好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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落ち着く場所 :: 2013/02/02(Sat)

短編にしようか小ネタにしようか悩んで短編(^ω^)。

ポツリと呟いた自分用のメモに思いがけなく反応してもらって
ちょっと嬉しくなりましたww。

予期してなかった時のそれって案外嬉しいものだと再確認(^ω^)。
単純に反応があるのはやっぱり嬉しいです。

六課がまもなく解散となる頃。大きな事件もなく毎日を
未来のために精進する日々。
そんな中でのほっこりする一場面になっていたら嬉しいです。



続きからどうぞ







■ □ ■ □ ■ □


「それじゃあフェイトさん、行ってきます」
「うん、お願いね」


必要な書類を鞄に詰めて地上本部へと出かけて行くシャーリーに、ゆっくりしてきても平気だよと声を掛けて送り出した。


機動六課で法務関係の仕事をする時の為に用意されたフェイトの執務室。普段は他のメンバーと一緒のフロアで仕事するのだが、今回の様に執務官としての仕事をメインとする時はこちらの部屋をよく使う。けれど、それも後2か月程。春になれば試験運用期間は終了し、また皆それぞれの部署へと散っていく。


フォワードの面々の進路も決まりつつあるこの時期になってきてフェイトはライトニング分隊長としての仕事よりも執務官としての仕事の方が着実に増えつつあった。今日も先日発生したロストロギア関連の捜査報告書を纏めていたのだった。









「ん~~~」


両手をグッと天井に向けて伸ばし、凝り固まった体をほぐす。ずっと書類に向かって作業していたせいか、こうして気を抜くとやはり疲れているなと感じてしまうのは仕方のない事。それでも長期で任務に出ている時とは違って幾分気が楽な事も確か。


デスクに置きっぱなしにしている空のマグカップにチラリと視線を送り、コーヒーでも入れてこようかな、そんな事を考えていたら



「ぁ、ふ・・・・・」


執務室に差し込んでくる日差しの暖かさについ欠伸が出てしまった。



(まいったな)


事件捜査の方にかかりっきりになっていて、ここ数日寝不足気味のフェイト。もちろんちゃんと部屋に戻って眠っているし、なのはと同じ六課隊舎にいるお蔭でか食事も若干時間にずれはあるもののちゃんと摂っていた。しかし、なのはやヴィヴィオが寝入った後にベッドに入り、ホンの数時間の睡眠でまた捜査に戻ると言う事を繰り返していたせいで、事件が解決し緊張の緩んだ状態での今現在のこの日差しはとても気持ちはいいのだけれど、正直辛い。


いっその事、仮眠室で一眠りと考えて、しかしまだ仕事をしているであろう他の者達の事を思うと何となくそれも躊躇われてしまう。この辺りが真面目すぎるとはやてに呆れられる原因なのだろうが、如何せん。性分なのだから仕方ないと諦めるしかない。



「えっと・・・・残りの書類は・・・」


兎に角何か作業をしていれば気も紛れるだろうとフェイトは手元に残っていた然程急ぎでもない書類を片付けてしまう事にしてそれを手に取った。

















そして10分後・・・


ペンを片手にコクコクと船を漕ぐ執務官の姿が、そこにあった。





























「ほな、なのは隊長。この書類にフェイト隊長からのサインをもらったら、面倒やろうけど、もっかい提出してもらえるかな?」
「はい、了解しました」
「・・・ごめんな、なのはちゃん。ホンマは私がやらなあかん事なんやけど」
「ううん。はやてちゃんも忙しいし。これくらいの用事なら遠慮しないで回してくれても平気だよ?」
「ありがとう。あ、そうや。折角からそのままお昼休憩にしてもええからね?」
「え?そうなの?でも2人一度に休憩に入っても大丈夫?」
「問題はないやろ?おっきな事件が起こってる訳でもないし、シグナムやヴィータもおるしな」
「ん~。じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」
「どうぞどうぞ」


