好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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タイトル募集・・・・なんてな(笑) :: 2013/04/23(Tue)

パソコンをリカバリしたせいで、顔文字も全部消えた事に
この記事を書き始めて気がつくという(汗)
でも改めて登録するのも面倒だなぁ←


本当は昨日上げようとしていたものです。だけど
なんか昨日って「良い夫婦の日」だったみたいで
なんとなくあげにくくなっちゃて(汗)
修正とかしている内にまとまりが付かなくなってました(土下座)


とりあえず今日はいかなぁ・・・みたいな感じで(笑)












  


■  □  ■  □  ■  □


9歳の頃、キミと初めて会った。「あなたと友達になりたいんだ」そう屈託なく笑った顔があの頃の私にはとても眩しくて。だから差し伸べてくれた手を掴む事が出来なくて、一体何度私はその小さな手を振り払ってしまったんだろう。それでもキミは諦めずに私に語りかけてくれていた。

大人達の色んな事情が複雑に絡み合って雁字搦めになっていた私。自暴自棄になっていっそ私なんていない方が良かったと思ってさえいたあの頃。それでも、そんな私でもずっと諦めないでいてくれたキミの手を取れた事、あの頃も、そして今もとても感謝しているんだ。


「友達になるには、どうしたらいいかのなって・・・」
「簡単だよ?」
「え?」
「友達になるの凄く簡単。名前を呼んで?私は高町なのは。なのはだよ」
「な・・のは?」
「うん」
「・・・なの、は・・」
「うん・・・うん・・・」
「なのはっ!」
「フェイトちゃん!」


思えば、多分・・・きっと。この時にはもうキミは、私にとってなくてはならない存在になっていたんだと思う。


「ありがとうなのは。助けてくれて、本当にありがとう」


もしもこの先、キミに何かあったとしたら。今度は私がキミを助けに行くから・・・。


幼いながらも私は、それでも精一杯の想いを込めてそう心に誓ったんだ。







だけど、あれから7年。
私の想いとは裏腹に、キミは、私の手を必要としなくなっていった。キミは、私以外の誰かに守ってもらう事を自ら選ぶようになっていたんだ。それでも良かった。キミがいつも笑っていてくれるのなら、私はそれだけで良かったのに。


なのに、気が付けばいつもキミは泣いていた。そして私は、泣いているキミの傍にただついているだけしか出来ないでいた。










「なのは、寒くなって来たよ?帰ろう」
「・・・フェイトちゃん・・・ん」


帰ろうと差し出した私の手を握るなのはの手はとても冷たかった。一体いつからここでこうして空を見上げていたんだろう。


「手、冷たくなってる」
「そっかな・・・、でもフェイトちゃんも冷たいよ?」
「私はいつも大体こんな感じだよ」
「そうだっけ?」
「うん・・・・」
「・・・・・」

こんな日はいつも会話は続かない。私が聞きたくないからか。あるいはなのはが話したくないからか。どちらにしろ、私達は家への道程をただ手を繋いで歩く。大して長くはない距離を隣にいるなのはを感じながら歩く時間は決して嫌いな時間ではないのだけれど、でもきっとなのはは違うんだ。

私じゃない誰かへの想いを吹っ切るための道程であり時間なんだ、とそう思うと胸が締め付けられるように苦しくなる。それでも私はこうしてなのはの隣にいる事を選んだ。例え、なのはが泣いた後でしか手を差し伸べる事が出来なくても、それでもその場所を他の誰にも譲るつもりはなかった。


だけど、そんな時間をもなのはは奪っていこうとした。



「どうしてこうなっちゃうんだろうね・・・」
「え?」


なのはが彼と別れた理由を私に話すなんてこと今まで一度もなかった。なのに、


「結構頑張ったと思うんだけどな、私」
「・・・がん、ばった?」
「そうだよ。彼の好きな服装とか、食べ物とか。あと、好きな音楽とか色々・・・」
「・・・そう・・・」
「そうって、冷たいなぁフェイトちゃん」
「え?」
「もうちょっと慰めてくれるとか?」


全部。全部全部全部。聞きたくない事ばかりだった。どうして、今日に限ってそんな事話すんだろう。どうして私に慰めを求めるんだろう。ずっとずっと、力になりたくて、その笑顔を守りたくて。だけど叶わないから、私は私の気持ちを胸の奥底に頑丈な箱を何層にも重ねて、頑丈な鎖を幾重にも重ねて閉じ込めたと言うのに。


泣き顔を見せられる度に打ち震えるその箱を何度も何度も必死に抑えつけてこれたのは、なのはが私に何も求めなかったから。なのにどうして、今?


