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好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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きっかけなんてこんなもの 後編 :: 2012/06/02(Sat)

いつもパラレル書くときは、果たしてこれをなのフェイ、フェイなのと
呼んでもいいものなのか?と言う心の疑問と戦いながら書いてます(;^ω^)。

既存のキャラを使っているのでオリジナルとは言えないけれど
それでも魔法少女ではないわけだし(。-`ω´-)ンーとかねw
あまりいじると原作好きの皆さんに不快な思いをさせるんじゃないか?
とかね(;^ω^)

ま、そんな事を考えているわけですわ(ノ∀`)

そして今回もホステスとリーマン話。当然俺得SSの後編ですよ。
思いの他前回のに反応していただけてうれしかったです(´∀`)。

ほとんどいちゃついてないし、ましてや付き合ってる話でも
ないのですがね、ぶっちゃけ書いてた私はすっげー楽しかったのですw
1話のつもりのが予想以上に長くなったせいで分割にしたんですけど
勢いが死んでないといいんですけどねぇ・・・。

あっそうそう。先日古い話にも拍手をくれた方がいたようで
ありがとうございました。とてもうれしいです。
コメント下さるあなたも、拍手して下さるあなたも、恥ずかしがりやなキミも
みんなみんなありがとうです!


では続きから後編ですよ






■   □   ■   □   ■   □




この店のオーナーだと名乗る女性とナカジマ専務とが彼を落ち着かせている間に、私は彼女の後を追ってフロアを後にした。さっきの彼女の様子に興味があったし、何より恩を売って損はないと踏んだからだ。相変らずいい性格をしていると自分に呆れるけれど、それほどまでに彼女は、いや正確には彼女の身体は魅力的だった。

けれど、そんな私の浮かれた気分なんて瞬時に無くなってしまうほど事態は深刻だったようだ。トイレから慌てて飛び出してきたのはさっき彼女を連れ出したバーテンダーだった。私に気がつかないほどの慌てぶりに、これがただ事ではない事を知る。入り口から中を覗くと彼女が倒れていた。慌てて抱き起こした私を見た瞬間、恐怖に怯えた目をして、離してと涙を流した。

(これがさっきまでの彼女?)

けれど、そんな言葉とは裏腹に力の入らない身体と荒い息遣い。そして何より彼女が必死になって掴もうとしていたものを見て私は瞬間的に今やらなければならない事がなんなのかを理解した。

紙袋を掴んで彼女を後ろから支えそれを口元に当てた。一瞬私と目があった彼女はどうして?と言うような顔をしたけれど、今は兎に角症状を抑えるのが先決だと思った。


「慌てなくてもいい。ゆっくり」

私の言葉に合わせて深呼吸をする彼女。


過喚起症候群。所謂過呼吸と呼ばれるこれは、呼吸を必要以上に行うことが原因で発症する。対処法は今のように紙袋で口や鼻を塞ぎ、ゆっくりと深呼吸する事。そうすれば症状は割と直ぐに落ち着いてくる。

どれ位の時間そこに座り込んでいたのかわからないが、呼吸がある程度落ち着いた頃合を見計らって私は彼女を抱き上げた。

「あっ、あの」
「気に入らないかも知れないけど、このままここにいたら体が冷えてしまう。スタッフルームに戻りましょう?」

いいですね?そう言って彼女の顔を覗き込んだ。まだ体は辛いのだろう。力なく頷いた彼女は黙って私にもたれる様にして目を閉じた。






「えっと、ベッドとかありますか?」

スタッフルームに入ってすぐ彼女にそう尋ねると、奥の方にと小さな返事が返ってきた。彼女の言うように少し奥の方に進むと仮眠用の簡易ベッドがあったので、とりあえずそこに彼女を寝かせる。ちょっと待っててと声を掛けて、すぐそばにおいてあったペットボトルを手にとり、彼女の元に戻る。少し支えるようにしながら彼女を起こしそれを飲ませてから再度ベッドに寝かせた。そして私はベッド脇に置いてあった椅子に腰掛けた。

「少しは落ち着きましたか?」
「はい・・・すみませんご迷惑をおかけして」
「いえ、元はといえば私達の連れがしでかした事ですから。むしろ謝るのは私の方ですね。すみませんでした」

