好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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声をきかせて :: 2011/08/08(Mon)

どうやったらタイトル上手く付けれるんでしょう?




ライブが終わると私はいつもの様に裏口からファンの子達に
見つからない様に注意を払いながら細い路地を足早に進んでいた。

ライブハウスのオーナーであるはやてからは、たまには
ファンの子達にサービスしろっていわれてるけど、ステージから
降りてまで愛想笑いはしていたくない。

偶然の積み重ねで出来上がってしまったニセモノの私。
ステージに上がって歌う姿にたくさんのファンの子が集まってくる
けど、こんなの本当に私がやりたかった事じゃない。
私はこんなに目立ちたかったわけじゃないんだ。





「ぅわっ!!」
「――!!」

余計な事を考えながら急いでいたせいで角を曲がってきた誰かと
ぶつかってしまった。

「あ、っつ!うわっ、ごめん。私考え事してて、気がつかなくて」

ぶつかったはずみで相手の子が倒れてしまっていた。
慌てて手を差し出したけど、その子はじっと私の手を
見つめるだけでその手を掴もうとしない。
それどころか、顔を真っ赤にしちゃって、おまけに涙目で、
何かを言おうとしてるんだけど口をパクパクとさせるだけで・・・。

よく見ると、こんな反応には見覚えがあった。ファンの子が突然
私の前に現れて、何か話したいのに緊張と恥ずかしさとで
言葉にならない、そんな反応。
まさかこの子は私に接触する為にこんな手のこんだ事をしたと
言うのだろうか。

一度そんな疑惑を感じると私の頭の中は、そんなヤツの事は
放っておけばいいと言う悪魔の囁きで一杯になった。

どうせ、ニセモノの私しか知らない人間なんだ。これが原因で
私の事を嫌いになるのなら願ったり叶ったりだ。
そう結論づけると私はなんの躊躇いもなく差し出していた手を
引っ込めて、すっと立ち上がった。そして倒れたままのその子を
軽蔑の眼差しで見下ろしながら

「こんなバカバカしい計画をたてるよりももっとやる事
あるでしょう?そんな遊びにはいちいち付き合いきれないよ。
ホントは自分で立てるよね。もう私は行くから、」

じゃあね。最後に出来るだけ冷たく聞こえるように告げてその場を後にした。


どうせもう二度と会う事はないんだから、これでイイ。
僅かに感じた彼女への違和感はこの際気がつかないふりをした。
だけどまさか、あんな所で彼女と再会する事になるなんて
この時の私は思いもしなかった。












「・・・・・・・・う、そ」

昼休み、学食に行こうと中庭を通り抜けようとした私は
昨日もう二度と会う事はないだろうと思って突き放した
彼女を見つけて呆然としてしまった。


(同じ学校、だったの?って言うか、なんで私知らなかった?
そんなに学校来てなかったっけ?)
(いや、待って。そんな事より私の事、気が付かないよ、ね)

半ばパニックに陥りながら、私は彼女をじっと見つめていた。
私があのライブハウスで歌っている事はごく一部の友人と
オーナーの八神はやて。そして、その家族だけしか知らない。
だからライブに出る時は私だと気が付かれないように
少し派手目にメイクしているから大丈夫とは思うけど。


呆然として突っ立っていたら、私に気がついた彼女が
突然オロオロと狼狽えだした。

(まずいな、気が付いたのかな・・・)

辺りをキョロキョロと見渡し、誰かを探しているようで、
動きが忙しない。とりあえず口止めしておかないと、と思い
彼女に近づこうとしてある事に気が付く


(あの子の足・・・まさか)


私が見かけた彼女は、中庭にあるベンチに腰掛けていた。
だから最初は気が付かなかったんだけど、良く見ると彼女の
右足には包帯が巻かれていてその傍には松葉杖もあった。

(まさか、昨日ぶつかった時?)

あの時、彼女が動かなかったのは、私に会えて緊張していたとか
そんな事なんかじゃなくて、動きたくても動けなかったって
事なの?だとしたら、私はなんて事を・・・・・。
勝手にいつものしつこい追っかけの子と勘違いした挙句
ケガをした彼女の事放り出して来てしまった。


(最低だ。私はなんて馬鹿な事を・・・・)


そう思うと、いてもたってもいられなくて、彼女に向かって
走り出していた。その彼女の元にたどり着く直前、彼女の方も
探していた相手を見つけたらしく、手を振って合図しているのが
見えた。
その相手を見て私はまた驚きの声を上げる事になった。
だってその相手と言うのが


「アリサ!?」


私の数少ない友人のアリサ・バニングスだったのだから。










「まさか、あんたとなのはが知り合いだったなんてね」

驚きだわ。そういいながら私と彼女を見比べる。

「昨日初めて会っただけだよ、知り合いってほどじゃない」

僅かにアリサから視線を逸らして、出来るだけ淡々と話す。

「昨日?・・・・ちょっとフェイト。なのはの怪我って
まさかあんたのせいじゃないでしょうね?」
「そっ、それは・・・」

行き成り図星を差されて私は言葉に詰まってしまった。
どう言い訳しようか考えていると、今度はなのはと呼ばれた
彼女の方へ向き直ってずいっと顔を近づけながら

「なのは、あんたまさか一人であのライブハウスに
行ったんじゃないでしょうね?」

と少しキツイ口調で問い詰める。
ピクリと肩を震わせながら視線を合わせようとしない彼女。
それを見てさらに畳み掛けるように質問を続けるアリサ。
彼女はやっぱり泣きそうな顔で首を縦に振ったり横に振ったり
しているだけ。
それを見ながら私は今し方アリサが言った言葉が気になって
つい口を挟んだ。