「ぃゃ、だって・・・珍しいから」
「何が?」
「そうやって、なのはが、彼と別れた理由を私、に話す事が」
「そうだっけ?」


そうだよ・・・無理矢理張り付けた笑みをなのはに向けながら、震えそうになる声に力を込めて、絞り出すようにしてなのはに答えた。


「でも・・・」
「ん?」
「どうして・・・頑張らなきゃいけないの、かな・・・」
「え?・・・だって、そういうものじゃないの?」
「・・・わから、ないよ?私は・・・でも」


どうして、なのはが頑張らなきゃいけないんだろう。じくじくと痛み出した胸に気が付かないふりをして、さっき言ってたなのはの言葉に疑問をぶつけた。


「ありのままの、なのはを・・・好き・・・だったんじゃないの?」
「え?」
「そのままの、なのはを・・・か、彼は好き、だったんじゃ、ないの?」
「それは・・・」


なのはが困ってる。頭ではちゃんと理解してた。これ以上余計な事言っちゃだめだ。ただ笑って「なのはならすぐに新しい彼が出来るよ」そう言って肩の一つでも叩いて「仕方ないからジュースでもおごってあげるよ。それ飲んで忘れちゃおう」なんてその手を引いて駆け出してしまえば、良かったのに。なのに、




「私なら」


暴れ出した箱から鎖が1本外れた


「そのままのなのはを・・・・・」


その弾みでさらに緩み脆くなった鎖が連鎖反応を起こしかけたその時


「フェイトちゃんだったら良かったのにね?」
「え?」
「フェイトちゃんが恋人だったら良かったのに」


その鎖を必死に守ろうとする小さな腕が見えた気がした。










「なのは」
「失敗したなぁ・・・考えてみればその辺の男の子よりもよっぽどカッコいいしね」
「・・・なのは」
「きっと、みんなに羨ましがられるよね」
「やめて・・・」
「自慢の、こいび「なのは!」」


にゃははと楽しそうに笑っていたなのはを、私はその名を叫ぶようにしながら抱きしめていた。


「冗談でもなのはがそれを口にしないで」
「え?」
「私が、どんな想いで・・・」
「ふぇいと、ちゃん?」


頑丈な筈だった鎖は、なのはのたった一言でこんなにも脆いガラスの鎖へと変わってしまうんだと目の前に突き付けられた事実に身体が震える。所詮お前の覚悟などこんなものだと誰かが耳元で囁いていた。


「何も知らないくせに」
「え?」
「ずっと知らなかったくせに」
「フェイトちゃん?」
「っ・・・」


なのはの左手がなのはに抱きついた私の腕にそっと触れた。その瞬間、心の奥底に隠していた箱を守る小さな腕の正体に私は気づいた。


ー負けないで


小さな子供だった。
なのはを守ると誓ったあの日の私自身だった。


ーなのは・・・・


ガラスの鎖を掴む手にグッと力を込めるとその場所から鎖は再び強固な物へと変化していった、1本また1本と私自身が手繰り寄せる。だけど僅かな隙間から零れてしまった想いの欠片は私の意志に反して私自身から飛び出してしまった。


「ねぇ・・・想像出来る?」
「何?」
「私と、キスする事、想像できる?それ以上を・・・セックスする事想像できる?」


早く、早く。今まで以上にきつく、そして固くその鎖を繋いで!!


「フェイトちゃん、何言って「私は!」」
「出来るよ。なのはとキスする事も。セックスする事だって幾らでも想像出来る・・・今だって・・・・」



最後の一本にやっと鍵がかかった瞬間。私は抱きしめていた腕を解き、なのはの体と両腕の分だけ距離を取った。


「っ!」


ハッとした。一気に頭が冷えた。
目の前に、怯えた顔をしたなのはがいた。















「・・・な、なんてね。はは、なのはの顔、変。あは、あはははは」
「フェイト、ちゃん?」
「ごめんごめん、冗談。なのはがくだらない事言いだすから」
「え?」


ちょっとからかってみたくなった。そう言って笑った。
大声で。涙を流しながら。













「はぁーーー。疲れた。お腹痛い・・・」
「・・・笑い過ぎなんだよ。フェイトちゃん」
「だって、なのはの顔が・・・・・ぷっ」
「もう・・・・・ねぇ、フェイトちゃん」
「あ、やばっ!」
「どうしたの?」
「ごめん、なのは。私今日母さんに早く帰って来いって言われてたんだ」
「え?」
「ごめんね、ちょっと急ぐからここで。また明日ね?なのは」
「・・う、うん・・・またね、フェイトちゃん」



