好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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10年後のその後 :: 2011/08/22(Mon)

へへへ、続き書いてみました。だけど若干あれ?
みたいな気もしなくはない。

ちょっと最初考えていた通りには進まなくて、
だけど長くなっていくし、どうしようかなって
思っているんですけど・・・・・・。
それでもいいですか?


それと、今日のは曲のイメージはすっぱり
忘れてください(笑)

前半のあの雰囲気のままでいいって方も
読まない事をお勧め・・・・したい( ;^^)ヘ..。

書いておいてなんですけどね。


それでは、続きよりどうぞ









■   □   ■   □   ■   □



入国の手続きやら何やらで思っていたよりも時間がかかって
しまった。少しだけフェイトは早足になりながら
タクシー乗り場へと急ぐ。
空港から出て、そのまま真っ直ぐに約束の場所へと向かう。
ここから海鳴までは1時間ほどかかるはずだった。

客待ちしているタクシーに乗り込み行き先を告げる。
タクシーがゆっくりと走り出した事を確認してフェイトは
シートへと深々と腰掛けて、ホッと息をついた。



「ご旅行でしたか?」

そんな運転手の社交辞令的な言葉には軽く返事をする程度にし、
フェイトはタクシーから見える風景を見ていた。

(こんな所にショッピングモールなんてなかったはず・・・)
(あれ?あの辺りにビルがあったような気がしたんだけど)


などと、10年前にはなかったものに驚き、そして10年前には
確かにそこにあったはずなのに、今はもう面影すらもない
その場所に寂しさを覚えた。

けれど、そんなタクシーから眺める風景も、幾らか建物が
増えたかな、という印象だけ。空の蒼さや森の緑はあの頃とは
さほど違ってはいなかった。
その後も、二言三言運転手と会話をしながら、ずっとフェイトは
窓から見える景色を見つめていた。




海鳴に近づくにつれて、バクバクと心臓が早鐘のように鳴り響く。
前にいる運転手にも聞こえるのではないかと思うほど
フェイトの耳にはっきりと届くその音に、苦笑を零す。

(10年振りなんだな。懐かしい、ここはあの頃のままだ)

そんな事を考えながら、ずっと会いたくてたまらなかった
彼女の事を想う。果たして、なのははあの場所に来て
くれるだろうか・・・・。







10年前 出発の前日。2学期の始業式の前の日。
フェイトはクラス全員に宛てた手紙を書いていた。
全員といっても、あまり話したことのないクラスメートも
いたから、肝心の人達にたどり着くまではいたって普通の
内容だった。今までありがとう、とか、元気でねとか。

けれどいざはやて、アリサ、すずか、そしてなのはへと
書こうとした時になって、それまでスラスラと動いていた
手がピタリと止まってしまった。

こんな便箋一枚になんて書ききれるはずがない。
みんなとのお別れにこんな小さな紙切れになんて・・・
そう思った途端、目から大粒の涙がこぼれ落ちた。

花火大会の日、なのはとまたねと声をかけた時でさえ
堪える事が出来た涙は、今はどんなに頑張っても
止まってはくれなかった。


パッと椅子から立ち上がってベッドへとその勢いのまま
うつ伏せに飛び込んだ。


そして、フェイトは大声で泣いた。


泣いて、泣いて、泣いて。シーツが涙で冷たくなってしまった頃に
なってようやくフェイトは顔を上げた。
グイッと袖口で残った涙を拭って再び机へと向かう。


アリサへ、すずかへ。そしてはやてへ。
楽しかった思い出や、頑張った事、そして黙って転校してしまって
ごめんなさいと綴り、最後になのはの事をよろしくと、正直な
気持ちを書いて、ペンを一度置いた。




そして、なのはへ。

なのはへは、どうして転校することになったのか、本当は
行きたくはないんだけれどと、今の自分の気持ちを正直に綴った。
なのはの傍にいたいけど、母さんを一人ぼっちには出来ないと
正直に。
時々また零れそうになる涙を必死に拭いながら1文字1文字丁寧に
心を込めて。

それから、また会う約束を書いた。どうして10年だったのか、
それはフェイト自身にも分らない。だけど、どうしても約束して
おきたかった。きっとまた会えると思うことで自分の気持ちを
無理やり納得させたかったのかもしれない。






(でも、結局10年もかかっちゃったんだよね)

