好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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どうしてこうなった・・・ :: 2013/04/26(Fri)

おなか痛い・・・・




なのはさん、ごめんなさい









■  □  ■  □  ■  □


「チェックメイト・・・かな。フェイトちゃん」
「くっ・・・・・なのは、キミは本当に」


首筋にピタリと押し当てられたレイジングハート。後はなのはがホンの少し力を加えて彼女を振りぬけば、簡単に私の命を奪っていく事が出来るだろう。ギリと唇を噛む。口の中に鉄の味が広がった。


「このまま大人しくしててくれると嬉しいんだけどな」
「・・・嫌だ、って言ったらどうするの?」
「そうだね・・・多分・・・こんな風に・・・・」
「っ、ダメだ!!みんな、逃げて!!」
「傷つく仲間が増えるだけだよ・・・動かないでね?フェイトちゃん」


何の躊躇いもなくなのはの手から放たれた無数の魔力弾が、空からまるで雨のように地上にいる仲間たちに向かって降り注ぐ。私は咄嗟に空を翔けようとなのはに背を向けた。けれど、首筋に走ったズキリとした痛みに私は動きを止められてしまった。


なのはに背を向けた私のすぐ横にレイジングハートが見えた。ツーッと首筋を生暖かいものが流れ落ちて、私はなのはに切り付けられた事を知る


ガクリと片膝が落ちた。


「相変わらず、自分の事は後回しなんだね。フェイトちゃん」
「なのは」
「もう・・・傷つけないで連れて行きたかったのになぁ」


切られた首に手を当てると見る間に掌が真っ赤になってしまった。この状態ではそう長くは持たないかもしれない。そう思った。





数時間前のはやての言葉が頭を過ぎる







『なのはちゃんを助けるために、なのはちゃんを傷つけなあかん、言うたら・・・フェイトちゃん、出来るか?』








正直、こうしてなのはと対峙するまでは何とかなるんじゃないかって思ってた。なのはの中で眠ったままのリンカーコアをなんとか起こす事が出来れば、きっとなのはも正気に戻るって。だけど、戦ってみて分かった。なのはの中に巣食ったそれは、なのはのコアを餌にしている。コアを包み込むようにしてじわじわと食いつくしながら、それに変わる何かを侵食させてる。



「そんな事しなくても、きっと助けられるって思ってたんだけどな・・・・」
「何?何か言った?フェイトちゃん」


くすくすと楽しそうに笑いながらなのはは口を開く。姿形はなのはそのものなのに、私の大好きな空色のなのはの瞳は黒く澱んでいる、心がなのはじゃなくなっていってるんだ。



(覚悟を決めなきゃいけないみたいだ・・・・)



バルディッシュを握る手に力が入る。頭ではもう一刻の猶予もない事を理解できているのに、その手段を考えるとどうしても身体が動いてはくれなかった。











そんな時だった。









《フェイトママ!!》


頭に直接響く愛娘の声。土煙の上がったままの地上に目を凝らすと、無事だった局員達に守られたヴィヴィオの姿が見えた。


《負けないでフェイトママ!。約束したよね?なのはママと一緒に帰って来るって》


ヴィヴィオ・・・・。


そうだった。この戦いの前に約束したんだった。なのはを連れて戻るって。大切な私達の娘と「約束」したんだった。




「カッコ悪い所、見せちゃったなぁ・・・」
「何言ってるの?フェイトちゃん」



ポツリと呟いた独り言になのはは不思議そうな顔を向け、そして地上にいるヴィヴィオ達を見下ろす。


「ねぇ、フェイトちゃん。フェイトちゃんがおとなしくしてくれないなら、あの子達殺しちゃうよ?」
「させないよ、そんな事。私のなのはにそんな事させない」
「なら大人しくつかまってよ」
「それも出来ない相談だ!バルディッシュ!!」



私の声と同時になのはの目の前で閃光弾を放つ。ホンの数秒あればそれだけで良かった。この場所から離脱する為の時間稼ぎのつもりだった。なのに



「ほんと、往生際が悪すぎるの」
「がっ・・・・くっ・・・どう、して・・・」


ソニックフォームでなのはと距離をとるつもりだった。タイミングは完璧だったのに、私がなのはの脇を飛び抜けようとしたその瞬間、意図も簡単に腕を取られ後ろから羽交い絞めにされた。首をがっちりとホールドされ、呼吸もうまく出来ない。傷つけられた首からは絞められた反動でさらに血が流れ出していた。



「フェイトちゃんの考える事なんて、簡単に予想できるよ?何年一緒に仕事してると思ってるの?それとも私の事、見くびってるのかな?」
「ぐっ・・・・・」
「何とか言ったら?・・・・って、これじゃあしゃべれないね。にゃははは」



ギリギリと、まるで容赦なく首を締め付けられる。その苦しさに意識が飛びそうになっていた・・・・けれど



「・・・・・・・を、・・・ってた」
「え?何か言った?フェイトち、ってえっ?何これ!バインド?!」
「このしゅん、かんを・・・まって、たん、だ・・」
「どういう事?!何する気!」
「ごめんね、なの、は・・・ちょっ、と・・いた、いけど・・・バル、ディッシュ・・・」
「やだ!・・離してよ!この!・・・・フェイト、ぎゃぁああああああ!!!」
「ぐっ・・・・がぁっ・・・はっはっ・・・なの、は・・・・」



私の身体ごとバインドでなのはを捕まえた。まさかこんな風に反撃されるとは思っていなかったなのはからは、この戦いが始まってから初めて慌てた様な声を聞いた。ジタバタと暴れるなのはに振りほどかれないように必死に意識を保つ。これが失敗すれば私はもう戦えない。最初で最後のチャンスだった。


ごめんね、と小さく呟いて私は最後の魔力全部をバルディッシュに送り込む。この為だけに用意した武器、ザンバーフォームの形態でその力を最大限に圧縮したいわば日本刀のような姿のそれを私は自分の身体ごと、なのはのリンカーコアに向けて突き立てた・・・・・。


















頭の中で、ずっと声が聞こえていた。懐かしくて、愛おしい声。暖かくて安心できる声。その声が繰り返し繰り返し言い続けた言葉は・・・・





『なのは』





私の名前、だった。




















フェイトの身体を突き抜けたそれは、フェイトの計算どおりなのはのコアを包み込むロストロギアだけを粉砕した。直接なのはの身体だけに突き刺せば、あるいはなのはのコアそのものも傷つけてしまっていたかも知れなかったその方法は、フェイト自身を間に差し込むことで微妙な調整が加えられ、結果諸悪の根源であるロストロギアのみを粉砕するという最良の結末を生み出す事となっていたのだ。

とは言うものの、一歩間違えばフェイトの、いや二人の命が亡き者になっていたかも知れなかったその手段には、二人を大切に思う多くの者達からのありがたい説教というオチがつく事となったのだが・・・。












「まぁ、あれやね」
「どうした?」
「こんな幸せそうな寝顔見せられたら、結果オーライっちゅう事で手打ちにするしかないよなぁ、ってな」
「まぁ、そうなんだがな・・・・」



術後の二人を見舞うはやてとクロノの姿が病室にあった。手術が成功した二人ははやての計らいにより、同じ部屋に入っていた。いまだ意識が戻ってはいないのだが、それでもその寝顔は安らぎに満ちたものだった。


















事故か事件か陰謀か・・・。
なのはさんに一体何が起こったの?
誰か、教えて!! ← 


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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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