好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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1+1 は 3 :: 2011/05/19(Thu)

1部とか2部とか、○○編とか分けるつもりは
ないのですが、とりあえず、今日はなんとなく
区切りです。

ここ数日は、視点がコロコロ変わってて
見辛かったんじゃないかと心配してたんですが
なんとかなったでしょうか?。


思いのほかマスターが好評だったのには
驚きました。キャラ名すら考えていなかったので
非常に嬉しかったです。

と、いう事で本日18話になります。

いや~ここまで来ましたけど、まだもうちょっと続くんで
出来ればお付き合いいただけたら嬉しいな。


それでは続きよりどうぞ









■   □   ■   □   ■   □




自分の幸せだけを追って行ったのだと思っていた。
けれど、それは幸せと言うには程遠く。
それでも忘れずにいてくれた。

こんな私でもキミは許してくれるだろうか。

出来るなら私はキミと・・・・・




第18話






「・・・・・・ごめんね、フェイトちゃん。
制服ぬらしちゃった」


どれ程の時間がたったのだろうか。ゆるゆるとなのはが
腕に力を込めて、私からはなれていった。


「そんなのっ!・・・・どうだっていいよ。」


こんな時なのに、自分よりも私の心配をして、
私なんかよりもずっと辛い思いをしていたのに・・・・。


私なんかよりも・・・・・・ずっと・・・・・。



「堪忍、なのはさん」
「はやてちゃん?」
「私、なんも知らんと、酷い事言うてもうて。ごめんなさい」


はやてが瞳に一杯の涙をためてなのはに頭を下げていた。


「はやてちゃん、顔あげて。いいんだよ。私が話すって決めた事
なんだから。はやてちゃんに言われたから打ち明けた訳じゃ
ないんだよ。だから、もう、顔あげて?」
「フェイトちゃんもそんな顔、しないで。お願いだから」


頬に伸びかけた手が、一瞬止まり、そのまま降ろされようと
したから、私はそれを掴んでなのはの手を握り締めた。
きっと私は今、酷い顔をしている事だろう・・・。



「アリサとすずかはいつ、知ったの?」
「この事を知ったのは、なのはが帰ってくる直前くらいね」
「知ってたの?なのはの居場所・・・」
「いいえ。ずっと探してはいたんだけど、さすがに
外国での人探しって思っていた以上に難しくてね・・・・」
「なのはちゃんの方から連絡があったの」
「それで私とすずかでなのはの所に尋ねていったのよ。」



ボロボロだったのよ。なのはは。そう言って睨みつけるように
なのはを見つめている。アリサが本気で怒っていた。
ユーノにも、なのはにも。そして、気がついてやれなかった
自分自身にも。








ユーノはなのはと関係を持った事で、一気に自分のモノにしようと
動き回ったらしい。恭也と美由紀には、なのはと結婚すると告げ、
今度海外で仕事をする事になった自分について来て貰う事に
なったと打ち明けた。当然2人は反対したのだか、なのはが
そうしたいと頼んだ事で何も言えなくしてしまった。
結婚式は向こうで挙げるからと、2人のチケットも早々に手配して
適当な理由をつけて日本から送り出した。


なのはには、ユーノと関係を持ってしまった罪悪感から
もうフェイトの傍にはいられないと、思わせるように仕向け
フェイトのいない所へ行く事が一番いいんだと思い込ませた。


そうして、フェイトの合格発表当日、なのははユーノと共に
新たな生活を始めようと旅立ったのだった。






「だけど、あいつ。海外へ渡った途端、掌を返したように
家に寄り付かなくなったのよ」



なのはとユーノはすぐに挙式を挙げた。しかし、ユーノの
仕事の関係で、なかなか入籍はできずにいた。
そうしている間に、ユーノは自分に寄って来る女性達に
夢中になっていった。いつまでも塞ぎ込んでいるなのはに
愛想を尽かしたのだ。結局ユーノはなのはを放り出し
自分に媚びを売るだけの女性達に溺れて行ったのだという。


「私ね、小さなアパートを借りて生活を始めたの。
日本に戻る事も考えたんだけど、どうしても勇気がなかった。
そんな時にね、あの子、ヴィヴィオに会ったんだ。」


ヴィヴィオは生まれてまだ数ヶ月程度の赤ん坊だった。
アパートの片隅に小さなバスケットに入れられて置き去りに
されていたのだと言う。


「置き去りにされてるあの子が、自分と重なって
放っておけなかった。周りの人たちは反対したけどね」
「でもなのはは頑として自分の子供にするって譲らなかったのよ」
「だけど、そのせいで身体を壊しちゃって・・・ね。」
「そんな時ね、なのはから連絡があったのは」


子供を育てた事などないなのはは、色んな育児書や
近所の人たちの話を聞きながら、苦しい生活を
しながらも、一生懸命にヴィヴィオを育てたのだという。
昼夜問わず、働いて。働いて得たお金は殆どヴィヴィオの
養育費へと充てられていった。
そんな生活を続けていれば、いずれ限界が来るのは当然で、
ついになのはは仕事中に倒れてしまったのだと言う。


