好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. スポンサー広告

1+1 は 3 :: 2011/05/20(Fri)

2人をやっとくっつけられました。
後は終わりに向かって突っ走るだけなのですが
その前に少しだけ2人のいちゃこらに
お付き合いいただけたら嬉しいです。

いや前半散々辛い思いをさせちゃいましたので
せめてものお詫びに(笑)。

まぁ、私の甘さとずれがあるかもしれないので
どの程度の糖分になるかはわかりません(-_-;)。


と言うわけで、続きより19話です。











■   □   ■   □   ■   □




想いはやっと繋がって、これからは二人で歩いていく・・・





第19話




「なのは、準備出来た?」
「あーっ、ちょっと待って~。ヴィヴィオ、風邪ひいちゃうから
マフラーと、手袋。忘れないでね・・・・・よしっ、出来た」
「まま、はやく。へーとちゃん、まってるよ」


早く早くと足踏みしながら、なのはの準備を今か今かと
待つヴィヴィオ。


「はいはい、お待たせ~。じゃあ、行こうか。フェイトちゃん」
「そうだね、行こう。なのは、ヴィヴィオ」
「しゅっぱーつ」


3人手を繋いでマンションを後にする。今日はなのはの両親の
命日だった。これから3人でお墓参りをする。
なのはとヴィヴィオと私と3人でする初めてのお墓参りだった。






あれから2ヶ月の時が過ぎていた。









なのはの告白を聞いて、いかに私が自分の事しか
考えていなかったのかという事を、嫌と言う程
思い知らされた。

私なんかよりも、なのはの方がたくさんの辛い事を
抱えていたのに・・・。それでも一生懸命
生きていた。ヴィヴィオという娘を育てながら。


あの時、2人に縋って思いっきり泣いて、気がついた時には
もう辺りは暗くなっていた。


「ごめん。なのは、ヴィヴィオ」
「落ち着いた?」
「うん、もう大丈夫。」


まだ涙は止まっていなかったけど、それでも私は笑った。
心の底から嬉しかったから・・・・。


「ねぇ、まーま・・・」
「ん、どうしたのヴィヴィオ。」


ヴィヴィオが私の顔を見て、何か言いたそうにしながら
けれど、言葉は続かず。
そして、今度ははやてを見て、それからなのはに視線を戻す。
はやても訳が分からずきょとんとしていると。



「あーー、そうか、そうだね。」
「なのは?」


くすっと笑うなのはがなんだか楽しそうにアリサ達を
見つめる。それをみてアリサがギクリとして慌てたように
口走った。


「ねぇ、なのは。今は確認しなくてもいいんじゃない?」
「え~、だって・・・・ねぇ」
「ねぇ」


更に楽しそうにヴィヴィオへと同意を求め、それを聞いた
アリサは力なく肩を落とす。


「ヴィヴィオ。こっちのお姉ちゃん、覚えてる?」
「うん、すずちゃん」
「はい、正解」


すずかが嬉しそうに答える。そしてアリサを向いて、再び
同じ質問をした。それに答えるヴィヴィオはとても
嬉しそうに


「あーちゃん」


と満面の笑顔で答えた。


「はぁ?」


はやてと2人顔を見合わせる。


「ぷっ」
「あーちゃん、やて。なんやえらい可愛らしいね。
本人とは大ちがーーーー」
「うっさい!バカはやて」


バシン


「ッたぁ、何すんの。」


と、殴られた頭を摩りながらアリサを睨む。しかもバカって
何?バカって・・・・と訴える。


「あーちゃん?」


再びよばれるアリサ。あー、はいはい正解と投げやりに
答えれば、それでも満足したのかヴィヴィオはパァッと
笑顔になった。それを見て、アリサもつられて微笑む。



「それでね、こっちのお姉ちゃんは、は、や、てちゃん。だよ」


今度ははやてを見て、なのはがヴィヴィオに教えていた。


「はーやーてーちゃん?」
「はいな、良い子の味方のはやてちゃんやよ」
「みかた?」
「せや、ヴィヴィオに困った事があったら、助けにくるよ?」
「ん~?」
「難しかったかな・・・。えっと、ヴィヴィオが大好きって事」
「あーーっ、ヴィヴィオもすきーっ。はーてちゃん!」
「ふぇ!」
「ぷっ・・・くっくっくっく。はーて・・・はーてって・・・」


