好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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タイトル・・・・どうしよ :: 2011/07/10(Sun)

色々やりかけはあるけれど・・・・(^^;ゞ。

今日は前編。


続きからどうぞ






■   □   ■   □   ■   □




私は生まれてこの方、霊だとか未確認飛行物体、所謂
UFOだとか、非現実的なものは一切信じてはいなかった。
友人が、金縛りにあっただとか、誰もいないはずの
部屋から物音がしたと聞いても、そんなものは単なる
恐怖から来る思い込みだと信じて疑わなかった。
実際私には霊感なんてものはなかったし、よく言う
第六感が働いてなんていう直感的なものでさえ当たった
ためしはないのだから、信じようがないじゃない。
そう信じて疑わなかった。
今、この瞬間まで・・・・・。










「えっと、これはどうなったのかな?」


人間、あまりにも信じがたい事に出くわすと、
逆に酷く冷静になるものなのだろうか。
今の自分自身のこの状態を私はまるで他人事のように
違う誰かを見ているような気分でそれを見下ろしていた。




私の名前は高町なのは。私立聖祥高校の2年生。
ごく普通の家庭に生まれ、平々凡々と育ってきた。
何か人より飛びぬけているものがあるわけでもなく
かと言って自分の境遇を嘆くほど不幸だとも思わない
ごくごく普通の女子高生だ。まぁ友人は多いし、家族は
私をとても愛してくれているのがわかる分、きっと
幸せな人生なんだと思う。そんな私が、今現在
置かれているこの状況・・・・・。


(あれは・・・・・私、だよね)


見下ろした先には、体中になんだかチューブが沢山
付けられていて、おまけに酸素マスクを装着。
よくテレビドラマなんかで見る心電図なんかが
ずっとピッピッと規則正しい音を刻んでいる。
そんな状態で寝ているのは、私・・・・高町なのは
本人なのだが・・・・・。


(私、なんで私を見下ろしてるんだろ?)
(って言うか・・・・私浮いてるよね?)


自分の姿を何となく確認すると、


(足・・・はあるよね。手もある。目も見えるし
耳だって聞こえる。どこも痛いわけじゃないけど・・・)


やっぱりプカプカと空中に浮いていた。



「私、死んじゃってるのかな?」
「まだ、死んではおらんよ」
「ーーーーひっ!!」


どう考えてもこの状況が導き出す答えは一つしか
思い浮かばなくて、何となく声に出してポツリと
呟いたら、背後からそれに答える声が聞こえた。
さすがにこれには驚いて、息を飲んでパッと身を
引いてその声から距離をとった。


「なんや、自分の姿見ても何にも驚かんから、
案外慣れとるんかな思うたけど・・・・・。」
「だ、誰!?」
「私?ああ、堪忍。自己紹介がまだやったね。
私は、八神はやて言います。よろしゅうな」
「あっ、こちらこそ・・・・・・ってそうじゃなくて!」
「なんや、違うん?誰、言うから自己紹介したんやけど」
「あなた一体、何。なんで浮いてるの?何処から来たの?
私って死んでるの?私をどうするつもり?。
あっ、もしかしてこれもあなたのせいなの?」
「ちょ、ちょう落ち着き。なんやエライ冷静な子や
思っとったけど、単にビックリしすぎて頭が働いとらん
かっただけなんかな?」


目の前に急に人?が現れたせいで、急速に私の頭が
働き出した。こうなると、浮かび上がるのは自分が
死んでしまったのではないかと言う疑問。目の前の
彼女が事情を知っていそうで、思わず胸倉をつかみ
詰め寄った。


「兎に角、この手、離してんか?」
「あっ・・・・ごめんなさい」
「まぁ、それが普通の反応なんやけどな」


なんて苦笑いする彼女。


「とりあえず、今の状況を説明するな」


神妙な顔をして話し出す彼女。ゴクリと唾を飲む。


「なのはちゃんは・・・・・・・・・」
「私は?」
「・・・・・・・・・まだ死んどらんよ」
「ふぇ?」
「まだ、なのはちゃんは、い・き・て・ま・す」
「あっ、そう、なんだ・・・・はは、ははははは」


最悪な事態ばかり想像していたせいで、いざ生きている
と言われて、へなへなと腰が抜けてしまったように
その場にへたり込んでしまった。と言っても、やっぱり
まだ浮いたままではあるんだけど・・・・。


