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好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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始まりは最悪から :: 2013/02/20(Wed)

一気にうpしようと思ったんですけど、ちょっと長すぎるかなと思い直しまして(汗)
携帯で見てくれている方もいらっしゃるようなので軽い嫌がらせ?とか
思われちゃうとあれなんで(笑)。二つに分けました。

とはいっても勢いがなくなると多分面白くないんじゃないかなって
思ったりもしたので続けざまにね。

まずはなのはさんサイドです。

あー、どうやったらタイトルを上手くつけられるか誰か教えて下さーーーい








■  □  ■  □  ■  □


side nanoha





「え?・・・・」


目が覚めてすぐ、私は今までに感じた事のない体の怠さに僅かに眉を顰めた。風邪かな?そんな事を思いながら体を起こした次の瞬間、そこからずり落ちたブランケットの下の何も身に纏っていない自分の体に気づき一瞬思考が止まる。けれども、すぐ隣に見えた金色が視界を埋めたその時、昨夜自分の身に起こった出来事全てが鮮明に蘇ってきた。


「私・・・何て事を」


酔った勢いというのは怖い。彼女の言った冗談を真に受けてそれに乗ってしまった自分に呆れてしまう。多分、断れない雰囲気を作ってしまってたんだろうな、そんな思いがつい口をついて出てしまった。


「最悪・・・・」
「・・・何が、ですか?」
「ぅわっ!え?・・あ・・起きて、たんだ」
「今、目が覚めたところです」


寝起きのせいなのか、それともたった今私が呟いた言葉が聞こえてしまったせいなのか、どちらなのかは今の私では判断できないけれど、昨日とは打って変わった不機嫌そうな声音につい身構えてしまう。不意に隣から伸びてきた手に慌ててブランケットを胸元まで手繰り寄せると、もう何もしませんよ?とちょっと呆れたような声。だけどほんの一瞬見えた彼女の顔はその声とは裏腹に酷く傷ついているようにも見えた。



「ねぇ、その・・・ふぇぃ」
「わっ!やばっ!大学!!」
「え?あ、うそ?もうこんな時間!? 会社遅刻しちゃう!」


そんな彼女になんて言葉を掛けていいのか戸惑っていたら、自分の携帯を確認した彼女が慌てたようにしてベッドから飛び降りた。彼女の言葉を聞いて時計を見ると私の方ももう家を出なければ電車に乗り遅れてしまう時間が迫って来ていた。急いでベッドから飛び降りて散らばっていた服をかき集める。その頃には彼女はもう着替えは終わっていて、バタバタと忙しなくしている私を一瞥すると心配しなくてもいいですよと、そんな言葉を口にしていた。


「・・・え?何を、言って・・・」
「こんなのはただの遊びでしょう?」
「え?」
「いちいち誰かに言って歩くほど私も暇じゃないですし」
「だから、何を言ってるの?」
「私が誰かに言ってしまわないか、それが心配なんですよね?」
「は?」
「言いませんよ?誰にも。って言うか私は・・先輩と違って初めてではないですし」


こういうのは慣れてますから、なんてニコリと笑みさえ見せてさっさと部屋を出て行ってしまった。私はというと、彼女の人を小馬鹿にしたような言葉に怒りがこみ上げて・・・と言う事もなく、ただ昨日とはガラリと変わってしまった彼女の態度と先輩と呼ばれた時に感じた違和感とにただその場に立ち尽くす事しか出来なかった。














「っと・・・はぁはぁ、何とか、間に、あった・・・・」


こんなに全力疾走したのはいつ以来だと言うほどに全力で走り駅までたどり着くと、私が乗る予定の電車がちょうどホームに滑り込んでくるのが目に入った。改札を急いで抜けて、閉じかけのドアに向かって飛び込むと背後から危ないですよと怒鳴る駅員さんの声。それに走り始めた電車内から両手を合わせて頭を下げ、それから空いていた席へと腰を下ろした。



「ふぅ・・・・・」


一息ついてぼんやりと窓から外を眺めていると、なぜか思い浮かぶのは彼女の困ったように笑う顔で。



「どっちが本当のあなたなの?」


そんな言葉がつい出てしまうほどに、私は彼女の事が気にかかっていた。



















私は昨夜、付き合っていた恋人と別れた。理由は簡単だ。彼の方に私よりも好きな人が出来たから。いつから?だとか、どうして?だとか言う気持ちは湧いては来なくて。むしろこの時の私は、付き合って三か月、随分長くもったなぁ・・なんていう他人事みたいな事を考えていただけ。なぜならデートに出掛ける事はあってもキスはおろか手を繋ぐことさえしなかったのだから。


昔からそうだった。誰かと付き合っても長続きしない。相手の方はどんどん気持ちが膨らんでいくのに対して、私の方にそう言った感情が生まれなかったと言うのが一番の原因。いつだったかキスを迫られて思いっきり相手を突き飛ばした事があったっけ。あの時の彼は校内でもかなり人気のある生徒でそれを自覚している人だった。だから、恋人にキスを迫って拒まれたなんてプライドが許さなかったんだろう。そのすぐ後に、私は振られてしまった。彼に言わせれば私はつまらない女だったらしい。


