好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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可愛らしく・・・が目標だったはずなのに・・・ :: 2013/04/06(Sat)

思惑からちょっとずれちゃった(汗)

先日のリクの分です。可愛らしく!を目指していた筈なのに
なんだかしんみりしちゃったわ。:゜(;´∩`;)゜:。

paya様、お待たせしました。
ちっさいフェイトちゃんのお通りです(笑)








■  □  ■  □  ■  □



「ただいま」
「おかえりなさい、なのは。待ってたのよ」
「ただいま、お母さん。何かあったの?」
「ちょっとね・・・フェイトちゃんの様子がおかしくて」
「え?」


学校から帰宅すると、それを待っていたかのようにしてお母さんがわざわざ玄関までやって来てフェイトちゃんの様子がおかしいと教えてくれた。今朝はあんなに元気だったのに?と告げると体調が悪いわけじゃないんだと思うわと苦笑交じりに言い、あの様子には覚えがないわけじゃないんだけど、と歯切れの悪い言葉を続ける。


身体の調子が悪いわけでは無くて、でも様子がおかしい?・・・幼稚園で嫌な事でも言われたのかな?・・・一瞬そんな考えが頭を過る。フェイトちゃんはちょっと家庭に事情があって、今は私達と一緒に生活してる。幼稚園には表向き両親が仕事で海外に行っている間一時的に預かっているのだと説明してはいるのだけれど・・・・


「幼稚園は楽しかったみたいよ?」
「え?・・あ、なんだ、そっか・・・にゃははは」


そんな私の考えを読んだかのようなお母さんの言葉に思わず苦笑い。


「でも、それならどうしたのかな?」
「とりあえず、フェイトちゃんと話してみたら?あなたになら話してくれるでしょうから。今、部屋にいるわ」


言いたい事を言ってしまったお母さんは、私はおやつの準備をしておくわね。そんな言葉を残してリビングへと戻っていった。













心持ち、足音を大きくしながら階段を上がる。暗にフェイトちゃんに私が帰ってきたことを知らせる様に。それから部屋の前でいつもの様に声を掛けながらドアを開けると、開けた瞬間慌てたようにしてフェイトちゃんが何かをベッドの下に隠した。


その様子に、さっきお母さんが言ってた「覚えがないわけじゃない」と言う言葉の意味を理解して、フェイトちゃんに気が付かれないように笑みを零す。


(何だ、そう言う事か。にゃは、フェイトちゃん可愛い)


「ただいま、フェイトちゃん」
「あ、えと・・おかえり・・・なのは」
「ん?、どうしかした?フェイトちゃん?」
「え?・・なんで?」
「だって、いつもなら、なのはぁーーーって言いながら抱きついて来るのに」
「そんなことしないよ」
「えー、してるよ?」
「してない!わたし、そんなこどもじゃないもん」


なんて僅かに頬を膨らませながらそっぽを向くフェイトちゃん。けどすぐにこちらに向き直って・・・・


「なのはっ!」
「え?うわっ・・・と、あぶっ・・・・フェイトちゃん」


しゃがみかけた私に向かって飛びついて来たフェイトちゃんの勢いに危うく2人そろって引っくり返りそうになって、なんとか踏みとどまった。突然の事に危ないよ?と声を掛けようとして、それが目に入る。


(あぁ、なんだそう言う事か)


仕方ないなぁ・・・なんて思いながら、私の胸元に顔を埋めたままのフェイトちゃんの頭を撫でた。



フェイトちゃんがそっぽを向いた視線の先にちょうどベッドがあった。その下からちょこんと顔を出している小さな生き物・・・・



くぅ~ん・・・・


か細い声を上げるその生き物の表情は、とても不安げで・・・。



「フェイトちゃん・・・」
「すてちゃやだ!」
「え?」


そう叫ぶフェイトちゃんの声が、とてもその事だけが原因じゃないみたいで。なんだか色々と気が付いたら私はこの手の中にすっぽりと隠れてしまうこの小さな少女が堪らなく愛おしくなってしまった。




「フェイトちゃん・・・」
「っく・・・えっ・・・ひっ、く」
「大丈夫だから・・・捨てたりなんてしないよ?その子も、それに(フェイトちゃんも・・)」


だから、そうやって声を殺して泣かないで。自分を殺して泣かないで。まだ小さいから何も気が付いていないと思うのは大人の身勝手な言い分。子供にだってちゃんと知る権利はあるし、それによって傷つく心だって大人と何も変わらない。私は、フェイトちゃんが泣きやむまでの間、ずっとその小さな背中を撫で続けた。











「くぅ~ん・・・」


人差し指でその喉元を軽く撫でると、小さな声を漏らしながら気持ちよさそうに目を閉じる子犬。


「こっちおいで、フェイトちゃん」
「ん・・・」


赤い瞳をさらに赤くしたフェイトちゃんがその子犬を抱えたのを見て私は両手を広げてフェイトちゃんを呼んだ。ベッドに背を預けて床に座る。私の足の間に子犬を抱えたフェイちゃんを抱え込んで子犬ごとギュッと抱きしめると「くるしいよぉ、なのはぁ」なんていうフェイトちゃんの笑い声が聞こえて、あぁ、いつものフェイトちゃんの声に戻ったなぁって感じてホッとした。


