好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. スポンサー広告

告白 :: 2011/02/14(Mon)


バレンタインにちなんでこの日に告白してもらいましたが
チョコレートの「チ」の字も出てきません(^^;ゞ。

中学生な2人に恋人同士になっていただきました。

相変わらず拙い文章ですが、よろしければ続きからどうぞ。


拍手ありがとうございます。




教室の机に腰掛け、足をブラブラさせながら、
時折、壁や腕、携帯を意識しては溜息をこぼす。
行儀が悪いのは百も承知。今は教室に誰もいないのと、
すぐに戻るからと出て行ってから、彼此30分も戻ってこない
今日の待ち人フェイト・T・ハラオウンが悪いと半ば
八つ当たり気味になのはは思っていた。
がしかし、すぐにそれが八つ当たりと考え直すとまた
深い深い溜息をこぼす。

今フェイトは誰かからの告白に返事を返しに行っている。
本人は、ちょっとした用事と言っていたのだか、昼休みに
伝言を貰っていたのを知っていた。

「はぁ~、遅いなぁフェイトちゃん・・・・」
「フェイトちゃ~ん。私も大事なお話があるんだけどなぁ」

となんとも覇気のない言葉が漏れる。


待ち時間を持て余している時には、人は余計な事を考える。
それは、今のなのはにも当てはまる訳で。
ついつい、思考は今まさに告白されているだろう、
フェイトに至る。


今、フェイトは誰かの告白を受けている。
いつもは好きな人がいるからと断っているのだか
果たして今日もそうなのだろうか。
断るだけなら、こんなに時間がかからないのではないだろうか。
もしかして告白してきたのが、フェイトの想い人だったとしたら・・・



ガタン!!

「だめっ・・・・・!!」

思わず立ち上がる。壁の時計を見上げる。さっき見たばかり
だから5分と過ぎていない。


(どうしよう・・・・もし OK の返事をしちゃったら・・・)
(・・・・そしたら・・・・わたし、は?)


こんなに長くかかると言うことは、そのまま自分を置いて
2人で帰ってしまったのだろうか・・・・。

冷静になって考えれば、フェイトが絶対になのはとの約束を
違える事などないと自信を持って言えるのに、思考の闇に
落ちてしまったなのはにそれを知るすべはない。

不幸にもここには一人。いつも陽気に場を和ませてくれる
親友もいない。


(どうしよう、どうしよう・・・・・)


ついにその蒼の瞳から一つ二つと雫がこぼれ始めた。
とその時





ガラッ!!

「なのは、遅くなって、ごめん!!」


その姿を目にした瞬間体が勝手に動いていた。
気が付いたら私は、フェイトちゃんの胸に飛び込んで・・・・





「好き・・・・」

そう彼女に告げていた。







えっ!という小さな声が漏れた。その瞬間私の頭の中で
何かが壊れた。もう止まらない。




「私は、フェイトちゃんが好き。友達としての好きとかじゃ
なくて、一人の女の子として、フェイトちゃんが好き。誰にも
渡したくない。もう誰か他の人に笑いかけるフェイトちゃんを
見てるだけじゃ嫌なの。空を見上げて、違う誰かを思ってる、
そんなフェイトちゃんを見てるのだけは嫌・・・なの。私は
フェイトちゃんが、好きなの。」

これまで、我慢していたものがすべて吐き出された気がした。
涙が止まらない。苦しいよ。フェイトちゃん・・・。








「まいったなぁ」
小さな小さな声が聞こえた。その瞬間、一瞬で体を駆け巡った
血液が、今度は急激に冷えていく感じがした。


やってしまった。負の感情に飲み込まれたまま、その想いを
口にしてしまった。確かに、今日なのははフェイトに告白
しようとしていた。だが、それはこんな勢いに任せた調子で
言う事ではなかったと、言ってしまった言葉に後悔し
ごめんとフェイトに縋っていた体を引き離そうと、その腕に
力を込めた。

が、それはあっさりと、フェイト本人の手によって遮られ
叶う事はなかった。












フェイトは焦っていた。ちょっと、断りの返事をするだけの
僅かの時間だけ、なのはに待っていてもらうつもりだった。
予定通り、告白してくれた子に断りの返事をしてすぐに
なのはの待つ教室へと向かっていたのだか、階段を
降りたところで担任に捕まってしまった。

補習の予定を告げられ、若干小言を言われ、そうこう
しているうちに30分ほどが過ぎてしまっていた。
学校の中だと言うのを無視して全力でなのはの待つ
教室へと駆け込んだのだが・・・・・・






