好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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闇に浮かぶ桜色 :: 2013/03/30(Sat)

お久しぶりでした(´ヘ`;)。
今週は何かとばたばたで、妄想も上手いこと進んではくれなかったですww


久しぶり今日は、吸わないけど割りと好きな煙草ネタww

30代なのフェイでいきます。フェイトさんにちょっとした
アクシデントがありまして、ちょいヘタレておりますww


それでは続きよりどうぞ







■  □  ■  □  ■  □




「煙草が欲しい・・・」
「ダメに決まってるでしょう」
「じゃあ、なのはが欲しい」
「・・・・ふざけてるの?フェイトちゃん」
「ううん、割と本気」
「仕方ないなぁ・・・それじ「阿呆か!この色ボケどもが!」」



バシッ!!!



椅子から腰を浮かし、ベッドに横たわっているフェイトちゃんに顔を近づけようとしたその時、大きな声とともに後頭部に激痛が走った。



「ったぁ~~~。ちょっとはやてちゃん、酷くない?」
「色ボケかましとるバカップルにはこれでも足らんくらいや」
「ひどーい。ちょっとした冗談なのに」
「なのは?はやてに何かされた?」
「あ、ううん何でもないよ」
「そう?」


と決して納得したわけでは無いようなそんな声音、でも実際の所今のフェイトちゃんの状態ではそれを確認する術はなくて。私が何でもないと言えばそれを信じるしかないんだけど・・・。


「バルディシュ」
《・・・》

「私が見えない間の事、ちゃんと記録しておいてよね?」



なんて感情の籠らないそんな声でみんなの前でパルディッシュに指示するから、ほら・・・はやてちゃんの顔が引きつっちゃったよ?・・・。




「はいはい、そう言う冗談が言えるくらいなら大丈夫よね?」
「その声は・・・シャマル?」
「ええ、具合はどうかしら?」
「うん、大分楽になったよ」
「そう?それなら良かったけど・・・でも明日まではそのままだからね?」
「やっぱり、だめ?」
「当然でしょう。あのねフェイトちゃん。目の疲れって軽く見てると怖いのよ?」
「いや、まぁ・・・それはもう、いやと言うほど」
「なら、大人しく言う事聞いてね?」


こんなに大人しく治療させてくれるフェイちゃんも珍しいけど、まぁ仕方ないよね。半ば強制的に視界を遮断されて、しかも身体の方にもリミッターつけられちゃったらね・・・・。


「家には帰ってもいいんですよね?」
「いいけど、大丈夫?なのはちゃんに結構負担かかっちゃうと思うけど」
「平気です。私の方も休暇を貰えたので、監視って意味でも傍にいた方がいいと思うし」
「まぁ、フェイトちゃんもなのはちゃん相手なら言う事聞いてくれるのかしらね」


なんてそんな冗談を交わしつつ、何だかんだで心配で駆けつけてくれたはやてちゃんにお礼を言って、私は両目を包帯で完全に塞がれてしまっているフェイトちゃんを支えながら医務室を後にした。












「さてと・・・・フェイトちゃん?」
「はい」


このままフェイトちゃんを自分のマンションに帰すわけにはいかないからと連れてきた我が家。まぁ、ある意味こっちもフェイトちゃんの家みたいなものだから、勝手知ったるなんとやら、で見えなくても多少は動けるかな。なんて私の、と言うか二人の安易な考えは玄関をくぐった辺りで消し飛んでしまった。


ちょっとした段差に足を引っかける。廊下にいつも置いてあるインテリアボックスの場所を勘違いしてそこに飾ってあった花瓶を倒す。挙句、驚いて身を引いた瞬間、反対側が寝室へと向かう廊下だったために蹈鞴を踏んだ状態でバランスを失い思いっきり尻餅をつく始末。


たかが廊下一本先のリビングに行くのに、必要以上に時間を使ってしまった。如何に私達が視覚というものに頼り切っているのか、って言う事なんだろうけど・・・・。


リビングについて、フェイトちゃんをソファに座らせた。それから私はフェイトちゃんと向き合った状態のままで床に膝をつき、フェイトちゃんの手に私の手を重ねた。そのままフェイトちゃんに声を掛けると思いの外神妙な声音の返事が返ってきた。


「ちゃんと反省、してるよね?」
「してる・・・まさかこんなに大変だとは・・・」
「そうだね。いつも言ってるけど、自分の体もちゃんと労わってあげなきゃ」
「うん・・・・ねぇ、なのは」
「何?」
「お腹すいた」
「・・・・・・本当に反省してるの?」
「してるってば。信じてよ」
「何だかなぁ・・・もう・・今、何か作るからちょっと待ってて?」
「そうじゃなくて」
「ん?・・・きゃっ!ちょっ、フェイトちゃん!」
「・・・なのはが欲しいって、言ったよ?私」


ちゃんと反省しているらしい態度にホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、お腹がすいたと言うフェイトちゃんに食事の準備をしようとそこから立ち上がり歩き出そうとフェイトちゃんに背を向けた瞬間、左手を引かれ、その勢いでフェイトちゃんの膝の上に腰を下ろしてしまった。



「ちょっとフェイトちゃん!!ひゃん」


お腹周りをがっしりと両手でホールドされて、しかも項を舐めあげられた。思わずおかしな声が出てしまって瞬時に顔に熱が籠る。腕を振りほどこうと身体を捩るけど思った以上にその腕は固くて・・・


(っとにもう!)


