好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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バレンタインにあげたかったんだ :: 2012/02/14(Tue)

前回書いたものの続き。
ちなみにこれね。


それで、注意事項を何点か。

前回も書いてますが、この作品かなり有名な百合漫画の
パロディです。ただし、妄想、捏造盛りだくさん(笑)
コミック、アニメごっちゃまぜ。ストーリーも必ずしも
それらに沿ってる訳でもないです。台詞をまんま使っちゃった
感じの部分もあれば、全くの私の妄想部分もあります。

人物の関係性は読まれる方によっては不自然極まりないのも
あるかもしれません。けれど私には、これがベストだったと
思って下されば幸いです。とは言ってもなのはとフェイト以外は
ほんとにちょびっとです。

で、ここが大事なんですが。実はこれもう1回続きを書きます。
なんとなく予想はつくかも知れませんが、来月のあの日です(笑)。

そんな感じですけど、ちょっとでも違和感を感じた方は
そのままブラウザを閉じてしまった方が正解かも知れませんよ。
とりあえず、ダラダラと前置きが長くても仕方ないので
続きから、興味のある方はお進みくださいませ。







■   □   ■   □   ■   □





『キミが好きだよ、高町なのはさん』








「うぅぅぅうううううぅぅうう」

ベッドに潜り込みシーツを頭から被り呻く。

(こんな、こんなはずじゃなかったのに)

もっとちゃんと告白するつもりだった。時期を見て、ちゃんと。なのに彼女の「愛の切り売り大特価セールですね」そんな皮肉たっぷりな言葉に黙っていることが出来なくなった。違う、そうじゃないのに。


こっちの女子寮は彼女のいる寮とは少し違っている。殆んどの子が親から育児を放棄されているのに近い子供たちばかりだ。中には私のように両親と一緒に暮らせない事情がある子もいるけれど、それはごく少数にしか過ぎない。

みんな親からの愛情に飢えていた。自分以外の他人からの愛情をとても欲していた。そこにいたのがたまたま私だっただけ。今はこんな調子だけど、私はありがたい事に小さい頃は両親から沢山の愛情を受けた。だから一緒に住めなくなった今でも決して母さんの事が嫌いな訳じゃない。ただ、会いたいとも思わないけどね。だから私はみんなにそれをちょっとずつ分けてあげているだけなんだ。まぁ、世間一般から見たら多少ずれている愛情なのかもしれないけれど。


私が自分から好きだと告白した事がないって言ったのも本当の事。だって私の心は子供の頃からたった一人、そうキミだけに向けられていたから。キミは私の事覚えていないみたいだけど。それにキスした事がないって・・・・忘れられちゃった。私はちゃんと覚えてるのに。キミなんだよ?私のファーストキスを奪ったのは。私の心はその時からキミに向いていたのに・・・・


「キミが好きだよ。高町なのはさん・・・」

溢れ出てしまった想いは、私の中に留まっていてはくれずに、変わりにキミに届いてしまった。キミの戸惑ったような瞳が忘れられない。

「・・・帰ります」

たった一言。私の告げた言葉に答えは貰えずにキミは私に背を向けて行ってしまった。結局私の想いは何処にたどり着いたのだろうか・・・・・。








ただ、驚いてしまった。先生に頼まれてテスタロッサさん達の寮にプリントを届けに行った。病気が酷いのかと思ったけれど、寮の子達はみんな元気で、ただ一人おたふくかぜにかかってしまった子だけは別室で隔離中だと言っていた。

そんな事は正直私には関係のない事で、プリントを渡して帰ってくるつもりだったのに、ついでにノートを見せてと言われれば、なんとなく断る理由もなくて。

彼女達の関係は多分世間一般ではまともでは無いんだろう。けれど私は別にそんな事は気にしない。好きになる相手がたまたま女の子だったって言うことだけだろうから。ただ、それが自分も対象に入っているとは考えたことも無かった。

「キミが好きだよ。高町なのはさん」

ふざけているとは何故か考えなかった。普段の彼女からは考えられないくらいの真剣な瞳。どうしていいかわからなくて、私は・・・・逃げた。彼女の真剣な瞳からただ逃げる事を選んだ。「帰ります」と言ったときの彼女の顔が頭から離れない。けれどそれ以外の言葉は出て来なかった。



