好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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さて連続して・・・ :: 2011/06/04(Sat)

さて、続きです。
楽しんで頂けたら幸いです。














■   □   ■   □   ■   □




「どういう事なんですか!」
「・・・・いきなりやってきて、なんだ?」


放課後、私は校長室へと怒鳴り込んだ。
案の定、理由の分からないクロノ校長はただ驚いて
目を見開いているだけだった。
だけど、いくら身内だからといって、生徒の個人的事情を
こうも簡単に外部へと漏らされては堪ったものではない。

それに彼・・・いや彼女がどこまで知っているのか確認する
必要があった。単に何か問題を起こした生徒として鎌を
かけられただけなのだとしたら、自分からこれ以上
係わらなければいいだけの事。

彼女が男子生徒の格好をしていたからといって、なのは自身には
なんの問題もないのだから。彼女が口外して欲しくないので
あれば、自分は絶対に口を割らないと約束できる。


だけど、もしも自分の転校の理由を本当に知ってしまって
いたら・・・・・。考えたくはないけれど、これから残り
およそ半年、自分がどんな風に扱われるのか、考えたくもなかった。





「かの・・・彼に、フェイト・・・さんに、私の転校理由
話したんですか?」


彼女と言おうとして、一瞬躊躇った。もし、私がフェイトが
本当は女性なのだと知っていると分かってしまったら、
この校長はどうするのだろう。秘密を知ったとして、編入を
反故にしたりしないだろうか、そんな考えが一瞬過ぎった
からだった。


「何の事だ」
「今日、言われたんです。私の秘密を知っていると」
「バカな!!」
「私の転校の理由を知っているのは、校長先生、あなたと
理事長だけの筈、ですよね?」
「そうだ、僕と理事長しか知らない。担任の八神はやてにも
知らせていない」
「それが、外部に漏れた可能性は考えられませんか?」
「ありえない。ここのセキュリティは他の学校に比べたら
随分と厳しいんだ。」
「フェイトさんのハッタリ・・・・だと?」
「身内の恥を晒すようだが、あいつならそれくらいは
やるかもしれん・・・・」
「そう、ですか・・・・。わかりました。」
「納得してくれたか?」
「・・・・・それは・・・・」


正直、校長の言葉を全部信じる気にはならなかった。
セキュリティの隙間に難なく入り込めてしまう技術を
なのはは知っている。なのはが知っている事を、フェイトも
知っていたとしても不思議はない。
単に校長や理事長が、知らないだけなのかも知れない。
いずれにしても、自分の身は自分で守る事にした方が
いいかもしれないとなのはは思っていた。




「くれぐれも私の転校の理由は外部には漏れないように
お願いします。」



クロノの納得したかという問いには答えずに、なのはは
一方的に会話を終らせて校長室を後にした。

















教室に戻ると、生徒は既に誰もいなかった。
早々に塾へと向かうべく帰宅したのだろう。
その辺りはどこの学校でも同じようだ。


自分の席まで戻り、鞄を持ち、帰ろうとして振り向いて、
何時の間に来ていたのか、ドアの所に立ちこちらを
見ていたフェイトと目が合った。



「まだ、いたんだ・・・・」
「僕の鞄もまだそこに」



そう言って動く指をなのはは何とはなしに目で追ってしまった。



カチャリ


ハッとしてフェイトへと再び身体を向けると、ドアをしめ
後ろ手で中から鍵をかけたフェイトの勝ち誇ったような
表情がそこにあった。



「何のマネ?」
「さぁ、なんだろうね」


ニヤニヤと口を歪めながらなのはへと迫るフェイトに、なのはは
ただ後ずさる事しか出来ない。追い詰められて窓際まで
詰め寄られる。まるで昼の出来事をなぞっているようだった。


「クロノの所へ行ったって無駄だよ。彼に知られないように
情報を引き出すことなんて簡単なんだ」


そう言って楽しそうに笑う。
やはり、フェイトは全部知っているのだろうか。
もう少し、聞き出しておきたいと、そう思った。
同じ高校生、男子生徒の格好をしていたとしても
所詮は女の子なのだ。イザとなったら多少腕に覚えのある
自分のほうが絶対に有利なはずだ。
なのはは、そう思っていた。何よりここは学校だ。
間もなく見回りの先生も来るだろうと言うのが少しだけ
なのはの心に余裕をもたらした。


「だけど、校長は絶対に漏れるはずはないって・・」
「そう、ここではね。」
「えっ?」
「自宅にもあるんだよ。ここと直結されてるパソコンが」
「・・・・・」
「クロノはね、ああ見えて案外大雑把でね、パスワードが
全部奥さんの誕生日なんだよ」


クスクスと本当に楽しそうに笑う。


それにしても、呆れてしまった。
何がセキュリティは厳しい、のか。
これなら、フェイトでなくても簡単に情報なんて
引き出せるではないか。



「キミは、随分と後輩想い、なんだね」
「くっ・・・・」


そう言いながら頬を撫でられる。フェイトの赤い瞳は
真っ直ぐになのはを見ていた。なのははその瞳から
目を逸らす事が出来なかった。



「・・・・あなたが私の事を知っているように、私も
貴方の秘密を知っている事、忘れてないよね?」



なのはは逸らせない目であえて睨みつける事で
フェイトをけん制しようとした。
ピクリとなのはの頬を撫でていた手が止まる。
その瞳からフェイトの感情を掴み取ることは出来ないけれど
少なくとも、自分がフェイトと同じ土俵にいるのだと
言う事を知らしめることは出来たようだ。


動きの止まったフェイトを見て、なのははフェイトが
自分に構うのを止めたのだと思った。
フェイトの前から立ち去ろうと視線を逸らし、一歩足を
踏み出した瞬間、この細腕のどこにこんな力があるのだろうかと
言う程の力強さで腕をつかまれ後ろに捻り上げられた。


「ーーーーっ!」
「やっぱりキミは面白いね」


そう言いながら、腰をグイッと引き寄せられる。


「ますます、キミが欲しくなったよ。」
「一体、何を・・・・」
「大人しくしていてくれたら、こんなマネはしなかったのに」


言いながら、なのははその腕から逃れようと必死に
もがいてみるも、どういうわけかフェイトはピクリとも
しない。



「明日からが楽しみだね」
「何を・・・・んぅっ・・んん」


ニヤリと口端を歪めたかと思ったらなのはが何かを
言いかけた瞬間を狙ったようにその唇を押し付けられた。

あまりの出来事に何が起こったのか理解できなかったが
それもホンの一瞬だけ。すぐになのはは踵でフェイトの足を
思いっきり踏みつけ、痛みに怯んだ隙にその拘束から
逃れた。肩で荒く呼吸をしながらグイッと乱暴に唇を拭う。



バシンッ


教室中に響き渡るほどの音を出しながらフェイトの頬を打つ。
そのまま振り返らずになのはは教室を後にした。








一人教室に取り残されたフェイトは僅かに切れた口端から
零れる血を拭うと、ポケットから携帯を取り出した。



「ちゃんと撮れた?」
『ーーーーーー』
「そう、なら明日の記事は決まりだね」
『ーーーーーー』





クツクツクツと肩を震わせて笑うフェイト


「キミはもう、私のものだ。高町なのはサン」


欲しかった玩具をやっと手に入れたようなそんな顔をしながら、
いつまでも笑い続けるフェイトであった。











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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 男装フェイトちゃんシリーズ
  2. | comment:1
<<お返事です。 | top | はやてちゃん、おめでとう!>>


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  1. 2011/06/05(Sun) 00:20:40 |
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