好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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想い描くのは、ここにはいないあなたの事 :: 2012/02/06(Mon)

とある方に無理やり送りつけちゃった文章なんですが
後になって、随分と大胆な事ができたと自分に感心w←

最初は投下の予定は無かったんですけど、その方が
乗っけたらどうですか?っておっしゃって下さいまして。
お言葉に甘えて投下することにしちゃいました(てへ)

投下予定が無かったのは、その方の作品をヒントに
出来上がった文章だったからと言うのと、まだ発表前だからって
事でして。あちらのブログでの拍手用の文章なんですけどね。
忙しい合間にこんなに素敵な文章が書けるって凄いなぁと
感心しきりですよ。

ちなみに・・・・あれ。名前乗っけてもいいのかな。いいよね。
うん、まずかったらそっこー削除しよう。

あまつしるし様」です。

私が敢えて説明なんてしなくても、皆さんよくご存知ですよね。
ね?無謀でしょ~wwwwwww。
そんなわけで←中原さんの許可も頂きましたので今日は長編の
合間の短編って事で投下です。

楽しんでいただけたらこれ幸い
d(d′∀`*)☆゚+.゚テンションЦP゚+.゚☆(*′∀`b)b


いきおいに任せてリンクしちゃお









■   □   ■   □   ■   □


「フェイトちゃんのバカっ!」

そんな捨て台詞を残して、私はフェイトちゃんの執務室を後にした。背後から私を呼ぶ声がしたけれど、その声に答えることもしなかった。それがフェイトちゃんが出張に出掛ける3日前の事。私はその足で次の任務地である管理外世界での次元犯罪者の捜索に合流した。ミッドに戻ってこれたのは3日後。そうフェイトちゃんが出張に出掛ける当日だった。

この3日、通信を繋げる事もメールを送ることも出来た。けれど出掛けにしてしまった喧嘩のせいで、どんな顔をしてフェイトちゃんと向き合えばいいのか分からなくて結局私の出張中にこちらから連絡を取ることはしなかった。そして、フェイトちゃんからも連絡が来ることはなかった。どうして連絡をくれないのかと、この時の私は自分の事を棚上げにしてフェイトちゃんの事だけを責めていたように思う。もうこの頃には原因となった喧嘩の理由なんて、分からなくなっていたと言うのに。そんな私がミッドに戻ったのとほぼ同時にフェイトちゃんの乗った次元航行船がその巨体を海へと移す。私はその様子をただじっと見つめる事しか出来なかった。





そんな私は今、無限書庫の前にいる。仕事の合間に買ったお土産をここの司書長へと渡す為に。
と言うのは口実で、本当の目的は別にあった。


「ふぅ・・・」

深呼吸を一つ。私は意を決して無限書庫へと足を踏み入れた。



「やぁ、なのは。いらっしゃい」
「こんにちは、ユーノ君。ごめんね、忙しかったんだね」
「ん?ああ、これ?構わないよ、ちょっとした調べモノをしていただけだから」


ユーノ君の目の前に積み上げられている本。優に10冊は超えていそうだ。相変らず忙しそうだね。そんな私の言葉に大丈夫、構わないよといつもの笑顔を向けてくれる。私はその言葉に甘えて勧められた椅子へと腰を下ろした。ユーノ君も同じように座ったのを見て持参したお土産を渡した。


「仕事で行ってるんだから、こんな事気にしなくていいのに」
「にゃはは、大丈夫。結構時間はとれたから」
「そう?でも無理はしないでよね?」
「うん、ありがとうユーノ君」
「お礼を言うのは僕の方だよ。いつもありがとうなのは」

2人で顔を見合わせてぷっと同時に吹き出した。その後はいつものように雑談を交わす。日常の事、訓練の事、仕事の事。まぁ仕事の内容は細かく話す訳にはいかないから、自然と日常の出来事の話題が中心になるのだけれど・・・・・。そうやって暫く話していたら、不意にユーノ君が困ったような顔を見せた。

