好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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どこにいてもキミを感じていられるから :: 2011/02/25(Fri)


短編一本あげますね。

時期はずれとかはスルーして下さい(笑)


続きよりどうぞ

「ねぇ、シャーリー。ここの上にあった封筒知らないかな」
「え?・・・あぁ、なのはさん宛ての分ですか?」
「ぁ・・・ぅん、そう」
「それなら、地上本部の各部署へ届ける分と一緒に先に転送しましたけど」

武装隊行きの荷物の上にあったので、という声は既に聞こえなかった。


「ぇっ?」

しばしの沈黙


「えーーーーーーーーーーーーーっ!!!」


慌てて通信パネルを開く私を見て、珍しくシャーリーが青ざめてるけど、今はそれどころじゃない。兎に角、あれを止めないと。



ピッ

画面の向こうには、荷物の受取人の武装隊隊長、つまりなのはの上司の顔。


「どうかしましたか?ハラオウン執務官」
「突然申し訳ありません。実はこちらの手違いで一つ書類を多く送りつけていたようなのですが」


と続けた所で、さて何と切り出そうかと一瞬悩む。その沈黙をどう受け取ったのか、画面の向こうの隊長は

「ああ、高町宛の封書なら、そのまま本人へ渡したが何かまずかったのかな?」
「ぇ・・・・あぁ、そうですか。いえ結構です。はい、ありがとうございました。では失礼します」


本人を呼び戻そうかという言葉に結構ですからと答え通信画面を閉じる。


ゴンッ!!

額を机に打ちつけながら突っ伏す私を見て、シャーリーがオロオロとしながら、すみません、よく確認しなくてとか何とか言っているのを、ああシャーリーでもこんなに慌てた顔するんだなぁと半ば現実逃避しながら眺めていた。


(あーー、参ったなぁ。今日どんな顔して帰ればいいのかな~)













フェイトから武装隊隊長へ通信の入るホンの少し前、なのはは隊長から例の封筒を受け取り首を傾げながら廊下を歩いていた。


(どうして、封書で書類なんて届いたのかな?)


通常、データ類の資料は、本人に直接メールかあるいはメモリチップ等でやり取りされる。紙の書類がない訳ではないのだか、その場合はセキュリティーがしっかり取られた状態で届けられる。今回のように人づてに渡されることは本当に稀なことなのだ。だかしかし、隊長へ送られた物と一緒だったという事と送り主がフェイトだったという事で、危険なものではない事は間違いない。したがってなのはも然して警戒することなく受け取ったのだ。


だかしかし、もし人に見られて困るものであった場合は少々厄介な事になりかねないので、なのははまっすぐ部署へ戻るのではなく、空き部屋で中身を確認してからにしようと思っていた。幸い同じフロアに一室空きがあったので、そこの使用許可をとり、中へ入り電気をつけて、ドアにはしっかりと鍵をかける。外部から室内が遮断されたのを確認してから、封筒を見る



表書きは「高町なのは様」送り主は「フェイト・T・ハラオウン」間違いなく、フェイトから自分へ宛てられたものだという事を再確認して、封を開けた。












同じ頃 アースラ艦内

現在ミッドへ帰還途中のフェイトは自室で相変らず落ち着きのない動作を繰り返していた。あっちへ行ったり、こっちへ来たり。時には頬を赤らめ俯き溜息をつく。

シャーリーには問題ないからと部屋へと返した。何度も謝られかえって申し訳なく思う。元はといえば自分がきちんと片付けておかなかったのが悪かったのだから。

こうなってしまってから、さっさと処分しておけば良かったと思ってみても、結局は捨てられなかったのだから仕方がない。それに多分いつまで経っても捨てられなかったに違いないのだ。

パッと顔をあげ

「うん、なのはに届いちゃったのなら仕方ないよね。元々なのはに渡すつもりのモノだったんだし。ちょっと恥ずかしいけど書いた気持ちに嘘はないから」

とやっと覚悟を決め、そうだと割り切れば想いは、あと数時間で会えるなのはへと向かう。きっと照れて真っ赤になっているだろう彼女の顔を思い浮かべて、自身も照れ笑いを浮かべるのだった。













封を切って中身を取り出す。想像していたのとは違って、真っ白い便箋に僅かな文章があるのみ。懐かしい日本の文字に少し頬を緩めつつ読み進めていく。

目を向けてすぐ、真剣な表情はあっという間に消え去って、真っ赤な顔をしたなのはがそこにいた。手紙をつい握り締めてしまって慌てて広げた。


(~~~~~~~~もぅ、フェイトちゃ~ん)


今更ながら自分の判断が正しかったとホッと胸を撫で下ろす。こんな顔を見られてしまったら、それこそあっという間に地上本部中に噂が広まって、あの高町なのはを骨抜きにしてしまった人物は誰かと大騒ぎになったであろう。そうなれば、あの悪戯好きの親友が今度はどんな事をしでかすのか想像に難しくない。



と、なのははそっと手紙を再度広げる。そろそろ仕事に戻らなくてはいけないのだか、真っ赤な顔をしたまま戻るわけにはいかないし、どうせ遅れたついでと開き直った。それからもう一度読み返す。




『 高町なのは 様

  なのは、今日この日にキミと一緒に過ごせなくて
  とても残念です。
  でも見上げれば、そこにはとても澄んだ蒼があって
  いつもキミに見守ってもらっているようで、
  包んでもらっているようで、離れていても
  いつもキミを感じていられるよ。

  ねぇ、なのは。キミは気づいているかな。
  私は、キミに触れるたびにキミを好きになってるよ。
  キミとキスするたびに愛しくなるよ。

  ねぇなのは、そんなキミとこれからもずっと
  一緒にいたい。


  愛しているよ、なのは。心から。
  この世の誰よりも、何よりも 愛してる。


  ハッピーバレンタイン。


              フェイト・T・ハラオウン』





そっと便箋を封筒に戻し、それを愛おしそうに抱きしめる。
まるでそこに彼女がいるかのように幸せな表情を浮かべながら。


帰ってきたら、きっと恥ずかしくて、真っ赤な顔をしているのかもしれない。けれどそれはきっと自分も同じだから・・・・。

だから、おかえりなさいと抱きついて、そしてありがとうと伝えよう。愛していると囁いて、そっとキスを贈るから・・・・・。











本当はフェイトさんは、バレンタインには任務でいなかった予定のSSです(笑)。だからラブレターを書いたんだけど、思いのほか順調で、当日は一緒に過ごせたと。それで渡し損ねた手紙をずっと持っていて、たまたま紛れ込んだという設定で(笑)。

帰還の最中なのに、荷物だけ転送するの?とか途中で思ったけど、気が付かなかったフリをしました。もっとおかしな所があるかも知れないけど、気にしたら負けです(笑)。

ちなみに、フェイトさんからのラブレターへのお返しは3月14日にお手紙で返す予定(笑)。と自分にプレッシャーをかけておく。
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テーマ:魔法少女リリカルなのは - ジャンル:アニメ・コミック

  1. リリカル 短編
  2. | comment:0
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