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好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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社長と秘書7 :: 2011/02/12(Sat)

予想以上に長くなって、所々矛盾が出てきてる気が
しないでもないんだけど、そこはほら、スルーしていただけたら
嬉しいです(笑)


拍手ありがとうございます。

私は今、猛烈に後悔していた。





はやてに
「次来るときは、なのはちゃんと一緒やなかったら
ここへは出入り禁止やよ」

と言われた。
どうせ会社で会うのだし、その時にちゃんと謝って
許してもらおうと思っていたから、二つ返事で返したのだが・・・。




今現在、私の目の前で、今日のスケジュールを読み上げて
いるのは、高町さんではなかった。


「ねぇ、キミ。高町さんはどうしたのかな?」

「はい、彼女でしたら、『溜まっていた有給休暇を
今日から頂きます』と、今朝早くに連絡が入りました。」

「えっ?有給?」

「そうです、全く困ったものです。急にしかも10日も
休むと言うんですから・・・・」

ホントに今の若い子はとか何とかブツブツ言ってる秘書の話が
遠くから聞こえてくるようだった・・・・。

(10日も有給?って・・・・)

(まさか、彼女このままやめる気なんじゃ・・・・)

(参った、このままじゃあ・・・・・・どうしよう)


「・・・・それでは、本日もよろしくお願いします。社長」

「う・・・・ん。わかった」


もう今日の予定なんて、どうでも良かった。










「ありがとうございました。お気をつけて」



ランチタイムの最後のお客さんを見送って一息つく。
少しでも気が緩むとすぐに溜息がこぼれてしまう。




私はあの後、すぐに実家に戻ってきていた。
一人部屋に篭っていても落ち込んでしまうばかりで
泣いてばかりになりそうだったから。
家に戻ったからと言って何も解決する訳ではなかったけど
ただじっとしているのは辛かった。

幸い両親は突然戻った私に詳しい事情を聞くわけでもなく
ただ、お店を手伝うと言った私の言葉に助かるわとだけ
いって笑っていた。




(会社、休んじゃったなぁ)

(私、やっぱり首になっちゃうのかな)

(・・・・・はぁ)


結局私は何がしたかったんだろう。
社長の笑顔が見たいと思ったから、その笑顔が溢れる
あの場所に行ってみた。あの施設の子供たちは、辛い事も
たくさんあるだろうが、それでも皆元気に笑っていた。
きっと、あの場所がとても穏やかな所で、そしてはやてや
フェイトが優しいからに違いなかった。
だけど、私のやった事は、社長が唯一心を許し、安らげる
時間をくれるその場所を、ただ土足で踏みにじっただけ。

(最低だ)

(自分がイヤになるくらいバカだ)


「はぁ~~」


(このまま有給を消化したら、その後はどうしよう)

(私は社長に笑っていて欲しかっただけなのに・・・・・)


自分の気持ちが分からなかった。











あれから5日か・・・・・・。

この5日間、何故かイライラしっぱなしだった。
はやてに高町さんの事を相談しようとしたら

「そんなん知らん。自分で何とかし。それまで出入り禁止」

と改めて釘をさされた。おかげで昼食は美味しくない物
ばかりで食べる気にもならない。


代わりについた秘書も全く使えない。
普段そそっかしくても、なぜか自分について歩いていた時の
彼女の仕事ぶりは完璧と言っていい程、効率よく動けていた。
そう、普段の彼女からは考えられない事なのだが。


細かい事を上げればキリがないのだか、兎に角彼女が
いないと言うだけで、何故こうも自分はイライラしなければ
ならないのか。亜麻色の髪をした女性を見かけると思わず
立ち止まってしまう自分に苦笑する。


原因は分かっている。いつの間にか私は彼女の存在を
認めていたんだ。人は信じられないと言いながら本当は
信じたくてたまらなかった。疑うよりも誰かを信じる事の方が
ずっと楽なんだと彼女の傍にいて思い知らされた。

私がやるべき事は一つだけ、分かってはいるけど・・・・。

(どんな顔をして彼女に会えというのさ)

(あんなに酷い事を言ったのに)

(今更・・・・本当にいまさらだ)


どれだけ後悔しても言ってしまった言葉は取り消せない。
付けてしまった心の傷は簡単には癒えるものではない。
その事を私は嫌と言うほど知っていた。










なのはが有給を取ってから1週間、どんなに辛いことが
あったとしても、日々は淡々と過ぎていく。それはなのはに
とっても同じ事。自分で決めた事とはいえ、考えるのは
会社の事、いや正確にはフェイトの事のみだった。

毎朝起きると、フェイトの事を考える。ちゃんと休息はとって
いるのか、食事はきちんとしているのか。傍につく秘書は
うまく社長とやっているのか。とここまで考えていつも
溜息をつく。社長の傍には自分ではない誰かがいる。
そう別に自分でなくとも何の問題もないのだ。

(私より仕事の出来る人は秘書課にはたくさんいるし)

(でもウチの社長って仕事は出来るのに、それ以外特に
自分の事にはあまり気を使わないんだよね)

(ほぅって置くと、休息も取らずに仕事しちゃうし、お昼以外で
きちんと食事してるの見たことないし・・・)

フェイトは昼の子供達との食事以外あまり食事をとらない。
ようは美味しくないらしいのだか。会議や接待で食事を
する時は仕方がないから食べるだけなのだ。
睡眠だって果たしてちゃんととっているのか疑わしい。
いつだったか、社長室のソファでうたた寝しているのを
見たことがあった。疲れているのだろうと起こさなかったが
もしあれが日常茶飯事だったなら・・・・


とここまで考えて、やめた。

(私が心配しなくても大丈夫だね。少なくとも昼には
休憩は取れているはずだから・・・・・・大丈夫)


「私じゃなくても・・・・大丈夫・・・・」


私は薄々感じ始めていた事に無理やり気がつかない振りを
して半ば強引に気持ちを切り替えた。








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