アリサがおなかを押さえて笑っていた。なのはも堪えては
いるけど、その肩が震えている。


「ふん、うっさいわ。ちっちゃい子は、舌が回らんくて当り前やん」
「くっくっくっく。そう、よね・・・ふっ。その通りよ」


それでもまだ笑い足りないらしいアリサは放っておいて。
全員がフェイトを見つめていた。


「えーとね、ヴィヴィオ。その、こっちのお姉ちゃんは・・・」


なのはがフェイトの名を言おうとするよりも早く
フェイトは自分からヴィヴィオに向かい合って名前をつげる。


「ヴィヴィオ、こんにちは。私は・・・・ふぇいと、だよ」
「う~ん。ふええーとちゃん?」
「そう、ふぇいと」


ただ、自分の名前をヴィヴィオに教えているだけなのに
また、涙が溢れて来てしまった。あわてて頬をごしごしと
手の甲で拭う。するとその手にそっと小さな手が添えられて


「ごしごしすると、いたくなっちゃうよ。へーとちゃん」


ん?と小首を傾げて、大きな瞳で見つめられた。


「へーとちゃん?」
「うん、うん。そう、だね・・・・」
「フェイトちゃん・・・」


大きくて暖かい掌が頭を撫でてくれて、小さくて暖かい
掌が頬に添えられて。そんな3人を見つめるアリサ、すずか
はやての三人もまた、そっと涙を拭っていた。













「フェイトちゃん、勉強の方は、どうなの?
もうすぐ試験だよね?」
「あーー、うん。そう、だね。はは、ははははは」
「もう、しっかりしてよ。フェイトちゃん」
「そーよぉ。しっかりねーっ。へーとちゃん」
「ヴィヴィオまで・・・。うん、頑張るよ。もちろん。
サボってた分。ちゃんと取り戻すよ。」
「うん、頑張って。」
「がんばれー」
「ははははは、頑張りマース」


3人手を繋いで、他愛のない話をしながらゆっくりと
歩く。手から伝わる暖かさは、手袋をはいていても
充分に伝わって、なのはもフェイトも外気の寒さとは
比べ物にならないほど、心が温かかった。
















「お父さん。お母さん・・・・・。」


そう言って静かに手を合わせ目を閉じる。
そんな様子をみてヴィヴィオも
おずおずと手を合わせて目を閉じる。



「あのね、お父さん、お母さん。私もね、この子の
お母さんになったんだ。まだまだ頼りないお母さんだけど、
いつか私も、お母さんみたいな母親になれるかな・・・・」
「士郎さん、桃子さん。心配しないで。私が保証するから。
なのはは頑張り屋さんで、優しいお母さんになるから。
桃子さんみたいに、素敵なお母さんになれるよ」
「フェイトちゃん・・・・」
「まま?」
「うん、ここにね、ままのお父さんとお母さんが眠ってるんだよ。
ヴィヴィオのおじいちゃんとおばあちゃん、なんだ」
「おじーちゃんとおばーちゃん?」
「そう、ヴィヴィオの事、お空の上から見ててくれるよ」
「お空?ふーん・・・・」



まだよく分からないヴィヴィオが空を見上げて、微笑んでいた。
そんな様子を見つめながら、なのはが口を開く。



「フェイトちゃん。ありがとう。」
「えっ?どうしたの?」
「毎年、私の代わりにここに来てくれてたんでしょ?」
「あっ、えっ?なんで・・・・」
「さっきね、ここの住職さんに会ったの。そしたら、今年は
賑やかで、楽しいですねって・・・・。」


聞いちゃった。にゃははははと少しその瞳を涙で滲ませながら
なのははフェイトへと頭を下げた。


「なのはっ!。お願いだから、やめて。私だって2人に
沢山助けてもらったんだ。そのお礼をしていただけだよ。
そんなに、なのはに頭下げてもらう事じゃないよ・・・」
「うん、だけど・・・やっぱりありがとう。」
「なのは・・・・」


ずっと隠しておくつもりだった事を、案外あっさりと
知られてしまった事に僅かに照れながら、フェイトも
静かに空を見上げる。


(士郎さん、桃子さん。私、もうなのはを泣かせたり
しません。なのはとヴィヴィオを大切にします。
だから、いつか・・・・・)




見上げた空はどこまでも蒼かった・・・・・






スポンサーサイト

テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 1+1 は 3
  2. | comment:0
<<1+1 は 3 | top | 1+1 は 3>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。