好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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メリクリ♪ :: 2011/12/24(Sat)

リア充の方もそうでない方もメリークリスマス
わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪。

更新停滞中も通ってくださった皆様ありがとうございます。
それに見合ったものが出来ているのか心配ですが
とりあえず更新です。

ここに来て「男装フェイトちゃん」はシリーズにしただけだから
別に時系列にそって書かなくてもいいんじゃね?とか
考えてしまいました。けどそうすると学ラン着ている意味が
ないことにも気が付いたわけですwww。

段々と2人のキャラがおかしくなってる気がしてここらで
打ち止めしておいたほうがいいのかしら、とか思ったり。
試行錯誤の作品になってしまいました(^^;ゞ

なんの説明もなしに数人現われますが気にしないで下さい。
雰囲気で察してください←


ではまず、続きから







■   □   ■   □   ■   □


「ヴィヴィオーー」
「ヴィヴィオー」
「はぁはぁ・・・どうしてこんな日にあの子1人で外に出したりなんかしたの?!」
「ですがフェイト。あなたが来ると知って、何かお手伝いがしたいと目を輝かせていたあの子にだめだなんていえますか?」
「うっ・・・・それは・・・ちょっと」
「でしょう?」

貴方は特にあの子には甘いですからね。そう言ってニコリと微笑む目の前の人は、私のことなら何でも知っているんだと目で語りかける。それに僅かに顔を逸らしつつ

「と、兎に角。早く見つけてあげないと」
「ふふ、そうですね」
「もう、リニス!!」
「あら、ごめんなさい・・・ではフェイト貴方は向こうを。私はこちらをヴィヴィオ!!」

にやけた顔のリニスを僅かに睨みつつ、向こうをといわれた方へと走り出しかけた時、ヴィヴィオの名を叫ぶリニスに動きを止められた。リニスの視線の先には私の名を叫びながら大きく手を振りこちらへと駆け出すヴィヴィオの姿。そして


「なのはっ!!」


私と同じように驚いた顔のなのはの姿があった。











(参ったなぁ。あったと思っていたのに)

今日みたいな日は、家にいるのが一番いいと思っていたのに、あると思っていたものがなかったために私は仕方なくこのクリスマスで賑わう町に足を運んでいた。どの店もクリスマスの派手な装飾が施され、そこかしこからジンングルベルのメロディーが流れていた。私の目当ての物はいつものスーパーへ行けばすぐに手に入る。これで私の用は済んだのだけれど・・・・。

(折角出てきたんだしなぁ・・・)

外に出るまでは、この賑わいの中に入ることを億劫に感じていたのに、いざ出てみるとそれはそれで気分が楽しくなる。時間はまだあるのだからもう少しクリスマスの気分を味わおうかと目の前のお店に入ろうとして、僅かに聞こえた声に足を止めた。

(子供の声?)

クリスマスなのだから周りには子供はたくさんいた。おもちゃをねだる声、楽しく笑う声。両親を一生懸命に呼ぶ声など様々な声が聞こえる。けれど、なのはの耳に届いた声は泣いていた。小さなその声がどうしても気になってなのはは声の主を探した。

大通りから少しずれた路地。その数メートル先に女の子がいた。なのははその子を驚かせないように数歩手前で止まり地面に膝が付くくらいまでしゃがみこんだ。そして泣いていた女の子に向かって優しく声をかけた。

「どうしたの?」

なのはの声にピクリと肩を震えさせ、恐る恐ると顔を上げたその女の子はなのはと目が合うと更に大粒の涙を零した。

「えっ!ちょっ。待って。そんな泣かないで。私そんなに怖い顔してた?それって軽く凹むんだけど・・・。って今はそんな場合じゃなくて。驚かせちゃったかな、ごめんね」

あたふたと訳のわからないいい訳をしている間に、女の子の方が落ち着いたのか、まだしゃくり上げてはいるものの涙は止まったようだった。

「誰かとはぐれちゃった?」

私の問いかけに違うとフルフルと首を振る。それじゃあ、1人できたのかな?そう思って

「もしかして、1人で来たの?」

と聞いてみたらコクンと首を縦に振った。

「おつかい?」コクン

「お買い物は出来た?」コクン

「そう、偉かったね」

そう言って綺麗な金色の髪をした頭を撫でて上げたら、「ぅん」って小さな返事をしてくれて、顔を上げて笑ってくれた。可愛らしい笑顔だった。

このままこの子を放り出していく訳に行かず、どうしようかと考えた時、ふとこの子が迷子札か何かを持っているんじゃないかと思いついた。

「ねぇ、お名前言えるかな?」
「・・・ヴィヴィオ」
「そう、いい名前だね。ヴィヴィオは何を買ってきたのかな?」

そう尋ねるとこれと言って小さな袋を差し出してくれた。ちょっと見せてねと断ってからその中を確認する。中には薄力粉と無塩バターが入っていた。

(あれ?これもしかして)

