好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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昨日の続き 後編ですよ :: 2012/11/07(Wed)

結局タイトルは浮かばなかったorz


んで、昨日書き忘れてたので一応念の為。
見た文章なので知ってる人の方が多いかと
思ってはいるんですけど、昨日と今日の文章は
執務官と教導官な2人ですが、パラレルです。

公式と同じ設定は職業だけですね。

2人の出会いはあくまでも管理局に入局してからって
事になってますのでよろしくですww


んでは、続きから後編になります。







■ □ ■ □ ■ □


「ただいま、フェイトちゃん」
「あ、お帰り。なのは」

フェイトちゃんの入院している病院。私は毎日ここから仕事へと通っていた。理由の一つはフェイトちゃんの身体がまだ自由に動かないから。そしてもう一つは・・・

「ねぇ、なのは」
「ん?」

着替えを始めた私にフェイトちゃんが何だか神妙な顔をして声をかけてくる。

「ちゃんと家に帰って休んだ方がいいよ」
「どうして?私、ここにいたら迷惑?」
「そうじゃないけど、でもここにいたらなのはずっと休みなく動いてるから・・・」

フェイトちゃんが自由に動けない分、私が動いているから、どうやらそれが心配らしい。でもそうじゃないんだな。フェイトちゃん。

「フェイトちゃんの為というより、これは私の為だよ?」
「どういう事?」
「ずっと会ってなかったんだもん。ここら辺にあるタンクがね、空っぽなの」

そう言ってちょうど心臓の上辺りを指差す。

「タンクって?」
「フェイトちゃん専用タンク」
「は?」
「足りてないんだよ。フェイトちゃんが。今はそれを一杯にしている最中。だからここにいなきゃいけないの」
「・・・・そのタンクなら、私も足りてない、かな」
「にゃは、でしょ?ならやっぱり一緒にいないとね」
「うん、でも本当に無理はしないで」
「それはフェイトちゃには言われたくありません」
「うっ。それはそうだけど・・・」
「嘘だよ。大丈夫。本当にねここの方がよく眠れるんだよ?だからお願い。傍にいさせて?」

そういうとフェイトちゃんがやっと頷いてくれた。
それから暫くするとフェイトちゃんのリハビリが始まった。私は仕事があったから、あまり付き合うことは出来なかったけれど、それでも時間が許す限りずっとフェイトちゃと一緒にいた。会えなかった3ヶ月の埋め合わせ、とは口にしなかったけれど、私もフェイトちゃんも心の隙間を埋めるために少しだけ必死だった。












「ただいま。なのは」
「あ、おかえり。ご飯できてるけど、お風呂入っちゃう?」
「ううん、おなか空いてるんだ。ご飯がいいな」
「分かった。すぐ準備できるから一緒に食べよう」

退院した私は割りとすぐに任務に復帰した。もう少し休んだ方がいいとなのはに言われたけれど、もう既に怪我のせいで1ヶ月以上休んでいたし、私の代わりに動いてくれていた他の執務官達にも休息が必要となっていて、さすがにこれ以上休ませて欲しいとはいえなかった。

仕事に出てしまえば病み上がりだとは言えなくなる。幸い長期の任務はまだ外してもらっていたけれど、任務の大変さにはそれ程差異のあるものでもない。捜査に行き詰れば徹夜だって珍しくはないし、もちろん場合によっては戦闘行為も出てくる。でも、それでも私は時間を何とかやり繰りして家に帰るようにしていた。もちろんなのはに寂しい想いをさせたくない一心での事だ。けれど、そんな私の無理にやっぱりなのはは気がついてしまっていた。だから私は先手を打った。いや打ったつもりになっていた。


「明日、なのは休みだったよね?」
「うん、そうだよ」
「私もね、休みが貰えたんだ」
「え?でも今ちょっと忙しいって昨日言ってたばかりなのに?」
「タイミングが良かったんだろうね。先に休んでおけって言われたよ。だからね、明日どこかに出かけよう?」
「どこかって?」
「どこでもいいんだ。なのはと一緒なら」
「そう?でも・・・」
「私お風呂入ってきちゃうから、ちゃんと考えててね」