ニコニコと笑みを浮かべながらそう口にしたはやてと別れ、なのはは自然と早歩きになる自分に僅かに苦笑を浮かべながらフェイトの執務室へと向かった。



コンコン・・・・。



「・・・?」


いつもの様にノックして中にいるはずのフェイトの返事を待つ。いつもなら然程間をおかずに返ってくる返事が今日はまだ無い事になのはは首をかしげた。


(いないのかな・・・)


そう思いつつドアに触れると、シュッとエアの抜ける音をさせながらロックされていなかったドアは簡単に開いてしまった。


「フェイトち・・・隊長?」


フェイトちゃん、と声を掛けようとして寸前で思いとどまる。とりあえずロックされていないと言う事は中には誰かがいるのだろうと思ってなのはは失礼しますと小声で呟きながら執務室の中へと入っていった。










(・・・・にゃはは、なんだ)


入ってすぐ、なのはは返ってこない返事の原因を目の当たりにする。


(夜遅くて、朝早い日が続いたもんね)


デスクに向かい椅子に腰かけたままの状態にもかかわらず、部屋に誰かが入っても目を覚ます気配を見せない。余程熟睡しているのか、或いはその神経を研ぎ澄ます事の必要のない場所に居る為の安心感からなのか。顔を隠すように流れてしまっているフェイトの髪をそっと指先に絡め背中の方へと流しながらなのはは笑みを零した。





(ここ暖かい・・・)


フェイトちゃんが眠くなるのも分かる気がするなぁ・・・。そんな事を思いながらその寝顔を見つめる事暫し。


(ん~~・・・・でも、どうしようかな)


たった一枚の書類にフェイトのサインをもらう為だけにここまで足を運んだ。本来ならまだ仕事中のこの時間、居眠りしている方が悪いと起こしてしまうべき所なのだろうが・・・・。むしろ今のなのはの心境としては出来るなら、もう少し楽な格好で休んで欲しいと言う所。


だがしかし、声を掛けたが最後。フェイトはこの後、終業の時間までフルに仕事をしてしまうのは目に見えている。よってなのはにはフェイトを起こしてまでサインを貰うと言う選択肢は考えられないものだった。



(ゆっくりしてきてもいいって言われてるし、フェイトちゃんが気が付くまで待ってようかな)


持ってきた書類が皺にならないようにとりあえず一旦デスクの上に置いて、自分は近くのソファに腰掛ける。もちろんフェイトの寝顔がちゃんと堪能できる位置を確認して。




ソファの肘掛けに右手を立てて頬杖をつく。規則正しく上下する肩が、まだフェイトは夢の世界から戻ってくる気配はない事を告げていた。



(フェイトちゃん。寝顔まで綺麗なんだもんなぁ)


管理局中、この人を知らないと言う者はいないだろうと思われるほどの美貌と、どんな凶悪犯罪者にも後れを取る事のないその強さ。だというのに一度現場を離れしまえば、そのたおやかさに多くの者が惹きつけられてやまない。

けれどもそれを本人が自覚しないものだから、恋人であるなのはの苦労は絶える事はなく。女性にあってはその所作に憧れ、男性にあってはその強さに焦がれる。全くもって自慢の恋人ではあるのだけれど・・・・



(少しは自分がモテるんだって事、自覚してもらわないと・・)


誰かが聞けば真っ先に投げ返されそうな、そんな事を思いながらフェイトを見つめている内に、気が付けばなのはもまたこの陽気に、夢の世界へと誘われていた。
























「ん・・・・・・、って」


椅子に座ったままの体勢で、それ程長い時間寝ていられるわけもなく、転寝から先に目覚めたのはやはり、フェイトの方。とはいえ、疲労の為か短時間でも熟睡していたらしい頭は体の痛さの割にはすっきりとしていた。


「30分・・・・・・ぇ?・・なのは・・・・」


デスクにあるデジタル時計を見れば、寝ていたのはどうやら30分程度。やれやれと頬をひと掻きしたフェイトは、そこにさっきまではなかった書類がある事に気が付き、次いで目の前のソファで肘掛けを利用して頬杖をついたまま眠っているなのはを見つけて驚いた。






(まいったな・・・)


苦笑を零しながら書類を手に取る。事件の担当執務官からのサインが必要と思われるそれを確認して、なのはがどうしてここにいるのか理解する。と同時に自分を起こさず、待っていてくれたのだと言う事も。