力では勝てないと諦めた私はお腹に回されていたフェイトちゃんの右腕をぎゅうっと力一杯、抓る事にした。




「ったぁ!!痛いよ、なのは!私、病人!!」
「その病人が何しようとしてるの!もう」
「ぅぅ・・だって・・・煙草はダメだって言うし」
「私は煙草の代わりなの?」
「なのはの体なら私見えなくても隅々まで「ばかっ!!」」


いい加減呆れて、私は少し乱暴にフェイトちゃんの腕を払い、今度こそ本当に私はリビングを後にした。


















パタンとドアが閉まる音がしてなのはの気配がリビングから消えた。


「・・・ホント、バカだよね。私・・・・」


はぁ、深いため息を零しソファの背もたれに体を預けて天井を仰ぐ。とはいっても今の私に見えるものなんて、底なしの闇、だけなんだけど・・・。






数日前から兆候はあった。だけど、いつもの事とろくにケアもしないまま今日まで過ごしていた。そんな私の最初の異変は吐き気。そのすぐ後に起きた割れんばかりの頭痛であっけなく私の意識は闇に飲まれていた。目覚めた私が見たのは医務室の真っ白な天井・・・・ではなくて、やはりただの闇。

そう、両の瞼をしっかりと閉じ、包帯をぐるぐる巻きにされても尚「見え」続けているのはどこまでも終わりのない闇だけだった。一瞬の内に私の記憶は過去に起こったある事件に引きずられ呼吸もままならなくなる。苦しくて、寂しくてそして怖くて。



母さん!!



思わず叫びだしてしまいそうになったその時、私をその闇から救い上げたのは、過去も今もやっぱりなのはだった。頬に触れる掌が温かくて、もう大丈夫だよ。耳元で囁かれたこの言葉に安堵して、やっと私は闇の中の小さな光に気が付いたんだ。




「視神経がちょっと、ね・・・・目の使い過ぎよ、フェイトちゃん」
「そっか・・・で、私はいつまでこの状態?」
「目一杯譲歩して明日一杯」


シャマルのその言葉には溜息しか漏れなかった。しかも体にもリミッターを掛けると言う。


「なんでそこまでするのさ」
「フェイトちゃんが、バルディシュを介して仕事しようとしてるからだよ」

シャマルの言葉を引き継いでそう言ったのはなのはだった。今回は私の僅かな魔力も使わせないらしいその処置に、改めて危険な状態であったのだと気が付かされた。



全て自業自得だから、今回の処置は仕方ないと思う。一方で闇に置かれ続けるこの状態も体に悪いのだと気が付いてほしかった。







「そばにいてって・・・」


ちゃんと言えばきっとなのははそうしてくれる。だけど、これ以上なのはに心配を掛ける事もしたくはなかった。闇が過去を思い出させると知ればきっとなのははその胸を痛める。


「でも、さすがにあれはないな・・・」


いっそなのはの意識を奪うまでその身を抱いてしまえば、と一瞬本気で考えた。そうすれば少なくとも明日の朝まではなのはの温もりに闇を感じなくてもいいと思ったから。


「私は、バカだ」


包帯の上から腕で顔を覆った。包帯に滲む冷たい感触には気が付かない振りをして。








不意に、カチリと聞きなれた音が耳を掠めた。



「え?」


次いで鼻先を掠めたのはもう体にもしみついてしまったんじゃないかって思う位嗅ぎ慣れた香り。





まさか・・・




「なのは?」
「うん」




一体、いつからここに?




「ず、ずるいななのは。私にはダメだって言った・・・・」


動揺を悟られたくなくて、口早にそうまくし立てた言葉は最後まで紡がれることはなかった。


何故なら、私の唇はなのはのそれとピタリと重なり合っていたから。




ゆっくりと離れたなのはの口内から煙草の残り香が私の口内に移っていた。これでもずるい?そう告げるなのはに、これならまぁ、許してもいいけど、なんて軽口を叩く。




「・・・・・・・」
「・・・いつからここにいたの?」
「・・・・・たった今・・・」
「そっか・・・」



いつから?の問いかけにそう答えたなのはは、けれどそれから朝までずっと私の傍を離れる事はなかった・・・・。















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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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