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好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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・・・・・・・ばか :: 2011/02/17(Thu)

仕事中にお話が浮かぶと忘れないように近場のメモ帳とかに
書き殴るんですが、そういう一見ごみのような紙切れが
バックの中にどんどん溜まっていく、恐怖(笑)。


続きから短編ですが、どうぞ。

ワーワー、キャーー

隣のコートから聞こえる黄色い声援になのはは内心で大きな溜息をつく。それらの声が誰に向けられているのかなんて確認するまでもない事実。

フェイト・T・ハラオウン。
なのはの自慢の恋人である。容姿端麗、成績優秀、おまけにスポーツ万能とくれば、これはもう世の中の男女問わず夢中になるのは至極当然。それを思うと日々心配でたまらないのだが、当のフェイト本人はなのは以外は全く興味はないという程のなのはバカ。なのは自身もそうなので、以前のようにあたふたとする事はないけれど、それでも、その声に笑顔で答えられると些か面白くないのもまた事実。親友達に知られると「このバカップルが」と怒られそうなので敢えて口にはしないが、焼きもちは仕方ないよねと開き直ったりしている。




「なのはちゃん、そっち行ったよ」

と言うクラスメートの大きな声でハッと我に返る。

(いけない、今は私も試合中だった)



今は、毎年秋に行われるクラス対抗の球技大会でバレーとバスケットに分かれて試合をしている最中だった。今年はどうした訳か5人ともチームはバラバラ、フェイトとアリサがバスケット。なのは、はやて、すずかの3人がバレーという事になっていた。

はやてとすずかの試合は、今現在行われているなのはの試合の後となっていた。アリサはフェイトの前に試合が終わっている。体育館を真ん中で仕切って同時に開催されているため、フェイトはなのはの、なのははフェイトの試合を見る事が出来ないでいた。だから余計に隣のコートが気になる訳で、こうして隣のコートから色めき立った声が上がるたび、なのはの意識はそちらへと持っていかれる事になるのだった。



(フェイトちゃんの試合見たかったなぁ)

(何で今年はこんなにタイミングが悪いかなぁ)

と愚痴を零さずにはいられない。種目が違うので、フェイトと対戦することがないのは有難いのだが、試合時間が被ってしまっては全く意味がない。とここでまた大きな歓声が上がる。思わず視線を隣のコートへと向けてしまった。





「危ない!!」















フェイトがロングシュートを決めた事で一際大きな歓声が上がった。その歓声の合間に聞こえた「危ない」という声と「なのは」という声がフェイトには、気になって仕方がなかった。


《なのは、何かあったの?》

堪らず念話を飛ばしてなのはに尋ねる。

《あっ、フェイトちゃん。何もないよ、大丈夫。それよりそっちの試合に集中しなきゃ》

《ホントに、何もない?》

《もう、心配性だなぁ。こっちは大丈夫。フェイトちゃんももうすぐ時間でしょ。最後まで頑張って》

《・・・わかった、頑張るよ》


最初の慌てたような感じが引っかかったが、こちらも大詰めで集中しないとまずい。だから今はなのはの大丈夫と言う言葉を信じて試合に集中しよう。そうフェイトは決めて、意識を戻した。












(びっくりした~。フェイトちゃんってば急に念話を飛ばして来るんだもん。ばれてないよね)

さっき隣のコートへ視線を向けた時、運悪くボールを追いかけてきた子とぶつかったのだった。片足を踏まれた状態で転んだので、なのはの足首にかかった衝撃はかなりのものだった。けれど、試合を止めたくなかったのと、フェイトに試合に集中して欲しかったのとでと咄嗟に、なんでもない振りをしたのだ。






「なのは、お疲れ様。さっきはホントに何でもなかったの?」

「うん、何もないよ。ちょっと転んじゃっただけだから」

「えっ、転んだの?」

「ああ、でも大丈夫だよ。ちょっとやそっとの衝撃ぐらいいつもの訓練で慣れてるし、ね」

「まぁ、それはそうだけど・・・・」

「それよりも、次は決勝だよね。しっかり応援するから頑張ってね」


あまり長くさっきの事にふれられてるとボロが出そうだったので、わざとらしくならない程度に話をそらした。実際、今はそれ程痛くないし。うん大丈夫。フェイトちゃんの試合、楽しみだな。











