好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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これは全てフィクションです。 :: 2012/09/13(Thu)

実際のこの人達の仕事の在り方なんて知りません。
私の認識が間違っててもへぇ~って思うくらいです(笑)

それくらいの勢いで書いちゃいました。


要するに、細かい事は気にすんな!って事で
(* ̄ ̄ ̄ ̄∀ ̄ ̄ ̄ ̄*)ノょろしく








■  □  ■  □  ■  □


朝から私は不機嫌だった。


「免許証、お願いします」
「イヤだ」
「は?・・・えっと・・・免許証、おねがい「い・や・だ!」」


無理やり私の車を止め駐車スペースまでドヤ顔で誘導した婦警を睨みつける。


「何でいちいち免許証出さなきゃいけないのさ」
「それは、あなたがスピード違反をしたからです」
「ここ、いつから制限速度50㎞になったの?こんな見晴らしのいい国道が60㎞じゃないってのがそもそもの間違いなんだ。あの標識間違ってるんじゃないの?」


理不尽この上ない話だ。制限速度云々と今この目の前の、いかにも新人ですって感じの婦警に言ったところでどうにかなるもんじゃない。そもそも国がこの道路を国道とした時点からここは50㎞という速度制限が適用されていたのだろうし。ってまぁ、そんな事は実はどうでもいいんだ。最初に言ったよね?私は今日、もの凄く機嫌が悪いんだって。



「もういいよ、君じゃ話にならないからさ。違う婦警を呼んでよ。私がちゃんと話をつけるから」


言外に君は邪魔だから、向こうにいる婦警を呼んで来て。そう言ったつもりだったのだけれど、どうもこの子には通じなかったらしい。


「誰とお話されても、違反した事実は変わりません。むしろこうしてあなたが非協力的な態度を取り続けていると、こちらとしてもそれなりの対応をする事になりますけど、それでもいいんですか?」


となかなかに強気だ。へぇ、この子ちょっと面白いかもしれない。けど、今の私にははっきり言って目障りで仕方ないだけだ。


「免許証、見せてください」


私が黙り込んだので諦めたのかと思ったのか、再びこの婦警が免許証の提示を求めてきた。全く、君じゃないって言ってるのに。私が用があるのは向こうの彼女。だから、君はちょっと引っ込んでて貰おうかな。


「イヤだ、さっきからそう言ってるでしょう?大体私は前を走っていた車と等間隔で走ってたんだ。私が違反をしたって言うならそっちの車だって違反してるはずでしょう?どうして向こうはよくて私はダメなのさ。それって要するに見逃してたってことなんじゃないの?そんな職務怠慢しているような警察に、なんで善良な市民の私がこんな仕打ちを受けなきゃいけないのさ。いい加減にして欲しいね。こっちは仕事に行く途中なんだ。君達の暇つぶしに付き合ってる暇はないの」


分かってる?そう言いながらトンッとその肩を軽く押した。もちろんワザと。


「っ!何するんですか?こう「いいよ、スバル。後は私が相手するから」」
「でも・・・なのはさん」
「平気。それより違反キップ、切っちゃっていいからね」
「・・・わかりました」


カッとなった新人が公務執行妨害と口にしかけたのを、後ろから止めたのが私の目当ての婦警。ようやくのお出ましに僅かにニヤついてしまいそうになるのをグッと堪える。うん、制服姿もなかなか・・・


「キミの後輩?随分喧嘩ッぱやいよね。ちゃんと教育してるの?」
「あの子は前途有望な新人ですよ?あなたに対しての対応もきちんとしていました。それを屁理屈を並べ立てて攻撃していたのはあなたの方ですよ?」


免許証。そう言って差し出した手を握る。そうじゃなくて、免許証!と繰り返す彼女を無視して話を続けた。



「だって仕方ないんだよ。今朝目が覚めたら隣で眠ってたはずの恋人が私に朝の挨拶もなしにいなくなってたんだ。毎朝必ずおはようのキスは欠かさないってのに。私が不機嫌になっても当然だよね?」
「知りませんよ、そんな事。何か、メモとかあったんじゃないんですか?」
「あったけど、あんなもの1つでごまかそうなんて、そんな」
「・・・別に誤魔化そうとか思ってないけど?」
「なら、何で起こしてくれなかったのさ!」


