好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. スポンサー広告

我が家もお祭り参戦(笑) :: 2011/08/14(Sun)

そろそろ会場とかに移動する時間なんですか?
人ごみは想像以上に体力を消耗するので
気をつけてくださいね。


それでは予告どおりまずは1本目です。



殺し屋フェイトちゃんですよ。


続きからどうぞ





■  □  ■  □  ■  □


すっと音もなくその人は寝室へと侵入した。そのまま
迷うことなくベッドで眠っている人の傍までやってくると
ピタリとその人の眉間に拳銃を向けた・・・・・。


「・・・・・」

一瞬の躊躇い。

「だめだよ、なのは。」
「くっ!」

静かにそう言われたかと思った瞬間に、拳銃を向けていた人と
向けられていた人の位置が逆転していた。
拳銃を向けていた少女、なのはと呼ばれた少女は両手をベッドへと
押さえつけられたまま、拳銃を向けていた女性、今は自分を
押さえつけているフェイトを睨みつける。

「教えた筈だよ。寝込みを襲ったら躊躇うなって。」

でないとこういう事になるんだ。そう言ったフェイトの顔は
何故か辛そうに歪んでいた。

「・・・・・知ってたの?」
「何を?」
「とぼけないでよ!!」

質問に質問で返されたなのはは声を荒げた。

「ああ、ごめん・・・。そうだね。知ってたよ」
「いつ、から」
「・・・・・半年前」
「っ!!・・・・それって・・・」
「そう、なのはがここに来た時から知ってたよ」
「嘘でしょ?!。それじゃあ自分を殺しに来た人間だと
知ってて・・・・・私に人殺しの方法を教えてたの?」
「・・・そう、なるね。」

半年前、突然私の前に現われてどうしても殺したい人間が
いるからその方法を教えてくれと言ってきた。
誰を殺したいのかはいえないけれど、敵討ちだからとそう
言っていた。
だけどね、なのは。
本当は全部知っていたんだ。
いや正確にはずっとなのはがそう言ってココに来るのを
待ってたんだよ。そうなるようにキミを預けた施設長に
多額の金をつかませて、時期が来たら、全て話すように
言っていたんだから。

だけど、出来ればもう少し早く来て欲しかったよ。
組織がキミの事に気がつく前に。そして私の裏切りに気がつく前に。


なのは、私を殺していいのは、キミだけだ。私はキミに殺される
為に今まで生きながらえてきたんだから・・・・・。


ドカッ!!

「ぐっ・・・・」

少しだけぼんやりしていたら、下からなのはに鳩尾を蹴られ
ベッドから転げ落ちた。

「っ痛。はは、いい蹴りだ」
「ふざけないで!!何考えてるの?ずっと私、あなたを
殺す事だけ考えて来たんだよ。そんな人間だって知ってて・・・。」
「・・・・・楽しかったよ、何も知らないキミに、私を殺す為の
方法を教え込むのは」
「なっ!!」
「ねぇ、知ってる?私がその気になったらキミは、もう
この世にいなかったよ?」
「―――――っ!」
「それなのに、キミは私を殺す事躊躇い始めてたでしょ?」

馬鹿だね。くつくつと笑いながら、そう・・・精一杯の悪態をつく。


「・・・・人は変われるんだと思いたかった。過去にどんなに
酷い事をしていたとしても、それでも人の心は変わるんだと
信じていたかった。あなたの事を聞いた時、私の両親を殺したと
教えられるのと一緒に、私をここまで育てたのもあなただと聞いた」
「なっ!どうして・・・」
「あそこの施設長、変わったの知らなかったの?」
「えっ?」

そう言えば、前回お金を持っていってからもう1年以上行って
なかった。施設長が代わった?

「それなのに、ちゃんと両親の仇だって話し、たんだ・・・」
「変わった人なんだよ。全部話した上で後は、私の目で見て
判断しろって。どうしても許せなかったら目的を果たして
来たらいいって言ってた。その代わり、ちゃんと自首しろって
言ってたけどね」

そう言って、その時の様子を思い出したのか、こんな時だと
言うのに楽しそうに笑った。

「はっ、呆れた。とんだお人好しがいたもんだ。どんな風に
聞いたのか知らないけど、あの施設に寄付していたお金だって
私が人を殺す仕事をして得た報酬だ。キミはそういうお金で
育てられたんだよ。人は変われる?そんなのは妄想の世界で
しかありえないよ。」
「・・・・・」
「知らないようだから教えてあげる。私がキミの両親を殺したのは
まだ10歳にもなっていなかった頃だ。私は捨て子で拾われたのが
殺人を商売にしている組織。運よく殺されはしなかったけど、
代わりに私自身が人を殺す道具になるように育てられた。
幸か不幸か、私は組織の苛酷な訓練を生き延びてしまった。
そうして出来上がったのがココにいる私だよ。最終試験で
出されたのが当時のこの国の行く末を左右するだろうと
言われていた革新派のキミの両親を殺す事だった。」

