好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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私の隣に舞い降りた天使 後 :: 2012/10/07(Sun)

はい、ラスト。








■ □ ■ □ ■ □


そして、時は流れ・・・・




























遠くの方で私を呼ぶ声が聞こえたような気がした。


「・・・ん?」


ゆっくりと意識が浮上してくると、自分が今どんな体勢であったのかを思い出してつい苦笑いが零れる。


(身体が、痛い・・・)


どうやら、机に突っ伏して眠ってしまっていたようだ。壁の時計を見ると時刻は午後3時を回った所だった。


「10分・・・か」


思ったほど長く居眠りしていた訳ではなかった事にホッと胸を撫で下ろす。ここ数日の騒動での寝不足がこんな形で表に出て来るとは、私もまだまだだな。さてと立ち上がろうとしたそのタイミングで背後からガバリと抱きつかれた。



「・・・・何しているんですか?なのは様」
「ん~?フェイトちゃんにくっついてるの」
「飛び掛ってきた、の間違いですよ。何度言ったら分るんです?相手が誰かも分らないのに危険です。もう少しご自分の立場を」


考えて、と言おうとした所をいつの間にか私の正面に回りこんでいたなのは様の人差し指に阻まれた。


「私がフェイトちゃんの事間違える筈ないでしょ?それに、こんなに綺麗な金髪の人はフェイトちゃん以外に見たことがないもの。ついでに言うならこのお父さんの書斎にも出入りできるのは私達家族とフェイトちゃんだけ」

違う?なんて首を傾げながら言う私のご主人様は、いつにもましてご機嫌だった。


「今日は何かいい事でもありましたか?」
「どうして?」
「何だか嬉しそうですから」
「にゃはは、ばれた?」
「あれで隠していたんですか?それなら、今後一切隠し事はなさらない方が身の為です」
「酷~い。私だっていつもこんなに分り易いわけじゃないもん」


そう言って口を尖らせる主は実年齢よりも随分と幼く見えた。ついクスリと笑みが零れる。何?と訝しげに見つめられ、何でもありませんと答えると、フェイトちゃんはいつもそうやって大人ぶってと今度は頬まで膨らませる始末。


(大人ぶっていないと色々とまずい事になるんですけどね)


なんていう私の内心はひた隠して、目の前の主を見つめる。主が言うように意識して隠されているその内面を読み取る事は非常に困難だ。幼い頃から大人達の中に混じって生きてこなければならなかったこの人は、兎に角自分の心を隠すのに長けていた。私がこうしてその仮面を剥ぎ取る事が出来たのも、ここで暮らすようになってから随分と経ってからの事だ。


「教えては頂けないのですか?」
「どうしようかな」
「とても興味がありますけど?」


椅子から立ち上がり主と向き合う。そうすると私の方が幾らか身長が高くなる。さっきまでと逆転した目線に主の蒼眼はキョロキョロと忙しなく揺れ始め、無意識にほんの少しだけ私と距離を取った。


「なのは様」
「っ!」


離れた距離を一瞬で縮め、私はその耳元で小さくその名を口にする。


「・・・・・なのは」


ガラリと変わった私の声音に瞬時に赤くなるその様子が嬉しくてつい調子に乗った。グイっと腰を引き寄せてギリギリまで顔を近づける。あとちょっとで私の唇はほんのり濡れた主の唇に触れてしまいそうなになる距離で大好きな空色の瞳を覗き込んだ。




「ず、ずるいよ。フェイトちゃん」
「2人きりの時は名前で呼んで欲しいと言ったのはなのは、キミだよ?」
「そうだけど、急に態度が変わると・・・」
「ドキドキする?」
「・・・・・ばか」
「っ!」


可愛らしく照れた顔を見ることが出来たらそれだけで止めるつもりだった。なのにこの主殿ときたら・・・



(反則だよ・・・なのは。そんな顔をされたら我慢出来なくなる)




「・・・なのは」
「ん?」


僅かに見下ろした私を、上目遣いで見つめるなのは。


「・・・・キス、していい?」
「・・・聞かないでよ・・・・・ばか」



照れた顔で再度バカと呟いて僅かに顔を背けるなのはの顎をとらえ、少し強引に私の方へと引き寄せた。



「バカでいい。それでなのはが手に入るのなら、私はいつだってバカになる・・・んっ」
「なっ・・・ん・・っふぁ・・・・」


何かを言いかけたその唇を言葉ごと奪った。一度二度と角度を変えながら啄ばむ様に口付ける。僅かに濡れたなのはの唇は少しだけ冷たかった。


「なのは」
「フェイトちゃん・・・・・好き」
「私もだよ・・・なのは。キミが好きだ」


名を呼び、キミが好きだと囁いた。この言葉を口にする事に躊躇いがなくなってまだ日は浅い。降り掛かる火の粉だってまだ払いきれてはいない。けれどそんな私に大切な娘を預けてくれた当主夫妻の為にも、そして単なる使用人でしかなかった私にも信頼と言う宝物をくれた友人達の為にも、なのはを幸せにすると、ここに誓おう。





「ねぇ、なのは」
「ん?」
「・・・・誰よりも、何よりも、キミを幸せにすると誓うから・・・」
「フェイト、ちゃん?」
「これから先のなのはの人生を・・・・私に、下さい」
「フェイト・・・ちゃん・・・・やっと言ってくれたね」
「ごめん。ちょっと、遅くなった・・・・・愛してるよ、なのは」
「ん・・ちょっとだけ、ね・・・・フェイトちゃん。私も、愛してる」


空色の瞳から一滴の雫がこぼれ落ちた。幸せそうに笑う愛しい人に、もう一度心の中で誓いを立てた。








生涯を掛けて、高町なのはを・・・・愛し、そして幸せにします。
































幼い頃、私は真っ白な天使の従者になりました。


















あれから10年





















その天使は今、私の一番大切でかけがえのない家族になりました。















お疲れ様でした。ここまでありがとうございます。
さて、お気づきの方もいるかと思いますけど
実はこれ、長編で書こうと思っていたネタです。

ただのお世話係りが執事になって、色々ありながらも
主であるお嬢様を妻にすると言う、ね(笑)。

割とベタなネタ(笑)。


随分前に書き終えていて、続きを書く段階で
多分飽きちゃったのか、妄想が先走ってそれで
満足したか(ノω`)。

どっちにしろ、このままだと多分日の目はみないので
後編部分を付け足して投下したという次第。





いろんなフラグが立ってるような気がしなくもないけど
まぁいいよね(;^ω^)。

そんなこんなで本日。あと約10時間後に東京へ向けて
旅立ちます(笑)




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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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