好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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社長と秘書9 :: 2011/02/13(Sun)

さて9話まできました。驚きの長さになってしまった(笑)

では続きからどうぞ

「う、そだよ・・・・ね。」

私は、点滴を受けながらベッドで眠っている社長を見て
愕然としてしまった。











突然はやてちゃんから電話があって

『なのはちゃん、ウチの子がちょお無茶しすぎて倒れて
しもたんよ。なのはちゃんに会いたがってるから、ちょっとだけ
病院に顔見せに来てくれへんかな』

そう言って力なく笑った。さすがにはやてちゃんも
子供たちが入院しちゃうと元気がなくなるんだね。
私に会いたがってるって、ヴィヴィオかなぁ。真っ先に
浮かんだのは施設にいた小さな女の子。あそこには
二度と行かないと決めたけど、あの子には何の罪もないし
お見舞いだけだから、ちょっとだけ行って見ようか


そう思ってはやてに言われた病院へお見舞いに来たのだが
そこで眠っていたのはヴィヴィオではなくて・・・・・










(どうして、こんな・・・・)

フェイトは見るからにやつれていた。これはどう見ても
食事をきちんと摂っていないせいだ。それに青白い顔、
目の下の隈、どれだけ無茶をしたのか容易に想像が出来た。


(わ、たしの・・・せいだ)


私が余計な事をしたせいで、社長の癒しの場を
取り上げてしまって、こんなになるまで知らずにいた。


(私、の・・・・せいだ)


私に向けて笑って欲しかったという我侭のせいでこの人を傷つけた。
どれだけ傷つけてしまったのだろう。
どれだけ苦しませてしまったのだろう。
あの場所がどれ程社長にとって大事だったのか、
今こうして眠っている姿を見るまで私はちゃんと理解
していなかった。


私は・・・・・最低だ。



(私のせいで、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい)



目の前にいるフェイトが見えない。次々溢れる後悔と言う名の
涙が止まらない。

(ごめんなさい、ごめんなさい・・・・・)



「ぅ・・・・ん」

「・・・・っ!」

泣いている顔を見られたくなくて、咄嗟に開きかけたその瞳に
手をかぶせてしまった。

「・・・・はや、て?」

まだ意識がはっきりとしないのか、なのはの事をはやてと
間違えているようだった。

「・・・・ん」

気が付かれないように短く返事をすると、ごめんと小さな
声がもれた。


「また・・・・しん、ぱい・・・・かけてる、ね」


「あと・・す、こしで・・・かの、じょ・・・・むかえにい、くから・・・」


「わ、かった・・・から。眠って・・・・」


「・・・・・・ん」


こんなになっても私の事を心配してくれてる。
そんな資格私にはないのに。はやてちゃんとどんな約束を
したのか、それは分からないけど、多分それにも私が
関わっているんだ。このまま私がいたら、また社長を
苦しめてしまう。そんなのはイヤだ。絶対に嫌だ。


社長の笑顔が見たかったのは、あの時に感じた暖かさに
また触れたいと思ったから。きっとあの時私は社長に
惹かれたんだ。だから子供達にも嫉妬した。だけど
そのせいで目の前の彼女を苦しめているんだと思うと
自分で自分が許せなかった。こんな人間が彼女の傍に
いていい筈がないんだ。




暫くするとフェイトから規則正しい寝息が聞こえてきた。
呼吸が穏やかになっている事を確認して、そっとその頬に
ふれた。

(冷たい・・・・)

(私が欲しかったのは、私だけの特別な笑顔)

(だけど、そのせいで社長を苦しめているのなら私は
二度とそれを望まない。)


零れた涙がフェイトの頬を流れ落ちる。もう一度だけ
ごめんなさいと呟きなのはは病室を後にした。


















その夜、なのはは辞表を書いた。
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