好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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大切なのはあなただけ :: 2011/09/25(Sun)

ぶっつけ投下~

誤字とかあってもスルーしてね(笑)。

とりあえず゛年齢設定

なのはさん25歳くらい
フェイトさん20歳くらい・・・かな







■   □   ■   □   ■   □



「僕と結婚してください」
「えっ?・・・・」
「聞こえなかった?僕と、結婚してください」
「あ・・・・ほん、き?」
「もちろん。本気だよ。必ず、幸せにするから。
だから・・・返事を聞かせて欲しい」
「嬉しい・・・私、凄く嬉しい。」
「じゃあ・・・いいんだね?」
「はい、よろしくお願いします。」












プチッ

「はぁ・・・・・・・」

目の前で繰り広げられるプロポーズのシーンにいたたまれなくなって、
今まさにドラマは佳境と言うところでテレビのスイッチを切ってしまった、
フェイト。
ついた溜息は自分の予想をはるかに超えるほどの大きさだった。


(プロポーズなんて、そんな簡単に口に出来るはずないじゃないか)
(大体、付き合ってまだ数ヶ月なのに、プロポーズなんて早すぎるんだよ)
(絶対に上手くいかないんだ。きっと3ヶ月もしたら、夫の浮気とかで離婚の危機だ)
(ふん!)

ポイッとテレビのリモコンを放る。それからゴロンとフローリングの床に
寝転んで目を閉じた。

「今日はなのは、遅いのかな・・・・・・・」

















「ただいまぁ、・・・ふぇいとちゃ~ん?・・・・・・・・・・・あれ?」

(出掛けてるのかな?)

いつもなら自分が帰ってくると真っ先に駆け寄ってくるはずの人が
やって来ない。珍しい事だけど、出掛けているのかもしれないな、と
ちょっと肩を落としながらリビングへと向かう。


「あ、いた・・・にゃはは。」

リビングに足を踏み入れて、笑みを零す。
どうやら自分を待っていてくれた人は、待ちくたびれて眠ってしまっていたようだ。

「また、こんなトコで寝ちゃって。
それで結局身体が痛いってぐずるんだから、仕方ないなぁ」

口では呆れたような事を言っているのだが、その顔は終始笑顔のまま。
どうやらこの者、この眠り姫には滅法甘いらしい。

「ふぇいとちゃ~ん。おきて~。」
「んーーーー・・・・・・・・あ・・・な、のは・・・・・」
「うん、ただいま。フェイトちゃん。」
「ぅん、おか、え・・・り。なのは・・・・・・・・・。
うっ、身体、いたい・・・」

まだ半分寝ぼけ眼のフェイト。
そんなフェイトにくすりと笑みを零しながら
もう一度帰宅の挨拶をするなのは。
それにようやく返事を返してくれたけれど起き上がって、
案の定身体の痛みを訴えた。


「もう、だから床で寝てたらだめでしょう?
せめてソファに横になるとかしないと」
「わかってるよ、もう。なのは煩いよ」
「あーー、酷いなぁ。心配してるのに」


もうこれで何度目か分からない指摘に、ついついフェイトの口調も
キツくなる。
けれど、それが本気で嫌がっているのではないと知っているなのはは、
ワザと口を尖らせながらフェイトの顔を覗き込んだ。

「フェイトちゃん?」

いつもならもう少し、こんな言葉遊びを繰り返すのに、
今日に限ってフェイトはそれ以上口を開こうとはしない、
おまけになのはと目を合わせようともしない。

(いつものフェイトちゃんじゃないなぁ)

様子がおかしいのはすぐに分かるけれど、その理由が
イマイチ分からない。

(これは、長期戦かなぁ・・・)

なんて、内心で思ったけれど、顔には出さず。
とりあえず着替えてこようとなのはは自分の部屋に戻ろうとした。


「フェイトちゃん、ご飯は?」
「・・・・・・まだ」
「そっか、私も今日はまだなんだ。着替えてくるから、
そしたら一緒に何か作ろうね」


そう言ってなのははフェイトに背中を向けて、歩き出す。
と、トンッと背中に軽い衝撃が走った。

「え?フェイトちゃん?」

それが抱きついて来たフェイトだとすぐに理解できたのだが、
ますますいつもと違う様子になのはは戸惑っていた。

「フェイトちゃん。何かあった?」
「・・・・・・・」
「フェイトちゃん?」
「・・・・・・・」
「私には、話したくない事?」


何かあったのかと問いかけても、何も言わないフェイト。
もしかしたら自分には話したくない事なのだろうかと、それを
口にしたら後ろで一瞬フェイトがピクリとした。
それから、ともすれば聞き逃してしまいそうなほどの小声で一言呟いた。


「・・・・・・・・・・見たよ」
「え?」

小さく呟かれた言葉。

「なのはの・・・ドラマ。今日最終回だった。」
「あぁ・・・・・そっか。見てくれたんだフェイトちゃん」
「ぅん・・・・・・・・けど・・・」
「けど?」
「見なきゃよかった。」

それは、今日見たドラマの話。プロポーズされていたのはなのはで、
相手の男性は最近なのはと噂になっていた若手の俳優だった。
だから余計にむしゃくしゃして最後まで見ることが出来なかったのだ。


