好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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恋人は・・・・・ :: 2011/02/22(Tue)

こんばんわ。3話目です。ちょっと切なくなります。
これって年の差での衝突なのか、一般人と芸能人の衝突なのか
σ(・_・)も特には決めてないかも。
どっちとも、とれる感じがしなくもない(笑)




それでもいいよ、と言う方は続きからお願いします。





それは1本の無言電話から始まった。





「なのはちゃん、携帯鳴っとるよ。でなくてええの?」
「あっ、うん・・・・出なくてもいいよ。」
「けど、さっきから何回も鳴っとるやん」
「えっ?」
「何ででえへんの?」


はやてちゃんの問いかけに曖昧に答えて誤魔化そうとした。けれど、何回目かの着信の後、はやてちゃんに携帯を見られてしまった。



「なんや、の・・・・これ」
「・・・・・・」
「いつから?」
「・・・・・・」
「なのはちゃん!!」
「・・・1週間位、前から」
「なんで黙ってたん!」
「何騒いでるのよ、はやて。廊下まで聞こえてるわよ」
「アリサちゃん・・・・」
「・・・・・何かあったの?」
「・・・・・・・ちょお、場所移そ」
「でも、これから講義が・・・」
「そんなんどうでもええよ!!アリサちゃんとすずかちゃんも来て」


私ははやてちゃんに引きずられるように、普段あまり人の来ない中庭の奥の方まで連れて来られた。そうやっている間にも携帯は何度も何度も着信を知らせるメロディが鳴り響いていた。


「何で、黙ってたん、なのはちゃん」
「ごめん」
「ごめんやのうて。どうしてもっと早く相談してくれへんかったんよ」
「なのは、この事フェイトには言ったの?」
「言ってないよ、これからも言うつもりはない」
「だけど、どう考えたってフェイトの追っかけの嫌がらせでしょ」



そう、私の携帯は無言電話や嫌がらせメールの履歴で一杯になっていた。いつどうやって私の携帯の番号を知ったのか、物凄く怖かったけど、この事ではやてちゃん達に余計な心配をかけたくなかった。だから黙ってたんだけど、結局見つかっちゃった。


「こんな、夜中の電話も。これじゃあ、ほとんど眠れないじゃない」
「家にも電話かかってきたりしてるの?」
「ううん、家にはないよ。携帯にだけ。電源切る事も考えたんだけど、フェイトちゃんとの電話やメールが繋がらないと、心配かけちゃうから・・・・」
「それで、あんたが倒れるような事にでもなったらよけい心配かけるじゃない!」
「大丈夫だよ、まだ。私、結構体力あるんだよ」
「あほな事いわんといて。そんな疲れた顔しとるのに。」


大丈夫、そう言って笑ってみせたんだけど、バカって叱られた。うん、そうだよね。私もそう思うよ。だけどね


「フェイトちゃんには、本当に心配かけたくないの。あの子今幸せだって言ってくれるから。そんなフェイトちゃんに余計な事考えて欲しくない・・・・」
「だからってこれは酷すぎるわよ」
「でも、お願いだから、フェイトちゃんには言わないで。」
「・・・・・」
「けど、これ以上嫌がらせがエスカレートするようなら、黙っとられんからね」
「ん・・・・ありがと。」
「あほ、もっとちゃんと相談して欲しいわ」
「そうよ、水臭い。」
「なのはちゃん、だけどフェイトちゃんにもちゃんと相談した方がいいと思うよ」
「・・・・・・もう少し、考えさせて」




本当は知らせなきゃいけないのは分かってる。だけど、フェイトちゃんと会える時間を待ち遠しくさえ思えるようになって来ている私は、こんな事で2人の時間を潰したくないとさえ思い始めていた。









そんな時、私の元に一人の男性がやってきた。














「クロノ・ハラオウン・・・・さん?」
「そうだ、フェイトの兄だ。今はフェイトのマネージャーだが」
「・・・・お兄さんがなんでここに?」
「単刀直入に言わせて貰う。フェイトとの恋人ごっこはもう止めてもらえないだろうか」
「なっ、恋人ごっこってなんですか!私たちは」
「本気だとでも言うのか?」
「・・・っ!!」

目の前のフェイトちゃんの兄だと名乗った人物は淡々と話し始める。恋人ごっこと言われカッとなって反論しようとした言葉を遮られた。本気かと言われ一瞬言葉に詰まる。けれど、あくまでも事務的なその言い方につい


「私はフェイトちゃんが好きです。いい加減な気持ちで彼女と会っている訳ではありません」
「キミと会っている事で、フェイトは真面目に仕事に取り組もうとはしない。それでもいい加減な気持ちではないと言うのか」
「それ、は・・・」
「昨日君はフェイトに会っているはずだ。だが、本来ならその時間はフェイトにはオーディションが入っていたんだ。それをあいつはすっぽかした」
「えっ?、そんな・・・・」
「本当の事だ。確かに最初予定にはなかった仕事だ。だがこれからのフェイトの、モデルとして大きく飛躍出きるかどうかの大事なオーディションだった。それなのにあいつは、キミとの約束が先だと言い張って」
「・・・・・その、オーディションってどうなったんですか?」
「それは、キミには関係ない事だ。だが、フェイトを本当に大切に思ってくれているなら、キミのとる道は一つしかないだろう。」
「そんな・・・・」
「とにかくフェイトの今後の事を良く考えてくれないか。キミが突き放してくれたら、フェイトだって・・・・」