私達の会話が段々とスピード違反の話から逸れていくのを、隣にいた新人がきょとんとした顔で見ている。


「私も寝坊したんだから、仕方ないでしょう?大体、今日は早くから取締りの仕事が入ってるからダメだって言ったよね?それをフェイトちゃんがちょっとだけだからとか言って無理やり・・」
「無理やりじゃないでしょ?あれはなのはが誘ったんだよ?あんな事されたら手を出してくれって言ってるようなものだよね?違うの?でも違うって言う割になのは、随分悦んでたよ?」
「ち、違うの!。あれは、別に最後までしてって意味じゃなくて」


ってここまで口を開いてからハッとした顔をしてなのはが隣の新人、スバルって言ったっけ?を見る。どうやら話しの内容を理解したらしい彼女がほんのり頬を朱に染めながら視線をウロチョロと徨わせていた。ごめんね、ちょっと朝早くからこんな所で話す会話じゃなかったね、なんて思ったけど・・・・うん、思っただけ。


「そもそも」
「ん?」


急に声のトーンが落ちるなのは。うん、そんななのはも可愛いよ。


「疲れてたのはどっちかといったら私の方なんだからね?今朝起きて目覚まし止まっててビックリしたんだから。フェイトちゃん、あれ、止めたでしょう?」
「私?」


そうだよ。って言いながらちょっと睨むなのはを眺めながら、今朝の記憶を呼び戻す。


「あー、そう言えば耳元でがなり立ててたのを止めたような、記憶が・・・・」
「ほら~。だから起こす余裕なんてなかったの!全部自分のせいなんだからね。知らないよ、もう。だから、はい。免許証出して!」
「それなら仕方ない。いいよ。はい、免許証と・・・んっ」
「え?ちょっ」
「・・・・・」


差し出された手を握って、なのはの後頭部に左手を添える。グイッと窓からなのはの上半身を車の中に引っ張り込むと、驚くなのはを無視してその唇を塞ぎ、僅かに開いていた隙間から舌を差し込んだ。傍でスバルが悲鳴と言うかなんていうかよく分からない声を上げてたけど、そんな事はどうでも良かった。






時間にしてホンの数秒。私としては目一杯妥協した時間。


ちゅっ。


小さなリップ音を残し、名残惜しかったけどなのはを解放する。すると、全くもう、と呆れた顔のなのはが何考えてるの?と口を開く。


「こんな場所で何考えてるの?フェイトちゃん」
「仕方ないんだよ。ちゃんと挨拶しておかないと今日は仕事にならない」
「あのね・・・逮捕、してあげようか?」
「はは、なのはにならそれでもいいよ。でもまぁ、それは帰ってからね。私さ遅刻しちゃってるからもう行くね?あとよろしく」




ぶぅおんっ!!



そう言って、一度思いっきりアクセルを噴かす。キップ!!とか叫んでるスバルの声は無視してなのはに手を振りその場を後にした。















「こらーーーー!!待ちなさーーーーい!!」


走り去る車を眺めながらやれやれと息を吐く。


「いいよ、スバル」
「でも」
「大丈夫。ちゃんと違反キップは本人に渡すから」
「あ・・・・はい」


色々と聞きたそうな顔をしているスバルを無視して走り去った車の後を見る。


「それにしても」
「どうしたんですか?なのはさん」
「いや・・・まぁ・・、なんて言うか、あれの為だけにわざわざスピード違反しにくるなんてねぇ」
「・・・はぁ?」


スバルの呆れたような声が痛い。あれ・・・つまり朝の挨拶のキスの為だけに、わざわざ遅刻するのを承知で。と言うかむしろ遅刻上等な気持ちで、自分に会いに来た恋人に、呆れるやら、嬉しいやら。



「そもそも、フェイトちゃんが目覚ましを止めなきゃ、こんな面倒な事にならなかったんだよ」
「えっと・・・なのは、さん?」


私の小さな呟きを拾ったスバルが頬を掻きながら、あの人は?・・・なんて口にする。うん、まぁ。あんな事聞いちゃったらそりゃあ気にするなって方が、無理だよね。それにしても、こう言う事に鈍感そうなスバルがあんな風に照れてるのにはちょっと驚いたな。人は見かけによらないって事だよね・・・・って、それ以前に外であんな事しちゃいけないんだった。