一度言葉を切りなのはを睨みつけた。なのははそんな私の視線を
目を逸らすことなく受け止めていた。

「笑っちゃうくらい簡単だったよ」
「もう、いいよ」

そんななのはの言葉を無視して続ける。

「何も知らずに眠っているキミに銃を向けたんだ」

こんな風にね。となのはに拳銃を向ける。その銃口はしっかりと
急所を捉えている。

「キミの父親はそれであっさりと抵抗するのをやめたよ。
後は簡単。ただ引鉄をひくだけ。母親は倒れた父親に
駆け寄ったところを後ろから「もういい!!」」

なのはが叫ぶ。その瞳には涙をたくさんためて、そして私に
銃口を向けた。

そう、それでいい。あとは引鉄を引くだけで終る。どうせ
私の拳銃には弾が入っていないんだ。これで終わりにする。


「私に勝てると思う?」
「やってみなきゃわからないよ」
「私が言った事ちゃんと覚えてるよね?」
「・・・・・対象に銃を向けたら躊躇うな。」
「そう。でも随分躊躇ってるみたいだけど?」
「それは・・あなただって」
「私の場合はハンデだよ」


お互いに銃を向け合って対峙する。緊張が走る。
とその時、フェイトの背後、ドアの向こう側でコトリと音がした。
ハッとして一瞬意識が背後へと移る。
それを見てなのはが動く気配を感じた。だがそれとほぼ同時に
ドアの向こうからもカチリと撃鉄を引く音が聞こえた。

「ちっ」

フェイトは舌打ちをしながら、けれども迷う事なくなのはに
向かって飛びついた。


パン、パンパン。

乾いた音が部屋に響く。フェイトはなのはに飛びついた勢いのまま
その手から拳銃を奪い取り部屋のドアに向かって振り向きざまに
2発撃ち込んだ。



「ぎゃっ」
「ぐわぁっ」

小さな断末魔の後に再び静寂が戻ってくる。フェイトはなのはの
上から起き上がると、僅かに警戒しながら部屋のドアを開けた。
そこには、一人は心臓を、もう一人は眉間を撃ち抜かれて仰向けに
倒れて死んでいる組織の人間がいた。


「・・・・時間だ」
「え?」
「もう少し時間が欲しかったけどーーーーーくっ」

何かを言いかけて、けれどそれを最後まで言い切ることなく
フェイトは苦悶の表情をしながら膝をついた。

「えっ?!」

その様子を見ていたなのはの動きが止まる。その視線は
フェイトの真っ赤に染まった脇腹に向けられていた。

「フェイトちゃん!!」
「触るなっ!!・・・・・・触らなくていい。」
「っ・・・・でもっ、それ私が・・・・」
「何でもない。ただのかすり傷だ。」

驚いて駆け寄って、フェイトを支えようと近づいたところで
フェイトに怒鳴られた。ビクリと息を飲む。
なのはの言葉を遮るようにしてフェイトは続ける。


「キミの事が組織に知られてしまったんだ。ここは危ない。
逃げるよ。」
「わかった・・・でも、せめて止血だけでも・・・」
「必要ないよ。私の事なんてどうでもいいんだ。それより
、これを」

そう言うと、先ほどなのはから奪い取った拳銃を返す。

「自分の身は自分で守るんだ。いいね。決してそれで誰かを
殺そうとしたら、だめだ。」

はっきり言って矛盾した話しだった。だけどなのははそれを
素直に聞き入れた。
コクリと頷いたのを確認して、フェイトが立ち上がる。


「どこに行くの?」
「とりあえず組織の連中の目の届かないところに行く」
「そんな所あるの?」
「大丈夫。キミは私に黙って付いてくればいいんだ」
「・・・分かった。」
「よし、いい子だ」


話しながらフェイトはベッド脇のサイドボードから拳銃と
マガジンを数本持ち出す。そしてさっき倒した男たちが
持っていた拳銃も奪い取って、家を後にした。











「こっちだ。」

なのはを庇いながら、時々どこかから現われる組織の連中を
的確に始末しながら目的の場所までやって来た。


「ここは?」
「少し、休もう」


なのはの問いには答えず、室内に入ってすぐにフェイトは
壁にもたれながら荒い呼吸を整えるように目を閉じた。
そんなフェイトをなのはがじっと見つめる。
その身体には、最初に傷ついたわき腹の怪我の他に
拳銃で撃たれた左肩やナイフで切りつけられた足の怪我
など動けているのが不思議なくらい無数にあった。

「何?」
「・・・別に」
「心配しなくても、まだキミにも殺(や)られないよ」
「そっ、んな事・・・考えてるんじゃない・・・・」
「そう?・・・・・」
「・・・・ねぇ。これから、どうするの?」
「・・・そう、だな・・・。ここも長くはもたないだろうね」
「そんな!」
「とり・・・・あえ・・ず・・・・・くっ」
「ねぇ?ちょっ!!フェイトちゃん!!」


