好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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毎日暑いですね・・・溶けそうです(^^;ゞ :: 2012/08/04(Sat)

間隔が短くて申し訳ないのですが、更新しない日が
つづくのもあれなんで(^^;ゞ


10000hitの時の拍手文は全部再投下したので
今日からは20000hitの拍手文をちょいちょい
拾い上げていきますね。

まぁ、随分長いこと入っていたので何度も
目にした方がいるかと思うんですけど
そういう場合はスルー推奨で(ノω`)。


では続きから








■ □ ■ □ ■ □



会社をいつもと同じ時間にでる。いつもと同じ道をいつもと同じ
速さで歩く。すると最寄りの駅までおよそ10分で到着する。
もちろん時間の確認は怠らない。

「よし、予定通り・・・。今日はいるかな?」

いつもと変わらぬ時間である事をちゃんと確認して、構内を
不自然にならない程度に見渡す。

(あっ・・・・いた。)

目当ての人物を見つけて今日もホッと一安心。


発車時刻になり電車に乗り込む。もちろん同じ電車だ。
間違っても不審人物だと思われないように、程よい距離を保ち
その人物・・・・・金色の髪の女性を見つめていた。




いつから一緒の電車に乗っていたのかなんて分らない。
とにかく気がついたら同じ電車の同じ車両にいた。
名前も知らない、金色の髪の彼女。
私、高町なのはが一目惚れした女性だった。





昔から、いいなと思うのは自分と同性の女の子だけだった。
小さい頃はそれでも口に出して「私あなたが好きなの」と
言えていた。もちろん言われた女の子もそれが恋愛感情の
好きだなんて理解してはいないし、当然私もそんな意識では
全くなかった。

けれど、中学に上がり周りが男の子に興味を示し始めた頃、
自分がそういう対象として目を奪われるのは女の子だけだと
気が付いた。
明らかに普通とは違う感情。けれど不思議と私はそれが嫌では
なかった。むしろはっきりと自覚できて嬉しかったくらいだ。
ただ、それを表に出してアピールする事は流石に出来なかった。
そんな事だから今現在も恋人・・・・と呼べる人はいないし多分
この先ずっと一人で生きていくんだろうなと思っている。

(まぁ、両親には申し訳けないんだけど)

などと思う程度には後ろめたいものもチラホラと頭を過ぎるが
その為だけに男性との結婚なんて、死んでも嫌だった。






今日は珍しく人が少ない。お陰で彼女の事がよく見えるけれども
逆を言えば、遮る人がいない分、ずっと見ていられないから
困りものだ。それでもチラチラと彼女の方へ視線を向ける。
相変らず綺麗な金髪で、指を通したらきっと絡まる事無く
梳けるんだろうなとか、そんな事をずっと考えていた。

次の停車を告げるアナウンスが流れる。

(ああ、もう降りちゃうんだな・・・・)

残念。彼女の方がひと駅早く電車を降りる。
家は駅の近くなんだろうかとか、どこかに寄って食事でも
していくんだろうかとか、勝手な妄想が頭に浮かぶ。
ここで声をかける勇気が持てたら、もしかしたら一緒に
食事にでも誘うことが出来るかな・・・・・


~~~

「こんばんは」
「・・・こんばんは」
「いつも同じ電車ですね」
「あっ、そう言えばそうですね」
「毎日こんなに遅い帰宅だと大変ですね」
「でも、それはあなたも同じですよね」
「ああ、そう言えばそうでした。そうだ、お近づきのしるしに
食事なんて一緒にどうですか?」

~~~

(・・・・・・・・・馬鹿みたい、怪しすぎるでしょ)

なんてバカな妄想を頭を振ることで追い払う。そんな事を
しているうちに電車は駅に止まり、乗っていた乗客の殆どを
降ろし再びゆっくりと走り出した。

のだが・・・・・

(えっ?!なんで?)

彼女は今日に限ってそのまま電車に乗ったままだった。



今自分のいる車両には、彼女と自分の他にもう一人。
酔っ払って眠ってしまっているサラリーマンだけ。
彼女はドア近くのシートに座り、対して私は彼女の向かいの席。
こんな状況になって初めてこの位置に座った事を後悔した。

もう顔は上げられなかった。とにかく自分が降りる駅は次。
ホンの10分ほどだ。それまでこのまま知らぬ振りでやり過ごそう。
そう考えた次の瞬間


「ねぇ」


極々間近、そう私の耳元で声をかけられた。

「ひゃっ!!・・・・なっ、なっ、なっ、なにか?」

あまりの出来事に思考は完全に停止し、言葉もうまく出て来ない。

「ふふ、そんなに大きな声を出すと、あの人起きちゃうよ」

そう言ってもう一人の乗客を指差す。

「――っ!!」

思わず手で口を塞ぐ。そんな私を見てクスクスと小さく声を
立てて笑う彼女。一体、どうなってるの!!。

絶対に顔とか首とか真っ赤になってると思う。そう自覚出来る
程度には思考は戻ってきたらしい。でもなんで?
そんな疑問が私の表情で分ったらしい彼女はとんでもない事を
口にした。



「キミ、いつも私の事見てるよね?」
「―――っ!」
「それも、ただ見てるんじゃなくて、物凄く厭らしい目で」
「なっ!!・・・・・」

厭らしい目でなんて見てない・・・・・と思う、けど。
実は自信がない。目の前の彼女、凄くスタイルも良くて
時々胸元の強調された服とか着てるから、自然と目はそこを
追ったりした事もあったし。だけど、見られてるなんて
思ってなかったから。ああああ、どうしよう。

そんな事で頭が一杯で、視線はキョロキョロと定まらないし、
羞恥心からか体中の血液が活発に流れすぎて、火照って
来ちゃうし、どうしたらいいのーーーーーっ。

軽くパニックだった。口を開けばとんでもない事まで口走って
しまいそうで、本当は泣いてしまいたいんだけどそんな事
しちゃいけないって思うし・・・・。

そんな事を考えていたら、彼女が


「ねぇ、キミは私に興味あるのかな?。」
「え?」
「だから・・・・キミは、性の対象として私に興味あるの?」
「な、な、・・・・な、にを!!」

そう言ったきり言葉が出なかった。
もう心臓がはち切れそうだ。私はそんなに分り易い態度をとって
いたのだろうか?。ただ彼女の言った「性の対象」と言う言葉
だけが生々しく頭の中で繰り返される。

「違います!」

そう言ってしまえばいい事だ。この人だって冗談で言ったのかも
しれないし。私の事をからかっているだけなのかも知れない。
だから違うと一言言えばそれでいいはずなのに、なのはは
言えなかった。そんな胸のうちを見透かしたような目を向ける
彼女はさらに私に追い討ちをかける。



「ねぇ・・・・しよっか?」

耳元で囁かれた言葉に驚いて、目の前の彼女を見る。
彼女の赤い瞳が欲を隠すことなく私に向けられている。
ゴクリと喉がなる。

「黙ってるって事は、OKって事でいいのかな?」

そう言って笑った彼女の親指が私の唇を すっ と撫でていった。











『その沈黙の意味は「Yes」?』



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