好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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Happy Marry X'mas !! :: 2012/12/24(Mon)

メリークリスマース──o(。´・∀・`。)o──♪


リア充のあなたも、そうでないあなたも、私から日ごろの感謝の意を込めて
短編を1本。

実はこれ深夜に投下しようと昨日からちまちまと書き進めていたんですけど
同時進行で進めていたもう1本と合わせて今朝、お釈迦にしちゃいまして(^^;ゞ。

もう一度書き直したという、曰く付の代物(ノ∀`)。結局最初の文章は
戻る事はなかったですけど、シチュや書きたかった事はかけてるので
折角だからうpしますね。

もう1本もリカバリ出来たらどっかのタイミングでお披露目できたらと思いますww。


一応、ちょっとした設定を乗せておきます。



今回の2人は年齢30歳位。恋人同士になってから随分と長いです。
一緒に住んではいません。ただし、フェイトさんがミッドに帰ってきている時は
殆どなのはさんと一緒にいます。そして、2人とも喫煙者です(^ω^)。
もし、そこら辺駄目な人はこのまま戻った方がよろしいかと思います。
あ、それと。あんまり甘くはなっていないです(;^ω^)


それでもいいという方は続きからどうぞ・・・








■ □ ■ □ ■ □


「雪だ・・・」

はらはらと空から舞い落ちてきた白いものを掌で受け止めた。それはホンの一瞬だけ、落ちて来た時の形を保っていたけれど、すぐに掌の温度に耐えられなくなって透明な液体へとその姿を変えていく。


それを見て僅かにため息を零したのは、教導隊の制服に身を包んだ人物。淡い栗色の髪をサイドで結い上げ、背
筋をピンと伸ばした状態で目の前のビルをじっと見つめていた。


すぐ近くにいた自分の部下に何かを耳打ちした彼女は、そのすぐあとにビルに背を向けて、ほんの少し離れた所に設置された緊急の対策本部へと足を向けた。


急ごしらえと言う割にはしっかりとした配置の本部内の真ん中で、ブラックアウトしたままのモニターの前に立
ち厳しい表情をしているのが、今回の立てこもり事件の現場指揮を任された執務官。薄暗い部屋の中でも見事に映える金の長い髪、凛とした立ち姿はこんな時だというのについ見蕩れてしまうなぁと後から入ってきた教導官はため息を零していた。



「外、雪が降ってきたね」


任務中だというのに、ちょっとした世間話とでも言うような砕けた物言いに普通の上官なら、こんな時に下らん事を!と言いそうなものだが、そこはこの教導官と普通以上の付き合いのある執務官の事。振り返らずともそれが誰かが分かっている彼女は厳しかった表情を一転、とても穏やかなものにごく自然に変えて、そしてとてもやさしい声音で彼女の名を呼んだ。


「なのは・・・そう、やっぱり降ってきたんだね」
「うん、あまり長引かせない方がいいと思うんだけど・・・」
「分かってる。けど上からの許可が」
「もう。フェイトちゃんの指揮だけで十分なのになぁ・・・」


なのはの言葉に軽く苦笑いを零すフェイト。今回フェイトが総指揮官ではなく単なる現場指揮官なのにはとてもくだらない理由が存在していた。現在、目の前で起こっている立てこもり事件の人質となっている人物はここクラナガンではちょっと名の知れた政治家だった。それをいち早く聞きつけた上層部の一人が自分が総指揮をとって事件を解決してみせると豪語したのだ。ただ、この人物。階級だけが高くてほとんど現場の指揮などした事がないいわゆるキャリア組。そこで白羽の矢が立ったのはどんな事でもマルチにこなしてしまうフェイト・T・H執務官。彼女を手足のように使う事で自分の存在も、この政治家にアピールできると踏んでの現場指揮と言う配置だった。


フェイトが配属されてまず驚いたのは、その場になのはが救援と言う形で召集されていたという事。どうやら権力の全てを使って根回ししたらしいその手腕に呆れる一方で久しぶりの2人揃っての任務に、フェイトはこの事件はすぐに解決できるとそう信じて疑わなかった。

ただ、ここで誤算が一つ。この犯人、どうやら爆弾をいくつか建物内に設置したらしく、捜査本部が立てられるのと同時に近くにあった廃ビルを見せしめという事で派手に吹っ飛ばした。これを見て慌てたのは自分が総指揮だと言い張る上司。突入命令を出そうと意気込んでいたのだが、爆発を見て急に尻込みし始めた。


時期尚早、体勢を立て直せ、万全の配置か?、人員は足りているか等など。現場を呆れさせる言い訳を並べ立て、これでいけると許可を願い出た突入のタイミングを全て潰してしまっていた。




「この布陣で失敗なんて考えられないんだけどね」
「フェイトちゃんが指揮、執ってるんだし?」
「高町一尉がいますから?」


くすくすと笑みを零しながら、ほんといい加減にしてくれないかなぁ、と本音をポツリ。


「なまじ人質が有名な人だったってのが今回は足枷になってるんだよね・・・・あ、煙草持ってる?」
「私達には関係のない事なんだけどね。あるけど、こっちがガス欠だよ?」