「もしかしてケーキ作るの?」

そう女の子に聞くとパァッと笑顔がはじけて「うんっ」って言う元気な声が返ってきた。ああ、この子はこうやって笑っているのが一番可愛いなぁなんてちょっと的外れな事を考えながら私はもう一度その袋の中を覗き込んだ。


(あっ、あった)

袋の底にあった小さな財布。その中にこの子の名前と住んでいる場所の住所が書かれたメモが入っていた。

(この近所なんだ。それじゃあ、連れて行けるかな)

そう考えて、やっと笑顔の見えるようになったヴィヴィオの手を握り送っていくよと笑いかけた。路地を出た所でヴィヴィオが何かを見つけたのか「あっ」と声をあげるから「お家の人?」って聞いてみたら「ふぇいとままー」って聞き覚えのある名前を叫んだから驚いた。えっ?と思って呆然としていたら女の子の視線の先にやっぱり見知った後姿が見えて唖然とした。

「行こう。お姉ちゃん」
「えっ?」

ヴィヴィオはぼうっと突っ立っていた私の手をひいて駆け出した。

「ちょっ、まって危ないから。ヴィヴィオっ!!」

そうして駆け寄る私に気が付いた彼女が私と同じく驚きの声を上げた。












ウチの子を助けてくれたのに、そのまま帰すわけには行かないからと、半ば無理やりつれてこられた場所は私設の児童養護施設だった。

「騒がしくて、ごめんなさいね」

室内では数人の子供たちが思い思いの格好で遊んでいた。



「あ、いえ。私のほうこそ突然お邪魔して、ご迷惑だったんじゃ」
「だったらもう帰ったら?わざわざついてこなくてもいいって言ったのに」
「フェイト、貴方はヴィヴィオの恩人になんて事を言うのですか?」
「恩人って。そんな大げさモノじゃないよ。ただの通りすがりだっ、て痛いよ!!リニス」

と大きな声を上げたのはもちろんフェイトで。リニスに思いっきり耳を引っ張られ涙目になっている。そんな珍しい姿にきょとんとしていたら「騒がしくてごめんなさいね」とまた同じ台詞を言われた。

「ぃぇ、それは・・・・」
「折角だから、みんなと一緒に食事して言って下さいね」
「えっ?」
「ちょっ、リニス!!」
「何か文句でもあるんですか?フェイト」
「そっ・・・・・・・ない、です」


もしかしたら、このリニスって人は凄い人なんじゃないかと思った。あのフェイトが完全に子ども扱いだ。そんな事を考えていたらつんつんと袖口を引っ張られた。

「一緒に遊ぼう?」
「え?でも」

一瞬躊躇して隣に座る彼女を覗き見る。その顔は不機嫌を隠そうともしていなかった。それからリニスさんを見ると笑顔で頷いてくれたのでまぁいっかと思ってヴィヴィオに引かれるままに遊びの輪の中に加わった。







ヴィヴィオにひかれていくなのはの後姿を見て、またイライラとした感情が浮かび上がる。一体なんなんだ。学校にいるわけじゃないのに、あそこにいるのはヴィヴィオなのに。私はどうしてこんなにもイラついているんだろう。

「フェイト」
「えっ?!なに?」

別に何かした訳でもないのにリニスに声をかけられて一瞬どきりとした。リニスに気が付かれただろうか?

