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好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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1+1 は 3 :: 2011/05/24(Tue)

こんばんわ。
一気に最終話まで行きます。

昨日あげれなかったからね(笑)。

1つの記事にしても良かったんだけど
なんとなく話の区切りが良かったんで
切ってみました。


まずは続きより22話です









■   □   ■   □   ■   □


第22話




ゆっくりと、けれど確実に時間は流れーーーーー



フェイトは大学4年
ヴィヴィオはもうすぐ6歳になろうかという頃






「ねぇ、フェイトちゃん。パパっていないとおかしいの?」



それは、ヴィヴィオのこんな問いかけから始まった。






その日は日曜日で、フェイトもヴィヴィオも休日だった。
いつものようにフェイトはなのはがお店に出かける前に
マンションにやって来て、ヴィヴィオとお留守番。
午前中は近所の公園に遊びに出かけ、すっかり顔馴染みに
なってしまった散歩中の犬たちと元気に走り回り、
昼にはなのはのお店に行って3人でランチを食べた。
そうして帰宅後は、ゲームをしたりアニメのDVDを
見たりして過ごしていたのだが、ふとヴィヴィオが、
何かを思い出したように、けれども決して
画面から目は逸らさないまま尋ねてきた。


「ねぇ、フェイトちゃん。パパっていないとおかしいの?」
「えっ?!」





いつかは聞かれる事だと思っていた。
ヴィヴィオは今もまだ保育園に通っている。
だからそれに伴った行事も多い。多くの子供達は
母親とそして、父親と一緒に参加する。
もちろん全てがそうだと言う訳ではない。

中には母親、父親、どちらか一方しかいない場合だって
ある。だから今のヴィヴィオの質問は「自分」の場合を
言った訳ではないのかも知れない。

だが、いずれ「自分にとっての父親」が誰なのか知りたいと
思うときが来るだろう。
フェイトはなのはと何度もそんな話をしてきた。





『なのは、ヴィヴィオが父親の事を聞いてきたらどうするの?』
『話すよ、ちゃんと』
『だけど、理解できないうちに話しても、ヴィヴィオを
傷つけるだけなんじゃ・・・・』
『・・・・うん、そうだね。だけど、いつ言うのが一番いいのか
なんて多分ずっと答えなんて出ないんじゃないかな・・・・』
『そうだけど・・・・』
『だから、ヴィヴィオが本当に知りたいと願った時が
その時なんだと思ってるよ。』
『たとえヴィヴィオが傷つく事になっても?』
『うん』
『・・・・なのは自身が辛い思いをする事になっても?』
『・・・・うん。・・・・・・だけど』


フェイトちゃんはずっと傍にいてくれるんでしょ?
最後はいつも潤んだ瞳で見つめられてそう尋ねられた。


『もちろん、私はなのはの傍を離れるつもりはないよ。
そして、ヴィヴィオの事もずっと見守っていくよ。
打ち明けた事でなのはや、私の事を・・・・恨む時が
くるかもしれないけど、それでも私は2人の事が
大好きだから。』



そう、私は2人の事が大切だから。
2度とこの手を離したりしないんだ。








「ヴィヴィオが・・・・言われたの?」
「ううん。この間ね、保育園で話していたお友達がいたから」
「そうか・・・・」


子供は純粋故に、時として残酷な事を事も無げに
口にしてしまう事がある。悪意がないからいいのか
と言われれば、決してそうではないのだが、けれども
自覚のない子供にそれを糾弾するのは、難しい。

正直、その言葉がヴィヴィオに向けて発した言葉でないと
知り、安堵した。


「難しいね。」
「難しいの?」


私の言葉にヴィヴィオがテレビの画面から視線を外して
こちらへとやって来た。そのまま膝の上に抱き上げて
お腹の前で軽く手を組み身体を密着させるようにして抱きしめた。