後日。先生に色々手伝ってもらった御礼に食事をご馳走するといわれて一緒にホテルのレストランへ行った。どうしてわざわざホテル?と思ったけれど、この時はあまり深くは考えなかった。いや考えないようにしていただけかもしれない。食事を終えて、エレベーターに乗り込んで・・・・・。予感はあった。どうして?と言われてもなんとなくとしか答えられなかったのだけれど、私たちの学校が女子高だったから、というのが一番しっくりくる答えかも知れない。それと、あの時のテスタロッサさんからの告白が全く関係なかったとも言い切れない。

私は分からなくなっていた。けれど誰にも聞けなくて。どうやって他人に甘えるのか、誰になら弱みを見せていいのか。先生にキスされて、ああ、先生になら甘えてもいいのかな・・・そう思った。

その日私は先生に抱かれた。










「ねぇ、知ってますか?学校中の噂になってるんですけどね」
「ティアナ!」
「え?」

はやてがティアナの言葉を遮る。私の事を気遣ってくれているのだろう。そんなに心配しなくてもいいのに。飲みかけのジュースをティアナに渡し、そのまま2人を屋上に残したまま私は校舎へと戻る。途端空気がよどんでいるような気がした。


廊下をゆっくりと歩く。嫌でも耳に入る下世話な噂話。


「高町さんと先生って付き合ってるんだって」
「えー、ただの噂でしょう?」
「だけどホテルから出てきたって」
「ロビーとかラウンジならあるんじゃないの?」
「そうじゃなくて、部屋から出てきたのを見た人がいるらしいの」
「うそぉ、でもあの2人、仲良かったもんねぇ」


聞いててイライラとする。けれど私が口を挟む事じゃない。何かしてあげたくても、きっと彼女はそれを望まない。だから私は傍観者であり続ける。








私に甘えなさいと言ってくれた。たまにはレールから外れたって構わないと言ってくれた。だから少しだけ気が楽になった。ホテルで抱かれたあの日から私たちは何度か関係を持ち付き合いを始めた。けれど、それはある日突然・・・・いとも簡単に終わりを迎えた。



「ここええ?」

食堂で昼食をとっている最中、私の向いの席を指差して尋ねる人がいた。もっと他に空いている席はあるのにと思ったけれど、その独特の話し方をする人に心当たりがあったから、私は無言のまま頷いた。

「・・・食べないんですか?」

食事を乗せたトレーを持っている割に食べようとしない目の前の彼女に声を掛ける。すると悪戯っ子のような笑みを浮かべながら

「なぁ、私とエッチしよか?」
「ぶっ!!な、何言ってるんですか?!」
「もう、汚いなぁ・・・・。やからエッ」
「何度も言わなくていいです。って言うか、言う相手が違うんじゃないですか?」
「何で?高町なのはさんに言うとるんやけど、違った?」
「っ。ち、違わないですけど。だってあなたテスタロッサさんを好きなんじゃ・・・」
「せやよ。けどフェイトちゃんが好きな人は、私も好きやから。何も問題はないよ。さびしい時って人肌恋しくならん?」
「なりません。あなたたちと一緒にしないで下さい」
「さよか」

ちょっとだけドキリとした。私の事を今でも好きでいてくれたんだと、心のどこかでホッとする自分がいた。それが無性に情けなかった。












カラッ

数学準備室のドアを開ける。主のいなくなったこの部屋は換気がされなくなった分空気が淀んでいた。そっと机に近づく。いつもここで小テストの採点をしていたっけなと思い出す。椅子に腰掛け机に突っ伏した。

「先生・・・・・」

行き場を失った私の想いは、ずっと宙ぶらりんのままだった。


「ここ、ここ」

突然聞こえた声に驚いて立ち上がる。誰かがここの前で話している。

(まずいな。こんなトコ見られたらまたどんな噂が飛び回るのか)

私は兎に角隠れられる場所を探した。けれど狭い準備室。そうそう隠れる場所なんてなくて、仕方なく私は掃除用具を入れるロッカーをあけた


「「っ!!」」

人がいるなんて思いもしなかった。と言うか、普通はこんな所に人なんていない。お互い目があって息を飲んだ。けれどガチャガチャとドアを開けるような音に慌てて先にここにいた彼女に腕を掴まれ中に引きず込まれた。ロッカーのドアを閉めるのと、準備室のドアが開くのとはほぼ同時だった。