「ベッドで寝ながら、私このままこの土地で死んじゃうのかな
って思ったんだ。そうしたら凄く怖くて、どうしようもなく
身体が震えて。皆に会いたいって思った。フェイトちゃんに
会いたいって思ったんだ」
「なのはから連絡を貰って驚いたわよ。ずっと音信不通
だったのに、突然連絡が入るんだから。」
「アリサちゃんから連絡を貰って、私達2人でなのはちゃんの
所に行ったの。そしたら、疲れきってボロボロになってる
なのはちゃんが病院のベッドで眠ってた。」
「もうこれ以上なのはをここに置いておけないって思った。
だから、体調が戻ったら無理やりにでも日本につれて帰ろうって」
「なのに、なのはちゃん。ヴィヴィオちゃんがまだ小さくて
長時間飛行機に乗れないからって、今はまだ帰れないって・・・」
「どうして、こんなに頑なに拒むのかと思ったわよ。結局は
誰の子かも判らない子供なのに・・・・」
「だけどね、ヴィヴィオちゃんを見て、どうしてなのはちゃんが
こんなに頑張ってしまうのか、わかっちゃったの、私達」
「そしたら、無理やりなのはだけを連れて帰る事が出来なかった」



なのはが頑なに帰国を拒む理由。ヴィヴィオを絶対に
手放さなかった理由。一体どれ程大事な事だと言うの
だろうか。身体を壊してまで守らなければならないその理由。


「なのは、一体どうして・・・・」
「それは、ね・・・・」




なのはが続けようとしたときに、リビングのドアが
カチャリと開けられる音がした。
みな一斉に音のした方を振り返る。
そこにいたのは、


「まーま?」


一生懸命背伸びをして扉を開けたのだろう。ドアノブに
ぶら下がるようにした格好のヴィヴィオが不安そうな表情を
浮かべながら、こちらをのぞきこんでいた。










「まーま?」


ヴィヴィオは、リビングにいた私達の表情に驚きながらも
その身を滑らせるようにして部屋へと入ってきた。



「まま」
「うん。ヴィヴィオ、おいで」


控えめになのはを呼ぶヴィヴィオにふわりと微笑んだ
なのはがそっと手を差し出した。
途端にパッと顔をほころばせて、なのはに駆け寄ってくる。
左手で白いウサギの縫いぐるのみを抱きしめながら・・・・。
それを見ていたフェイトは一瞬何かを考えるようにして
眉間に皺を寄せ、すぐにハッとしたようになのはを見つめた。



「なのは、これ・・・・」


ぬいぐるみを指差す。


「うん、覚えててくれた?私の宝物なんだよ」


これだけは、どうしても手放せなかったの。
そう言ってなのははぬいぐるみにそっと触れた。
ぬいぐるみの首周りには、小さな赤いガラス玉が一つ。


ちょっと見せてくれる?
ヴィヴィオにお願いしてぬいぐるみを目の前にかざす。




初めて2人きりで行ったお祭り。


『あれも落とせる?』
『うん、大丈夫だと思うよ』
『じゃあ、とってくれる?』


なのはに頼まれて落とした、おもちゃのアクセサリー。


『楽しいね、フェイトちゃん』
『なのはと一緒だからね』
『・・・・・恥ずかしいよ、フェイトちゃん』
『なのはが無視した仕返しだよ』
『えーーーーーっ』
『あはははははは』






小さなガラス玉に触れる。あの時の光景が蘇ってくる。
なのははずっと私を忘れていなかった。
なのはは、ずっと私を想ってくれていた。


「だいじょうぶ?」


ふいに小さな手が頬に触れた。


「どこか、いたいの?」
「えっ?」
「ないちゃうくらい、いたいの?」


フェイトはヴィヴィオに言われて初めて自分が泣いていた事に
気がついた。



「違うんだよ、痛いんじゃなくて、嬉しいんだ」
「うれしいの?」
「そう、嬉しいんだよ、とてもね」


そう言って流れる涙をそのままに、フェイトは微笑んだ。
そして、気がつく。大きく見開かれたヴィヴィオの瞳。
その瞳の色は・・・・・


驚いてなのはを見つめると静かに首を縦にふった。


「ヴィヴィオの瞳の色、フェイトちゃんと同じなんだって。
そう思ったら、もうヴィヴィオを手放す事なんて考えられなかった。
そんな事、フェイトちゃんをもう一度突き放すような気がして
出来なかったの」
「だから、私達は黙って待つ事にした。ヴィヴィオが
もう少し大きくなるまでってね」
「色々あって予定してた時期よりも随分、遅くなっちゃったけど
やっと、私はここに戻ってきたの」


なのはの膝の上でぬいぐるみで遊びながら足をブラブラと
させているヴィヴィオを見つめる。
そんな私を見て、きょとんとした顔をするヴィヴィオ。
私はヴィヴィオごとなのはを抱きしめた。


「わっ!」
「フェイトちゃん?」


突然抱きついた私に驚いて声を上げるヴィヴィオ。
構わず私は抱きしめる手に少しだけ力を込める。


「ごめん。少しだけ、このままで・・・・・」
「ん・・・」
「まーま?おねえちゃん、いたいの?」


心配そうになのはを見上げるヴィヴィオ。


「そうじゃないよ。でもちょっとだけ、泣かせてあげようね」
「んーーーー?・・・・・」









溢れだす。



溢れだす。



幾重にも蓋をして、頑丈な鍵をかけた箱から
もう、閉じ込める必要のなくなった想いが
どんどん、どんどん溢れ出す。


それは少しずつ、ゆっくりと体中に染み込んで。
手に足に、頭に。指先に、髪の毛の1本1本までに。
やがてそれは一つの形へと姿を戻していく



なのはが好きだ。



閉じ込めた全ての想いが体中に行き渡った時。
それは再び形を持ってフェイトの心の隙間に
ストンと音もなく入り込んだのだった。












やっとこ2人をくっつける事が出来ました(-_-;)。
はい、中途半端に見えるかも知れませんが
私の中ではしっかりとくっついてますよ2人とも(笑)。

この後は、甘めの日常をちょっと見ていただいて
終わりに向かうことになると思います。

もう少しお付き合いいただけると嬉しいです。



念のため


まだ終わりませんよ(笑)






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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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