好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. スポンサー広告

独り占め=独占欲 :: 2012/06/17(Sun)

眠いですw

恐るべしアニソン三昧。作業時間が倍以上かかってしまった(^^;ゞ


とりあえず、短編







■   □   ■   □   ■   □



こんな風に誰かに呼び出されて告白される事なんて、今までだって何度もあったのに、今日に限って何故か私は苛立っていた。

「だからさ」

何が「だから」なんだろう。目の前の先輩はさっきから「いいだろ?」「だからさ」「一回だけ」をずっと繰り返している。その度に私は「好きな人がいるんです」「嫌です」「もういいですか?」と珍しく態度に出しながら断りの言葉を返していた。


(頭が痛いなぁ)


今感じているこの苛立ちが、頭痛によるものなのかそれとも目の前のしつこい先輩のせいなのか、何だかそれを判断するのももうどうでもよくなってしまって、いい加減この人を置き去りにしたまま教室に戻ろうかな、なんてやっと働く頭でぼんやりとそんな事を考えていたら、思いがけない人の名前が先輩の口から飛び出した。


「今、なんて、言ったんですか?」
「だからさぁ」

ああ、また「だから」だ。この人はこの言葉を言わなければ会話を続けられない人なんだろうか?


「ハラオウンは止めとけって。高町の好きな奴ってあいつの事だろ?。いや、俺のクラスにもあいつに夢中になってる女子がいるけどさ、」

おかしいだろ?そう言って鼻で笑った。何を言ってるんだろう、この人。一体、彼女の、フェイトちゃんの何を見ておかしいと言うのだろう。私が何も言わないのをいい事に先輩は段々と調子付きながら言葉を続けていく。


「確かにいい奴かも知れないけど、あいつは女だぜ?女同士なんて気持ち悪いだけだって。どこの誰に聞いたってそう言うさ。だからさ」


だから?


だから、何?


「俺にしとけって。絶対後悔させないからさ」

こうかい?




私が一体何に後悔すると言うのだろう。






ああ、そうか。あなたの話を聞いた事、か。うん、確かに。それなら今もの凄く後悔してるよ?ここがもしミッドなら間違いなくあなたと全力全開で模擬戦をしたいと思うほどには後悔してる。もういいや、先輩だって構わない。帰ってもいいよね。これ以上この人に何かを言った所で、きっとそれを理解できるだけの能力を彼は持ち合わせていないんだから。



「あ、おい。ちょっと待てって。俺の話、聞いてただろ?」
「・・・・・離してもらえませんか?」


ズキズキと痛む頭はきっとこの人の下らない話を聞いたからだと私の脳が理解したのと同時に私は先輩に背を向けてこの場所、屋上から立ち去ろうとした。それを良しとしなかった先輩は慌てて私の肩を掴んでそれを止めようと手に力を込めた。


(私に、触らないで!)


もう、苛立ちは限界まで達していた。







私が、誰を想っていようと目の前の、たった今まで名前も知らなかったこの人に理解してもらおうなんて思わない。それ以前に彼女の事を何も知らない人に、彼女の名すら口にして欲しくはない。私が求めるのは彼女だけ。彼女が私と一緒にいてくれるのなら、そう「あなた」だって必要ない。



「だから・・・」
「え?な、なん、だ、よ・・・う、うわっ!おい!」

ここが、地球で、自分の生まれ育った海鳴の町で、しかも学校の屋上。そういった当たり前の情報が、朦朧とし始めた私の頭から抜け落ちた。何故か怯えた様子の彼の顔がもの凄く滑稽に見えて、どうしてそんな顔をしているのか尋ねようと彼に手を伸ばしかけたその時



「もう、いいよ。なのは」

穏やかな声と共に背後からとても安心する温かさが私を包み込んでいた。












予定よりも早い帰還だった。これなら学校に行けると思った私は休む予定だったのを急遽変更して学校に行く為、急いで準備をして自宅を後にした。






(え?何で?)


校内に入った瞬間感じた違和感。それはホンの僅かな力の気配。この場所では絶対に存在するはずのない魔法の力。けれどよく見知ったものの魔力を私と、それから

《sir!》

「うん、分かってる。なのはだ」

私の相棒が同時に感じ取った。



なのはの身に何が起こったのか心配で、なのはの魔力を感じた屋上へと向かって走る。その途中で同じように彼女の魔力を感じ取ったはやてと鉢合わせた。

「はやて!」
「あ、フェイトちゃん。今日休みじゃなかったん?」
「仕事が思ったよりも早く終ったから。ってそんな事よりなのはが」
「ああ、うん。わかっとる」
「なのはに何があったの?」
「さぁ、何があったか、までは分からんよ?」
「でも、今分かってるって」
「それは、なのはちゃんの魔力がだだ漏れしとる言う事が分かるって意味や」
「?随分落ち着いてるよね?はやては」
「今回ははずれやったんと違うかなぁ」
「は?」
「それになのはちゃん、ちょお体調悪そうやったからなぁ」

押さえがきかんくなってるんやろか? 私の問いに対する答えとしては全く意味の分からない言葉と一緒に告げられた聞き捨てならないセリフに私は再び走り出そうと踏み出した足を止めた。

「体調が悪いって、それ」
「何や食いつくんはやっぱそこか」

クツクツと楽しそうに笑うはやてを急かして私は事の次第を聞きだした。








屋上へと続く階段を駆け上がる。

(全く、はずれってそう言う事なのか)

私にも何度か経験があった。こんな風に呼び出されては告白されて、でも私には好きな人がいるからと打ち明ければ大抵の人は「そうですか」と引き下がる。けれど、ごく稀に。本当に稀に、だけど。自分と付き合った方が絶対に私の為になるとか、自分の方が私が好きだといっている人よりも優れているだとか言い張って納得してくれない人が現れる。