そう言って頭を下げていった。この人もフェイトちゃんの事を本当に大切に思っていて、そして心配しているんだと直感した。




それなら、私はどうしたらいいんだろう。














フェイトちゃんのお兄さんが来た翌日、フェイトちゃんは大学に来ていた。

「もう!、最近仕事忙しすぎ。こうやってなのはに会えないのも辛いし・・・・。ねぇ今度のお休みどこに行こうか」
「・・・・・ねぇ、フェイトちゃん」
「なに、なのは」
「この間、食事した日ね、フェイトちゃんお仕事入ってたんだよね?」
「えっ?良く知ってるね。だけど大丈夫だよ。やりたい仕事でもないし」
「・・・・・・」


やっぱりそうなんだ・・・・・・
ねぇ、フェイトちゃん。そんなのダメだよ。
そんな中途半端じゃ、だめなんだよ私たちは。


「どうして、お仕事すっぽかしたの?」
「だって、なのはとの約束の方が先だったし」
「私との食事はいつでも行けたでしょ?」
「そんな事ないよ、段々忙しくなって、時間が取りづらくなってるんだもん。」
「ねぇ、今のこの時間も本当はお仕事なんじゃないの?」
「えっ!・・・・えっと、大丈夫ちょっとだけだから、ね」
「ダメだよ!!そんなんじゃ、だめなんだよ」
「どうしたの?今日のなのは変だよ。」
「変じゃないよ、今までの私達が変だったんだ・・・・」


今も仕事を抜け出している。一体どれだけの人に心配と迷惑とをかけているのか。会いたい、傍にいたい。想いは募っても周りがそうさせてはくれない。




これが、現実・・・・・・




このまま続けていたら、私とフェイトちゃんはどうなるの?その先の未来が・・・・・・見えない。怖い。



ならやめてしまうの?



それも・・・・・・出来ない。
今の私はもうフェイトちゃんに恋、してる。
なら、やっぱり私のとる道は一つしかないのかな。






「もう、やめようフェイトちゃん。」
「えっ、何言ってるの、なのは」
「もう、こうして会うのは止めようって言ってるの」
「急にどうしたのさ。なのは。おかしいよ。」
「おかしくないよ。ちゃんと約束も守れない人間が、恋だ何だって言う方が最初っからおかしかったんだ」
「なのは!!本気で言ってるの?」
「本気だよ。一時の憧れだけで恋だと勘違いして恋愛ごっこしていただけだよ」
「・・・・なのはもクロノと同じ事いうんだね。私はただなのはに会いたかっただけだよ。それのどこが悪いの?好きな人に会っちゃいけないの?その為だけに9年間待ってたんだよ?」
「・・・・・・」
「ねぇ、なのは。どうしてなの。私はなのはと一緒にいたいだけなんだ。それのどこが悪いの?」
「もう、いいよ。分かってもらえないんならそれでもいいよ。けど、もうフェイトちゃんとは会わない」


そう言って私はフェイトちゃんに背を向けた。そのまま振り返らずに歩き出す。後ろで私を呼ぶフェイトちゃんの声が聞こえるけど、振り返っちゃだめだ。私が突き放さない限りフェイトちゃんはいつまでも変わらない。けどそれじゃダメなんだ。



「待って、なのは!」



追いかけてきたフェイトちゃんに肩をつかまれる。それでも振り返らずに歩き続けようとした所で、はやてちゃんに見つかってしまった。思わず泣いている顔を背ける。はやてちゃんが近づいてくる。はやてちゃんダメだよ。何も言わないで!



「はやてちゃん!」



咄嗟にはやてちゃんに抱きついた。慌てているのが分かる。けどお願い今だけ、今だけは、フェイトちゃんに何も言わないで。私が小さく呟いた言葉を受けてはやてちゃんはじっと前だけを見ていた。



「なのは、どうしてはやて先生はいいの?ねぇどうしてなの?」
「フェイトちゃん、もうやめようって言ったよね。どうして分かってくれないの?」
「分からないよ。なのは、好きな人に会うのがそんなにいけない事なの?大切な人の傍にいる事がどうして出来ないの?そうやって我慢していくのが大人だって言うのなら、私は大人にはなりたくないよ・・・・」
「フェイ」
「なのはちゃんを泣かせたら許さへんって言うたよね。」
「・・・・・」


私の言葉を遮ってはやてちゃんがフェイトちゃんに話し始めた。慌ててはやてちゃんを止めようと身体を離そうとしたら、はやてちゃんに腰を引き寄せられた。フェイトちゃんが動揺しているのが分かる。はやてちゃんも震えていた。