「ユーノ君?どうかしたの?」
「え?あーー、うん、その・・・・・なのは、さ」
「何?」
「フェイトと喧嘩、したでしょ?」

全くの無防備状態で、特大の一撃を食らった気がした。

「ふぇ~~っ。な、なんで?!。どどどど、どうして、そんな事。って言うか、何で知ってるの!!」


椅子から立ち上がり気が付いたら私は叫んでいた。


「あー、やっぱり」
「え?」
「ごめん、ちょっと鎌をかけてみた」


ごめん。って頬を掻きながら苦笑しているユーノ君。え?ちょっと待って・・・・。って事は、私・・・・・。

「自分でばらし、ちゃった?」
「うん、そうなるね」

うんって・・・・。目の前のユーノ君はそれはそれはいい笑顔で笑っていた。私は両手をテーブルについてガックリと項垂れる。一気に3日分の疲れが出てきた気がした。


「おかしいなって思ってたんだ」

とりあえず座ろうかとユーノ君に促されて、私は項垂れたまま椅子に腰を下ろした。淹れなおしてくれたコーヒーを目の前に置かれ、その香りにハッとして顔を上げる。さっき淹れてくれたものと僅かに香りが違った。

「これ・・・」
「うん、フェイトが出張先から買ってきてくれたものだよ」

この香りに覚えがあった。同じものがなのはの家にもあるからだ。


「なのはがここに来てからね」

コーヒーに口をつけて、幾分か気持ちが落ち着いた頃、ユーノ君がゆっくりとした口調で話し始めた。

「そうだね、もう30分は過ぎたと思うんだけど」
「うん、そうだね」

チラリと壁の時計を見る。確かにこの部屋に通されてからはその位が経過したかもしれない。

「フェイトの名前がね、一度も出て来ないんだ」
「え?なま、え?」
「そうだよ。名前。気が付いてなかったかな?なのははね、あっ、フェイトもそうなんだけど、ここでこうしてお茶を飲んでいる時は大抵自分じゃない人の話ばかりをしていくんだ」
「・・・え?」

初めて聞かされる自分と、そしてフェイトの様子に思わず首を傾げる。

「なのははフェイトの。フェイトはなのはの。それはもう惚気話だよね」

聞かされるこっちは大変なんだよ?とクスリと、けれどもちっとも困った様子のないユーノが笑う。全く自覚のなかったその言葉に私は次の言葉を発せないまま、ただユーノ君の話してくれる事に耳を傾けていた。

「でね、今日のなのははフェイトの事を一度も話さないからどうしたのかなって考えて、まぁ、ちょっと信じがたいけど考えられるのは喧嘩したかなって事位だったから」
「だから、鎌をかけてみた・・・って事?」
「うん、そう。正解だったね」


ははははって、もう・・・こっちは笑い事じゃないって言うのに。

「あーーー、もう。参っちゃったなぁ」

勢いよく机に突っ伏した。行儀が悪いとかそんな事はもうどうでも良かった。陸のエース並の洞察力を持った人間が、こんな所に潜んでいたんだとついついそんな事を考えた(彼らに言わせるとこの2人は分かり易いのだと言うが当人達にその自覚はない。陸のエース曰く。おもろいからバラさんとこう。と言う事になっているのだが・・・・・)。


「でも、どうして君達が喧嘩なんて」
「うっ」
「原因は?何かしたのかい?」
「それは・・言いたくない・・・って言うか。よく覚えてないんだよね」


にゃははと頬を掻く。案の定ユーノ君が呆れたような顔をしている。

「その程度の喧嘩ならさっさと仲直りしちゃえばいいのに。フェイトの今回の任務。特秘扱いなの?」
「ううん。連絡は問題なく出来るよ。けど、どんな顔をしてフェイトちゃんに会ったらいいのか分からないんだもん」
「なのは・・・・全く。まぁ、いいや。その程度なら心配しなくてもその内元通りだね」
「ふぇ?ちょっ、アドバイス・・・とか、ないの・・・かな?」
「ないよ。そんな事より、頼みたい事があるって言ってたよね?何?」

