好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. スポンサー広告

サルベージでっす!!! :: 2013/05/16(Thu)

書きたいなぁっていうネタは何個かあるんですが
如何せん、それを文章にする時間が・・・汗

とりあえず、まだ50000hit の時のサルベージが
残ってた様なので、それをあげ終わるまでには何とか
したい(汗)

それといい加減に顔文字DLしないとなんかつまらないww








□  ■  □  ■  □

【元 殺し屋となのはのその後のお話】






「ぅ・・・」


ズキズキする頭と、言いようのない吐き気とに目が覚めた。


(ここは?)


窓ひとつない小さな部屋。この部屋の外に出るには目の前に見えるドアから出る以外方法はなさそうだった。だが、今のフェイトは両手両足を拘束されたまま床に転がされていてほぼ自力での脱出は不可能な状態。おまけに、連れ去られる直前に嗅がされたと思われる薬品のせいで頭痛と嘔吐感が絶えずフェイトに襲い掛かっていた。


(気持ち悪っ・・・)
(なのはは無事かな・・・。あの気配が私の思い違いじゃないといいんだけど)













自分が襲われるだろう事は薄々感じていた。なのはと再会して、一緒に暮らすようになって1ヶ月。急激な環境の変化の中、気がついたらいつの間にか自分の周りにはこれまで感じていなかった種類の人間の気配が増えていた。


(組織の残党か・・・でも・・・)


最初はあの組織の残党が復讐の為にその機会を狙って自分を付回しているのかと思っていた。けれど、あの時唯一始末できなかった幹部の一人は、後から勢力を伸ばしてきたある組織の手によって今は警察の管理下にあるはずだった。それ以外の下っ端は、自らの手を下してまで自分に挑んで来るほどの度胸のある人間はいないはずだ。可能性を1つずつ消去していくと残るのは、これまでのクライアントと言う事になるのだが、そうなると今度はその数が多すぎて特定するのはほぼ不可能に近かった。


(なるようにしかならない、か・・・)


一番の心配はなのはの事。自分の巻き添えを食らって怪我でもしたら、それこそ死んでも死に切れない。だが、それも少し時間が経つと無用の心配だった事に気がつく。


(危ない気配の中に、別の気配がある・・)


自分となのはから、つかず離れず。気配を探ることに集中しなければ、恐らく自分でも分からないだろうと言う気配。こんな事をする人間の心当たりは、フェイトは一人しか知らなかった。


(でも、おかしいな。なのはがこんな状況にあるのに、何故連れ戻さない?)


フェイトの知る限り、あの人物はなのはの事を本当に親身になって支えてくれていた。それこそ、どんな危険な事からも守ってくれるほどに。その人物が、なのはにも危険が迫っているこの状態にも係わらず、陰でガードする事に専念している。その理由は、何だ・・・。


(・・・・まさかとは、思うけど・・・)
(もし、なのはも一緒にと考えているのなら、私はそれを許すわけにはいかない・・・)


いくつかの可能性はフェイトの頭にもあった。だがそのどれもが命を危険に晒す事になる。出来るなら、なのはにはもう命のやり取りをするような場所にはいて欲しくない。今のフェイトの願いは「なのはの幸せ」それだけだった。













そして、今日。




「いい格好ですね。フェイト」
「・・・やっぱりキミか・・・ジュニア」


ドアを開けてふらりと入ってきたのは、あの時唯一始末出来なかった幹部。あの組織のボスの息子だった。


「あんまり驚きませんね」
「あんな所に住んでいたって所詮裏の人間なんだよ、私もね」
「あぁ、そうでした」


口調こそ穏やかだが、だからこそこの男は不気味だった。


「だけど、キミが復讐に出てくるなんて思わなかったよ。返って清々しているのかと思っていたんだけど」
「ああ、父を始末してくれたのには感謝していますよ」


ニヤリとジュニアが笑う。それは、そうだろう。元々この親子の仲は険悪だったんだ。


「なら、今更こんな落ちぶれた殺し屋に何の用?」
「落ちぶれた?」
「組織は私を人を殺す為の道具に仕立て上げた。なのに今じゃその道具もすっかり錆付いてる」
「あぁ、そういう事ですか・・・ですが、この世界。力関係ははっきりさせておかないと色々と面倒なんですよ。組織のトップを殺した人間をいつまでも生かしておく訳にはいかないんです。錆付いて使えなくなったのなら、尚更所有者として道具の始末はきちんとしないとね?」



パンッ!