それから、今まで。付き合った男性は多分片手では足りないだろう。でもやっぱり全部結果は同じ。結局私は自分以外の誰かを好きになる事は一生ないんだろうな、そんな事すら最近は考えるようになっていた。



ぼんやりと去っていく彼の後ろ姿を見つめながら、この後どうしようかな、なんて事を考えていた時、彼女に声を掛けられた。控えめに、少しだけ不安そうな彼女の問いかけに「そうですけど」と返事を返した時の彼女の弾けるような笑顔が鮮明に瞼に焼き付いている。嬉しそうで、それでいて少しだけ恥ずかしそうに。



「あの、すみません」
「はい?」
「間違っていたらごめんなさい。あの・・・えっと、高町、なのは・・さん、じゃないですか?」
「ええ、そうですけど」
「っ!!やっぱり!・・あ、すみません。私、その・・あなたと、いえ先輩と同じ大学に通っていて、実は高校も一緒だったんです」
「え?って言うと海鳴女子大?」
「はい!そうです。凄い、偶然ですね。嬉しいです、こんな風に先輩に会えるなんて」
「本当?すごいな・・・えっと、ごめん、あなたの名前・・・」
「あ、フェイトといいます。フェイト・テスタロッサ。海鳴女子大の3年です」
「フェイトちゃんか・・・あ、ねぇナカジマ教授って知ってる?」
「もちろん知ってます、あ、もしかして先輩も?」
「うん、講義とってた。評判だったんだ、教授の授業は面白いって」
「そうですよね。あ、あと・・・・」


大学の後輩で、しかも高校も同じだったと聞かされて、懐かしさに私は彼女を食事に誘った。最初は遠慮していた彼女だったけど、お互い今日の予定が急になくなったと知ると、それならご一緒しますと了承の返事をくれた。


彼女との会話は途切れる事がなくて楽しかった。いつもみたいに気まずい沈黙が訪れる事もなく、むしろ彼女がふと黙り込むその沈黙さえも楽しいと感じている自分が何だか新鮮で。もちろん共通の話題があるというのが一番なんだろうけど、なんだかそれだけじゃないみたいな感じで。はにかんだ様に笑ったかと思えば、少しだけ意地悪になってみたり。そんな彼女にわざと傷ついた振りをしてみせれば今度は慌てたように必死になってなだめてくれたり。彼女の真っ赤なルビーのような瞳で見つめられる度に不思議な気持ちになって、相手は女の子だと言うのに妙にドキドキしている自分に驚いたりした。

まるでずっと以前から友達だったのではないかと思ってしまうほど彼女と一緒の時間は楽しかった。だからこのまま食事だけで別れてしまうのはなんだか勿体無い気がして私はもう一軒、今度は静かにお酒でも飲みながら話さないかと彼女に声を掛けていた。


「でも、いいんですか?」
「もちろん。だってまだ飲み足りないでしょう?」
「私、そんなに飲めませんよ?」
「嘘ばっかり。さっきから私と同じ位飲んでるのに顔色一つ変わってないくせに」
「それは、体質です」


自分で言うのもあれだけど、私は結構お酒には強い。その私と同じかそれ以上は飲んでいるはずの彼女は顔色一つ変えずここにいる。そんな彼女が飲めないなんて言っても真実味に欠けてしまう。体質なんですよと言うのをあっさりと聞き流して、私は半ば強引に彼女の腕をとって次の店に向かって歩き出していた。






















「今、なんて?」
「だから、いっその事・・・・」




一体、どうしてこんな話になったのかなんて今更もう分からない。ただ一つ言えるのは私はここに来て急に酔いが回り始めていたという事だけ。だからなんだと思う。フェイトちゃんが言った冗談を真に受けて、試してみたいと思ってしまった。

酔っ払っている自覚はある。だけど話している内容も自分がこれからやろうとしている事もちゃんと理解できていた。

嫌がるフェイトちゃんを強引に私の部屋まで連れこんで詰め寄った。冗談なんです。私にそんな事できませんから。そう言い続けるフェイトちゃんに、フェイトちゃんなら出来るから、とか。知らないとそんな言葉出てこないでしょう?とか。冷静になって考えたら物凄く酷い事を言いながら私は彼女をベッドに押し倒していた。


「ねぇ、フェイトちゃん」
「はい」
「お願いだから」
「そんな」
「難しく考えなくてもいいから」
「出来ません」
「私の事、助けると思って」
「こんな事しても助けになんて」
「なるんだよ」
「・・・なのは、先輩」
「ねぇ、お願い、だから・・・・」
「・・・・・だけど・・・・・っ・・・わかり、ました」