とりあえずその書類に自分のサインをして椅子から立ち上がりなのはの座るソファまで近づいた。ほんの少し肩を揺らせば多分なのはは目覚めるだろうなと思いつつ・・・。



(なのはも疲れてたんだよね)



間もなく解散の六課。旅立つ教え子たちの為になのはは自身が継がせられると思ったすべての魔法を彼女らに託そうとしていた。当然訓練も厳しく、そして激しいものになる。



(休めっていっても聞かないしな・・・)



限られた時間。どんなに有効に使ったとしても限界はある。自分が休む時間と体を治す時間とを割き教導にあたるなのはに、無茶はするなと言った所で「私なら大丈夫」と笑みを向けられるだけ。



だったら・・・・。



ここで、ホンの少しでも安らげるというのなら、それを邪魔する事など例えそれが恋人である自分自身だからとしても絶対に許されることではなかった。



(私が起きるのを待っててくれたって事は、多分なのはの方にも多少の時間の余裕はあるんだよね)


そう勝手に解釈して、フェイトはなのはが目覚めるまで待つことにした。
















振動が伝わらないように注意しながらなのはの隣に腰掛ける。さらに用心しながらなのはと背もたれとの間にそっと腕を通してゆっくりとなのはの体を自分の方へと凭れさせた。


(こっちの方が、頬杖ついてるよりはいいよね)



自分の肩にちょうど凭れたなのはの頭が乗る様に微調整して、自分はそのなのはに軽く凭れかかる。


目が覚めたらびっくりするかな。そんな事を考えながらフェイトも軽く瞳を閉じた。















































「ただいまもどり・・・・・ました」


尻すぼみに声が小さくなるのはこの際仕方のない事で、地上本部から戻ってきたシャーリーは飛び込んできた衝撃の場面に一瞬動きを止めた。



「どうなってるの?・・・・ひっ」



とてつもなく甘い状況に首をかしげたそのタイミングで通信パネルが開き軽く悲鳴を上げる。慌てて通信許可にして、けれどボリュームは最大限絞るとパッと映し出されたのは六課部隊長の八神はやて。なぜかいつもと違ったシャーリーの様子にこちらも首を傾げながら、あんなぁとはやてが口を開く。



「フェイト隊長、おるかな?」
「え?、あ・・・はぃ、ここにいます」
「あ・・・まだそこにおるんか?」
「といいますと」
「いや、昼前にな、なのは隊長に書類持ってって貰ったんよ。ついでに一緒にお昼してきてええよ言うたんやけど、ちょぉ帰りが遅いかなって・・・」


途中で言葉を切ったのはシャーリーがモニターの角度を変えたせい。


「えっと、確かに一緒にはいますね」
「なんや、全く・・・」


くすくすと声を立てずに笑うシャーリーと、心配して損したわと部隊長。


「なぁ、シャーリー」
「はい」
「どっかになのは隊長が持って行った書類ないやろか?」
「ちょっと待ってください・・・・・っと、これ・・ですか?」
「せやせや・・・お、ちゃんとサインもあるな・・・ほならシャーリー」
「はい、今、お持ちしますね」
「頼むな」


ニヤニヤとした笑みを零しながら2人はもう少し寝かしとこうか・・・。そう言った部隊長の意見に部下が異論を唱えるはずなどなく・・・・・。














2人の分隊長がそろって部隊室のドアを叩くのは、それから1時間程経過した後の事だった。
















もしもシャーリーが先に帰ってきていたら、多分フェイトさんは起きちゃいました(^ω^)
大切な人とホンのちょっとでも触れ合っていたのなら、例え無意識の状態であっても
自然と肩の力が抜けて、安心に包まれている事でしょう。

それぞれのぬくもりを感じられるその場所が2人にとっての安心できる場所という事に
しておいてください(ノ∀`)






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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル 短編
  2. | comment:0
<<多謝人´Д`*)ありがとぉ☆ | top | 愛妻の日にただのえちぃ話って・・・( ̄ー ̄; ヒヤリ>>


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