「落ち着きませんか?」
「?どうして、ここは元々私の家なのに?」
「ふふ、そういう意味じゃありません」
「・・・何?分らないよ」
「ヴィヴィオとなのはさん」

リニスの言葉の意味をいまいち理解出来ずにいたら、たった今考えていた2人の名前が出てきてドキリとした。あーー。やっぱり気が付かれてた。

「楽しそうですね」

リニスがなのはとヴィヴィオを見ながらそんな事を言い出した。

「そう・・・かな?」
「ええ、とても楽しそう」
「子供相手だと悪態もつけないし、たまにはいいんじゃない?」
「え?」
「・・え?」
「くすくすくす、私はヴィヴィオの事を言ったんですよ?あの子フェイト以外であんなに楽しそうに笑うのは珍しいですから」
「なっ!!」
「ふふ、気になりますか?なのはさんの事が」
「べ、別に。私は・・・・・」
「ですが思いっきり顔に書いてますよ?ヴィヴィオが羨ましいって」
「はぁ?!ちょっ、何?どうして私が?!」
「言葉を変えましょうか?」
「・・・・どういう事?」
「あなたはヴィヴィオにヤキモチを妬いているように見えますよ?」
「・・・・え?」
「違いますか?」
「私が・・・・ヴィヴィオに、やき、も・・・ち?・・・・・」

リニスの口から出た思いがけない言葉を何故か否定出来なかった。私がヴィヴィオにヤキモチを妬いている。

どうして?
ヴィヴィオがなのはと一緒にいるから?ううん、違う。なのはが私じゃなくてヴィヴィオとばかり一緒にいるからだ。

それじゃあ、今までの事も?
そんな風に思って記憶を遡る。なのはが他の誰かに触れられるのを見てムカっとした。なのはが自分以外に笑顔を向けることが面白くなかった。なにより、自分以外の人間の名前は呼んでいるのに私の名前を呼ばないことにイラついた。誰にも触れられない場所になのはを連れて行ってしまいたいとさえ考えた。それもこれも全部

「私・・・・・嫉妬してた?」

だからイライラして。半ば八つ当たりでなのはに触れた。けれどその後酷く後悔して、泣きたくなった。私は・・・・なのはを独り占めしたいと思ってる・・・・・。


「う~~~~~~」
「フェイト?」

いきなり頭を抱えて蹲る私にリニスが疑問の声をかける。

「もしかして、気が付いてなかったんですか?」
「・・・・どうしよう、リニス。私、なのはの事・・・・」



・・・・・好き、みたいだよ









「ご馳走様でした」
「何のお構いもできなくて」
「とんでもない。私の方こそ、プレゼントまで貰っちゃって」

と胸元に付けられた手作りのブローチを掴んだ。これは子供たちがクリスマスプレゼントにとリニスとフェイトに用意していたものと同じもので、ヴィヴィオがこっそりと残っていた材料で作ってくれたものだった。

「ありがと、ヴィヴィオ。これ大事にするね」
「うん、また遊びに来てね」
「そうだね。また来るからね。それじゃあね」
「それじゃあフェイト、ちゃんとなのはさんを送ってあげてくださいね」
「・・・・・ぅ、ん。分かってる」
「ばいばーーーい。おねえちゃーん」


小さな身体で手を大きくブンブンと振って、ヴィヴィオは2人をその姿が見えなくなるまで見送っていた。






「・・・・・・・」
「・・・・・・・」

クリスマスで賑わう街中から少し外れた閑静な住宅街。この通りの先になのはの住むアパートがあった。

「・・・怒ってるの?」
「ぇっ・・何?」


あまりに続く沈黙に段々と息苦しさを感じてなのはは口を開く。けれどどこかぼんやりした様子のフェイトはそれを聞き逃していたようで。

「私があそこについて行った事、怒ってるの?って聞いたの・・・・・大丈夫?」
「ぁ、ぁあ。そのことか。別に怒ってないよ。リニスの言うとおり、なのははヴィヴィオの恩人だしね」
「そう?ならどうしてずっと不機嫌そうな顔してるの?折角のクリスマスなのに」
「あーーーーっと。それはその、ちょっと・・・ね」
「ちょっと?なに?また私のせいだとか言うの?」
「それはっ!!ちがぅ・・・・・・わないのかな・・・」
「もう、何それ。歯切れが悪いなぁ」
「仕方ないじゃないか。だって、私だってさっきリニスに言われて気が付いたんだから!!」
「気が付いた?何に?」
「だから、な・・・・・・・・んでもない」
「はぁ?もうなんなの?」
「だから!なんでもっ・・・・ないんだってば」

