好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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社長と秘書5 :: 2011/02/11(Fri)

ちょっとずつですけど、先に進んでるはず・・・・





施設に飛び込み、呼吸が落ち着くのを待たずに彼女を
探す。彼女は庭で数人の子供達と遊んでいた。
一気に頭に血が上った。
すぐ傍まで行き、彼女の腕を乱暴に掴む。近くにいた
子供達が突然の事に驚くが、それが私のものだと知ると
一気に歓声へと変わった。

「ごめんね、皆。先にちょっとお姉ちゃん借りるね」

そう子供達に断って、彼女を施設の裏側へ連れだす。
壁に突き飛ばすように手を放し、驚いて顔を上げた
彼女の頬を平手で殴る。その勢いで壁まで飛ばされた彼女を
囲みこむように私は両手を壁に付けた。


「どうしてここにキミがいる、一体何の為に!!」

「お金が欲しいなら、直接私を脅せばいい!!」

「キミみたいな人間は、ここにはいらない」

「子供達を手懐けようなんて、卑怯なマネを」




「っ、違う!!それは・・・違います」

私の言葉を遮るように彼女は叫んだ。











突然やって来た社長に連れ出され、訳も分からないうちに
殴られ、怒鳴られた。呆然とするものの怒られる理由は
多分、いや間違いなく私がここにいる事だ。
勝手な事してるんだから仕方ないよね。そう思っていたら
子供達を手懐けているって言われた。違う。それだけは
絶対に違う。だから私は


「違う!!それは、違います」


思わず叫んでいた。子供達を手懐けようだなんて、そんな事
思っていない。けど最後まで言えなかった。視界が霞む。
泣いちゃいけない。ここで私が泣くのは間違ってる。
そう分かっているのに、溢れるように零れ落ちてくる涙を
止めることは出来なかった。





結局私は、社長の笑顔を見るどころか、その紅い瞳を
悲しみの色で染めることしか出来なかった・・・・。




「申し訳、ありませんでした。もう二度とここには
来ません。本当に申し訳ありませんでした。私への
処遇は社長に全てお任せします」


そういい残して私はその場を立ち去った。











「違う」

そう叫んで泣いている彼女を見て、はっとした。



私は、今、何を・・・・した?



ただ怒りにまかせて彼女を殴り罵った。



彼女が何をした?



ただ子供達と遊んでいただけじゃないか。
何もしていない。
あの子供達の笑顔を見れば分かった筈だ。


それに彼女の事を私はずっと見ていたじゃないか。
なのに、それなのに・・・・・わたしは。


彼女が私の知らない間に施設に来たと知って、ここを
荒らされてしまうかも知れない恐怖に一瞬にして
冷静さを失った。そして、その勢いのまま黒く染まった
感情を彼女にすべてぶつけた。




彼女が何か言っている。



二度とこない?

処遇はまかせる?




はっとした。慌てて振り返った時にはもう彼女は
走り去った後だった。そして、そこにいたのは
悲しそうな顔をしたはやてだけだった。
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