何の前触れもなく、乾いた音が室内に響く。



「ぐぅっ!」



焼けるような痛みが肩口に走った。銃口をこちらに向けた男がニヤリと笑う。


「話しながら撃つといけませんね」


狙いが外れてしまう。そう言って男は今度はその銃口をホンの少し下げた。


「命乞いでもしてみますか?」
「じょう、だ・・・ん」
「そうでしょうね」


パンッ!


「ぐわぁっ!!ぅ、あぁあぁぁああああああ!」


今度は脇腹に強烈な痛みが走る。痛みを逃しきれず思わず叫んでしまった。そんな私をジュニアは恍惚とした表情をしながら眺めていて思わずゾッとした。噂どおり、この男はこうして人を嬲り殺す事に快感を感じているのだろう。このまま私は死ぬんだろうか・・・・。それならそれで、いいのかもしれない。なのはのお陰で、少しだけ人間らしい暮らしが出来たし・・・・。出血と痛みのせいで、次第に意識が朦朧とし始める。






『フェイトちゃん!!』

「っ!!」

突然、脳裏になのはの泣きじゃくる姿が浮かんだ・・・。ダメだ。ダメだ。このまま生きる事を諦めたら、私はまたなのはを泣かせてしまう。それだけは絶対に嫌だ!。我に返った私は自由にならない身体で、少しでも男との距離を取ろうと身体を捩る。


「無様ですね」
「ぐっ!うぁぁぁぁあああああああ」


そんな私の脇腹を蹴り上げ、肩口を踏みつけるジュニアの顔には明らかな嫌悪の色が滲んでいた。


「あなたの様な者でも命は惜しいですか?」
「キミ・・には・・・いっしょ・・・う・・・わからない、よ」
「分かりたくもないですね・・・・もう結構ですよ。死にましょうか」

薄ら笑いを浮かべたジュニアの拳銃が、今度は正確に私の眉間を捉えていた。



けれど・・・・



「・・・・ざ、んねん」
「え?」
「そこまでだ!!」
「っ!」


私の小さな呟きに一瞬気をとられたその瞬間、ドアを蹴破って突入してきた数人にジュニアは言葉を発することさえ出来ずに取り押さえられた。



















「無事か?」


手足の拘束を解かれ僅かに背を支えられる


「見て・・・わから、ない?」
「・・・軽口が叩ける位なら大丈夫だな。遅くなってすまなかったな」
「・・・・なの、は・・・は?」
「無事だ」
「そっか・・・・・な、ら・・・・い・・・・」


なのはの無事を確認して、私の意識はそこで途絶えた。























「だからって!!」
「しっ。なのはちゃん、そんなに大きな声をだしたら・・・・って、目が覚めちゃったかしら?」
「・・・・ここは?」
「フェイトちゃん!!」


なのはの声に目が覚めた。辺りを見渡すと病院ではない医務室のような場所。なのはが誰かに詰め寄っていてそして、泣いていた。ベッドの傍らには白衣を着た女性がいて、目覚めた私に笑いかけた。


「フェイトちゃん!フェイトちゃん!」
「ん・・・なの、は。怪我は、ない?」
「そんっ、な。バカ!私の事なんて心配しなくていいよ。フェイトちゃんの方がずっと、ずっと酷い怪我なんだよ?」
「私、は・・・平気だから。慣れて、るんだよ?」


そう言ったら、慣れないでよ、そんな事ってまたポロポロと涙を流し泣き出してしまった。あー、ごめん、なのは。結局私はキミを泣かせてばかりだ。


「あんな、なのはちゃん?」

私に縋って泣きじゃくるなのはの頭をなでていると、さっきなのはに詰め寄られていた女性が遠慮がちに声をかけてくる。なのははパッと顔を上げ傍に来ないでときつい口調で言い放った。それを聞いたその人は、見るまに眉尻を下げ肩を落とした。


「なのは?」
「フェイトちゃん、ごめんね。今回の事、全部」
「知ってたよ」
「え?」
「私を囮にした事・・・知ってたんだ」


だから、いいんだよ。となのはに告げた。


「良くない!、全然良くないよ!」
「いいんだ。これが一番確実だったし、多分私が彼女の立場でも同じ事をした」
「だけど」
「ただ・・・」
「ただ?」
「いや・・・ねぇ、なのは」
「ん?」
「彼女と2人だけで話がしたいんだ」
「え?・・・そんな、でも・・・」
「お願いだよ」
「・・・私が聞いたらいけない事?」
「いや・・・私はいいけど」