無くなっちゃったと空の煙草ケースを振ってみせるフェイトに、なのははこっちがガス欠だよ?と愛用のジッポを振ってみせる。ガスならあるんだけどなと笑顔のフェイトが胸ポケットから取り出したのは小さなマッチ箱。カラカラと音をさせた箱の中にはちょうど最後の1本になったマッチがあった。


なのはがフェイトとお揃いの煙草ケースを開けると中には2本だけ残った2人愛用の煙草。はい、と差し出されたケースから、ありがとうと口にしながら取り出した煙草を咥えてマッチに火を着けた。薄暗い室内に浮かぶ小さな炎。フェイトはその火が消えないようにマッチを持つ手とは反対の手で風を防ぐように壁を作る。それに被せる様になのはの手が添えられて近づく二人の顔。それはまるでキスするようにごく自然に近づいて・・・・。すっとなのはが離れたのを見てフェイトは持っていたマッチを軽く一振りし火を消した。



ふぅと吐き出された紫煙が上へ上へと昇って行くのを見ながらそういえばとなのはが口を開く。


「はやてちゃんから連絡なかった?」
「はやて?・・・・あぁ、明日のパーティーの事?」
「そうそう、クリスマスの」


楽しそうに笑うなのはにフェイトもつられて笑みを零す。


「相変わらず、こういうイベントは欠かさないよね、はやては」
「そうだよね。でもこうでもしないとフェイトちゃんと会えないって言ってたよ?はやてちゃん」
「まぁ、確かにね。お互い一緒の捜査にあたるって事、無くなっちゃったしなぁ」


はやてが司令と呼ばれるようになって随分とたつ。以前ならはやてが要請すればフェイトを担ぎ出せていた事もあったが、フェイトもまもなく自身の艦を持つ事が決まっている身。おいそれと捜査協力等という名目では引っ張り出せなくなっていた。だから尚の事。忙しい合間を縫ってでも会う時間を作りたいと思っているのだ。


「なのは、明日は?」
「私は、これが片付き次第休暇。休めって隊長に言われちゃった」


と苦笑を零せば、


「私も似たようなものかな。これが終わったら絶対休めって母さんに言われた」


とこちらも苦笑い。けれど、心配してくれる人がいるからこそ今の自分達がいるのだという事もちゃんと理解しているし、尚且つ多少強引にでも休暇をねじ込まないと割り当てられている年次休暇を消化できないと知っているから2人はその人達の言葉を素直に聞き入れる。







ふと、フェイトが何かに気がついた。


「ね、なのは」
「ん?・・・・・きゃっ、あぶなっ。ぅンっ・・・」


持っていた煙草を灰皿に押し付けて、なのはの名を呼んだ。ちょっとこっちと手招きし、なのはが近づいた所でその手をとってぐいっと自分に引き寄せた。たたらを踏むなのはの腰にしっかりと腕を回しこみお互いの身体を密着させる。そのままフェイトはなのはに顔を近づけ触れるだけのキスを交わし、耳元でこう囁いた。



「メリークリスマス、なのは」
「え?」
「時間・・12時回っちゃったよ」


ほら、と指差したデジタル時計は「0:01」と表示されていた。


「あー・・・。これ、今日中に終わるかな」
「終わらせる。多分もうすぐ許可も下りるから」
「・・・何したの?フェイトちゃん」
「え?別に何もしてないよ?」


さっきの表情とは打って変わって、何か悪戯を仕掛けたかのような笑みになのはが何をしたの?と訝しむ。別に何もと笑うフェイトに、程ほどにしておいてよねとやんわりと釘を刺すなのは。それよりも、となのはの話の腰を折ったフェイトが口が寂しいんだけど?と小首を傾げた。


「ん?・・・これ?」
「まさか」


なのはが、まだ手にしていた煙草を軽く持ち上げてこれ?と尋ねれば、軽く口を尖らせながら、本気で言ってる?と表情を曇らせるフェイト。それにまさか、となのはもフェイトと同じ言葉を口にすると手にしていた煙草を灰皿に押し付けた。そのまま両手をフェイトの首に絡めほんの少し背伸びをする。メリークリスマスと小さく呟いて、ゆっくりとフェイトの唇になのはは自身の唇を触れさせようとしたその瞬間、

















「フェイトさん!!突入許可!おりま、し、た・・・ょ?・・・・・・・え?」







絶妙なタイミングで本部に飛び込んできた補佐官の声で2人の動きがピタリと止まる。








「「「・・・・・」」」






しばしの沈黙


「それじゃあ、作戦開始、ですね?指揮官殿?」


くすくすと笑いながら、最初に動き出したのは教導官


「あと、ちょっとだったのに・・・・・10分後、突入します!!」


がっくりと肩を落としつつも、気を取り直した指揮官が部屋を出ながらそれぞれに指示を飛ばす。決まり悪そうにしている補佐官に笑顔で軽く手を振ってフェイトは本部を後にした。















フェイトさん、おしい!!!!!!






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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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