「あんな風に笑うなのはなんて知らない。
あんな風に優しい声で話すなのはなんて知らない。
あそこにいたなのはは私の知らないなのはだけだったよ」

なのはを抱きしめていた腕がだらりと落ちた。フェイトは俯いたまま
じっと足元ばかりを見ていた。なのはがゆっくりと振り向く。
今度はなのはがフェイトをギュッと抱きしめた。

「フェイトちゃん。あれは演技なんだよ?。あれが私のお仕事だよ?」

知ってる。そんな事言われなくても良く分かってる。
なのはは、今売り出し中の女優。このドラマで初主演を勤めていたのだ。
なのはの出演していたドラマは他にも何本もあった。ドラマの中での
キスシーンだって何回だって見てきた。なのにどうしてか
今回の相手だけはドラマの中のワンシーンとして見ていられなかった。

「なのは、彼の事好き?」
「彼?」
「プロポーズしてた彼・・・」
「好きって・・・・・ドラマだよ?」
「でも、あの人はなのはの事大切な人だって言ってたよ」


週刊誌で騒がれて以来、ずっと気になっていた。
なのはは「彼は単なる共演者」って言ってたけど、彼の方ははっきりと
否定しなかったし。もしかしたら、なのはも私なんかより彼の方が
いいんじゃないかって、ずっと頭から離れなかった。

そんな最中での今日のドラマ。画面の向こうのなのはは優しく笑っていた。
私に向けるのとは違った顔で。知らない、こんななのはは知らない。


「しょうがないなぁ、ふぇいとちゃんは」

そう言って俯いていた顔を無理やり上げされられた。
そこにあったなのはの顔は、泣きたいのを必死で堪える私とは正反対の
満面の笑顔だった。

「なんで?」
「ん?」
「なんで、笑ってるの?」
「だって嬉しいんだもの」
「嬉しい?・・・・・・じゃあ、やっぱり・・・」

私の言った事が正しかったのかと思った。

『ごめんね、本当は彼が好きなの。
どうやって話を切り出そうかと思ったんだけどフェイトちゃんが
分かっててくれるなら話は早いな。私達、結婚するの』

そんな台詞が瞬時に頭に浮ぶ。堪え切れなくて大粒の涙が
ポロポロと零れ落ちた。



「こら、勝手に変な事考えないでね。」

コツンと額を軽く叩かれた。

「だって・・・」
「だってじゃないんだよ、フェイトちゃん。
あのね、私、フェイトちゃんが思っている以上に
フェイトちゃんの事好きだよ。」
「なの、は」
「もうね、白状しちゃうけど、あのプロポーズのシーンね。
本当はやりたくなかったんだ」
「え?嘘・・・」
「ホント。だけど、はやてちゃんにね言われたの」
「・・・何を、言われたの?」
「腰掛けでやってる仕事なら、このまま逃げていい。
けどこの先も女優としてやっていくなら、一度引き受けた仕事は
最後までやり抜け・・・・って」
「それで?」
「私ね、このお仕事好きなの。私の出演した作品を見て元気が出たとか、
勇気を貰ったとか聞くと、やってて良かったなぁって思うんだよ。」
「うん、知ってるよ」
「にゃは、だよね。だからね、あのシーンもちゃんと
やり抜こうって思ったんだ。」
「・・・・うん」
「はやてちゃんに、それを言ったらね・・・ふふふ、何て言ったと思う?」
「はやてが?」
「そう・・・はやてちゃんね」


『別に相手の顔なんてどうでもええやん。折角やから
なのはちゃんのいっちゃん好きな顔思い浮かべたらええんよ』


「って言ったんだよ。だから、私ずっとフェイトちゃんが
相手だと思ってやってたんだもん」


そう言って、ギュって力を込めて抱きしめられた。
なのはの息遣いがすぐそばで聞こえる。

「フェイトちゃんが知らない顔をしたのはね」

くすくすくすと楽しそうに耳元でなのはが囁く。

「考えてみたら、プロポーズなんだよね。しかもフェイトちゃんからの。
幸せすぎて、嬉しくて。私だって初めてなんだもん。フェイトちゃんが
知らないのも当たり前なんだよ」
「なっ!!ちょっ、なのは!!」


驚いたのと、物凄く恥ずかしい事を言われたんだと言うのに
気がついたのとで思わずなのはの肩をグイッと力任せに押していた。
相変わらずなのはは楽しそうに笑ったままで。
その顔を見ていたら、何だか物凄くつまらない事で頭を悩ませて
いたんだと思い知らされた。









「ねぇ、フェイトちゃん」
「なに、なのは」
「私はね、フェイトちゃんが好きなの。フェイトちゃんが一番大事。
それを忘れないで」
「うん、ごめんね。なのは・・・・私もなのはが大好きだよ。
なのはが一番大事。」

大好きだから迷う事もある。
迷って進む先が分からなくなったら一度戻ってみるのも悪くはない。
そうやって2人の気持ちが昨日よりも今日。今日より明日。
より強く結ばれていくはずだから・・・・・。













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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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