なのはが何かを言いかける前に私はさっさと話を切り上げてしまった。今までの分を埋め合わせしたいって気持ちがなかった訳ではないけれど、単純に私がなのはと出かけたかったんだ。

私と入れ替わりになのはがお風呂に入る。それを見届けてから私はソファに深々と腰を降ろしながら小さなため息を漏らす。さすがにちょっと疲れが溜まってきたかな・・・。


ホンの少しのつもりで目を閉じた。けれど、思っていた以上に私の身体は疲れきっていたらしい。なのはがお風呂から上がり、ソファの所までやってきていた事に私は、肩を叩かれるまで気がつかないという失態を犯してしまった。

「フェイトちゃん」
「はい」

目の前のなのはは怒っていた。物凄く静かに。

「私、無理はしないでって言ったよ?」
「別に私も無理なんてしてないよ。だからこうしてお休み貰ってきたんだよ?」
「違うでしょう。この休みを取るためにフェイトちゃんずっと無茶してたでしょ?私が寝た後、持ち帰ってきた報告書作ってるの知ってるんだよ?」
「ぅ・・・」
「ねぇ、もしかして今までの事の埋め合わせとか、考えてるの?」
「それは・・・」

全く違うとは言い切れなかった。僅かに口ごもったのをなのはは見逃さず、深いため息をつく。

「フェイトちゃん」
「はい」
「私の事気にかけてくれてるのは凄く嬉しい事だけど、そのせいで無理をしているフェイトちゃんの事を知らない振りなんて出来ないよ?」
「でも・・・」
「私の事甘く見ないでね?」
「え?」
「同じ間違いは起こしたくないんだ。我慢して苦しむのもいや」
「なのは」
「だからね、遠慮はしない事にしたの」
「え?」
「明日のお休みはどこにも行かないよ?」
「え、だって」
「反論は認めない。出かけるのなんていつでも出来る」
「けど、そう思って行けた事なんてなかったよ」
「それでも、疲れたフェイトちゃんをどこかに連れ出したくはない」
「私が行きたいって言っても?」
「そう、それでも」

暫くにらみ合いが続いた。けれど、はぁ、とため息をついて折れたのは、結局私の方だった。

「分かったよ。明日はどこにも行かない」

そう言うとなのはは安心したように笑った。

「私の為に、無理はしなくていいよ」
「けど」
「大丈夫。ちゃんと私も言うから」
「本当に?」
「うん、寂しくなったら言うよ。一緒にいて欲しい時はそう言うから。だからフェイトちゃん」
「ん?」
「フェイトちゃんも私にもっと甘えて欲しいよ」
「それは・・・・そう、だね。分かったよ」
「うん」
「なのは」
「ん?」
「キミは、会わない間に随分強くなったね」

そういう私になのははそうじゃないんだよと優しい笑みを零す。

「もう、後悔はしたくないだけ。自分が出来る事を後回しにして、後悔だけはしたくなかったんだよ」
「そか・・・でもやっぱり強くなったよ。ありがとう」
「フェイトちゃん・・・」
「ねぇ、なのは」
「ん?」
「明日はなのはの言うとおり家でちゃんと休むから、だからね」
「うん」
「今日は・・・・その」
「どうしたの?」
「なのはが・・・・欲しいんだ」
「え?でも」
「ずっと待ったよ。3ヶ月会えなくて、私も怪我なんてしちゃってたから、今までずっと」
「フェイトちゃん・・・」
「今出来る事を後回しにしたくないんだ」

たった今、なのはに言われた事を繰り返した。少しだけ照れたなのはがバカって小さく呟いた。

「いいよ。私もフェイトちゃんが欲しいから」
「なのは・・・・ありがとう。大好きだよ、なのは」
「私も、大好き。フェイトちゃん」



私はゆっくりとなのはに近づいて、そっとその唇を塞いだ。













「ん・・・」
「なのは?」

隣でもぞりと動いた人に声をかけた。

「ちょっとごめんね」

そう断ってから額に手を当ててみる。その熱さに思わず眉間に皺を刻んでしまった。




昨日はなのはの方が帰りが遅かったせいでその時の様子は確認できてはいない。けれど、ここまで熱が高いと言う事は、少し前から体調は悪かったのではないかと思うのだが・・・。
とりあえず、何か冷やす物をと思いベッドから抜け出してキッチンへと向かった。