「うん、まぁ・・・スバルの想像通りだと思うよ」
「じゃあ・・・」
「そ、私の恋人」
「へぇ・・・・綺麗な人ですねぇ」


感嘆の声を上げるスバルが何だか可笑しかった。割とあっさりと告げたけど本音を言うと、恋人だと告げる時はいつも緊張している。だって私も彼女も同じ女、だから。世の中が少しずつそれを受け入れてきているとは言ってもまだまだそれは少数派だ。私も彼女も隠すつもりはないからああして人前でも普段通りにしてるんだけど。とは言っても、流石にキスはまずかったかも、だけどね。



「ありがと、スバル」
「へ?何がですか?」
「ううん、何でもないよ」
「でも、大丈夫なんですかね?」
「何が?」
「いや、あんなに堂々と遅刻してるって言ってましたし」


お仕事、いいんですか?って。優しいなぁスバルは。あんなに弄られても、フェイトちゃんの心配してくれるんだもんなぁ。こういう所はフェイトちゃんにも見習って欲しいなぁ。フェイトちゃんちょっと人を選んじゃうトコがあるし・・・って言っても。あ、結局は私が絡んだ時だけか・・・にゃははははと、つい乾いた笑いが漏れる。なのはさん?って不思議そうな顔のスバルに、心配しなくても大丈夫だよって笑って、



「遅刻って言っても本来、今日のフェイトちゃん非番だったはずだし。多分たまたま目が覚めて私がいなかったから、ここに来るついでに昨日残した仕事でもする気になったんじゃない?」
「へ~。そういうもんなんですか?」
「それにね、あそこの課長は私達の幼馴染だからちょっと位は・・・ね?」
「なんだ、なのはさんも知ってる人なんですね」
「ん?スバルも良く知ってる人だよ?」
「へ?私・・・も、ですか?」


って自分を指差しながら、頭に沢山の疑問符を浮かべたスバルが首を傾げる。うん、知ってる。スバルもよーく知ってる人だよ。だってフェイトちゃんは・・・


「ウチの署の二課、知ってるでしょ?」
「はい、凶悪犯専門のチームですよね」
「そう。フェイトちゃんね、そこの班長さんなんだ」
「へぇ・・・・って!えーーーーーーーーーーっ!!!!?」
「でもってそこの八神課長。彼女は私とフェイトちゃんの幼馴染」
「ふぇーーーーーーーーー!!!だっ、だってあそこ。半端なく危険な部署ですよね?おまけにチームのメンバーもみんな危ない人達だって」


危ない人達って言い切って慌てて口に手をあてるスバルに思わず苦笑い。まぁ、ね・・・・。そう言われても仕方ない部署ではあるんだけど。それに、はやてちゃんの場合色んな意味で要注意人物だし。血の気の多い人達が多いってのは間違いないかな。でもね本当は皆、優しい人たちばかりなんだよ。外から見てると気がつかないかも知れないけど、ね。







(まぁ、それはさて置き・・・)


と、そんなスバルを横目に私は全く違う事を考えていた。



(今晩、どうやってフェイトちゃんに仕返し、しようかな)



わざわざ違反をしに来る警察官がいていいばすはないよね。それに昨日のあれこれをちゃんと倍にして返さないといけないし。悪い事をした子にはそれなりの罰を受けてもらわないとなぁ・・・・。


ニヤニヤとその時の事を考えながら再びモニターに目を向けた。隣にいたのスバルがそんな私の事をいつもとは違った目で見ていることに私は全く気が付いてはいなかった。














ちょっとね、色々あってモヤモヤを回収した結果がこれ(笑)
楽しかったからいっか・・・って感じです。
ちなみに、この後、新設された六課特殊犯罪対策チームに
何故かなにのはとスバルも召集されて・・・っていう
裏設定があったり無かったり(笑)


ここまでお付き合い、ありがとうです。





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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル パラレル
  2. | comment:0
<<絶対!リカバリしてやるっ!! | top | お返事です♪>>


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