渋るフェイトちゃんに私が何かを口にした瞬間、息を飲んだフェイトちゃんから表情が消えた。













『そんなに男の人が嫌だったら、もう相手は女の子でいいんじゃないですか?』
『え?』
『なんなら私がお相手しましょうか?』


男の人に触れられるのが嫌で嫌で仕方ない。キスするのはもちろん、肌を合わせるなんて絶対に嫌。そんな事を酔っ払った勢いでフェイトちゃんに話していた。そんな私に返ってきたフェイトちゃんの言葉がそれで、だから多分フェイトちゃんも外見では分からなかったけどきっと酔っていたんだと思う。その後で笑って冗談だって言った言葉を私は聞かなかったことにして「じゃあ、してみようか」私は一言そう言うと、慌てるフェイトちゃんの手を引いて店を出たのだった。















「先輩はどうして欲しいですか?」
「え?どうって・・・」
「先輩が私にします?」
「私が?そんなの無理!」
「ですよね。それじゃあ・・・」


あっという間の事だった。しっかりと体重を乗せて押し倒していた筈の私の身体がクルリと反転したかと思った次の瞬間には私はフェイトちゃんを下から見上げていた。


そっと伸ばされた手のひらが頬を撫でる。ゆっくりとした動きで唇をその親指がたどると、そこに向かってフェイトちゃんの顔が近づいてくる。


「本当にいいんですか?」
「もちろん」
「始めてしまえば、もう私は止めませんよ?」
「それで、いいよ」



私の気持ちが変わらない事を知るともうフェイトちゃんは何も言わなかった。頬にあった手のひらはいつの間にか私の胸の上にあって、反対の手がシャツのボタンを外し始めていた。首筋にフェイトちゃんの唇がふれていて時々舌がそこを舐める。初めての感触に身体が自然に震えると止めないと言っていた筈のフェイトちゃんの動きが一瞬だけ止まった。だけど、彼女が止まったのは後にも先にもその一瞬だけ。












「あ・・・っぅ・・・はっ・・・も、だめ・・・わ、たし・・・」
「なのは・・・さん・・・」
「ふぇぃ、と・・・ちゃん・・・んぁっ・・はぁ、はぁ・・・おかし、く・・・なりそう」
「・・・なのはさん・・・なのはさん・・・・・私は・・・・くっ・・私は」



彼女に呼ばれる私の名前に酔いしれて、彼女のその手の動きに歓喜して。私は今まで感じた事のなかった悦びにただただ声を上げていた。























「・・・・最低だ・・・」



そっと昨日彼女の唇が触れていた首筋に手を当てて目を閉じる。それだけで昨夜の行為が蘇るようだった。私の意識が落ちる直前、彼女に何かを言われていたような気がして、だけどそれだけが何なのか思い出せなくて、順を追って昨夜の事を思い出すうちに自分が如何に自分勝手な事を言っていたのかという事に気づかされた。



『ただの遊びでしょう?』


彼女はそう言った。でもそれを言ったのは彼女じゃなくて私自身だ。その言葉を聞いて彼女から笑みが消えた。



我を忘れて彼女にすがり、無意識に口づけようとした私にぎごちない笑みを浮かべて、それは本当に好きな人の為に・・・と受け入れてはくれなかった。



「あの時・・・フェイトちゃん、泣いてた?」



女の子の肌がこんなにも柔らかくて気持ちのいいものだとは知らなかった私。そして何より・・・私自身が誰かと肌を重ね合わせているという事実に胸が震えていた。私にもこういう行為が出来るのだと、あの時の私はただその事に安心して、彼女の、フェイトちゃんの心に消えることの無い傷を残している事に気づくことさえ出来なかった。



呆れる位にバカな事をした私。


そんな私の我儘を、自分が傷つく事を知っていて聞いてくれた彼女。



「でも、どうして?」

















ーーーーーーー私は、なのはさんが・・・すき、です













「あっ・・・・・そう、だ・・・思い、出した」




唐突に頭に響く声。それは、私が眠ってしまったと思った彼女が私を抱きしめながら呟くように言った言葉。私はそれを聞いて、すごく嬉しかったんだ。なのに・・



「私ってばホントにバカ!なんでこんな大事な事忘れてるの?」



ここが電車内だと言う事を忘れて大声を出しながら立ち上がると、ちょうどいいタイミングで電車が降りるべき駅へと到着した。ドアが開くと同時に駆け出す。またしても背後から危ないですよと怒声が聞こえたけれど、それに答えを返している余裕はもうなかった。

鞄から携帯を取り出しながら改札とは逆の階段に走る。私が降りた電車が次の駅に向かって走り出すと、すれ違うようにして元来た場所へと戻るための電車がホームに入ってくる。私は躊躇うことなくそれに飛び乗ると、車内では禁止されている電話の通話ボタンを押した。

「もしもし、あ、課長?すみませんちょっと体調がすぐれないので今日はお休みを頂きます」

一方的に用件だけ言って通話を終えた。誰がどう見たって体調が悪い態度ではなかったけれど、そんな事はどうでもよかった。ただ今は、一刻も早く彼女に伝えなければならない事があるから。だから・・・・・。



ゆっくりと走り出した電車から眺める景色は同じはずなのに何だか違って見えて、きっと私達にも昨日とは違った別の景色がこれから見えてくるはずだと、なぜかそんな気がしてならなかった。







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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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