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好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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声を聞かせて2 :: 2011/11/07(Mon)

「2」になってはいるけど、連載にはしていないというね(笑)

ずっと文章の投下がなくてすんませんでした。
それでも通ってくださった皆様のお陰で
先日20000HITしたようでして、本当にありがたいことです。


もうちょっと時間がかかるかも、ですが、お礼に
拍手内文章そくっと入れ替えます。
いずれまたお知らせしますね。

とりあえず今日は・・・・
眠くてちゃんと推敲できてるか心配。
もし後でおかしなトコ発見したら
直します。


では続きからどうぞ




■   □   ■   □   ■   □



今、私の膝の上に頭を乗せて、気持ち良さそうに眠っているのは
数ヶ月ほど前に知り合ったばかりのフェィトちゃん。
ちょっとしたアクシデントから私が怪我をしてしまって、
その事に少なからず関係していた彼女が、怪我が治るまで
私の身の回りの面倒を見るって言った事から、私達は親しくなった。

そんなに気にしなくても大丈夫だし、自分の事は自分で出来るから
と何度も言ったのだけれど、この人は頑として「面倒を見る」と
言った自身の言葉を覆さなかった。

一緒にいたアリサちゃんは面白がって

「いいんじゃない、フェイトがそうしたいって言ってるんだから
好きなようにさせたら」

なんてニヤニヤしながら言ってくるし、すずかちゃんも

「折角なんだから、甘えたら?なのはちゃん。フェイトちゃんの事
気になってたんでしょ?」

って、触れないようにしていた話題をさり気なく口にするし。
おっとりして、大人しそうに見えるけど、すずかちゃんって時々
大胆な事さらっと言っちゃうから凄く怖いんだよね。
その辺はアリサちゃんよりも怖いかもしれない。


そんなこんなで、結局私は皆に押し切られる形でフェイトちゃんの
申し出を受ける事にしたの。だけど、私の方が1学年下なんだし
登下校だけお願いしますって言ったら、きょとんとした顔をして
ポリポリと頬を掻きながら


「えっと・・・・キミ、後輩だったの?」


って目を丸くしたのには、私も驚いちゃった。







「てっきり、同級生だと思ってたよ」

―――ごめんなさい。

「別に謝る事じゃないよ。私も確認しなかったし。アリサ達と
普通に話してるから、同じだと早とちりしたんだ」

―――2人は幼馴染みなの

「そうだったんだ。アリサも言ってくれれば良かったのに」
「知ってると思ってたのよ。大体存在を知らなかった時点で
同級生じゃないって気づくでしょ?普通」
「うっ・・・・だって、他人には・・あまり興味ないし・・・。
出来れば係わりたくない・・・」

分ってるでしょ。

そう言って目を逸らした時のフェイトちゃんの顔がなんだか
辛そうで、凄く印象に残った。


「兎に角、」

私がぼんやりとしていたら、フェイトちゃんが仕切り直しと
ばかりに無理やり最初の話題へと話を戻し

「彼女の・・・・なのはの身の回りの事は、当分の間私が
見るから、いいよね?」

突然「なのは」と名前を呼ばれた事に驚いて、返事を返せないで
いたら、もう一度「いいよね?」と顔を覗きこまれるようにして
念を押された。あまりの顔の近さに一瞬で身体中の血液が顔に
集まるのを感じて、私は慌てて首をブンブンと振ってそれを
誤魔化そうとした。
視界の片隅でアリサちゃんがニヤニヤしていたような気がするけど、
敢えてそれには気がつかない振りをしてやり過ごした。

そして、その翌日からフェイトちゃんと一緒の登下校が始まった。















「じゃあ、次の移動教室の前に来るから。ちゃんと待ってる事」

いいね?。
そういって目の前に人差し指を突き出された。私はそれに少しだけ
不満顔でフェィトちゃんを見つめたけど、そんなものはどこ吹く風
でちっともこっちの言い分を聞いてくれそうにないフェイトちゃん。

「そんな顔してもだめ。なのは、絶対にどっかで転びそうだから」

くすくすと笑いながらそんな事を言うフェイトちゃんに、何かを
言い返したいけど、あんな所を見られた手前、大丈夫と言っても
絶対に信じてくれそうもない目の前の人に、私はただ黙って
頷く事しか出来なかった。

(参ったな・・・・・)






一緒に登校した最初の日、私の学年の昇降口でそれは起こった。

「じゃあ、帰りもここで待ってるからね」

そう言ってくれるフェイトちゃんに頷いて、私は教室に向かうべく
身体を反転させた。いつもだったらそれで何の問題もなく
振り返る事が出来て、歩いていけたはずなのに、今日に限って
何故だか松葉杖の先がホンの数センチの段差に引っかかって
しまった。