尻すぼみに声が小さくなるフェイトを訝しく思うものの、なのははそれ以上は追求せずに、結局その後はなのはのアパートに着くまで一言も話さなかった。


「・・・じゃあ、ここでいいよ。ありがとう」
「う・・・いや・・・うん。あのっ、さ」
「何?」
「ぅん・・・その・・・・・えーっと。その」
「ねぇ、ホントにおかしいよ?言いたい事があるんだったら言ってもらった方がスッキリするんだけど?大体いつものあなたらしくない」
「・・・・いつもの、私?」
「そうだよ。いつだって強引で。こっちの話なんて聞く耳も持たないで。私が誰か他の人と話すたびにイライラしてて。キミには自由はないだとか訳わかんないこと言うし。そうかと思えば、なんだか知らないけど、辛そうで哀しそうな目をして・・・・」
「・・・随分な言われようだよね?。それにしてもよく見てるね、私の事」
「べっ別にあなたの事を見てるわけじゃない・・・んだからね!」

フェイトの煮え切らない態度につい声を荒げるなのは。余計な一言まで口走ったようで僅かに耳の辺りが赤くなっているように見える。けれど、なのはの言葉で少しだけ冷静さを取り戻したフェイトはふっと溜息のような息を零した。


「確かに、私らしくないのかもね・・・・・ねぇ。なのは」
「・・・・何?」

なのはの言葉によって肩の力が抜けたフェイトは、今度はいつものような悪戯っぽい笑みを零しながらなのはを見つめる。その態度の変わりように若干身体が引き気味になる。

「クリスマスプレゼントが欲しいんだけど?」
「・・・・ないよ、そんなの」
「どうしても欲しいんだよね」

そう言ってなのはに一歩近づくフェイト。それにあわせたように一歩引くなのは。そのままの体勢でにらみ合う2人。最初に視線を逸らしたのはフェイトの方だった。


「別に品物が欲しい訳じゃないんだ」
「えっ?」
「ただ・・・・・・」
「ただ?」
「私の事も名前で呼んでくれないかな。あなた、じゃなくて、さ」
「・・・・名前で呼ぶの?」
「そう。知らないかも知れないけど、私の名前はフェイトって言うんだ」
「・・・知ってるよ」
「そう?ずっと呼んでくれないから、知らないのかと思っていたよ?」

そういうフェイトの顔が僅かに歪む。なのはがハッと息を飲んだ。

「ただ、名前で呼んで欲しいだけなんだ。今はそれでいいから」
「今は?」
「そこは気にしないで」
「・・・・それだけでいいの?」
「うん、それがいいんだ」
「・・・・じゃあ・・・・・ふぇ、い・・とさん?」
「・・・・・なんで疑問系?しかも「さん」って・・・・。フェイトでいいよ」
「うーーーー。だって慣れないから、ちょっと・・・・」
「だからって「さん付け」はヤダ」
「ヤダって言っても・・・・じ、じゃあ・・・ふぇいと・・・ちゃん」
「フェイトでいいって言ってるのに・・・・・でも、まぁいいよ。それで。うん、ありがとう」


少しずつでいいかとフェイトは思った。始まりが最悪だったから、これでやっとスタートラインに立ったような気がした。なのははといえば、フェイトの様子が腑に落ちないようではあるものの、あえてそれについて追求するでもなく、本人がいいと言うならという事で落ち着いた。

お互い思いがけなく一緒に過ごす事になった今年のクリスマスはこの後思い出話として度々2人の話題に上がる事になった・・・・・・・・・・かどうかはまた別の話。














ちょびっと補足

最初から皆さん薄々感じているとは思いますが、フェイトさんは
ハラオウン家の養子です。なので養護施設が昔の家です。

ヴィヴィオがフェイトさんをままと呼ぶのは、母親が恋しくて
泣いてばかりいたヴィヴィオに、ここにいる間は自分が
ヴィヴィオのママになってあげるからとなだめたことから。
もともと人見知りのヴィヴィオは何故かフェイトさんには
懐いていたという事もあって、放っておけなかったんですね。

後・・・何かあったかな(^^;ゞ

まァ、補足ばっかだとあれなんで、こんくらいで(笑)。

とりあえず楽しんでいただけたら嬉しいです。


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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 男装フェイトちゃんシリーズ
  2. | comment:0
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