心配してくれているから何かいいアドバイスでも教えてくれるのかと思って期待してたら、そんなものないって、そんな冷たいよユーノ君。

私がガックリと項垂れていると、頭上からくすくすとした笑い声と共に問いかけられた言葉。ハッとして顔を上げるとそこには悔しいくらいさわやかな笑顔のユーノ君がいた。うっ、そうだよね。今日の用件は本当はこっちだったのに。

思わぬ一撃から随分と本題からそれてしまったなのはの思考。それを無理やり元の場所へと引き戻し、ユーノに向きなおる。

「あのね・・・お願いがあるんだけど・・・」










「これだね。なのはの希望のモノは」
「あ、ありがとう」
「持ち出しは出来ないから、ここで見ていってもらってもいい?」
「分かった。じゃあ、終ったら知らせるね」
「そうだね。僕は向こうの方で探しモノをしているから、終ったら声を掛けてくれると助かる」
「了解。じゃあ後でね」

ユーノ君に渡された1冊の資料。それは今フェイトちゃんが任務で赴いている世界のものだった。



いつもなら出張前にフェイト本人から事前に教えてもらう話だった。なのはが心配しないように、今現在で知り得ている情報、良し悪しは別にして、秘匿事項以外全て。自分がこれから行く世界がなのはも知っている所なら問題ないけれど、行った事のない世界の方が多いから。だから自分の帰りを待ってくれているなのはに、少しでも安心して待っていてもらえるようにと、フェイトが気遣ってくれた事。それは必ずしも良い情報ばかりではなかった。劣悪な治安の場所も、凶暴な巨大生物のいる場所も。自分で選んで任務に就くわけではないからその環境はさまざまだ。知らないほうが安心するかも知れない。けれどもし、自分が怪我でもして帰って来るようなことがあれば、きっとキミは自分を責めるでしょう。とも言われた。どうしてもっと詳しく聞かなかったのか。どうしてもっと気を配ってあげられなかったのかって。危険要素を事前に知らせてしまうことでもっと心配させるかも知れないけれど、それでもなのはには信じて待っていて欲しいから。自分の帰る場所はここ(なのはのいる場所)しかないのだからと笑顔でそう言われた。



パタリ、と資料を閉じる。これを見る限り今回はそれ程危険な世界ではないらしい。それに、読んでいて何となく思った。ここは地球に似ている。

青い空。緑の山、森、林。川が流れ魚が泳ぎ、植物が豊かに育つ世界。この世界の事をフェイトちゃんから聞きたかったと、あの耳に心地よいアルトで物語を読むように語りかけて欲しかったとそう思った。


「ばかだなぁ、私は」

誰に言うでもなくなのはは、そう小さく呟いた






「ユーノ君」
「なのは・・・終ったかい?」
「うん、ありがとう」
「そうか・・・・・ねぇなのは。ちょっとこっちにきてくれる?」

そう言って自分の方へと手招きをするユーノ君。けれどその目の前に展開されている多くの映像資料を前に一瞬躊躇した。

「いいの?仕事中なんじゃ・・・」
「いいんだ。なのはに見てもらいたくて探してたんだから」
「え?私?」
「うん、これ見て」

そう言ってモニターを全て私の方へと向けた。

「凄いね、どうしたのこれ?」

無数のモニターに映し出された映像は全て違う世界のモノのように感じた。それぞれの世界の住人、動植物、自然。そして時には自然を破壊しまいそうな程の巨大生物。自然界での突然変異なのか、人の手による人造生物なのか。それらが映し出される映像を見ているうちに、なのははある事に気が付く。

「これって・・・」
「気が付いた?」
「私が、行った世界?」

映像資料に記された場所の表記。そのどれもが過去自分が任務や教導で行った事のある世界のもの。そして最後に切り替わった静止映像、それは昨日まで私が滞在していた世界だった。