「・・・何やってるの?なのは」
「あ・・・えっと」

氷枕と薬と水を持って寝室に戻ると、なのはが制服に着替えようとしている真っ最中だった。私と目が合うとウロウロと蒼眼が泳ぎだす。

「そんな状態で仕事に行くつもり?」
「いや、あのね。今日の教導ってね「なのは?」」

なのはの言葉を遮りニッコリと微笑んで見せる。もちろん私の目が笑っていない事など承知の上で。

私の事を無茶ばかりするって言う目の前の風邪っぴきをどうやって屈服させようかなとある意味間違った闘争心が沸沸と湧き上がっていた。




とは言っても相手は病人。そして愛しのなのはな訳で、どうしたら言う事を聞くのかなんて知り尽くしているのだから、最初から勝負に等ならない。まぁ、逆を言えば私に対してもそうなのだか、なのはの捨て台詞の「覚えておいてよね?」って言う言葉がちょっとだけ怖い。うん、体調管理には絶対に気をつけよう。それにしても、今回の私の隠し玉。随分効果があったなぁ・・・。




「フェイトちゃん。仕事は?」
「今日は事務仕事だけ。さっきシャーリーに連絡したらこっちの端末にデータ送ってくれるらしいから、ここで仕事しちゃおうかなって思ってるんだけど?」
「・・・うん。ありがとう」

もぞもぞとシーツを引っ張りあげて、顔の半分を隠したなのは。ちょこんと覗く瞳は熱のせいで潤んでいて、これはこれでちょっと反則というか何と言うか。

気がついているのかな?そんな仕草の一つ一つが私をドキドキさせているって事に。さすがに病人を襲うわけには行かないから、我慢するけど。その内それも限界が来るんだから。だからなのは、早く治ってもらわないと私、困っちゃうよ?












カタカタカタとコンソールの上を走る指先に目が止まる。
相変わらず綺麗で長い指だよなぁ。そんな事をベッドに横になりながら考えていた。

私と手のひらは同じくらいなのにフェイトちゃんの手の方が大きく見えるのはきっと細くて長いその指のせいだと思うんだ。

手を繋いだ時ね。フェイトちゃんの指が私の手の甲をさわさわと撫でていくの、あれって無意識?それともワザと?。普段はね気にならないんだけれど、時々、そのなんていうか、撫でられた時にザワッて背筋を何かが走るときがあるんだ。そんなときに限ってフェイトちゃん私の事見てるよね?あれって計算してるの?


フェイトちゃんの指が触れて行くところ全部、凄く火照ってくるの知ってる?キスする時に頬を滑る指も、肌を重ねた時に私に触れる指も。そして私に・・・・


(って何考えてるの?)

つい余計な事まで考え始めて頭を振る

「っ」

そしてそのせいでズキリと痛む頭。そうだった私風邪引いて寝てたんじゃない。

「なのは?」

そんな私の事をじっと見ていたフェイトちゃん。

「うるさかったかな?」
「あ、違うの、平気。ごめんね続けていいよ」
「そう?あと少しで終わるからそしたら構ってあげるからね」


そう言ってクスリと笑うフェイトちゃん。




えっと、私。そんなに構って欲しそうにしてた?















ねぇ、あなたはわかってくれていますか?私が今どれだけ幸せだと感じているのかって事を。


あんな風にあなたに酷い事をした私をあなたは一度も責める事はなかった。私のせいで大怪我をした時も酷くやつれた顔をしていたくせに、平気だから。すぐによくなるからって。そればかりを繰り返してた。



沢山回り道をして傷ついて苦しんで。だけど、多分私達はあれで良かったんじゃないかなって最近思うんだよ。寂しくても我慢して、疲れていても我慢して。我慢ばかりを重ねる毎日だったから。