フェイト達の決勝は、稀に見る激戦だった。最終第4クオーターまで気の抜けない試合になっていた。そんな中、フェイトの視線は一点に集中していた。それは、一番前の方で応援してくれているなのはだった。フェイトがシュートを決めれば飛び上がって喜んでくれるし、周りの皆と変わりなく応援してくれていた・・・・・表面上は。ハーフタイムが終わり第3クオーターが始まる時僅かな異変に気づいた。なのはが微妙に右足にだけ体重をかけていたからだ。最初は、隣にいる子と触れ合っているのでそうなるのかと思っていたのだけれど、よく見ると僅かだか左足を引きずっている。


(やっぱり、さっきの転んだ時に痛めたんだ)


フェイトの表情が厳しくなる。本当はもう試合なんてどうでも良かった。一刻も早くなのはを保健室に連れて行ってやりたかった。けれども一生懸命応援してくれるなのはの気持ちも無駄にはしたくなかった。だから


(この試合、絶対に勝つ)


そう、心に誓った。











ピーーーーーーーーーーーー。

試合終了のホイッスルがなる。チームメイトはみな抱き合って喜んでいた。だが、フェイトだけはその中に加わることなくなのはに向かって走っていた。


(あぁ、まずいなぁ。ばれちゃったみたいだ)


なのはは苦笑する。何がなんて言わなくてもフェイトの表情を見れば分かる。けれど、最初は本当に極々小さな痛みだけだったのだ。けれどフェイトの応援に夢中になって飛び跳ねたりしているウチにどんどん痛みが増して、終わりの方は立っているのもきつくなって来ていた。幸い、沢山の人がいたため、多少隣の人にもたれても、変に思われることはなかったのが救いだった。そうでなければ倒れていたかもしれない。


フェイトが息を切らせてなのはの前にやって来た。


「なのは・・・」

「ぅん、ごめん」

「ばか」

言うなり、フェイトはなのはを抱えあげた。もちろんお姫様だっこ。周りにいた集団から悲鳴を上げられたが、そんなもの関係ない。ちょっとごめんねと声をかけながら、足早にその場を後にする。急ぎすぎて足に振動が来ないように慎重に、だけど出来るだけ急いで保健室へと向かった。



「フェイトちゃん」

「・・・・・なに」

「ごめんね」

「・・・・・・・・・」

「で、でもね。ホントに最初はそんなに痛くなかったんだよ!夢中になってるうちに・・・・その・・・・」

「・・・・・・なのはの・・・ばか」

「ぅ・・・・ごめん」

「もう、試合なんてどうでも良かったのに。なのはがずっと痛かったのに私、何も出来なかった。」

「そんな事ないよ。あっ、優勝おめでとう、フェイトちゃん」

また惚れ直しちゃった。そう笑ったなのはの笑顔が可愛くて

「ずるいよ、なのは。そんなに嬉しそうに言われたらもう怒れないじゃないか・・・・・ばか。」

「にゃはは、でもホントにカッコよかったよ。」

「・・・ん、ありがとう、なのは」






保健室でありえないくらい腫れあがった自分の足首を見て、我ながらよく我慢してしいたなと、ある意味感心してしまった。だけど、フェイトちゃんが泣きそうな顔になってたから、もう一度ごめんなさいって謝った。

帰りは絶対になのはを歩かせないって言い張ったフェイトちゃんにお姫様抱っこしてもらったまま飛んで帰っちゃった。フェイトちゃん帰ってから、クロノ君に叱られなきゃいいけど。



あーーあ、今日はホントに大変な一日だったなぁ。















最後まで読んでくださってありがとうございます。
なのはさんに痛い思いはして欲しくなかったんですが
ふぇいとちゃんに「なのはのばか」って言わせたいが為だけに
こんな事になってしまいました。

パラレル以外で書きたい中篇くらいのがあるんですが、
それだと、いくらか戦闘シーンも必要になってくるので
考え中。そういう意味ではパラレルって書きやすいのか・・・・・


この日なのはとフェイトは、もっとちゃんと治癒魔法を使えるようになろうと心に決めたはず(笑)

それにしても他の3人は名前しか出せなかった( ;^^)ヘ..
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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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