでも、返事をしないフェイトに、そっとマスターが近づいた。


「フェイト」
「えっ?」


驚いてマスターの顔を見上げるフェイト。今まで一度だって
自分の名前を呼んだ事なんてなかったのに、どうして?。
そんな戸惑いを見せるフェイトに構わず、マスターはフェイトの
頭を抱き寄せて、自分の肩口へと押し付けた。



「ちゃんと、本当の事(真実)を聞いて来るといい。
それからどうしたいのか決めればいい。フェイト、
私はいつでもここにいる。それでも辛かったら
その時は私がフェイトを抱きしめてあげるから」


そう言って、手を離す。マスターはただ静かに微笑んでいた。
フェイトはマスターの言葉に分かったと小さく呟いて。


「私も、一緒にいく」


一言だけ告げるのだった。
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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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  2. | comment:1
<<お返事です。 | top | お返事ですよ~>>


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  1. 2011/05/16(Mon) 22:21:47 |
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