好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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1+1 は 3 :: 2011/05/17(Tue)


ちょっと、悲しい男ユーノ君が出てまいります。
念のため・・・本編のユーノ君は
いい男ですよ。私嫌いじゃないですからね。


やっと全部話す気になったなのはさん。
すれ違っていた思いは届くのでしょうか。


待ちきれなかったはやてがいきなり核心をついちゃいますけど
気にしないでぇ~



それでは続きより16話になります。











■   □   ■   □   ■   □




本当の事を知るのは、怖い。
けれど、知らなければきっといつまでも変われない。

私は前に進みたいんだ・・・・




第16話






「ヴィヴィオは?」
「うん、グッスリ。」


アリサの問いかけに微笑みながら言葉を返すなのは。
さっきはムリやり起こされたようなものだったので、
ヴィヴィオはここに来る途中に再び眠ってしまっていた。


ここは、なのはのマンションだった。
マスターの店から私達5人は、じっくり
話の出来る場所として、このなのはのマンションを
選んだ。なのはとユーノのマンションを・・・・。

正直、ここにいるのは辛かった。そこかしこにある
ヴィヴィオのおもちゃが、間違いなくあの子が
なのはの子供であると主張しているようで・・・・。




「さてと、何から話すのがいいかしらね」


最初に口火を切ったのはアリサだった。


「あっ、私、お茶入れてくるね」
「いいから、なのは。あんたは座ってなさい」


なのはがお茶を入れようと立ち上がりかけたところで
アリサがすかさずそれを止める。
まるで、逃げ出す事を許さないかのように。


「お茶は私が入れるね。なのはちゃん、キッチン借りるよ」
「・・・・・うん」


お願い。なのははそう小さく呟く事しか出来なかった。





そんな様子を見ながら、フェイトはただ部屋の中を見渡していた。
玄関を入った時に感じた僅かな違和感。
すぐにリビングに通されて、ヴィヴィオとなのはの生活の
一端を見せられて、一瞬気がそれてしまったけれど、
今また確かに感じる違和感。
それがなんなのかはっきりと分からなくて、気持ちが
落ち着かないでいたのだった。



そうしているうちにも、すずかがお茶を運んできてくれて、
差し出されたそれをただ無言で受け取った。



「じゃあ、改めて。なのは」
「う、ん・・・・・えっと。何から、話せばいいのかな・・」
「なぁ、あの子はホンマになのはさんの子供なん?」


なのはが少し考えている間に、我慢しきれなかったのか
はやてが口を挟みこんだ。しかも、いきなり核心をついて。


「はやて・・・。それはもう・・・」
「本人の口からちゃんと聞かせて欲しいんよ。フェイトちゃんに
任せとったら、きっとずっと口も開かへんやろ?」


フェイトの静止をはやては聞き入れない。
今ここで聞いておかないと、きっとフェイトは
それを口にしない事が難なく分かってしまうから。
だから部外者なのは充分に承知した上で、はやては
なのはからちゃんと聞き出そうと考えていたのだった。
その事をなのはは感じ取ってくれたのか、ゆっくりと
口を開いた。


「そうだね、ちゃんと話すよ。・・・・・・あの子は、
ヴィヴィオは私の子供、だよ。」
「そう、か・・・・」
「・・・・・」
「今年で2歳になったよ」



間違いないだろうとは思っていても、やはり本人の
口からその事を聞かされると、少なからずショックではある。
フェイトは大丈夫だろうかと、視線をフェイトに向けると
フェイトはフェイトで、どこか上の空で、ぼんやりと
していた。
心配になって、はやてがフェイトに声をかけようとした時、
それを遮ってアリサが口を開いた。



「なのは、あんた全部話すって言ったでしょ。
ちゃんと本当の事、話してあげなさいよ」
「そうだよ、なのはちゃん。もう苦しい思いする事
ないんじゃないかな」
「アリサちゃん、すずかちゃん・・・・でも・・・・」
「あんたが言わないんだったら、私が言うわよ?」
「どういう事?」
「・・・・」



なのはが嘘をついているとは思えなかった。けれども
アリサやすずかは本当の事を言うべきだと、なのはに諭す。
一体どういう事なのか。
あの子がなのはの子供であると言う事実。それ以外に
一体何があるというのだろうか。
少しだけ気が急いていたのだろうか。なのはに尋ねた口調は
いつもよりもキツイものになってしまった。
それでもなかなか口を開こうとしないなのはを思ってなのか、
まったく、と小さく零し、それからアリサが話し始めた。


「あの子、ヴィヴィオは戸籍上は確かになのはの子供だけど
実際に産んだのは、なのはじゃないわよ」
「えっ?!・・・・そう、なの?」
「それに、なのはは結婚もしていない。」
「はぁ?」


なのはの産んだ子じゃないと聞きフェイトが驚きと安堵の声を
あげ、結婚をしていないと聞いてはやてがおかしな声を
上げる。



(ああ、そうか。分かった・・・さっきから感じていた違和感って
これなんだ。この部屋には、父親を感じさせるものが
一つもないんだ・・・・)


「ど、どう言う事なん?。もうちょお、詳しく話して
くれへん?」
「なのは、ちゃんと話して。隠し事はもういやだよ」
「フェイトちゃん・・・・・」


結婚していない。ここはなのはとあの子の家。
たったそれだけの事に、フェイトの心は落ち着きを
取り戻す。だからだろうか、あの時言われたマスターの
言葉が蘇ってくる。



