好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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その背中を守るのは、どんな時でも私でありたいと願う。前編 :: 2011/08/28(Sun)

本当は読み切りの短編として1本に纏めるはず
だったんだけど、どうにも纏まらなかった。
とりあえず今日は前編で。
予定では明日、後編で終わるはずなんだけど、
それもまた未定って事で( ;^^)ヘ..。


設定としては中学の1年生です。
2人はまだ親友。フェイトは自分の気持ちにも
気がついていなかったという(^^;ゞ。
なのはは、どうかな(爆)


一体私は何回この2人に告白させれば
気が済むんだろうって書きながら思った(笑)


あ、それからタイトルね。あんな雰囲気で
それぞれの脳内で短くしちゃってください←(丸投げ)


では続きからどうぞ







■   □   ■   □   ■   □



怪我をした。
特に命に係わると言う程ではなかったけれど
それでも2週間ほどの入院は必要になるくらいは重症だった。
いつもの私なら、なのはには心配を掛けたくなくて、
こんな姿見て欲しくなくて、クロノやはやてに色々と
頼み込むんだけど、今回は違った。


寂しくて、心細くて。なのはに、ただなのはに傍にいて欲しかった。
原因は分ってる。多分あの時のなのはの言葉だ。
あの言葉が私の頭から離れない。もしかしたら、このまま
なのはは私の傍から離れていってしまうのではないかと言う
そんな考えが、あの時からずっと頭から離れてくれない・・・・。



なのは・・・・・・。


















怪我をする10日ほど前。

本局、廊下。

「僕とお付き合いしてくれませんか?」

そんな声がどこかから聞こえた。
私は、辺りをキョロキョロと見渡し、視線の先、ドアが少しだけ
開いた部屋を見つけそこに向かって静かに歩き出した。
決して盗み聞きしようと思った訳ではなかったのだけれど、
ただ、なんとなく。そうなんとなくその部屋へと
近づいて、僅かに開いたそのドアから中を覗いてみた。

(えっ?なのは?)

そこにいたのは、フェイトの親友の高町なのは。ともう一人。
なのはと同じ武装隊に所属している自分たちよりも2つか3つ上の
男性だった。

(なのは・・・また告白されてたんだ)


なんとなく苦笑が零れた。自分にも経験がある。
同じ管理局員だったり執務官だったり。男性だったり
女性だったり。けれどもフェイトはまだ誰とも特別な関係に
なるつもりはなかったため、毎度断るのに苦労していた。
そして、それはなのはも同じ。この間も、断る理由を
考えるのに苦労するの。なんて困った顔をしていたのを
覚えている。
そんな事を知っていたからか、このままここで聞いているのも
躊躇われて、フェイトはその場を後にしようとそっとドアを
締めようとした。すると


「君の事が好きなんだ。僕と付き合ってくれませんか?」

再び告げられた言葉。
盗み聞きなんていけない事だと分かっていた。
しかも告白されているのは、自分の大親友。
分かってはいたのだけれどフェイトは、こんな風に
告白された時、なのははどう言って断っているのだろうと
言うなんともバカな感情に囚われてしまった。
後になって後悔する事になるとも気づかずに、フェイトは
少しの罪悪感を無理やり押し込めて、そのままなのはの
答えを待つことにした。


部屋の奥に2人は立っていた。相手の青年の顔は確認出来るけれど
なのはは少し俯いていたせいでその表情までは分からない。
青年は、想いを伝え切って興奮しているのか、少し顔が赤く、若干
呼吸も速いようだった。

(なのはは?)

と思って視線をなのはへ向けると、なのはも何だか顔を
赤くしているように見える。
暫く俯いていたなのはだったけれど、何かを決心したように
顔を上げて、彼を見つめていた。


(・・・・・なの、は?)


なんだか嫌な汗が背中を流れ落ちる。なのはのあんな顔は
知らない。なのはは彼に何を告げようというのだろうか。
自分が盗み聞きをしているという事も忘れ、半ば身体を
乗り出しながら次になのはが答えるだろう言葉に
意識を集中させた。
















(なのは・・・・・)


自分がどうやってあの場から帰ってきたのか全く覚えて
いなかった。なのはに咎められていない所を見ると
多分なのはにも、他の誰にも見られる事なく自分の
執務室に戻っていたようだ。
部屋を見渡しても、補佐官は留守にしているらしく、
部屋には誰もいなかった。

(良かった。こんな顔、誰かに見られたら・・・)

引き出しから手鏡を取り出して自分の顔を見て苦笑する。
ひと目で何かがあったとわかるほど青ざめた自分がいた。

椅子に深く腰掛け背もたれに身体を預ける。
天井を見上げながらさっきのなのはの言葉を思い出していた。


『僕と付き合ってくれませんか?』
『少しだけ考えさせて下さい。』




なのはは学校でも、管理局でも人気があった。
なのはにその事をいうと「フェイトちゃんには言われたくない」
と口を尖らせながらよく愚痴を言っていた。
今はまだ中学に進学したばかりだけど、私達は中学を卒業したら
高校へは進学せずに、管理局員として仕事を本格化させるために
ミッドへ引っ越す事を決めていた。
海鳴にも家はあるし、両親や親友達だっている。ここに戻らない
訳ではないけれど、自分たちの仕事の関係上、週末とか休日に
頻繁にといった具合に戻る事はなくなるだろう。
だから、誰かに告白されても、それに答える事は出来なかったし
またそういう気持ちになれる人も現れなかった。
私はなのはの傍にいられる事、それが何より重要だったから
他の誰かが自分の隣に立つ事なんて考えられなかったと言うのが
本音だった。