「どうしたの、これ?」
「閲覧者の記録、見てくれる?」

ユーノ君がそう言うのと同時に全ての画面が切り替わる。そこに映し出された人の名前。それは


《時空管理局本局執務官 フェイト・T・H》


「え?・・・・フェイト、ちゃん?・・・・・どうして?」
「これらの資料全部持ち出しは出来ないからここでの閲覧のみなんだ。その時、必ず閲覧した人物は局証を提示する事になってるから、こうして記録が必ず残るんだよ」
「そうじゃなくて!」
「・・・・君が次元世界に行く時は大体ここに来るよ。そして今、君がしていたようにその世界の事を調べて行くんだ。フェイトが出張で出かけている事の方が多いから頻繁に、ではないけどね」
「どうして?」
「・・・・・以前フェイトに聞いたことがあったんだ。直接なのはに聞けばいいのにって」

ユーノ君は私の質問には答えずに、少し考えるようにしてそれから再び話し始めた。



『これはね、私の為なんだ』
『フェイトの?』
『私と違ってなのは達武装隊は、どうしたって最前線に立たなきゃならない事が多い。危険な場所に一番に行かなきゃいけないんだ。そこでは作戦通り物事が進むこともあれば、不測の事態が起こりうる場合だってある。それは誰にも分からない事だよ』
『そうだね。でもそんな事態になっても対処出来るだけの力が君達にあるって僕は信じてるよ?』
『ふふ、ありがとうユーノ。もちろん私もね信じてるよ。でもねそれでも、万が一なのはに大変な事が起きてしまった時、そこに駆けつけるのは私でありたいんだ』
『それは・・・』
『無茶苦茶だよね。自分でもそう思うよ。私の所に要請が来るとは限らないんだし。むしろそうなる事の方が奇跡に近いのかもしれない。けど、それでもなのはに助けが必要な時は私が駆けつけたいんだ』
『フェイト・・・・』
『その時に必要になるかも知れないでしょう。今日見た資料が。でも、今まで必要になったことはないけどね。それにね、なのはに言ったら、私きっと叱られちゃうと思うんだ。心配し過ぎだって。私の事信じてないのって』


そう言って苦笑していたそうだ。


フェイトちゃん・・・・・


「なのは?」

俯いてしまった私に気遣わしげに声を掛けるユーノ君。その声が何となく慌てているみたいで少しおかしかった

「・・・にゃははは、泣いてると思った?」
「もう・・・・なのはっ」

にゃははと笑いながら顔を上げる。ユーノ君がホッとしたような顔をしてそれから眉間に少し皺を寄せた。

「泣いてなんていられないよ?」
「なのは?」
「きっと私が一度墜ちてるから、だよね」
「それは・・・」
「ほんっとに、心配性なんだから。フェイトちゃんは」
「なのは、フェイトは」
「分かってるよ。私の事信じてない訳じゃないって、ちゃんと分かってる」
「うん」
「大体、フェイトちゃんの方が危険な事一杯してるのにね。なのに、いっつも・・・・そういつも、一番に私の事、心配してる・・・」


強くて、優しくて。心配性で、過保護で。泣き虫なくせに負けず嫌い。だけど、私の大切な人。大切で・・・・大好きな人。


「ユーノ君」
「ん」
「ありがとう」
「僕は何もしていないよ」
「それでも、ありがとう・・・・お仕事邪魔しちゃってごめんね。私、もう帰るね」
「僕の方は大丈夫だよ・・・・今度は2人で来るといいよ」
「うん、そうするね・・・じゃあ。またね」
「うん、また」


そうして私は無限書庫を後にした。来た時と違って廊下を歩く足取りも軽い。つくづく現金だなぁって思った。

フェイトちゃんが帰ってくるのは明日。明日は絶対に迎えに行こう。そしてとびっきりの笑顔で迎えよう。フェイトちゃん、驚くかな。きっと驚くよね。だってずっと喧嘩してたんだもん。あー、でも私、ホントに喧嘩の原因分からなくなっちゃったよ。いいよね。そんな事、どうでもいいや。


ただ・・・今は、


フェイトちゃん、あなたの声が聞きたいです。














ここにいない人に想いを馳せるなのはサンが物凄く可愛くてwww


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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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