「ねぇ、ライブハウスってどういう事?まさかアリサ私の事」
「いう訳ないでしょ。あんた私の事信じてないの?」
「だけど、あそこは高校生は入れないんだよ?しかもあんな
路地裏で・・・・」
「路地裏?」
「あっ・・・・・」

しまった、口が滑ってしまった。これじゃあ、やっぱり
彼女と何かあったといってしまったようなものじゃないか。
内心で焦りながら彼女の方を見る。

「ねぇ、キミも何か言ってくれないかな。このままだと私が
一方的に悪者になっちゃいそうだ」
「フェイト!!」
「なっ、何さ」

彼女に向かって一言言っただけなのに、アリサが急に
大きな声を出して私をにらみ付けた。
一体何だってのさ。ただ私は彼女の口からあそこにいた
理由を聞き出したかっただけなのに・・・。

理不尽に怒鳴られてムッとした顔をしていると、彼女が
そっとアリサの制服の裾を引っ張って何か合図をしていた。
それを見てアリサはちょっとだけ困ったような顔をして
それから直ぐにごめんと謝ってきた。突然の変わりように
私はただ唖然としていたら、彼女がポケットから小さな
メモ帳とペンを取り出して何かを書きこんでいた。

何をしているのか意味が全く分からなくてただじっとそれを
見つめていたら、書き終えたらしいそのメモを私の方に
向けた。私はそこに書かれてあった言葉に今までの彼女に対する
違和感の正体を知る事になる。


――――ごめんなさい。私、声を出すことが出来ないんです。


綺麗な文字で書かれていた言葉、そして悲しそうな瞳に私は
ただ彼女を見ていることしか出来なかった・・・・・。








「ごめんっ!!ほんっとうにゴメン」

――――もういいですから。

「だけど・・・」

――――私が急にあそこに行ったから・・私が悪いんです

「違う、私のせいだ。勝手に思い違いをして、怪我していたキミを放置したままで・・・・私は最低だ」

彼女の事情を知らなかったとはいえ、ケガをしていた人を
自分の勝手な思い込みのせいでその場に置き去りにした事に
今更ながら後悔で頭が一杯になった。

情けない・・・・・。

「ねぇ」

すると今まで黙っていたアリサが急に口を挟んできた。

「なのは、何処で怪我したの?」

その質問に今度は彼女がしまったという顔をして顔をフルフルと
横に振っていた。

「私が迎えに行ったのは大通りの商店街だったわよね。だけど
フェイトとぶつかったのはライブハウスを出た路地裏」
「・・・・・・・」
「あんた、転んで怪我したんだって私に言ったけど本当は
ぶつかった時にはもう怪我してたってことじゃない!あの
路地裏から大通りまで随分距離があるのに、あんたあそこまで
ムリして歩いて・・・・だからこんなに酷くなったんでしょ?」
「なっ、どうしてそんな事を」

私とアリサに言われて諦めたのか、なのはは再びペンをもって
何かを書き始めた。



――――ぶつかった場所から連絡したら、アリサちゃんに
ライブハウスに行ったのがばれちゃうと思ったの。本当は
なんとか1人で帰ろうと思ったんだけど、大通りまで
出たら、痛くてそれ以上歩けなくなっちゃって。

そこまで書いて一度困った顔をしながら、声の出ない
口元は「ごめんなさい」といっていた。

「謝るのは私の方だって言ってるのに」

力なく言ってみるも彼女はただ笑うだけ。


――――あなたの事を知ったのは偶然。あのライブハウスの
オーナーさんは私の実家の喫茶店の常連さんなの。たまたま
コーヒーを配達に行った時にあなたを見かけたから・・・。
直ぐにあなたの事は分かったけど、学校にいる時と何だか
違って見えたし。何故か、辛そうに見えたから・・・。

だから気になったのだとそう言うのだろうか。
たったそれだけの事で?


――――アリサちゃんにちょっと話したら、慌ててもう
そこに行っちゃあダメだって言うし、そんな事言われると
余計に気になっちゃって・・・・。

だからあの日、1人でこっそりライブハウスに行ってみたの
だと、そう彼女は言った。


(参ったな。辛そうだって?どうしてこうも簡単に彼女には
分かってしまったんだろうか。今まで誰一人私の気持ち
気にしてくれる人なんていなかったのに・・・・・)


つぃと零れる涙を慌てて拭う。私の事をこうして見てくれている
人がいるんだと、思うと馬鹿みたいに嬉しくて仕方なかった。










なんかライブハウスって単語を使ってみたかったの(爆)。
中途半端なんだけど、多分続きません(^^;ゞ。
この後はしばらくはなのはの面倒を自分が見ると
フェイトが宣言するとか、なのはのお陰で、ファンの子にも
優しくなったと、はやてにからかわれたりだとかそんな感じで
暮らしてるんだと思うんだ(笑)




ココまで読んでいただいてありがと(*^-^*)




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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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