でもね、信じて欲しいんだ。私は一度だってあなたの事を嫌いにはなれなかった。私にもこんなに誰かを想うことが出来るってちょっと嬉しかったんだ。




なのは・・・


あなたに私の名前を呼ばれるだけでドキドキするって知ってた?ついでに白状するとそんなあなたに私は毎日惹かれています。






あなたがいれば私は幸せになれる。特別な日も特別な言葉も要らないから。ずっと、いつまでも私はあなたと過ごして生きたいのです。




フェイトちゃん。私はあなたの事が大好きです。










「あのね、なのは」
「ん?」

夕食後、後片付けを終えてお風呂までの僅かな時間を2人でソファに並んで座りくつろいでいた。他愛のない会話を楽しんでふっとそれが途切れたタイミングを見計らって、私はポケットから小さな箱を取り出して、なのはを呼んだ。

「これを受け取って欲しいんだ」


小さな箱を差し出しながらなのはを見つめる。キョトンとした顔をするなのは。まぁわからなくはない。今日は誕生日でも無ければ、何かのイベントがあった訳でもないのだから。だけど私にとって、 いや私達にとって今日は忘れてはならない記念日。少なくとも私はそう思っていた。だからと言ってそれをなのはに強制するつもりはないけれど。

「どうしたの?これ?」

戸惑った表情のなのはについ苦笑いを浮かべる。うん、そうだよね。そんな顔になっちゃうよね。でもちゃんと理由があるんだよ。

「あのね、忘れてるかもしれないけど今日はね」
「一年前、フェイトちゃんが怪我した日、だよね」
「え?覚えてたの?」
「もちろん」
「えっと、それも間違ってはないんだけど、出来ればそっちの方は忘れてくれないかな?」
「そんなの無理に決まってます」
「う~~~、ま、まぁそれはあとで話し合おう。でも、それを覚えてるって事はもう一つの事も…」
「もちろん。忘れられないよ。こうしてまたフェイトちゃんと一緒に過ごせるようになった日だもん」


一年と三ヶ月前。私達の関係は一度壊れた。それを修復出来たのは皮肉にも私の怪我が切欠だった。私の自己管理の無さが招いたミス。それによってたくさんの人に心配と迷惑をかけた。あんな事は二度と起こさない。だけどそのお陰だった事も確かにあって。何とも私の心境としては複雑なんだけど。


「それでね、これはその記念にっていうのもあるんだけど、その・・ケジメと言うか誓いと言うか・・・」
「フェイトちゃん?」
「なのはがここを出た時、自分の荷物は全部持って行ったけど2人で揃えたモノとか、私がなのはにプレゼントしたモノは全部残して行ったでしょ?」
「あ…」
「それを責めてるわけじゃないんだけど、その、実はあれ以来なのはには形の残るモノは贈れてなかったんだ。気がついてたかはわからないんだけど」
「…知ってたよ」
「なのは」
「理由ははっきりわからなかったけど。誕生日は花束をくれたんだよね」
「そうだったね。後は食事に行ったかな」


トラウマと言うほど大げさなものではないのだけれど、あれ以来何となく形として残るものは無意識にプレゼントするものから外されていた。だけど、もう一年が過ぎた。この一年で私も少しは成長したんじゃないかなって思ったから。だから決めたんだ。






「もう一度こうして過ごせるようになったこの日に、なのは・・・」
「フェイトちゃん?」
「これから先、私の命の続く限りなのはを愛していく事をこの指輪に誓う。だからなのは。キミは私の隣でいつも笑っていて欲しい。私はその笑顔を守るから」
「フェイトちゃん」
「なのはがもう二度と悲しみの涙を流さないよう、私が傍にいるよ。二度となのはの手は離さないから」
「ふぇぃと・・・ちゃん」
「これから先、なのはの命が尽きるその時まで・・・どうか私と一緒にいて下さい」
「ずっと?」
「うん、ずっと・・・いつまでも」
「フェイト、ちゃん」
「泣かないで、なのは」
「泣かせてるのはフェイトちゃんだよ」
「あ、そぅか。えと、そうなるのか・・な?」
「もう・・・バカ」


涙を流しながらなのはは笑った。それは今まで見た中でも一番の笑顔だった。その笑顔は私が必ず守る。なのは、愛してるよ。君が私の全てだから。この気持ちは永遠に変わらない。





健やかなる時も病める時も・・・・・

繋いだこの手は二度と離さない

ずっとずっと、キミを愛しています。











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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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