「なんで、なのはちゃん泣かせとるんよ。まだなのはちゃん苦しめるつもりなん」
「・・・・・・・まだ苦しめるって、どういう事?」
「っ・・・。もういいんだよ、はやてちゃん。フェイトちゃんももう止めよう。私の言ってる事が分からないのは、フェイトちゃんが・・・・・・

「・・・・・・フェイトちゃんが子供だからだよ。」


フェイトちゃんの目が信じられないって言ってる。私からそんな言葉が出てくるなんて思ってなかったって顔してる。私だって驚いてる。本当はそんな事思っていないから、ね。だけどね、こうでも言わないとフェイトちゃん止まってくれないでしょ。だからごめんね。フェイトちゃんが一番傷つくって分かってる言葉で終わりにするよ。フェイトちゃんが呆然としているのを見て私ははやてちゃんの手を取って歩き出す。今度こそ振り返らずに。ごめんねフェイトちゃん。







フェイトちゃん、じゃあね

・・・・・小さく、小さく呟いた。













ここまで読んでくれてありがとうございます。
えっと、こんな筈ではなかった・・・・はずなんですが
書き出したらこんな事に(-_-;)。

明日は第4話、よろしくお願いします。
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comment

はじめまして、いつも楽しく読ませていただいています。
今回の話は…… フェイトが仕事をどうとらえているかによってかなり見方が変わるのではないのかと思いました。
フェイトが仕事を本当に「頼まれたから」やった物であり「ある程度結果を出せば拠点を日本に移せる(=なのはの所へ行ける)」と日本へ帰るための手段として捉えていた場合、現状のフェイトさん(仕事にあまり身が入っていない)は目的を果たした上で本当にやりたい事が見つかっていないので行動は間違っていない事になります。現在仕事を続けているのも一種の惰性と「なのはとのデート資金も手に入る」だったら仕事が増えるのは喜ばしく無いですから。
この場合だと、クロノの行動は「余計なお世話」であり、なのはさんの行動と合わせて「フェイトさんの心を無視して傷つけて押し潰そうとしている」になります。
簡潔に言うと……フェイトさんへの「苛め」ですね。

逆に、フェイトさんがモデルの仕事を本当に好きで本気で打ち込んでいて、「一生の仕事」と思っていた場合、なのはさんと会えて舞い上がって仕事を疎かにしているフェイトさんが悪い事になります。それならクロノの行動もなのはさんが拒絶したのも「フェイトさんの頭を冷やさせる」という意味で正しい事になります。

フェイトさん的にはどちらなのか分かりませんので今後も楽しみですが、今回読んだ時に「フェイトさんの気持ち聞いてないし無視してるな~ 特にクロノ」と思ったので。
ふと、前者の「モデルは腰掛で本当にやりたい事は別」だった場合、今回のこれはフェイトさんが自暴自棄になったり自棄になってワンナイトラブに走る最低人間に転落しても全くおかしく無いなるな~ と思ったもので。そしてそうなったフェイトを見たクロノやなのはさんの心情とかちょろっと興味あるな~ とか思ってしまったもので。

長々とすみません。
それでは、これからも楽しみにお待ちしています。
  1. 2011/02/23(Wed) 00:50:51 |
  2. URL |
  3. 炎舞 #3618k6Qo
  4. [ 編集 ]

コメントありがとうございます。

炎舞 様


こんにちは、初めまして。コメントありがとうございます。本当は今日の分がアップされる前にコメントをお返ししたかったのですが、予約設定の時間を勘違いしてました。携帯からもちょっとあれだったんで( ;^^)ヘ..。


裏設定というか、自分設定というかがありまして

確かに当初は、頼まれたからモデルをしていたんですが、常に仕方なく仕事していた訳ではないんです。

ただ念願かなって日本に戻り、なのはに会って、好きだった気持ちを素直になのはに伝えられるようになって、舞い上がってしまったんですね。

会いたい時に会える、楽しい、幸せだと思う気持ちが一気に心を占めてしまって、周りが見えなくなってしまった。だから今なのはに会えなくなるならモデルは辞めてしまってもいいって思ったんです。

モデルの仕事を腰掛としてだけ捕らえている訳ではなく、だからと言って一生の仕事になるのかもまだハッキリ分からない状態といった所です。

舞い上がったまま、それを軌道修正できなければ、それはそのままモデルとしての仕事にも影響がでます。下手をすればそのままフェードアウトしてしまう可能性があるわけですから、クロノとしては、これから先フェイト自身どうなりたいのかをしっかりと確認させたかったんですね。

仰るとおり、頭を冷やさせたかったんです。なのはは少しそれに気がつくのが早かっただけで、フェイトが好きと認識した時点ではやっぱり気持ちはフェイトよりです。

だからクロノには嫌なヤツになってもらいました(笑)。


大人の中に混じって仕事をしていれば、自然と考え方の視野が広がります。そこで少しでも成長する可能性がある事を書きたかったんですが、どうでしょうか?

まだまだ言葉足らずな文章ですね。精進が必要です。

コメントありがとうございました
  1. 2011/02/23(Wed) 21:32:29 |
  2. URL |
  3. ほのか@管理人 #-
  4. [ 編集 ]

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