なのはの口から何かを尋ねられる前に逃げ出してしまいたかった。私の言った事は全部が嘘だと、そう告げて。捲くし立てるようにこの場から逃れる言い訳を口にして私は走り出した。このまま明日なんて来なければいいと思いながら。




走って、走って、ただ必死に走って。家に着いて、カギを開けるのももどかしく、何度もしくじりながらやっと玄関を開けて。持っていた鞄をリビングに放り投げると私はバスルームへと駆け込んだ。シャワーのコックを目一杯捻り、制服のまま頭から冷水を浴びる。


この水が全部を洗い流してくれるのなら、この先、私はもう二度と・・・なのはにあんな事はしないと誓うのに。いくら後悔しても言ってしまったあの言葉はきっとなのはの中にずっと残るのだろう。




気持ち悪いよ・・・



頭の中のなのはがそう口にした。




「うぅう、くっ・・・・なのは・・・・なのは・・・うぅぅ・・・」


頭上から振り注ぐシャワーに、零れ落ちる涙を隠しながら、私は、もうこれまでのようになのはの傍にはいられなくなる事を予感していた・・・・・。





































フェイトちゃんとのキスを想像してみる・・・・。お互い目を閉じて、ゆっくりと顔を近づけて、静かにその唇に私のそれを押し当てる事を、頭に思い浮かべること数回。


「はぁ・・・・私って、ばか」


ようやく辿り着いたその答えに、思わず顔が火照りだしていた。































「ん・・・・・・あれ、ここ・・・」



ゆっくりと覚醒していく意識の中で、小さな私が泣き笑いの顔で手を振っているのが見えた。






「気が付いた?フェイトちゃん」
「なのは・・・ここ・・私・・・・」


いつもよりも重く怠いと感じた体に鞭打って、ただなのはに心配を掛けたくないっていう思いからなんとか家を出た。待ち合わせの場所でなのはと合流しておはようといつもの様に声を掛けた所までは確かに覚えているのに。今現在、私は自分の部屋のベッドの上で、心配そうななのはに見つめられながら寝ていると言う事は


「私・・・・」
「倒れたんだよ?」
「・・・みたいだね・・・・っ」
「ダメだよ、まだ寝てなきゃ。熱があるの知ってたでしょう?フェイトちゃん」


誤魔化し続けなきゃって、そう思っていた。間違ってもこれが昨日のあの事のせいだとなのはに気が付かれないようにと、ただそれだけを必死に頭の中で繰り返し呪文のように唱えていた。


「大丈夫だよ。平気・・・それよりなのは、学校行って?」
「フェイトちゃん・・・」
「私なら平気だから。ただの風邪だよ、ちょっと油断しちゃったみたいだね。失敗したなぁ・・・。今日は大人しく寝てるから、ね?なのは。なのはは学校に行って?」


私の体を支えてくれているなのはの手をやんわりと払ってベッドに半身を起こした。何とか笑顔を作りながら、私なら平気だからなのはは学校に行って、とそう告げるとなのはは何故か困ったような、それでいて少し怒っているかのような表情を見せた。


「出来ないよ、そんな事」
「え?」
「だって、フェイトちゃんがこうなっちゃったのって私のせいなんだもん」
「なっ。ち、違うよ?どうしてなのはのせいになるのかな。これは私の、っ」


思いがけずさらりとなのはの口から出た断定の言葉に一瞬言葉が詰まる。私の不注意なんだよ、ってそう言って笑い飛ばすつもりだったのに、続けざまのなのはの行動に私は息を飲むことしか出来なかった。








「な、何してるの?なのは・・・」
「ん?・・・んーと、ちょっとフェイちゃんを押し倒してみたんだけど」
「ぁ・・うん・・・・ぃゃ、そうじゃなくて」


合ってる?なんて。私の両肩を押さえつけるようにしたなのはに、あまりにも無邪気な笑顔を向けられたものだから、つい私も返事を返してしまって慌てる。くすくすと声を出して笑っているなのはの考えがまるで読めなくて、ただ怖かった。


