好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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社長と秘書6 :: 2011/02/11(Fri)

多分もう少しで終わる・・・・はず・・・。



「ねぇ、はやて・・・・」

「・・・・・・」

「あの~、はやてさん・・・・」

「・・・・・・」

さっき職員用の部屋に戻ってきてからこっち、はやてが
一言も口を聞いてくれない。それに・・・・

(う~~~~、子供たちの視線が痛い)

彼女と一悶着あってから、はやてに引きずられる様に
ここに連れて来られてすぐに、私は正座させられていた。
途中、私達のあまりにも珍しい光景に子供達もおもしろがって
そのまま付いて来てしまっていた。
今現在の私は、園長先生に、物凄く怒られているフェイトさんだった。


「ねぇ、フェイトさん。何やったの?正座なんて、園長先生
本気のお怒りモードだよ。」

一番のお調子者のスバルがこっそり聞いてくる

「いゃ、それが・・・ね」

「そこ、話しかけたらアカン。皆は戻って・・・・」


そうはやてが一喝すると、わーーとかきゃーーーとか
言いながら、皆散っていった。それを横目で見送りながら
もう一度はやてを呼んでみる。


「あの~~、はやて?」

「なんや!」

(あっ、口聞いてくれた)

「ごめんなさい」

「謝る相手がちゃうやろ、あほ」
「一体何してんねん。昔っから頭に血ィ昇ったら
後先考えんと突っ走りよって。いっこもかわっとらん!!」
「後始末するこっちの苦労考えた事あんのか、あほ!」

「そんな、アホアホ、言わなくても・・・・」

「あほぅ、アホにアホ言うて何が悪い!。アホがイヤやったら
バカか、せやね大ばかモンやね、フェイトちゃんは!」

(うっ、全くもって返す言葉がございません)

「・・・・そぅだ、ね。私は大ばか者だ・・・・」

何一つ真実を見ようとしない。最初っから疑ってかかったら
自分自身の目も曇るって事が今回は良く分かった。

「そんなんやから、ほっとけないんよ。この親友は」
はやてが笑う。

「けど、今回は手は貸さんよ。自分でまいた種や、
自分でなんとかしぃ」

「うん、わかってるよ」

こんな大ばか者の私をずっと親友だと言ってくれるはやてには
本当に頭が上がらない。











「ねぇ、はやて」

「ん?」

「彼女、高町さんなんだけど・・・・。どうしてここに?」

私はずっと疑問に思っていた事をはやてに聞いてみた。

「・・・せやね、フェイトちゃんは知っといた方がええね」

少しだけ考えてから、はやては私に話してくれた。




「1ヶ月位前の事や言うてた。フェイトちゃんがここに入るのを
見かけたんやて。ほんで、こことフェイトちゃんとの関係が
全く繋がらなくて何となくそのまま覗いてたらしいんよ。
ほしたら庭で2人の子供と楽しそうに遊んでるフェイトちゃんが
おってな、その時のフェイトちゃんの笑顔が忘れられんって
言うとった。」


多分、エリオとキャロの2人と遊んでた時とちゃうかなぁと
はやてが呟いた。うん、きっとそうだ。けど私の笑顔?
それだけの為に彼女は動いてたって事?

「その話した時のなのはちゃん。ちょぉ寂しそうやったな」




『社長のね、笑った顔って実はあんまり見たことがなくて
あったとしても、それは仕事用の何て言うか、その貼り付けた
ような顔なの。だからね、ここの子供達と遊んでる時の
あの笑顔がきっと本当のフェイト・T・ハラオウンなんだろうなって
思ったらチョッとだけ悔しくて。私にもその笑顔で笑いかけて
くれたら嬉しいなぁ・・・なんてね。にゃはは』

そう言って真っ赤になって照れていた彼女の顔が
忘れられないとはやては言った。




初めてここに来た日にな・・・・はやては続けた。

「玄関開けて、おっきな声で、『こんにちわ~。ふぇ、フェイトさん
のお使いできましたぁ~』って言いながら入ってきたんよ。」

フェイトちゃんの名前噛んじゃう辺り相当緊張してたんやろねぇ。
そう言ってクツクツと思い出しては笑いながらはやては言う。

「ほんでな、『フェイトさんが急に来れなくなったお詫びに
彼女から手作りクッキーの差し入れですよ~』って言って
子供らにクッキー配って回ってたんよ。」



「・・・はははは、手作り、ね」

「せやろ~。フェイトちゃん手作り出来んのにね」

嘘つくのヘタクソな娘やなぁ、思ったわ。せやけど
優しい娘やとも思った。

「・・・・・・」

本当にその通りだ。

「彼女は、・・・・私の事どこまで知ってるの?」

「・・・・・・」

「ねぇ、はやて」

「・・・・・・笑顔の素敵な社長さん」

「・・・・えっ?」

「笑顔の素敵な社長さん、それだけや。なのはちゃん
いっこもフェイトちゃんの事聞かへんかったよ。
一度教えようか~言うたらそれはフェアじゃないからダメだって。
そう言って断られたわ」

難儀な娘やね。

そう言ってカラカラと笑った。




どうしてか、すぐ目の前にいる筈のはやてがよく見えない。
視界が潤んでどうしようもない。ほんまアホやねぇ。そう言って
はやてが零れてくる雫を拭い取ってくれた。
けれど、どれだけ拭っても私の目から零れ落ちるソレは
止まる事はなかった。
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