好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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守護人 :: 2011/06/19(Sun)

なんとなくね・・・。









■   □   ■   □   ■   □



「うわぁぁああああ」

残りの力を振り絞ったシールドが破壊された。
迫り来る魔力弾を弾き返す力も、防ぐ盾もない。
だけど、ここで諦めるわけにはいかない。

「くっ」

魔力による攻撃をそれをただかわす事に集中する。
今の私はただ時間を稼ぐだけでいいんだ。
後ろでもうすぐ詠唱を終えようとしている彼女の・・・
なのはの盾になれさえすれば私はどうなっても。








敵の手から放たれ縦横無尽に飛び交っている魔力弾。
その全てがなのはへと向かおうとしていた。


ーーーーーだめだ。間に合わない。


そう思った瞬間、なのはの体が桜色の光に包まれた。
なのはに向かっていた無数の魔力弾はなのはにたどり着く前に
その桜色の光にただ吸い込まれるように吸収されていく。


《フェイトちゃん。間に合ったよ。このままあいつを・・・
スカリエッティを封印する》
《分かった》


念話で短く会話して、なのははスカリエッティを封印する為
レイジングハートをヤツへと向けた。






眩いばかりの光がなのはの周りへと集まって、集束された
力がスカリエッティへと放たれる。


(よし、このまま・・・・)

「いっけぇーーーーーーーーっ」







「ぐわぁぁぁああぁぁぁぁああ」

ヤツの魔力がなのはの封印砲へと吸収されていく。
あと少しで完全に封印できるところまで来たとき
それは起こった。


スカリエッティの最後の抵抗。あいつが残りの魔力全てを
使って魔力刀を作り上げた。不敵に笑い、こちらを見る。


「ふふふふふ、今回はキミたちの力を甘く見た私の負けだ。
だが、私もこのままでは終わらないよ。キミを道連れに・・・」


最後まで言い終わらないうちに、スカリエッティの手から
私に向けてそれが放たれた。けれどもう私には指一本
動かす力は残っていなかった。




《フェイトちゃん!!》
《ダメだ!!なのは。キミはそのまま封印に集中するんだ》
《でも!》
《私は、大丈夫だから》
《だめぇーーーーーっ!》








そして、最後に聞いたのはなのはの叫び声だった。
























病院。


酸素マスクを付けベッドに眠っているのは、
私がこの命を賭してでも護らなければならなかった
唯一の主、高町なのは。

護るべき主に護られ私は生きていた。



「ごめん、なのは。私の力が足りなかったばかりに。」

ギリッと奥歯が軋む。握った拳は爪が手のひらに
食い込んでいた。どんなに悔いても、事態は変わらない。



あの時、なのはは私を助けるためにヤツの魔力刀の
前に飛び出してきた。封印の術式はそれ以外の魔法の
使用に制限が掛かる。だからなのははシールドをはって
私を護ったのではなく、その身を盾にして私を護ったと
いう事になるんだ。




私は、なのはを護れなかったばかりか、
なのはに重症を負わせスカリエッティの封印すら
失敗させてしまったんだ。


「彼女はリンカーコアにかなりのダメージを
受けてしまっています。再びあのような力が
戻る事はないかもしれません」


なのはの手術を担当した医師からそう宣告された・・・・・。









ハラオウン一族は古き時代から、守護の一族として
高町の一族の盾として生きてきた。

当主となる者の守護をするものは、その命を捨ててでも
主を護らなければならない。当主が次代の当主へその責務を
譲り渡す時がその守護を終える時。
それまではいついかなる時も主の傍を離れる事は
許されなかった。




フェイトが守護を命じられた当主はまだ
年端もいかない少女だった。
先代の当主が病に倒れ、一人娘のなのはにその役割が
言い渡された時、まだなのは15才の少女だった。

なのはとフェイト。主と守護者と言う間柄にも関わらず、
年が近かったのと、なのはの当主らしからぬその性格に
2人は友のようにして育った。
厳しい訓練にも2人で望みそして共に強くなっていった。