「・・・・フェイトちゃんが言ったんだよ?」
「え?」


一頻り笑った後、今度は真面目な顔をしたなのはがポツリと呟いた。


「昨日、言ったでしょう?想像出来るかって」
「っ・・。ち、違う!あれは、冗談だって。嘘だって言ったじゃない。出来なくていいんだよ!する必要なんてないんだよ!」


昨日、脳裏を掠めていった一言がすぐに浮かび上がってくる。あれは幻だったけれど、今、こんな状態で言われたら・・・。きっともう、私は立ち上がる事さえ出来なくなるだろう。だから必死に私はあれは嘘だと、冗談だったんだと言い続けるしかなかった。


「ねぇ、なのは。昨日の悪ふざけは謝るから。ね?もう手を放して?お願い・・・なのは。ほら、早く学校行かなきゃ」
「・・・・ごめんね、フェイトちゃん」
「え?・・・・」


昨日の事は謝って、冗談だからもう許して?とそう笑い飛ばして、なのはは学校行かなきゃ・・・ね?。そう頭の中で用意されていた言葉は、なのはからのたった一言の謝罪によって全部消えてなくなってしまった。




ドウシテ ナノハガ アヤマルノ?



それはある意味、気持ち悪いと言われるよりも残酷な言葉だった。私は、なのはに・・・私の全てを拒否されたのだと、そう思ってしまった。




「あ・・・あ、のね・・・だ、から・・あれはう、そで・・・」
「フェイトちゃん?」
「ち、ちがうんだよ?ほんとだよ?・・・だって、おかしいもんね。ねぇ、なのは・・・お願いだから・・・わた、し・・」




なのはに触れようとして、でも出来なくて。行き場のなくなった私の両手はただパタリとベッドへと舞い戻る。伝えられない想いを胸にしまいこんだ時よりももっともっと痛くて、苦しくて。だけどいっそ。この身体が引き裂かれてなくなってしまった方が楽になれるのにとそんな風に思った時だった。


「・・・・・大丈夫だから。ね?フェイトちゃん」
「な、のは?・・・今、何を・・・・・え?」


力の入らない腕を持ち上げて、今それが触れていった場所を指でなぞる。唇のホンの少し横。この場所に今・・・・・。


「勘違いしないで、フェイトちゃん」
「なのは・・・」
「私、別に嫌じゃなかったよ?」
「え?」
「フェイトちゃんとのキスを想像しても、ちっとも嫌じゃなかった」
「でも」
「私ね、誰かとキスするの、初めてじゃないの」
「・・・うん」
「でもね、誰とした時よりもドキドキしたんだ。ただフェイトちゃんとキスしたら、って想像しただけなのに。初めてフェイトちゃんになのは、って呼ばれたあの時みたいに嬉しかったんだ」
「・・・・・」






「今日は、答えが聞きたかったの」
「こた、え?」
「そう、私の答えはもう決まってるんだ。だからフェイトちゃんの答えを聞かせてくれないかな?やっぱりあれは嘘なの?。私をからかうだけの冗談だったの?」



なのはの瞳はまっすぐに私を見ていた。誤魔化しは通用しないと、そう感じられた。けれど、なのはに知られる事を恐れてひたすら隠し続けてきた私の想いが、昨日の私の言葉で何かに気が付いたなのはの想いと同じものだとはとても思えなくて。どうしてもそれを口に出来ずにいた私に静かになのはは言った。



「昨日の今日じゃ、信じられないのも仕方ないかな」
「なのは?」
「でも、それでもいいよ」
「え?」
「私が諦めが悪いの、フェイトちゃんよく知ってるよね?」
「それは・・・」
「覚悟してね?」
「え?・・・何、を?」
「フェイトちゃんが言ったんだからね?」
「だから、なに」
「ありのままの私でいいって」
「ぁ・・・」
「そのままの私で、いいんだって」
「なのは・・・」



私を傷つけまいとするなのはの優しさ故の言葉なのか、それともなのはの言う「答え」に絶対的な自信があるからなのか・・・・。なのはの言葉を聞いた後だと、後者のような気がするけれど、でも・・・・・。



それ以上はもう何も考える事は出来なかった。私の心がそれでも頑なになのはの言葉を信じようとしなかったから・・・・・ではなくて、なのはの言葉に少なくとも私は拒絶されたわけでは無いのだと分かった安堵感と、もともと高熱で私は倒れたのだ、それが結局無理を続ける形でなのはと言い合っていたのだから容態が悪くなるのは当然の結果だった。



意識が落ちる少し前、そういえば小さな私が笑っていたなと思い出した。どうやら、あの頃の私の方が少しだけ早くなのはの答えに気が付いていたらしいと、霞んでいく意識の片隅でそんな事を私は考えていた。
















いつか機会があったら、空白のあたりで、なのはさん視点を
書いてみようかな・・・とか



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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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