「えっ?」


教室に駆け込むなり、なのはに抱きつかれ、その勢いのままに
天にも昇るような幸せな告白を聞いて、もうフェイトは
一杯一杯だった。けれど・・・と思ったその言葉がつい
口をついて出てしまった。


「まいったなぁ・・・」


自分でも声に出したつもりなどなかったほどの小さな声。
それをなのはがしっかりと聞き取ってしまっていた。
ピクリと体が震えるのを感じて、フェイトはしまったと
思っていた。だから、勘違いでフェイトから離れようと
しているなのはを、今度はフェイトが抱きしめたのだった。

そっと抱きしめ、耳元で

「違うから、大丈夫だから」

と囁き、だけどちょっと待ってねとホンの僅かだけ
抱きしめていた腕を緩めた。それでも決してなのはからは
離れずに。


ホンの2・3歩よたよたと歩き、教室の内側に入り
後ろ手で扉を閉める。そしてホッとしたようにその扉に
背を預けると、へへへへと何故か照れ笑いしながら
なのはをまた力一杯抱きしめた。

腕の中でなのはがピクリと緊張しているのがわかる。

(なのは、可愛いなぁ)

なんて、なのはの心境とは全く逆の思考を持ちながら
フェイトは暫くなのはを抱きしめていた。



「なのは、顔あげて?」

ようやく満足したのか、あるいはこのままではいけないと
思い出したのか、フェイトがやっと口を開いた。


だが、なのはは首を横に振るばかりで、フェイトと
目を合わせてくれない。ちょっとだけ苦笑して、

「じゃあ、そのまま聞いててね。」

「あのね、さっきまいったって言っちゃったのは、本当はね
私から、なのはに告白したかったから、なんだ。
だけど、先超されちゃったからね、だからまいったなぁって」

つい出ちゃったんだよね。と笑う。




それを聞いてなのははガバッと顔をあげた。あげた視線の
先には、あっやっと目があったと言って暢気に微笑んでいる
フェイトがいた。色々とバツが悪いなのはであったが
ちゃんとその口から聞きたい事があったので、なんとか
口を開くことには成功する。


「ほん、とに?フェイトちゃん・・・。うそ、じゃない?」


「うん、ホントだよ。」
「なのは、私はなのはが好き。一人の女の子として大好き。
ずっとこうして抱きしめたいって思ってた。私だって
なのはが他の誰かに笑いかけるのが嫌だったし、もしかしたら
誰かの告白にOKの返事を出すのかも知れないって思うと
苦しかった。」


だから、今物凄く幸せと言って笑ってくれるフェイトの
笑顔がとても優しいものだったから、なのはもつられて
笑ってしまった。






ずっと伝えてはいけないのだと思っていた。
お互いを大切に思う一方で、抑えきれなくなっていった感情。
いつか相手を傷つけてしまうかも知れない恐怖に涙を
流した事もあった。出会った事を後悔しかけた事もあった。
けれど2人はすべてを乗り越えて、その想いを伝え合う事が
出来た。この先もしかしたら、今よりもっと辛い事が
あるかもしれない。けれども2人なら乗り越えられると
今なら、もう信じられるから。だからね



「私の彼女になってくれる?、なのは」

「うん、私はフェイトちゃんの彼女になりたい」


「フェイトちゃん、私の彼女になってくれる?」

「もちろん、私はなのはの彼女だよ」


これからは・・・・


ずっと、2人で・・・・。





























「・・・・・・ねぇ、フェイトちゃん」

「ん~」

「えっとね、そろそろ離し・・・・」

「やだっ」

「でも、帰らないと・・・・」

「もうちょっとだけ・・・・なのは」

「・・・・・そう、だね」




抱きしめてくれたまま、その場を全く動こうとしない
フェイト。そろそろ日も沈む。先生も見回りにくるかも
知れない。色んな感情がぐるぐるとなのはの頭の中を
駆け巡るが、どうやらフェイトはまだこのままの
状態がいいらしい。


まぁ、なのはもそれでもいいかと思っているから
結局またフェイトに抱きついている腕に力を込める。




オレンジ色に染まった夕日が教室に差し込む頃


「なのは」


突然呼びかけられ、ん?と視線をあげれば、そこには
幸せそうなフェイトの顔、2人どちらからともなく
そっと近づき、ふれるだけの口付けを交わした。
スポンサーサイト

テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル 短編
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
<<拍手お返事 | top | 社長と秘書11>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://shufusunny.blog92.fc2.com/tb.php/39-467c6a79
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。