好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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1+1 は 3 :: 2011/05/24(Tue)

はい、続けて最終話です。

あっ、でもね。最後にちょっとだけ短いけど
エピローグ的なのがあります。
プロローグがなかったのにエピローグって
どうなの?って気がしますが、その辺は
スルーしてやってください(笑)。


それでは、本当にここまでお付き合い頂いて
ありがとうございます。


続きから最終話、更新です。









■   □   ■   □   ■   □




再び巡り合わせてくれた事に感謝します。




最終話





桜の花が咲く季節。
それは新しい出会いの季節。






「ねぇ、ヴィヴィオ」
「なぁに、フェイトちゃん」
「あのね、私、ママと結婚してもいいかな?」




ある日の休日。久し振りに3人が揃った日。
なのはとフェイトはソファに座り、ヴィヴィオは
直接床に座り込んでいる。
フェイトは雑誌をめくり、なのはとヴィヴィオは
2人でテレビの子供向け番組を見ていた。
それは、あまりにも当たり前の日常のひとコマ過ぎて、
ともすればそのまま流されてしまいそうなそんな雰囲気の中
フェイトはある意味とても重大なセリフを何の前触れもなく
さらりと口にした。


そんなフェイトに向かってゆっくりと振り返るヴィヴィオ。


「それって・・・・」
「にやあぁああぁああぁああ!ふぇ、フェイトちゃん!
な、何言ってるの?ヴィヴィオに・・・・いや、そうじゃなくて
私!それ、聞いてないよ!!」
「えっ?」


ヴィヴィオが声を出した事で我に返ったのか、それともやっと
先程のフェイトの言葉が脳に達したのか・・・
いずれにしても、慌てたようになのはが大声をあげた。
そんななのはの反応に驚いた表情のヴィヴィオに、フェイトは
ニコリと微笑み、


「うん、なのはにはまだ言ってないから。けどちょっと
まっててね。なのは。」



綺麗な笑顔で「ねっ」なんて微笑んで、色んな意味で
真っ赤になっているなのはをよそにフェイトはヴィヴィオに
向き直る。



「ヴィヴィオ。私、なのはと結婚、してもいいかな?」


先程と同じセリフを繰り返す。けれど、その瞳は大人に
対するモノと何ら変わりなく、その言葉が嘘偽りのないものだと
真剣に物語っていた。



「どうしてヴィヴィオに言うの?」



当然の疑問



「ヴィヴィオがなのはの家族だから」



だから、だよ。と事もなげに返すフェイト。



「ヴィヴィオはどうなるの?」



その瞳に不安が広がる。



ヴィヴィオーーーーー。
フェイトは静かに呼びかける。



「ヴィヴィオがいなかったら、ここに私はいなかった。
私となのはに始まりをくれたのはヴィヴィオ、キミなんだ。
私は、ヴィヴィオと家族になりたい。ヴィヴィオのママに
なりたい。なのはの傍には、ヴィヴィオがいてくれないと
困るんだ。だめかな?」


言い終えてフェイトはヴィヴィオを見つめる。
なのははただじっと、そんな2人を見守っていた。
どれ位そうしていただろうか。
ずっと俯いていたヴィヴィオがポツリポツリと言葉を
零し始めた。


「ふぇいとちゃん・・・・。ヴィヴィオ・・・フェイトちゃんと」
「・・・・・うん」
「フェイトちゃんと家族になりたい!フェイトちゃんに
ママになって欲しい!」


そう言いながら、フェイトへと飛びつくように抱きついた。
その小さな身体をしっかりと抱きしめながら、フェイトは
心からの感謝をヴィヴィオへと贈る。


「ありがとうヴィヴィオ。本当にありがとう。とっても
嬉しいよ・・・・・」


ヴィヴィオを抱きしめる手に力を込めて、フェイトはホッと
安堵の溜息を零した。









さてと、そう小さく呟きながらヴィヴィオを離し、今度は
なのはへと視線を向ける。


「なのは」


そう声をかけるが、全く視線を合わせようとはしてくれない。
プイとそっぽを向いてしまったその顔は、だけども僅かに
微笑んでいて、なのはが本当に怒っているのではないと
窺い知れる。


