好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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甘いひと時をキミと一緒に :: 2013/02/14(Thu)

中学を卒業して六課が設立されるまでの間くらい・・・かな。


とりあえず甘くしたつもりのバレンタインSSです。







■ □ ■ □ ■ □


「何してるの?フェイトちゃん」


お風呂から上がりタオルで髪を拭きながらリビングに戻ると、部屋の真ん中で一人、沢山のプレゼントの山の前でニコニコとしているフェイトちゃんを見つけて声を掛けた。


「あ、なのは。お湯、大丈夫だった?」
「うん、ちょうどよかったよ」
「良かった・・・あ、これ? へへ、貰ったんだ・・・」


子供達から。そう言って嬉しそうに赤いリボンの掛けられた小さな袋を一つ目の前に掲げて見せた。


「もしかしてバレンタインで?」
「そう、わざわざ局まで届けに来てくれたんだ。みんなで作ったんだって」
「ふ~ん・・・嬉しい?フェイトちゃん」
「そりゃあ、ね。嬉しいよ・・・・・・なのは?」


自分が保護している子供達が一生懸命それを作っている様子を想像でもしたのか、目を細めながら笑みを浮かべるフェイトちゃん。外では決して見る事のない隙だらけのその表情が何だか面白くなくて少しだけ言葉が淡泊になる。そんな私の僅かな変化に気が付いたのかフェイトちゃんが、今度はニヤニヤとしながらやきもち?なんて聞いてくるもんだから、ちょっとだけ意地になっちゃって。そっちがそういう気なら私だって、なんて変な気になってしまった。



「別にそんなんじゃないよ」
「ホントに?」
「本当に・・・でもあれだよね」
「ん?」
「そんなにたくさんのチョコ、食べるのも大変だね」
「そうなんだよね。でも折角作って届けてくれたんだからちゃんと食べるよ」
「うん、それがいいよ・・・でも、たくさんあるから・・・もう、これ、必要ないね?」
「え?・・・って!ちょっと、待って!・・・ダメだよ!それ私のでしょう?!なのは!」
「きゃっ・・ちょっ、あぶなっ・・・・フェイトちゃん!」



後ろ手に隠し持っていた紙袋をチラつかせながらこっちは必要ないよね?なんて言葉を残しさっさとフェイトちゃんに背を向ける。一瞬何が?みたいな声を出して、でもすぐに私の言っている事の意味に気が付き慌てるフェイトちゃん。歩き出した私の手をグイッと引き、立ち上がるのももどかしかったのか酷く不安定な格好のまま力任せに私を後ろに引き倒してしまった。



「何やってるの?もう!。危ないじゃない」
「だって、なのはが・・・」


引き留められる想定で背を向けたけれど、思っていた以上の力で引き寄せられてしまったせいで私は何の受け身も取れないまま、ただフェイトちゃんに倒れこむ形になってしまった。だというのに私には殆ど衝撃を感じさせないようにしっかりと自分の体をクッション代わりにしたフェイトちゃんは尻もちを着いたような格好で後ろに勢いよく倒れこむ。幸いすぐそばにソファがあったからそこに背をぶつけることで2人そろって引っくり返るって事はなかったのだけれど、さすがにこれは心臓に悪い。



「・・・まだドキドキしてるよ?」
「ん?・・・はは、ホントだ」
「もう・・・笑い事じゃないよ」


ドサクサに紛れて胸に触れてくるフェイトちゃんの手を取りそれに指を絡める。自分が仕掛けた事だけに強く叱るわけにもいかずフェイトちゃんに抱きしめられた格好のままおとなしく私は、紙袋からラッピングされた小箱を取り出した。


「・・・ハッピーバレンタイン。フェイトちゃん」
「ありがとうなのは・・・ね、開けて?」
「今?」
「うん」


私の肩にちょこんと顎を乗せたままで開けて?と言うフェイトちゃん。あんなに喜んでいた子供達からの贈り物よりも先に私からのチョコを求められた事が意外にも嬉しくて、そんな子供達に対抗しようとしたつい今し方の自分の行動が少し恥ずかしくなった。