そう言って頭を下げる。すぐに、やめて下さいと声をかけられたので顔を上げるとなぜか眉間にしわを寄せた彼女の顔があった。

「どうしました?」
「・・・・スーツ」
「え?」
「スーツを随分と汚してしまいました」

そう言われて自分の着ていたものを見下ろす。なるほど、確かに酷い。けど、今の私はこのスーツの汚れなど取るに足らない出来事でしかなかった。

「すみません。後でちゃんと弁償させて下さい」
「そんな必要はありません。クリーニングに出せばすむ事です。それよりあなたが無事だった事の方が、私には大事な事ですよ」
「・・・・あの」
「何ですか?」
「名前を教えていただけますか?」
「フェイトといいます。フェイト・テスタロッサ・ハラオウン」
「私はなのは。高町なのはです」
「なのは・・・素敵な名前ですね」
「ふふ」
「何かおかしかったですか?」
「ああ、ごめんなさい。つい」
「つい?」
「そうやって何人の女性を口説いたのかと思ってしまいました」
「口説くだなんて人聞きの悪い。私は本当の事しかいいませんよ?」
「そう言う事にしておきましょうか」
「あなたは・・・」
「はい?」
「あなたはそうやって笑っている方が似合っていますね」

そう言って微笑んだら彼女も笑った。ああ、やっぱり笑っている方が断然いい。彼女・・・なのはと話している間に、蒼白だった顔にも血の気が戻りだして、そして体も随分楽になったのか、言葉もスラスラと出てくるようになっていた。これならもう大丈夫だろう。名残惜しいけど、ナカジマ専務をいつまでも一人にしておく訳にもいかないし、それに

(これ以上は自分の理性を押さえ込んでいる自信がないな)

まぁ、結局の所なんと言ってもその一言に尽きた。我ながらいい性格をしていると思う。彼女が無事だと安心した途端、治まっていた欲望が顔を出し始めたのだ。このままここにいたら、彼女の肌に触れてみたいと言う欲求に従ってしまいそうな自分を容易く想像できて、気が付かれない様に私はそっと息を吐き出した。


「それじゃあ私はそろそろ戻りますね」そう言って椅子から立ち上がった私を見て、彼女が慌てて起き上がろうとする。そのままでいいので寝ていて下さいと彼女の肩に手をかけた時、正面からでは絶対に見えなかったある場所が私の目に飛び込んできた。

(あぁ、ヤバイ)

思わずゴクリと唾を飲み込んでいた。もしかしたら彼女にも気が付かれたかも知れないけれど、今はその事にまで気は回らなかった。シミ1つない綺麗な肌だった。両手を肩に添えた事で必然的に彼女を見下ろす形になった。なんの警戒もなく目に飛び込んできたその胸の谷間が辛うじて残っていた私の理性の箍を呆気なく外してしまった。


「もう、苦しくありませんか?」
「え?あ、はい」
「そうですか。なら良かった」
「あの・・・」
「嫌な思い出が消えてくれると嬉しいのですが」
「え?ん?ぅんン・・・」


これからやろうとしている事に対しての言葉じゃないなとは思った。だけどもうそんな事はどうでもよかった。彼女の肩に添えていた手をそっと頭の後ろに回しクイッと僅かに上を向かせた。驚いた顔の彼女に構わず私はその唇に自身の唇を重ねる。触れ合わせた彼女の唇の柔らかさと甘さに私は次第に我を忘ていった。何度か角度を変えながら唇を触れ合わせていたけれど、段々とそれだけではもの足りなくなって、私は彼女に口付けたままベッドに腰を下ろし、彼女の頭を支えているのとは反対の手を彼女の腰に沿えグッと引き寄せ身体を密着させていたのだった。







どれくらいそうしていただろうか。クイッと頭を後ろに引かれた弾みに触れ合わせていた唇が離れてしまった。どうやら彼女が私の髪を引っ張ったようだ。

「はぁはぁはぁ」
「はっはっ・・・・」

2人で無言で見つめ合っていた。一瞬殴られるかなとも思ったけれど、幸いにも彼女からはそう言った剣呑とした空気は全く感じ取れなかった。

「どうして」
「え?」
「どうして、こんな事」
「ああ」

視線を逸らさないまま彼女がどうしてこんな事をしたのかと尋ねてくる。まさかあなたの胸元を見て欲情しました、とも言えず。

「あなたのその瞳に囚われてしまったのかも知れません」
「え?」

これ、専務に知られたら、またしかめっ面されそうだなぁ。でもまぁ、いいか。彼女も満更でもないようだし。と私の目の前で薄っすらと頬を朱に染める彼女を見つめながら先程の彼女の唇の柔らかさを思い出していた。