「どこにいたの?その子」
「・・・こうえん」
「いつも遊びに行く所?」
「うん・・・はこにはいってて、ぶるぶるしてた」
「そっか・・・でも何でお母さんに言わないで隠しちゃったのかな?」
「だって・・・たいへんだから・・・」
「え?」
「たいへん、は・・・こまること・・でしょう?」
「えっと・・・よく分からないんだけど・・・」
「・・うんと・・あのね、このあいだね・・・」
「うん・・・」




私の腕の中でたどたどしく話すその内容に、今度は私の方が泣きたくなってしまった。全く、いい大人が・・・と言うか、何も知らない他人がウチの事に口を出すなって事だよね!。あぁ、もう腹が立つ!!





ーーー子供を預かったんですって?大変ねぇ。しかもまだ小さいって言うじゃない。手もかかるのに、困るわよねぇ。




心無い大人の下世話な話を、小さなフェイトちゃんは聞いてしまった。自分がいるから私達が「大変」で「困っている」とそう思い込んでしまった。だから自分よりも世話するのに大変そうなこの子犬の事を話す事が出来なかったんだ。


「だから隠そうとしたの?この子」
「うん・・・・ごめんなさい」
「謝らなくてもいいよ、フェイトちゃん」
「でも」
「いいんだって・・・ただね、フェイトちゃん」
「なぁに」
「覚えておいて欲しいんだけど」
「うん」
「私も、お父さんもお母さんも。フェイトちゃんがいて、大変で困ったなぁなんて思った事一度もないよ?」
「・・・・・」
「家族が増えて嬉しい事があっても、困った事なんて一度もない」
「か、ぞく?・・・なのはと?」
「うん」
「おとうさんと、おかあさん、も?」
「もちろん」
「いいの?」
「当たり前でしょう?フェイトちゃんはもう私達の大切な家族なの。いなきゃ寂しくなっちゃう家族なんだよ?もっとわがままになってもいいの。フェイトちゃんはもっと私に甘えてもいいんだよ?」



フェイトちゃんにはちょっと難しかったかな、なんて、そう思いながら顔を覗き込むとフェイトちゃんは笑ってた。凄く凄く嬉しそうに。だから自然と私も笑顔になれた。


「それじゃあ、行こうか?」
「いく?どこに?」
「下に。お母さんも心配してたんだよ?フェイトちゃんがお母さんに何も言ってくれないって」
「あ・・」
「ちゃんと、言おうね。この子と一緒にいたいって」
「うん!いう!わたしがいうの!・・・いこう、なのは」



私の腕の中から立ち上がったフェイトちゃんは、片手で子犬を抱え、もう片方の手で私の手をとり、閉じたドアの前で足踏みしながら早く早くと私に開けるようにせがむ。その様子があまりにも極端で、つい声を出して笑ってしまった。


「なのは、へんなの。どうしてわらってるんだろうね?」


なんて事を口にしながら子犬に話しかけるフェイトちゃん。そんな一人と一匹を見つめながら、このままずっと一緒にいられたらいいのになぁ、なんて、本気で考えた。










リビングに戻ると、テーブルにはフェイトちゃんと私のおやつが用意されていて、その下には小さなお皿に注がれたミルクも置かれていた。それに気が付いたフェイトちゃんが大喜びでお母さんに抱きついたのは言うまでもなく。





この後お風呂に入れて綺麗になったこの子の毛色が私の髪の色と似てる似てないでひと騒動あったりだとか、名前を付けるのに、フェイトちゃんが言った「ナノハ」が採用されそうになって私が必死に反対したとか言うのはまた別のお話・・・。

















そんなこんなでアルフと名づけられたこの子犬は、この数ヵ月後にフェイトちゃんと一緒にお母さんの古い友人だというリンディ・ハラオウンと言う女性に引き取られて行ってしまった。いつまでもこの家で一緒にいられると思っていたわけではないけれど、さすがに少し早すぎる別れに泣いてしまったのは、フェイトちゃんには内緒だ。


いつか・・・もう少し大きくなったフェイトちゃんに会う機会に恵まれたなら、また笑って私の名前を呼んでくれるといいなって思う。そしたらまた一緒にアルフのお散歩に、行こうね・・・





フェイトちゃん!




















数年後、大人になった2人は再会。随分と綺麗な女性に変化したフェイトさんに
驚くなのはさんと、そんななのはさんを実はずっと想い続けていたフェイトさん。
12才の年の差は再会してからなのはさんに重く圧し掛かるんだけど、それでも
めげないフェイトさんがいた・・・・・とかね(笑)


こんな感じになりましたが、paya様 楽しんでいただけたでしょうか(ハラハラ)















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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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