「じゃあ、開けるね」
「うん」


そんな態度を悟られないようにゆっくりと、丁寧にラッピングした包装紙をはがしていく。綺麗に剥がし終ったそれをとりあえず脇に寄せて箱の蓋を開ける。中には一口大のトリュフが6つ。それぞれ少しずつ甘さに変化をもたせて、あまり甘いものが得意じゃないフェイトちゃんも無理なく食べれるように意識して作ったものだ。


「なのはのも、手作り?」
「うん。あまり時間もなかったからこれだけしか出来なかったんだけど・・・」
「これだけあれば十分だよ。それに、すごく美味しそうだし」
「にゃはは、だといいんだけど」
「じゃあ・・・はい」
「え?」
「なのはが食べさせて?」


そう言って口を開けたまま、フェイトちゃんの指先が私の持っている箱の端をトンっとノックした。


「えっと、じゃあ・・・・・はい」


そのまま動こうとしないフェイトちゃんに私は、箱の中から一つ指で摘まんで、それをフェイトちゃんの口に運ぶ。ゆっくりと咀嚼するのを肩で感じながらフェイトちゃんが食べ終わるのを待った。


「どう?」
「うん、私の好きな甘さだよ?」
「ホント?良かった・・・・じゃあ、これは?」


フェイトちゃんの言葉にホッとした私は、もう一つ違う味のものをその口に運んだ。


「あぁ、これもいいね。なのはの淹れてくれる珈琲に合いそうだ」
「本当?良かった。ちょっとこっちの方の甘さが自信なかったんだけど」
「食べてみなかったの?」
「食べたんだけど、色々口にしてたからよくわからなくなっちゃってて」
「ふ~ん・・・・・じゃあ、今ならちゃんとわかるんじゃない?」
「え?でもこれフェイトちゃんのだし」
「もちろん私も食べるよ?」
「ぇ?、んン?・・・ンぅ・・・・・」


背後から伸びてきた手が一つそのトリュフを摘まむとフェイトちゃんはそれを咥えた。そしてそれとは反対の指がつぅと私の顎に触れたかと思った次の瞬間には私はフェイトちゃんに口づけられていた。

フェイトちゃんの指先が意図的に私の唇に引っかかっていたせいで、たった今フェイトちゃんの口内にあったトリュフが意図も簡単に私の口に中に転がってくる。程よく溶けたそれは鼻先から抜けるいい香りにも助けられて確かに珈琲に合うようなそんな甘さで思わず私の頬も緩む。そんな私の反応に満足したのか、フェイトちゃんはたった今私にくれた筈のトリュフを器用に舌先で自分の方へと引き戻してしまった。そんなフェイトちゃんの舌先を追って今度は私がその口内に舌を伸ばす。2人の舌先で転げるトリュフはその熱のせいですぐに溶けてなくなってしまった。



私の息が続かなくなった頃を見計らってフェイトちゃんがゆっくりと私から離れた。荒くなってしまった息を整えながら後ろを振り向くと、僅かに頬を朱に染めたフェイトちゃんの情欲を伴った真っ赤な瞳と視線がぶつかった。

カカオに含まれているカフェインが私達の気持ちを昂ぶらせたのか。それとも意図して奪われた唇がその引き金になったのか・・或いはその両方か。熱に浮かされ始めた私の思考ではそんな事はもう些細な事でしかなくて。身体の芯に灯った小さな火種が徐々に全身へと広がりだしたのを感じ取ると、私はただそれに身を委ねてしまいたくなってしまった。



だから・・



「フェイトちゃん・・・・」
「ん?」
「一個だけじゃ、わからないよ?」
「・・・・・そう?」


残るトリュフはあと3つ。



「じゃあ、もう一つ・・・・あげる・・・」



再びトリュフを咥えたフェイトちゃんの唇に、今度は私の方から近づいていった。




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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

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