「けどな、このままやったらいずれ死んでまうよ」
「えっ?」


生きてるって言ったばかりのその口があっさりと
この言葉を覆した。


「どっ、どういう事?だって今生きてるって言ったのに」
「ちゃんと聞いて。このままやったらって言うとるやん」
「分からないよ!ちゃんと説明してよ」
「あんな、なのはちゃん。今、あの身体に戻れる?」
「えっ?戻る?どうやるの?」
「そのまま上に寝るように重なってみ」


言われて今ベッドで寝ている自分に重なるように
寝てみる・・・・・と


「きゃっ!!」


すっと身体に沈んで行きかけて、何か電気みたいなものが
走って弾き飛ばされた。


「なっ。身体に戻れんやろ?」
「どうして・・・・」
「あっちのなのはちゃんに生きる意志がないんよ」
「ぇっ、でも私はまだ死にたくないよ?」
「あんたはな。けどあっちのなのはちゃんは、今のまま
やったら、生きていたくないって思うとんのよ」
「??何で?。私が死にたくないって思ったら、あっちも
そうなんじゃないの?」
「普通はな。けど今回のなのはちゃんはちょっと事情が
違ったンよ」
「事情?」
「そう、今私と話してるなのはちゃんは、嫌な事
全部忘れてもうたなのはちゃんや。んであっちで
今にも死にそうになってるなのはちゃんが、その現実を
受け止め切れんで生きる事を放棄してしまった方」
「・・・・よく、分からないけど・・・じゃあ私は
どうなるの?このまま死んじゃうの?」
「いや、なのはちゃんはまだ死んでまう時期とちゃうから
その時まで、このまま、人間の世界で言う所の
植物状態で生き続けるよ・・・・肉体はな」
「肉体は・・・って。じゃあ私は?」
「肉体と切り離された精神は別や。タイムリミットが
くれば消滅してしまう。」
「そ、んな・・・。私はまだ死にたくないのに・・・」
「そうならんようにするんが私の仕事なんやけどな」


肉体と精神が分かれてしまった?
嫌な事を全部忘れてしまったのが私で、
下にいるのがそれに耐えられなくなった私?
あまりにも突拍子のない事だらけで頭が混乱している。
けど、ハッキリしているのはこのままだったら私は
消滅してしまうという事。


「ねぇ、ならあっちの私に生きる気力が生まれれば
いいって事、だよね?」
「そうやけど、簡単な事やないよ?」
「どうして?」
「なのはちゃんが忘れた事を全部思い出して、それを
乗り越えなアカンからや」
「思い出して、乗り越える・・・・」
「せや、生きる気力をなくしてしまう位の出来事が
あって、それに耐えられんから全部忘れたなのはちゃんが
今ここにおんねん。それを思い出して、更に克服せな
あかんのや。それがなのはちゃんに出来る?」


そう聞かれて私は答えに詰まってしまった。
下にいる私は、もしかしたら今のままの方が
幸せなんだろうか。目覚める事によってまた
何か辛い思いをするのだろうか・・・・・。
私(精神)が全てを忘れてしまうくらい辛かった事を
思い出して本当にそれが私の為なのだろうか・・・・。
段々とそんな後ろ向きな考えばかり浮んでしまったその時


「なのは!!」
「なのはちゃん!!」

私の名前を呼ぶ悲痛な声が辺りに響いた。





「アリサちゃん。すずかちゃん。」


小学校の頃からの親友の2人が眠ったままの私に
駆け寄って、泣きながら私の名前を呼んでいた。
良く見ると、私の家族も皆泣いていた。


「ねぇ、はやてちゃん」
「ん?」
「私、思い出したい」
「そうか?」
「私の為に泣いてくれる家族や友達がこんなにいるの。
だから、どんなに辛い事があったんだとしても、私
きっと皆となら乗り越えられる気がするよ。多分
あっちの私は、それに気がつく前にこんな風に
なったんだと思うんだ。だから、私全部思い出して
あっちの自分にも教えてあげなきゃ。」
「うん、せやね」


そう、私は1人じゃないんだ。苦しい事があっても
家族や友達がいればきっといつか立ち直れるはず。
なら、私の取るべき道は一つだけ。


「私、まだ死にたくないよ。だからどうしたらいいか
教えて。はやてちゃん」
「よう言うた。ほな、頑張らなアカンよ」
「うん」
「ほな、まずは」


こうして私は生きる為に努力する事を選んだのだった。




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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル パラレル
  2. | comment:0
<<この際タイトルなしでもいいかな(-_-;) | top | お返事♪>>


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