まずい

そう思った時にはもう体は重力に従って傾いでいて、踏ん張りの
効かない自分の足ではどうする事もできず、ただこれから
やってくるだろう痛みを堪えるべくギュッと目を瞑り、歯を
食いしばった。その時


ふわり

と甘い香りがして、自分の頬に柔らかい何かが触れた次の
瞬間、お腹に回り込んできた腕にグイッと抱えられた。

(あれ?・・・・えっと・・・・)

と恐る恐る首だけで後ろを振り向くと、物凄く怒った顔の
フェイトちゃんと目が合った。


その後、散々フェイトちゃんに叱られて

「やっぱり安心できないから、教室までつれて行くからね。
それと、なのは。時間割教えて。」

(どうして?)

「どうして?じゃないよ。とてもじゃないけど危なっかしくて
見てられない。移動がある時も私、来るからね!」

ただ首を傾げただけの私に的確に返事を返してくれる
フェイトちゃん。その事にも驚いたけど、その後の言葉に
もっと驚いて、必死になって首を横に振ったけど、もう私の
話なんて聞く耳持たない、とばかりに強制的に抱き上げられて
教室まで連れて来られてしまった。

当の私は、突然のお姫様抱っこにどうしていいのか分らなくなって
フェイトちゃんの腕の中で、真っ赤になってしまっただろう顔を
隠すようにして、フェイトちゃんの制服の胸元を握り締めていた。







そんな事があったから、今の私はフェイトちゃんにはなんだか
逆らえないような、そんな感じで。私が頷いたのを確認して
フェイトちゃんはいい子だって言いながら私の頭を撫でて、
それからじゃあねと手を振って去っていった。

(もう、相変わらずの王子様っぷりだなぁ)

なんて思いながら、たった今フェイトがふれて言った頭に
手を伸ばす。油断するとずっと緩みっぱなしになってしまう頬に
無理やり力を込めて表情をつくる。いくらか表情が引き締まった
頃になのはは教室へと入っていったのだった。



そんな一見バカップルな行為はなのはの怪我が治るまで続けられた。










ざぁーーーーーっ





風が辺りの木々の葉を揺らす。
昼休みのこの時間は、天気がよければこうして、
外で過ごすと気持ちがいい。
なのはは風で乱れてしまった髪を手でそっと押さえた。
それから、眠ったままのフェイトの前髪をそっと払う。

自分の膝を枕にしているこの人は、他人と係わるを極端に
嫌ってきた。
にもかかわらず、怪我という理由があったとは言え、
ずっと自分という他人にかかわってくれた。
そして、それは怪我が治った今でも続いている。

なのは自身、フェイトの前では素の自分でいられる事に
言い知れぬ安心感を抱いていた。そしてなにより・・・



「ん・・・」

僅かに身じろぎしたあと、ゆるゆると閉じていた瞼が
持ち上げられる。

「な、のは?」
(うん、起きたの?)
「おはよ」
(もう、今は昼休みなの)
「ぅん、そだっけ?」
(そうだよ)

くすくすと笑いながら話すフェイト。そしてなのは。けれど、その傍にはメモはない。


フェイトはいつの頃からか、なのはとは筆談を使わずに話せる
ようになっていた。もちろん短い会話に限られてはいたのだが、
それでもなのはにとっては嬉しい事だった。
なんだかフェイトの特別になったようなそんな気さえする事も
あった。



(もうすぐ午後の授業だよ)
「ぅぅう、面倒くさいなぁ。どうせならこのまま・・・」
(だめだよ、サボるのは)
「分かってるよ。ちょっと言ってみただけなのに」

けちってフェイトちゃんが言うから私はフェイトちゃんの頬を
指でむにっとつまむ。

「ちょっ!、なのは、痛いよ!」
(痛くしたから当たり前)
「うっ、なのはは意地悪だね」
(意地悪なんて言うのはこの口?)
「うわっ!。ご、ごめんなさい。冗談です。さっ、時間だから
教室に戻ろう。うん。そうしよう」

なんて早口に捲くし立てて、私の膝の上から起き上がる。
フェイトちゃんの頭の重みと温かさが急速に去っていって少し
寂しさを感じてしまった。そんな私の気持ちにも気がついてしまう
フェイトちゃんは、立ち上がって「すっ」と私に向かって
手を差し出した。


「さっ、なのはも一緒に行くよ」


そう言って私の手を取る。
ぎゅっと握った手から、フェイトちゃんの温もりを感じて
自然と笑顔になる。

明日も明後日も、こんな風に笑っていられたら嬉しいな。
そんな事を思うなのはであった。




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