なのはの声がとても遠くから聞こえる。だめだ、まだ意識を
失うわけにはいかない・・・・のに・・・・。出血のせいで
立っていられなくなった。ズルズルと凭れていた壁をずり落ち
フェイトはそのまま気を失ってしまった。
















「・・・・・でね・・・・うん・・・・だから」
「ん?・・・・」

ボソボソとくぐもって話す誰かの声で目が覚めた。

(私、・・・気を失ってた?・・・・ちっ)

ハッとして慌てて身体を起こす。

「っう!!」

急に動いたせいで体中に激痛が走った。と同時に手当された
自分の身体が目に入る。

「これは・・・・・キミか」

腕や足に巻きつけられた包帯にそっと指を這わせながら
ふっと息を吐き出す。少しだけ嬉しかった。

相変らずボソボソと話し続けている声に、気がつかれないように
フェイトは聞き耳をたてた。




「私、どうしたらいいかな・・・・・・うん、うん」
「でも、それだと施設の皆が危険じゃないの?」
「・・・・・そっか、わかった。じゃあ話してみるけど」


どうやら、なのはの行き先は決まったらしい。
そうか、あそこに戻ってもいいのなら、きっと安心だろう。
何故だかフェイトはそう思った。

(なのはをあそこに返して、私は私の仕事をすればいい・・・か)


そう、思い至るとまだ廊下で話し込んでいるなのはに向かって
歩き出した。そんな私に気がついたなのはは、電話の相手に
ちょっと待ってねと話し、私に向かって「気がついたの?」と
少し困った顔をしながら、口を開いた。


「あのね、ふぇい、うっ!!・・・・ふぇい、と・・・・ちゃん?」

私は、なのはの鳩尾に拳を打ち込んで昏倒させる。ズルズルと
私の身体を滑り落ちていくなのはを抱きかかえゆっくりと
床に下ろす。
それから弾みで廊下に落ちてしまった携帯を拾い上げた。 


『なのはちゃん!?なのはちゃん!!どないしたん。なのはちゃん!』

電話の向こうから慌てたような声が聞こえた。

「大丈夫だよ。少し眠らせただけだから」
「・・・・誰や」

さっきまでの慌てた声音から一転、トーンを落とした声が
向こうから聞こえた。それだけで、フェイトは相手も
相当な人物である事を悟る。

「知ってるくせに」
「ふん、あんたみたいなけったいな人間に知り合いはおらん」
「それは、奇遇だね。私もだよ」
「なのはちゃんを傷つけたら許さへんよ」
「なら、なんで余計なことまで話した?それがなければ
もう終っていたのに・・・・」
「なのはちゃんを人殺しにしてもうてもええ言うんか?」
「私は、人のウチに入らないよ」


そう言って自嘲気味に笑う。だがこれ以上悠長に話し込んでいる
暇はなかった。


「なのはを返すよ。迎えに来てくれるよね?」
「当たり前や。ウチの子らがもうそこに向かっとる」
「そうか、なら大丈夫だ。」
「あんたも、一緒に来るんやよ?」
「私?それは無理な相談だ」
「・・・何するつもりなん?」
「さあね・・・・。キミには関係ない事だ。」
「・・・・・死ぬ気か?」
「・・・なのはに伝えてくれるかな。手当してくれてありがとうって」
「断る。そんなん自分で言うもんや。」
「はは、それもそうだ。・・・・・・でもお願い」
「断る、言うとるやんか。あんたが戻ってきたら、自分の口で
言い。私は知らん。」
「頑固だね」
「あんたもな」
「・・・・・」


その言葉を最後に通話を終えた。そっとなのはの傍に
携帯を置いて、気を失っているなのはの顔を覗き込む。


「なのは、本当はなのはにこの命、あげるつもりだったんだけど
気が変わったよ。キミに人殺しは似合わないからね。
この半年間、キミと過ごせて私は少しだけ人間らしい生活が
出来たような気がする。フェイトという名前も、キミに
呼んでもらうとなんだか違う人間の名前みたいに聞こえて
嬉しかった。こんなに誰かを大切に思った事はなかったよ。
だからキミを守る為にこの命を使う事にする・・・・・
組織を潰すよ」


キミがこの先安心して暮らしていけるように、キミを狙うだろう
組織を私が潰す。だから、安心していいからね。
そして、だれよりも幸せになって・・・・・。


意識のないなのはの頬にそっと触れた。




ありがとう、なのは。



そして





さよならだ・・・・・なのは。















そして、フェイトは姿を消した・・・・・。







スポンサーサイト

テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル パラレル
  2. | comment:0
<<お昼何食べました? | top | お返事とお知らせ。>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。