口を尖らせ、目一杯自分は怒っていると思わせたいの
だろうけれども、今のフェイトには、その姿ですら
可愛いとしか思えなかった。
なのはの肩を掴み、クルンと自分の方を向かせる。
それに少しだけ眉間に皺を寄せているけれども
どれもこれもフェイトを慌てさせる材料には
なり得なかった。



「なのは、ここ皺が出来てるよ」


そう言いながら人差し指でそっと皺を伸ばすように
優しく触れる。その感触になのはは目を閉じて
されるがままになっている。


「なのは、そんなに可愛い顔して怒らないで?」
「・・・・・」
「ねぇ、なのは。私はなのはと一緒なら幸せになれる
自信があるんだ。」
「それに、なのはを幸せにできるのは私だけだって
思ってるよ」
「・・・・フェイトちゃん、生意気」
「そう?」
「年下の癖に・・・・・」
「ああ、そうだね」


くすくすと笑いながらフェイトは楽しそうに答える。


「もっと、ロマンチックに出来なかったのかなぁ・・・・」


なんて、精一杯の憎まれ口を叩きながら、けれども
視線はチラチラとフェイトへと送る。


「ロマンチックに、か・・・・。それは無理だよきっと」
「どうして?」
「だって、私。なのはの前だとドキドキしっぱしで
大変なんだよ」


ほら、そう言ってなのはの手を自身の心臓の上へと誘う。
その上に己の手を重ねて・・・・・。


「ねっ。今だってこんなに・・・・・」


なのはの瞳を覗き込み、小さく息を吐く。
2人の手はそのまま、フェイトは静かにその瞳を閉じる。







そして、再びその赤い瞳を蒼の瞳に向けて。
それからゆっくりと、言の葉を紡ぎだしていく



「高町なのはさん、私と結婚してください。キミを必ず
幸せにします。キミと、ヴィヴィオの傍にずっと
いてもいいですか?」
















「フェイトちゃん、生意気」
「年下の癖に・・・・」



精一杯の強がりを並べた。
本当は涙が出るほど嬉しかった。






「もっと、ロマンチックに出来なかったのかなぁ」


なんて、本当はそんな風にされたら、私の心臓は
きっともたないだろうな、なんて考えた。







フェイトちゃんの心臓の音が掌に伝わる。
重ねられた手は僅かに震えていた。
一度その瞳が閉じられて、再び目が合ったとき
不覚にも私の心臓はフェイトちゃん以上にドキドキしていた。



やがて聞こえた言の葉はとても暖かいものだった。
私を見つめる赤い瞳は、ホンの僅かに揺れていて
私の返事を待ってくれているのがよく分かる。


早く、答えなきゃ。フェイトちゃんが待ってるのに。


そう思えば思うほど言葉が旨く出て来てはくれずに
代わりに、フェイトちゃんが霞んで見えなくなって
しまいそうなくらい、涙が溢れてきた。


あぁ、違うのに。泣きたいわけじゃない。
慌てれば慌てるほど涙が止まらなかった。






「なのはーーーー」



ふわりと抱きしめられた。


大丈夫、私はここにいるから。


そっと耳元で囁かれたら、たった今まで溢れて止まらなかった
涙が不思議と止まってしまった。


「なのは」
「うん」


再び向けられる赤い瞳。



「私と結婚してください」



繰り返される言葉。





大丈夫、ちゃんと言える。
小さく息を吐く。



「・・・・・・はい」




出てきた言葉はとても短かったけど、それでも充分に
伝わったみたいだ。



だって、フェイトちゃんも微笑みながら泣いてるんだもん。








「ありがとう、なのは。ありがとう、ヴィヴィオ」
「これからも、宜しくね。フェイトちゃん」
「フェイトママ、大好きだよ」
















一度は、苦しすぎて全部捨ててしまいたいと思った。
溢れてくる想いに蓋をする事だけを考えていた。


再会したのは偶然。だけど今の私があるのは
きっと必然なんだ。


この想いをいつまでも大切にしよう。


キミと私と、そして私達の大切な娘と共に・・・・・。


















エピローグ、後書きは明日。











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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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  2. | comment:1
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  1. 2011/05/25(Wed) 00:07:55 |
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