「あの!」
「っ!!」

何かを決意した彼女が口を開いたちょうどその時、スタッフルームに近づいてくる数人の人の話し声が聞こえた。私は静かに腰掛けていたベッドから立ち上がり、彼女に笑いかける。

「どうやら先程の人が戻って来たようですね」
「あ・・」
「私もそろそろ戻らないとナカジマ専務にお小言を貰いそうだ」
「あ、あの、色々ありがとうございました」
「いえ、あまり無理をしないようにして下さい」

そう言って頬を撫で去り際に素早く彼女の唇に触れるだけのキスをする。彼女から離れたと同時にスタッフルームのドアが開き先程のバーテンダーと他に数人が私と入れ替わりに室内に入る。私は簡単に事情を説明して、専務を待たせているからとその場を急ぎ後にした。だから私は気が付かなかった。私の背中をじっと見つめ、意味ありげに微笑む彼女に姿に。

この後に起こる出来事も知らず、この時の私は半ば彼女を手に入れたつもりになって心を躍らせていたのだった。










翌日



「何やなのはちゃん、えらい楽しそうやね」
「え?そう?うーん・・・うん!そうかもね」

顎に人差し指を添え僅かに考える素振りを見せ、そしてにゃははと楽しそうに笑うなのはに、昨日の後遺症は残っていなさそうだとはやてはホッと胸を撫で下ろす。

仕事の前にとなのはの部屋に立ち寄ったはやては、思いの他元気な様子のなのはに逆に戸惑っていた。

「なのはちゃん。ホンマに今日休まんでええの?」
「うん、平気」
「無理、してへん?」
「してないよ?・・・もうホントに大丈夫なんだってば」
「ならええんやけど」

心配顔のはやてに大丈夫と笑顔をみせるなのはは、ずっと楽しそうに笑っていた。それを不思議に思いながらも、なのはが笑っているのならそれに越したことはないとはやてもこれ以上は今回の事について触れるのは止めようと口を噤む。そんなはやてになのはは1つお願いがあるんだけど、とプレゼント用に綺麗にラッピングされた小さな箱を1つ差し出した。


「あのね、はやてちゃん・・・・・」



























「おい」
「はい?」
「今、暇か?」
「・・・見れば分かるでしょう?仕事してますよ」

ふらりと私の所に現れた専務がニヤニヤとしながらデスクまで来て、何を言うのかと思えば暇か?と、書類の山に埋もれつつある私に嫌味の一言を告げた。何か用ですか?とその山を崩しながら答えると渡すものがあるからちょっと俺の部屋まで来いとの事。ここまでやって来たのなら持ってきてくれれば良かったじゃないですかと愚痴を零せば、いいからいいからと軽く肩を叩かれた。

こちらが了承する前にさっさと一人で専務室に戻ってしまったので、私も仕方なく席を立つ。隣の同僚に少しの間席をはずす事を告げて、緊急の場合は携帯を鳴らして欲しいとことづけ、私は専務の後を追った。






「お前、本当に手が早かったんだな」
「は?」

部屋に入るなり専務にそう言われた。いやいや、さっきの話の流れとか、私に渡すものがあるとかいう内容から随分とかけ離れた言葉ですよね、それ。人を強引に呼びつけておいて一体どういう事なんですかと眉間に皺を寄せながら話す私に、お前にだとよ。と引き出しから取り出した箱を私に差し出した。

プレゼント用に綺麗にラッピングされたそれには、シンプルなリボンが掛けられていて、挟んであったメッセージカードには昨日はありがとうございましたの文字と送り主の名前が綴られていた。僅かに口角が上がる。ああ、捕まえた、そんな事を考えていたら専務に顔がにやけているぞと呆れられた。


「あの時か?」
「何がですか?」

今更誤魔化すなよ。そうニヤケられて大げさに溜息を付いた。

「失礼ですね。そんなんじゃありませんよ」
「じゃあ何だ」
「彼女、私が駆けつけた時にはちょっとしたショック状態でして。その症状に覚えがあったので処置するのに手を貸しただけです」
「本当か?」
「そうですよ。その時私のスーツが汚れてしまっのを酷く気にしていましたから、それでこうして気を遣ってくれたのでしょう?」