とフェイトは誰に言うでもなく、そう思った。





「着きましたよ」
「えっ?」

思い出に浸りすぎて、随分と長い時間ぼんやりしていたと、
慌てて時計を見る。
けれど、想像していた時間よりもかなり早い時間についた事に
逆に驚いてしまった。

「この辺りの道路事情が随分とよくなったんですよ。」
「そう、みたいですね・・・」
「大丈夫ですか?」
「えっ?・・えぇ、大丈夫です。すみません。」

私があまりにも呆けていたので、運転手さんが心配に
なったらしく、大丈夫かと尋ねられた。
思わず苦笑いが零れる。


タクシーを降りて、もう一度時計を見る。まだ約束の時間まで
30分ほどの余裕があった。


「こんなに早く着くとは思ってもなかったな。」

グルリと辺りを見渡した。ここもあの頃とは随分とかわったようだ。

「確か、この辺り・・・・・」

と独り言をつぶやきながら草むらを掻き分けると、
そこにはあの頃と何も変わっていない細く、けれども
ずっと向こうの方まで続く道があった。















行って来ます。と親友達に声を掛けて、なのはは真っ直ぐに
あの場所へとやってきていた。時計を見ると約束の時間まで
まだ30分ほど余裕がある。


「じっとしていられなかったとはいえ、ちょっと早かったかな」

にゃははと一人苦笑い。

「でも、これくらいは必要かな」

と思い直して、あの頃にはなかったベンチに腰掛けた。


10年前、ここはフェイトとなのはの秘密の場所だった。
見つけたのはフェイト。草むらに迷い込んだ野良猫を
探している間に、たどり着いたといっていた。
ここは、少し高台になっていて、街が一望できる。
少し先の方には、海も見えていた。
2人はこの場所が大好きだった。

嬉しい事、悲しい事、楽しかった時、辛かった時。
色んな時をここでフェイトと過ごした。
考えてみたら、いつでもなのはの隣にはフェイトがいた。

お父さんに叱られて、勢いで家を飛び出した時も
気がついたらなのははココにいた。
そして決まってフェイトが迎えに来てくれた。
大きな木の根元に座り込んで泣いていた時も、そっと隣に
座って、なのはが泣き止むのをただじっと待ってくれていた。

そしてなのはもまた、フェイトをここでよく慰めた。


フェイトがいなくなってからもなのははここに来た。
最初の頃は、フェイトとの思い出の多すぎるこの場所に
どうしても足を向ける事が出来なかったけれど、
小学校を卒業する時に、フェイトがいなくなってから
初めてこの場所へとやって来た。


ここは、何も変わらずなのはを優しく迎えてくれた。
それから今日まで、なのはは何か節目の度にこの場所に
やってきては、ただ黙って空を眺めるようになった。



年月が流れ、多くの友達がこの地を去っても、なのはと
そして親友達は何故かここに残る事を選び続けた。
以前はなかった場所にマンションが建ち、あったはずの
建物が消えて。去って行く人、また新しくやって来る人。
目まぐるしく変わる時の中で、この場所だけはあの頃と
変わらぬ景色を映し出していた。

ただ、あの頃はここに来るまでに細く頼りない小道を
登って来なくてはならなかったのだが、今では近くに
マンションが建ったせいか、高台になっていた場所の
崖付近には転落防止の柵が立てられ、こうしてベンチも
置かれた。そして・・・。


となのはが思い出に浸っていると後ろの草むらでガサゴソと
音がした。ギョッとしてなのはは身構える。
野犬でもいるのだろうか・・・・。この辺りはマンションが
建ったせいで、警官も頻繁に出入りするようになっている。
怪しい人物などそうそう入り込めないはずなのだが・・・・・。


じっと耳を澄ます。相変らずズルズルと何かを引きずる音と
草を払う音がする。なのはは近くにあった木の棒をつかみ
音のする方を睨みつけた。


次の瞬間


「ぷっふぁ~~~。やっと着いたぁ・・・・」
「えっ?え?ええぇぇぇぇえええええぇぇぇえ!!」
「うわっ!!な、何・・・ってか誰?」

髪を振り乱し、所々に草むらを掻き分けた時につけたで
あろう小枝や草を体中に付けた女性が転がるようにして
飛び出して来た。




「ふぇ、フェイトちゃん?!」
「えっ?な、なのはぁ?!」


聞き覚えのある声に思わずなのはが声を上げたのは
それからすぐの事だった。












「くっくっくっくっ」
「もう、なのは笑い過ぎ・・・・」
「くふふふふ、ご、ごめん。だけど・・・・ぷっくふふふふふ」
「もう・・・・・ふ、あは、あははははははははは」

ふっと思い出したように顔を上げて、フェイトの顔を見ては
吹き出すなのは。必死になって声を殺しているのだが
あまりのその格好にどうしても笑いと涙が止まらない。
そんななのはを見ているうちに、なんだかフェイトも
つられて、結局2人して大笑いしてしまった。