『事実と真実はちがうんだよ』


フェイトの願いは唯一つ、真実を知ること。


ちゃんと確かめたい。なのはの真実(ほんとう)を。




















「私がね、日本を離れたのは、フェイトちゃんの高校の
合格発表の日だった」



なのはがゆっくりと話し出す。



「そうだね。私は、発表を見てすぐになのはに電話したんだ。
だけど、この番号は使われていないってメッセージが流れて」
「訳が分からなくて、なのはの家に行ったんだけど
誰もいなくて。心配になってアリサ達に連絡したんだ。」
「そうだったんだ。あの日ね、私もこっそり合格発表
見に行ったんだ。せめて結果だけはみておきたかったから。
その帰りにね、ユーノ君に言われたの。」




『なのは、君の携帯って海外じゃ使えない機種だったよね』
『うん、そうだね』
『じゃあ、このまま新しい携帯の契約に行こうか。
向こうでも携帯は必要になるし、ね』
『いいよ、・・・・何でも』







「ユーノ・・・・・」
「私も、あんな形でみんなの前からいなくなっちゃうし、
それでもいいかなって・・・・多分色んな事諦めちゃって
たのかな。」


今までのものは全部日本に置いていく、そんな気持ちだったんだ。
そう言って悲しそうな顔で笑う。



「フェイトから連絡を貰って、私とすずかはすぐになのはの家へ
行ったのよ。そしたら、そこは貸家になってた。」
「私が行った時はなかったよ、そんなの」
「全部、ユーノの仕業みたいなのよね」


アリサが眉間に皺を寄せながら悔しそうに話す。


「私達、すぐにね、恭也さんや美由紀さんと連絡を
取ろうとしたんだけど、どういう訳か2人共行方が
分からなかったの」
「お兄ちゃんとお姉ちゃんは、私よりも少しだけ早く
出発してたんだ。」
「そうなのよね。用意周到というか、ホントに頭にくるわね」
「結局、私もアリサちゃんも何も出来なくて、
フェイトちゃんが辛い思いしてるって分かってたんだけど・・・」



そう言って唇を噛み締める。



「ずっと前から準備してたって事?」
「フェイトちゃん・・・。うん。ごめんね。受験前だからって
フェイトちゃんと会わなくなってたのを利用したんだ、ごめん。」
「けど・・・・」



はやてが口を開く。


「なんで、ユーノさんはそんなに裏でこそこそ手を
回すような事しとったん?」


最もな疑問だった。仮に急を要する事態であったにしても
誰にも知らせずに、忽然と姿を消すような、そんな事を
する理由は見当たらない。小学校の頃からの親友2人にも
何も話さないというのはどうにも納得できないのだ。



「それは、ね・・・・・」


なのはが言いよどむ。



「ただの嫉妬よ」


アリサが苦々しい表情で言い捨てた。全く男の嫉妬って
みっともないとかなんとかブツブツ言いながら。


「はぁ?、何なん、それ?」
「フェイト。あんた、なのはの両親が亡くなった後、暫く
なのはと一緒にいてくれたわよね」


はやての言葉を無視したまま、アリサが話し続ける。


「うん、冬休みの間だけだけど。なのはが心配だったから」
「それを、あの男は許せなかったのよ」
「どういう事?」
「ユーノがなのはの事、好きだったのは知ってるわよね?」
「・・・・うん、知ってた」
「だけど、なのははユーノの事、気の合う男友達って位にしか
あの頃は思ってなかったのよ」



そうよね、なのは。
アリサはなのはにも確認する。
それになのはは首を縦に振って答えた。



「私ね、ユーノ君の事は好きだったけど、でもそれは
友達としてって事で、お付き合いしたいとは思わなかったの」
「だけど、ユーノはどうしてもなのはを自分の恋人に
したいと思っていたのよ」
「だけどね、なのはちゃん。フェイトちゃんと知り合ってから
フェイトちゃんといる事の方が多くなって、おまけに私達から
見ても、とっても仲が良かったから・・・。見ててこっちが
恥ずかしくなるくらい・・・。」
「ああー、それはよく分かるわ・・・」


すずかの言葉にはやてがしみじみと納得する。
私となのははちょっとだけ顔を赤くしながら俯く事しか
出来なかった。



「要するに、なのはさんをフェイトちゃんに取られるのが
嫌やったいう事なん?」
「そういう事ね。」
「なのはちゃんのご両親が亡くなった時、ユーノ君物凄く
なのはちゃんの事気遣ってたでしょ。だけど、なのはちゃん
なかなか立ち直れなくて・・・・。」
「私もすずかも心配してたんだけど、私達の前だとなのは
無理して笑うから、それが凄く心配で。」



私は、ずっと塞ぎこんでいるなのはを何とか元気に
したかった。だから母さんに頼み込んで暫くなのはと
一緒に暮らしたんだ。




「フェイトちゃんがなのはちゃんの傍にいてくれるようになって、
どんどんなのはちゃん元気になっていくのが分かって。」
「・・・・そうだね。私はあの時のフェイトちゃんに救われた
ようなものなんだね」
「そんな事、ないよ。なのはだってこのままじゃダメだって
分かってたじゃないか。私はその手助けをしただけだよ。」
「だけど、あれが結局ユーノをおかしな行動に走らせる
原因にもなった。」




なのはを立ち直らせたい。
ユーノだって純粋にそう思っていた筈だった。
けれど、自分ではそれを叶えられず、代わりになのはを
立ち直らせたのがフェイトだったという事実に、ユーノの心は
少しずつ少しずつ歪んだモノになっていったのではないだろうか。





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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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