「ねぇ、ここ本当に大丈夫なの?」
「平気ですよ。まだ先生はお休み中ですし・・・と言うか、このまま辞めちゃうらしいですけど」
「へぇ、そうなんだ・・・・・・んぁっ」
「ああ、先輩もうこんなにぃ。やらしいんだぁ」
「あっ・・・んっ、ぁぅ・・・・や、ん・・・」


彼女と密着したまま息を殺す。途中誰かの先生が辞めると言った言葉に僅かに反応する彼女。私はそれに気が付かない振りをする。ここに人がいるなんて思ってもいない生徒たちは事もあろうかこの場所で行為を始めてしまった。辺りに響く淫靡な水音、そして嬌声。私はただ彼女にしがみつく事しか出来なかった。










パタパタと走り去る音が聞こえなくなるまで待って勢い良くロッカーのドアを開ける

「ぷっはぁーーーーーーっ。死ぬかと思った。もう何してるの?こんな所で」
「ちょっ、それはこっちのセリフです。あなたは何してるんですか?こんな所で」
「私はちょっと苦手な先輩に追われてたから、隠れるところを探して、たまたまだよ。それより高町さんは?って聞くのは野暮だよね」

と知ったような顔をするテスタロッサさんをチラリと見て私は俯く。

「私は・・・・けじめをつけたかったから」
「・・・・会ってないの?」
「ずっと面会謝絶で」
「でも今はもう平気でしょ?他の先生達お見舞いに行ってたよね?」
「でも、私が行ったら、迷惑を掛けるから」
「はぁ?なにそれ。そんな事いちいち考えなくたって、行ったらいいんだ。その権利がキミにはあるはずだ」
「簡単に言わないで」
「簡単だよ!たまには敷かれたレールから外れてみればいいだけだ。行くよっ」
「えっ、ちょっ、ちょっと。待って」


彼女の言葉が胸に突き刺さった。私を引く手はとても力強くて。彼女とならもしかしたら、行けるのかな・・・そんな事を考えながら走った。

















悲しい事があっても、寂しい事があっても。楽しくて心の底から笑い転げる事があっても、いつの日も同じように1日は過ぎて。気が付けばもうとっくに新年は明けて、2月に入っていた。そして今日は14日。バレンタインデーだ。

(今朝から皆落ち着きがないなぁとは思っていたけれど・・・)

お昼時、右を見ても左を見てもチョコレートを持った生徒がいる。まぁ、何にせよ世の中平和だなぁなんて、少し年寄りじみた事を考える。こればかりは仕方ない。私には関係のない日なのだから。


私は目の前に山盛りにされたハンバーガーを一つ手に取り齧り付く。と誰かが私の前にやって来て、はぁと盛大な溜息を付いた。失礼な人だな、人の食事中に、と軽く睨みつけながらその人に視線を向けると

「あっ・・・」
「何ていうか・・・凄いね」

うん、分かる。それしか表現のしようがなかったんだよね。

「朝、食べ損ねたんです。仕方がないじゃないですか」
「でも、これ一度に全部食べるの?」
「そうですけど、何か?」
「いや、その・・・痩せの大食い?みたい、な」
「むっ・・・・何か用ですか?」

大食いと言われたことが若干引っかかるけど、でもまぁ・・・否定はしない。うん。それより私に何か用でもあるのかな。


「はい、これ」
「え?なんですか?」
「何って・・・・知らないの?バレンタイン」
「なっ、知ってます。それは。けど・・・わたし、に?」
「そうだよ。当然でしょ?」
「えっと・・・・あり、がとう」
「どう致しまして」

にっこりと笑って彼女は私に背を向けた。目の前のちょっと高級そうなチョコレートの存在が、山盛りのハンバーガーに勝っていた。


このチョコレートの意味って・・・・。彼女はまだ私の事を?



意識したのはいつだったのか。
ただの同級生だったはずの彼女。
私は、この先どうなりたいって思っているのかな?



その答えは・・・・・・まだ出ては来なかった。



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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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