と事実を告げた。まぁ多少・・・いやかなり端折った内容ではあるけれど、ね。

「・・・なる程な。まぁそう言う事にしておくか」
「・・そうして頂けると有難いですね」
「ネクタイ、かな」
「は?」
「中身」
「さぁ、でも専務には関係ありませんよね?」
「お前、そんな事言っていいのか?俺があの店にお前を連れて行ったから知り合えたんだぞ?」
「あのですね・・・・・全く」

確かに、専務から接待に同行しろと言われなければ彼女と知り合う事もなかったのだけれど、それを言うのなら元々私を同行させろと言ったのはダスター専務だったはずだ。まぁあっちはあっちで私を餌にしようとしたのかも知れないけれど。

専務は専務で私に届けられた包みを凝視しながら、俺の方が付き合いが長いのにとか、俺に懐くまで時間がかかったのにとか、何だか聞き捨てならない事を言ってるし。頼れる上司ではあるけれど、こう言う所は全くもって大人げがない。盛大な溜息を付きながら仕方がないですね、と私は包みを開けていた。


ネクタイだけが入っているにしては少し巾のある箱だなと思った。まぁ一緒にハンカチでも入っているのかもしれないし、ああ、そうだ。今度このネクタイをして彼女に会いに行こうか。なんてすっかり中身をネクタイだと決め付けていたものだから、その箱を開けて中を見た時の衝撃といったらなかった。ニヤニヤとしていた少し前までの自分にちょっと待て、もう少し慎重にと警告してやりたい。


「なっ!!!!」

中身を確認して慌てて蓋を閉じ下を向いた。今専務に顔を見られたら一体何を言われるか。何だ?と訝しむ専務の事なんてもう気に掛けている余裕などなかった。顔が火照る。間違いなく今の自分は真っ赤な顔をしているに違いない。

「・・・・専務」
「お、おぅ。何だ」
「話してませんよね?」

いつもより低い声で専務を呼び俯いたまま言葉を続けた。何事かと一瞬怯んでいた専務は何の事だと呟いた。

「私の事、彼女に話してませんよね?」
「お前の事?・・・・・・・あぁ、そんななりをしているが本当は女だって事か?」

専務の言葉に黙って頷いた。

「誰が言うか、そんな事。いやむしろ頼まれても言わん」

フンッと鼻息荒く専務は言った。


なら何で?


ちょっと待って。いやいやいやいやいやいやいやいや。どこでバレた?私は何かヘマをしたか?そんな筈はない。今まで一度だってばれた事がないんだ。ベッドの中に連れ込むまで私の事を女だと見破った者はいなかったんだ。


なのに何で・・・


確かに彼女とはキスをした。でもそれだけだ。それだけで彼女は私が女だと気がついたと言うのだろうか。


頭の中はパニックだった。ここが専務室だと言うのを忘れる位には。


「年貢の納め時か?」
「は?」

思わぬ言葉に顔を上げると、ニヤリと専務が笑っていた。


「それもいいかもな」

何を知った風な事を言っているのだろう。


「まぁ、お前もこんなんだが、どこぞの馬の骨に取られるくらいならお前の方が数段上だからな」

こんなんだって一体どう思われていたんだ?私は。


「仕方ねぇな。俺はちょっと出かけてくるから。お前ここで少し休んで行け」
「専務!」

人の話を無視して全く!


「顔、真っ赤だぜ」
「なっ!」

わっはっはっはと大きな声を張り上げて部屋を出て行く専務を私はただ呆然と見つめていた。
















壁に掛けてある鏡に自分の顔を映す。

「あー、確かにこれじゃぁまだ戻れないな」

そこに映った顔は今だに火照りが治まらない自分の顔。我ながらこんな顔を見たのはいつ以来だと思う位には珍しい表情だった。

ハラリと足元に落ちたカードを手に取る。さっきのとは違うカードのようだ。それを見て、クシャリと前髪を掻きあげながら私は天井を仰ぎ見た。





あぁ参った。降参だ。捕まえたと思っていたんだけどな・・・。結局捕らえられたのはキミではなくて私の方だったようだよ。なのは。









『素敵な出会いのお礼に。きっと貴女に似合うと思います』









贈られたプレゼントの箱の中では、黒地にシンプルなレースをあしらった上下揃いのランジェリーが、いずれ果たすべき役割の為にただ静かに時を待っていた。









後編はフェイトそん視点ですね。
楽しんでいただけたでしょうか?
本当はまだまだ色々設定とか考えてたんですけど
とりあえずこの位にしておきます。


ホンと楽しかったですよwww

お付き合い、ありがとうございました(*・ω・)*_ _))ペコリン


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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル パラレル
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