なのはも自分と同じか、それに近い気持ちを持っているのでは
と思っていた分、将来、なのはの隣に立って笑っているのが
さっきの青年かも知れないと思い知らされた時、何かが
足元から崩れるようなそんな感覚に陥った。

なのはは、彼に好意を抱いているのだろうか?
なのはは彼の想いを受け入れるのだろうか?
なのはは、私が傍にいなくてもいいの?
私はなのはの傍にいたいのに、ずっとなのはと一緒に
いたいのに・・・・・
そう考えてハッとした。


「わ、たしは・・・・なのはの事・・・・」


(ははは、馬鹿だな。私は・・・・あんな所を見て初めて
自分の気持ちに気がつくなんて。)


腕で視界を遮ってしまったその瞳からついと雫が零れ落ちる。
フェイトが、ようやく自分の気持ちに気がついた瞬間だった。














そんな光景を目にしてから数日後。私はなのはと久し振りに
一緒に登校していた。


「フェイトちゃんと一緒に学校に行くの、本当に久し振りだね」
「そうだね。ずっと私かなのはがミッドに行ってたしね」
「ねぇ、今日はオフでいいんだよね?フェイトちゃんも」
「うん、なのはもでしょ?」
「なら帰りも一緒だね。にゃははは、嬉しいな」
「私も・・・嬉しいよ」


私はちゃんとなのはを見て笑えているだろうか?
ねぇ、なのは。
なのはと友達になれた時、友達が悲しいと自分も悲しい事を
知ったんだ。それと同時になのはが嬉しいと私も嬉しくなる事
知ったんだよ。だけどね、今は嬉しくないんだ。なのはと
一緒にいて、嬉しいはずなのに、なのはみたいに嬉しいって
思えないんだ。


あれ以来、なのはの隣に自分じゃない誰かが立っている事
ばかりを想像してしまう。そしてギュッと胸を鷲づかみに
されたように苦しくなる。なのはのあの照れた横顔が
頭から離れない。彼にだからあんな嬉しそうな表情を
したのではないかと思うと、胸が苦しくて苦しくて
たまらなくなる。
私は、どうしたらいいんだろう。
なのはの笑顔が今はとても辛い・・・・・・・。











「フェイト任務だが、行けるか?」
「大丈夫だよ」

クロノから任務の要請があったのは、そんな気持ちを胸に
抱えて、どうにも身動きが取れなくなっていた頃だった。
いつもよりも慎重に尋ねるクロノにどうかしたのかと聞いたら
逆に、お前の方こそ大丈夫かと聞き返された。

「最近なんだか塞ぎこんでいるようだが」
「そんな事はないよ。いたって元気。クロノのいつもの
心配性が出ちゃった?」

なんて少しからかうように言ったのに、クロノは真剣な表情を
崩さないまま、ならいいんだが、とそれでも納得はして
いなさそうな表情で言った。

(ごめんね。クロノ。心配ばかりかける妹で)

そう心の中で謝って、私はクロノから任務の内容の説明を受けた。

















「くっ!」

あれほどクロノに気をつけろと言われていたのに、私の一瞬の
判断ミスのせいで、しなくてもいい戦闘が始まってしまった。
もともと、戦闘にならないはずのこの任務、そのせいで僅かな
人数しかいない。おまけにどこから現われたのか、ガジェットや
アンノウンの姿も確認できる。
このままでは、まずいと思った。私だけならなんとか
なるだろうけど、他の隊員たちはもう体力も魔力も限界に
近づいていた。そんな事を考えていたその時

「危ないっ!!」

一人の隊員が叫んだ。
それが私に向けられたものだと気がついたのは
私のわき腹に背後から鋼鉄のアームが突き刺さった後だった。




「くっ・・・うわぁぁぁぁああああああああああ!!!」


力任せにアームを引き抜き、振り向きざまにバルディッシュ
を横薙ぎに振りぬいた。続けて視界に入るガジェットを四方に
散らしたフォトンランサーで全て打ち抜きその姿が
なくなったのを確認して私は近くの隊員に声をかけた。

「みんなは無事ですか?」
「はい、多少ケガをしている者もいるようですが、みな無事です」
「そう・・・ですか。よかっ・・・・・」
「ハラオウン執務官!!」

隊員達の無事を確認して気が抜けた。それと同時に
身体が引力にしたがって地に落ちていく。
すぐそばで誰かの叫び声が聞こえたけれど、私がそれに
答える事は出来なかった。
薄れいく意識の中で、誰かに向かって笑いかけている
なのはの姿をみたような気がした。















「ん・・・・」

目が覚めて最初に見えたのは、病院の真っ白な天井だった。
それから左手に感じる温もり。私はゆるゆると頭を動かして
その温もりの正体を見て、驚いた。


(なのは・・・・・)


私の手を握ったままベッドに頭を預けて眠っているなのはが
いた。一体、いつからこうしていてくれたんだろう。
私はどのくらい眠っていたんだろうか・・・・・。
私の手を握ったまま眠ってしまっていたなのはの頬に
涙の後だと思われる跡が見えた。


(私は、またなのはを泣かせてしまったんだ・・・・)


グッと下唇を噛む。自分が情けなくて、そして悔しくて。
なのはに心配ばかりかけてしまう自分が無性に許せなかった。




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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル 短編
  2. | comment:1
<<お返事ですのじゃ・・・ | top | ダメだった>>


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  1. 2011/08/28(Sun) 23:17:25 |
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