まだ早い。クロノにはそう言われた。
けれど、なのはと2人なら絶対に出来る。
そう言って止めるのも聞かずに飛び出した。


スカリエッティの封印は先代の当主の悲願だったから。
どうしてもなのはにやらせてあげたかった。
だけど、私の力が足りなかったばかりに、封印は失敗。
なのはは大怪我を負った・・・・・。






「封印は失敗したとはいえ、スカリエッティも殆ど
魔力は残ってはいない。再び活動できるように
なるまで、少なくとも2年はかかるだろう。」


クロノにそう説明された。



2年・・・・・・



その間に、私はもっと強くなる。そして私がヤツを封印する。
なのはをもう二度とあんな目にあわせる訳にはいかなかった。









なのはの眠っているベッドへと歩み寄る。その寝息は
落ち着いていた。


「ごめん、なのは。私が弱かったばかりにキミにこんな
苦しい思いをさせてしまった。だけどね、なのは。
キミが護ってくれたこの命。これで私がヤツを封印するから。
だから、なのははもうこんな危険な真似はしなくていいんだ」


何を決意したのか。その表情は硬い。







数時間前

「それでいいのか?フェイト。彼女が目覚めてお前が
いないと知ったらどれ程嘆き悲しむか・・・・」
「それでも、なのはにはこれ以上無茶をして欲しくないんだ。
本当は争いごとの嫌いなただの女の子だったはずなのに。」
「しかし・・・」
「いいんだ。クロノ。もう決めた事だよ。ヤツは、スカリエッティは
必ず探し出す。そして私が封印して終わりにするんだ。」











「バルディシュ」
「yes,sir」


フェイトがバルディッシュへ静かに声をかける。
それと同時になのはの眠っているベッドの下に
金色の魔方陣が現れた。


「なのは、お別れだよ。私がこのままここにいたら、
ヤツの仲間がやってきてしまうかも知れない。
私がしようとしている事を阻止するために。
そしてなのは、キミを抹殺するために。だからね
キミが高町一族の当主である高町なのはだと知られない為に
キミの魔力を封じるよ。それから・・・・私に関する記憶も
全て封じて行く。目が覚めても辛くないように・・・・・ね。
後の事はクロノがうまくやってくれる筈だから、
だから普通の女の子として生きていって欲しい」


そう言ってなのはに向かって手をかざす。
足元から徐々に金色の光がなのはを覆う。
完全になのはが光に包まれた頃、病室には
既に誰の姿も残ってはいなかった。





































1年後


ベンチに腰掛けてぼんやりと通りを見つめている
女性が1人。その前を3人の女の子が通りすぎる。
ふとその中の1人の少女が立ち止まって、ベンチに
座っている人物をちらりと見つめる。


「なのはーっ。おいてくわよ~」
「わっ、待ってアリサちゃん」
「何してんのよ、ぼんやりして。」
「うーん。あのベンチにいる人、どっかで見た事ある気が
したんだけど・・・・・・・・・ってあれっ?」
「何よ、誰もいないじゃない」
「おかしいなぁ。確かにいたんだけど・・・・・」

どこかで会った事があるような、そんな気がしたのだが
確かめようと振り返った時には、既にベンチには誰も
いなかった。首をかしげながら、まぁいっかと然程
気にする事もなくアリサと呼ばれた少女らと再び
何か話しながら歩いていった。


その少女の後姿を見守る女性。さっきから一歩もその場を
動いてはいなかったのだが、不可視の魔法をホンの少しの
範囲にだけはってやり過ごした。


(なのは、元気そうで良かった。)


その顔には少しだけ疲れが滲んでいるように見えたが
その瞳には今だ強い決意が見られた。


(全てが終わったら・・・・・・・。)


私はキミの隣に立ってもいいかな。なのは・・・・・。



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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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  2. | comment:1
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  1. 2011/06/21(Tue) 23:41:09 |
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