「はぁ・・・・。もう少し落ち着いた再会をしたかったな」
「え?何?フェイトちゃん」


ひとしきり笑いあってやっと涙も治まった頃、フェイトが
ポツリと何かを呟いた。



「えっ?あっ、いや・・・・・その・・・・・」
「フェイトちゃん?」


すーはーすーはー。
大きく深呼吸をして、それからフェイトはなのはに
改めて向き直った。


「なのは、その・・・・・ただ、いま・・・」
「・・・・・・」
「なの、は?えと・・・・怒ってる・・・よね?」
「・・・・・・・。本当はね、会ったら沢山文句を言おうと
思ってたの」
「・・・・・うん、そう、だね」
「でもね、全部頭の中からなくなっちゃった。」
「え?」
「だって、フェイトちゃん、全然変わってないんだもん。
あの頃のまんま。あわてんぼうなのも、ちょっと抜けてる
所も・・・・・」
「・・・なのは」
「だからね、もういいの・・・・おかえりなさい。フェイトちゃん」
「なのは・・・・・・・・うん。ただいま」












「ここがこんなに変わってるなんてね。」
「ビックリしたでしょ?ちゃんと見れば、看板だって
立ってたんだよ?」

ベンチに二人並んで腰掛け、そう言ってなのははまた
クスクスと笑う。

「うっ・・・それはもう言わないで・・・」
「にゃはは、仕方ないなぁ。この位で許してあげる」
「ははは、良かった。」

乾いた笑いを零すフェイト。

「でも、ここから見える景色は変わってないんだね。
今も、あの頃も・・・・」
「そうだね。私は随分この景色に助けられたよ。」

遠くの空を見つめながらなのはは言った。

「・・・・・・・なのは」
「ん?」
「あのね、ずっと会ったら言おうって決めてた事があるんだ。
聞いてくれるかな」
「うん」

前を向いたままなのはは頷いた。

「えっとね、その・・・・・あの、ね・・・。なのは・・・」
「フェイトちゃん?」
「あっ、いや・・・その、だから・・・あのね・・・」
「フェイトちゃん。落ち着いて。大丈夫だから」
「あっ」


いざ想いを告げようとした瞬間頭が真っ白になった。
そして焦れば焦るほど言葉が出てこない。どうしようかと
涙目になったところで、なのはに手を握られた。
柔らかくて温かい手、だった。
暫くそのまま、じっと目を閉じた。ばくばくと鳴り響いて
いた心臓の音はもうしなかった。
なのはの手をギュッと握り返して、もう一度、その名を呼ぶ。


「なのは」
「うん。」
「私ね、ずっと・・・・小学校の時からずっとね。
なのはの事が好き。高町なのはって言う女の子が好き、です。」


思ったことを素直に言葉にして伝えた。
今フェイトが何よりも伝えたい思いが全て込められていた。











「・・・・・・ありがとう。フェイトちゃん」
「なのは」

ずっと黙ったままだったなのはが静かに口を開いた。
その瞳には今にも零れ落ちそうな程、涙が溜まっていた。


「わたし、もね。ずっとフェイトちゃんに伝えたかった
事があるんだよ」
「うん」
「私は・・・・私もね。フェイトちゃんが好きです。
フェイト・テスタロッサって言う女の子が・・・大好き」
「・・・・・なのは。」
「フェイトちゃん」
「ははは、良かった・・・。凄く嬉しい、よ。なのは」
「ん、私も嬉しい。」
「ねぇ、なのは。」
「何、フェイトちゃん」
「私の・・・・その、恋人になってくれますか?」
「にゃははは、はい。喜んで」
「なのは」
「フェイトちゃん」



10年前、突然の転校で日本を離れる事にならなかったら
もしかしたらずっとこの気持ちを伝えないまま、大人に
なっていたかもしれなかった。
それはきっとなのはも同じだったのではないかと思う。
そうして、気持ちを誤魔化したままずっと親友として
傍にいようとしていたに違いない。
だから、この離れ離れになってしまった10年は
私達にとって必要な10年だったのではと今になって
思う。
想いが通じ合った今だからこそ言えることなのだけれど。



なのはと一緒に幸せになる。



今日のこの日、この場所で私は改めて心に誓いを立てた。












イメージと違うとか思わなかったですか?。
前半のぶち壊してなかったですかね?。

なんだか、ちょっと考えていたのと違う方向に
いったんだけど、上手く修正できなかったの( ;^^)ヘ..

でも、ここまで読んでくれてありがとうございました。






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