チラリと彼女を見る

「私も、別に構わんよ」
「そう?なら・・・・でもなのは」
「何?」
「大人しく、聞いていられる?」
「うっ・・・・出来るだけ・・・我慢する」


なのはからの頼りない返事を受けてそれじゃあ、と私は話を切り出した。











「とりあえず、助けてもらったたお礼は言っておくよ。ありがとう」
「いや、ホンマはもうちょっと早く行けるはずやったんよ。遅れてしもうたんはこっちのミスや。堪忍」
「・・・いいんだ。そんな事は些細な事だから」
「せやけど」
「いいんだ。本当に・・・ただ」
「ただ?」
「どうしてなのはまで危険に晒したの?」
「それは・・・」
「返答によっては、私はあなたを許さないよ。夜天の主、八神はやて」
「・・・なんや、そこまで知ってたんか」
「・・・夜天?夜天って一体!」
「なのは・・・約束だよ」
「うっ・・・・ごめん」


初めて聞く言葉になのはから疑問の声が上がる。けれど、私はそれを制して目の前の人物が口を開くのをただ待っていた。


「・・・あの男が警察の手を逃れたって聞いて、一番最初に浮かんだんはなのはちゃんの身の安全の事や。けど、その時はもう2人して暮らしとったから、とりあえずシグナムをすぐに動かした」
「なのはの護衛・・・と私の、監視?」
「まぁそんなトコやね。暫く傍にいて分かったんは、狙いがなのはちゃんやなくて、あんたや、言う事やった・・・」
「それで?」
「なのはちゃんをこっちに連れ戻すんは簡単な事や。けど、慌ててそんな事したら、今度はなのはちゃんにも敵さんの意識が向いてしまう可能性も捨てきれんかった」
「その為の、護衛?」
「せや、あんたには監視なんてつけんでもいい事は最初っから分かってたからな」
「そうか・・・それなら、問題はない」
「あるよ!」
「なのは・・・」
「問題だらけだよ!!そこまで分かってて、しかもずっと私の事見てたんでしょう?ならフェイトちゃんの事だって見てたはずだよね?なんでフェイトちゃんがこんな怪我を負うまで助けに行けなかったの?どうしてもっと早く駆けつけられなかったの?」


なのはの嗚咽を含んだ叫びが医務室に響いていた。





「なのはちゃん、堪忍」
「謝るのは私にじゃないよ」
「せやね・・・・・ホンマにごめんなさい」


なのはに背を向けられた彼女が明らかに落胆の色を見せながら、私に向かって頭を下げる。あの夜天の主にこんなに強烈な打撃を与えられるのはもしかしてなのはだけなんじゃないだろうかと思うと、ある意味恐怖さえ覚えてしまう。


「私にした事は、本当に謝ってもらう事じゃないんだ。むしろ感謝してる位だ。今の私じゃきっと嬲り殺されて終わりだっただろうから」


そう言って目を閉じる。体中に走る痛みが段々と大きくなっていた。


「っ」
「辛いの?フェイトちゃん」


小さく漏らした私の声を聞いたなのはが心配そうに私を見つめていた。近くでじっと私達の様子を見ていた白衣の女性が、これ以上は無理をさせない方がいいと医務室に留まっていた者全員に告げていた。







「後で、また来るから」
「ぅ、ん・・・。でも無理は・・・しない、で」
「ううん。無理してでも、来るよ。だってフェイトちゃんが心配だから」


これだけは譲れないとその瞳が力強く語っていた。







鎮痛剤が効き始めて、私の意識が落ちかけた頃、なのはが耳元で何かを囁いて医務室を出て行った。どんな言葉を言ってくれたのか、もう意識が朦朧としていた私にはわからなかったけど、物凄く胸が温かくなったのだけは感じていた。









ねぇ、なのは・・・・。



目が覚めたら、君に伝えたい事があるんだ。



私が、前を向いて歩く為にとても必要な事・・・



聞いてくれるかな?
































この後・・・・



やはりどうしても納得出来なかったなのはが、はやてを相手に「お話」していたり、なのはとフェイトの仲睦まじい姿が施設内の至る所で目撃されるようになったのはまた、別の話・・・・・。


スポンサーサイト
  1. 過去拍手文
  2. | comment:0
<<お返事です | top | 書こうと思ったんだよ!ホントだよ!>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。