どうやら今回のなのはの相手はその後者の方だったのではないかとはやては言っていた。それでもいつものなのはだったら上手く交わせたのだろうけれど、今日のなのはは朝から本調子ではなかったようだとはやては感じていたらしい。


それでも余程の事がない限り、この場所で魔力を解放するなんてバカな真似はしない。けれど、実際に私とはやてはなのはの魔力を感じとった。つまり、なのはにとって余程の事が起きたと言う事だ。


「けど、なんぼ調子が悪かったって自分の事で何かを言われてもきっとこうはならん」


相変わらずはやては鋭い。きっとそういう事だったんだと思う。いや、これは決してなのはだけに当てはまることじゃなくて、私がなのはと同じ状況であったとしても恐らく同じ事になるだろう。



(なのは)





私はやっとたどり着いた屋上へと続く重たい鉄扉を躊躇せずに開けた。











多分レイジングハートが頑張ってくれた結果だったんだと思う。なのはの周りには不可視のシールドが張られていた。けれど、完全にその気配が消されているわけではなくて、その証拠になのはの目の前には突然の突風に面食らった表情の男子生徒が尻餅をついて呆然となのはを見上げていた。


なのはを見ると、やっぱり体調が悪いのか頬が僅かに朱に染まっていた。こんな状態の時に何も呼び出しに応じなくてもいいのではとも思うが、そこがなのはのいい所なんだろうなと思い直す。とにかくこの状況は何とかしなくてはならない。彼の為・・・・ではなくてなのはの為に。



私は後ろからゆっくりと近づく。私に気がついていたレイジングハートは私が背後からなのはを抱きしめるタイミングにあわせてシールドを解いた。


「もういいよ。なのは」

そう声をかけた私に、一瞬驚いた顔をしながらも、すぐ次の瞬間には満面の笑みを浮かべ、その身を私に委ねた。












「なのはは連れて行きます」

私が口を開いたことで、我に返ったらしい彼がちょっと待てよと呼び止めた。

「何ですか?」
「俺と、高町の話はまだ終わってないんだ。後から来て勝手な事するなよ」

明らかに不機嫌な彼。だけど、こっちだって殴りたいのを我慢してるんだ。これ以上一秒だってこんな所にはとどまっていたくはない。


「なのは、彼に言う事何かあった?」
「ないよ。話なんてすぐに終わったから」
「な、ふざけるなよ。さっき言ったじゃないか!俺にしろって、俺の方が絶対「絶対、何?」」

彼に最後まで言わせずにその言葉を奪う。まさか私がそんな事を言うはずなんてないとでも思ったのか、驚きに目を丸くしていた。

「自分の方が私より優れているとでも?」

普段の私ならこんなに挑発的な言葉は使わない。仕事柄というのもあるけれど、比べること自体意味がないと思っているから。けれど、こういう勘違いも甚だしい男にははっきりと分からせておいたほうがいい時もある。


「なのはの事を誰よりも想っているというのなら、何故なのはの調子が悪い事に気がつかないんですか?」
「何?」
「今だって本当は立っているのも辛いはずだ」

そう言って私はなのはを支えていた腕を背中とひざ裏に添えなおしなのはを抱えあげた。

「フェイトちゃん」
「うん、大丈夫」

少し罰が悪そうなのは、具合が悪いのに無理して学校に来たことを咎められると思っているためか、あるいは今しがた、無自覚なまま魔力を解放してしまった事に対する反省か。恐らくそのどちらも、なのだろうなと当たりをつけ私も苦笑をこぼす。

「なのは、無理しすぎ」
「うん、ごめんなさい」
「本当にそう思ってる?」
「思ってる」

額を合わせ、至近距離で見詰め合う。後ちょっと動けば唇すらも触れてしまう距離。もちろん目の前に彼がいる事なんて承知の上で。




「そんな事も分からないで、なのはの事を想っているなんて笑わせる。ふざけるな?それは自分自身に対する言葉ですよね?」

これ以上はもう何も言うつもりはなかった。別に私達の事を彼に理解して欲しいとも許してもらおうとも思わない。私はなのはの事が大好きで、なのはも同じように私の事を想ってくれるのなら、世界中がすべて敵だったとしても構わなかった。なのはを抱きかかえたまま彼に背を向ける。もうここに用はなくなった。















なのはに余計な振動が伝わらないように慎重に階段を下りる。なのはの顔を除き見ると、さっきよりも何だか頬が赤い気がする。つらくないか気になってなのはに声をかけた。

「なのは、少し熱っぽいよ?」
「う~ん、きっとそれはフェイトちゃんのせい」
「え?私?どうして?」
「だって、まさか今日会えるなんて思わなかったんだもん」

心臓がびっくりに耐えられなかったんだよ。そういいながら私の胸に顔を埋めた。

ああ、さっさと彼の前からなのはを連れ出して正解だった。こんな可愛らしいなのはを私以外の誰かに見せるわけには行かないからね。

「フェイトちゃん」
「ん?」
「顔、凄くだらしない」
「それは仕方ないよ。なのはのせいだもん」
「え?私?」
「そう、全部なのはが悪い」
「私、何もしてないよね?」
「したよ」
「してないよ」
「したの。だってこんなにもーーーーーなんだから」


結局、この私の言葉で更に熱が上がってしまったなのはは、連れて行った保健室で帰りの時間まで過ごす事となってしまった。













見返したんだけど、眠気も相まってこれ以上はムリ(乂д´)。
ごめんなさい。




スポンサーサイト

テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル 短編
  2. | comment:0
<<お返事♪ | top | サルベージでやんす>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。