「私にもね、パパって呼べる人がいなかったから。」
「そうなの?」
「私がヴィヴィオ位の時にはもうお母さんとお姉ちゃん
しかいなかったからね。」
「ふーん。」
「でもね、私にはお母さんが2人いたんだよ」
「どうして?」
「プレシア母さんとお姉ちゃんは私が小さい時に死んじゃってね」
「死んだ?」
「えっとね・・・。ヴィヴィオのおじいちゃんとおばあちゃんが
いるお空に行っちゃったんだ」
「一緒にいるの?」
「そうだね、今は一緒にいたら嬉しいかな。」
「それから、今のリンディ母さんが私のお母さんに
なってくれたんだ」
「へーー」
「プレシア母さんも、リンディ母さんも、とっても
私の事愛してくれた。だからね、パパがいなくても
寂しくなかったし、おかしいって思ったこともなかった。」
「ふ~ん・・・・」


そう言ったまま、ヴィヴィオは黙り込んでしまった。
私に背を向けているのでその表情は見えない。
少し難しい話をしすぎただろうか。一瞬そんな思いが
頭をよぎるが、今はまだ理解できなくてもいいとも
思う。いつかもっと大きくなった時、もう一度話して
あげたらいい事だとも思うから。






「同じだね」
「えっ?」


不意に黙り込んでいたヴィヴィオが話し出した。


「ヴィヴィオも同じだね」
「・・・・なに、が、同じなの?」
「えっとね、ヴィヴィオにもママとフェイトちゃんがいるもん」
「えっ?・・・・私、?」
「うん。だってフェイトちゃん、ママの事もヴィヴィオの事も
とってもあいしてくれてるってママいってたよ。」
「あっ・・・そっか。そう言ってくれてたんだ。」
「だからね、ヴィヴィオも寂しくないんだよ。」


一緒だね。そう言って首だけで後ろを振り向き微笑んだ。


そう、そうだね。ヴィヴィオ。私もキミ達がいるから
全然寂しくないよ。とっても、とっても幸せなんだ。
なのは、ヴィヴィオは間違いなくキミの子供だね。
こんなにも私を暖かくしてくれるんだから。
こんなにも私を、幸せにしてくれるんだから・・・・・。

















「そっか、ヴィヴィオがそんな事を・・・・」
「うん・・・・・」


高町家リビング。
フェイトは仕事から戻ってきたなのはに
今日ヴィヴィオに言われた事を話していた。


「嬉しかったんだ、すごく」
「そう?」
「うん、同じだって、寂しくないって・・・・」
「・・・・フェイトちゃん」
「なのは、私は幸せモノだね」
「フェイトちゃん、それは私やヴィヴィオも同じだよ」


なのはの蒼く澄んだ瞳がフェイトの赤を捉える。
そっとその頬に触れ2人どちらからともなく顔を
近づける。鼻先が触れそうになったところで
一度動きを止めフェイトはなのはに囁いた。


「ありがとう、なのは。キミを心から愛してるよ・・・・・・」
「フェイトちゃん、私もーーーー」


愛してる。その言葉はフェイトの甘い口付けとともに
フェイトの身体に溶けていった・・・・・。













そんな話をしてから、数日。



「話したい事があるんだけど、いいかな」
「珍しいわね、改まって。」
「クロノとエイミィにも聞いてもらいたいんだけど・・・・」


ハラオウン家リビングにて、フェイトは家族にある事を
告げるのだった。













更に数日後・・・






「アリサ、すずか」
「フェイト、ごめん待った?」
「ううん、こっちこそ。ごめん急に呼び出したりして」
「それはいいんだけど、どうしたの一体?」
「2人に聞きたい事があるんだけど・・・・・」















そして、フェイトは今、高町家の墓前へと足を運んでいた。



「ご無沙汰しています。士郎さん、桃子さん。
今日はお願いがあってやってきました。
お願いって言っても、私もう決めちゃったんです。
出来れば、怒らないでくれますか?」



そう言って悪戯が成功した子供のようにニッと笑い
一度空を見上げて、それからまた前を向く。




「士郎さん、桃子さん。私はーーーーーーーーーー」
















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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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