好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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サルベージで茶を濁す(コラ) :: 2013/05/30(Thu)

月末でね、ゆっくり文章をしたためてる余裕がなくてね?
ほんとだよ?メガテンに夢中になりすぎてるとか
メガテンが面白すぎて仕方ないとか、そんなんじゃ
ないんだよ?(ヲィヲィ)


えっと、だからまたまたサルベージするよ?


今回は「声を聞かせて」から


それじゃあ続きからね




 


□  ■  □  ■  □


どこかから声が聞こえたような気がして顔をあげた。辺りを見渡すけれども自分以外の生徒の姿は見えず、気のせいだったかなと思って、読みかけていた本に視線を戻しかけた時、校舎の影からよく知った人が駆け込んできた。


「あ、なのは!ごめん。匿って!」

ーえ?


突然の事に驚いている私を余所に、飛び込んできた女子生徒、フェイトちゃんが私の座っていたベンチの後ろにある大木の、更に奥の茂みの方へとその身を慌しく沈めていった。ガサゴソと草を掻き分ける音が止むのと同時に、今度は別の生徒が飛び出してきた。


ーあ・・・

「あ、なのは!今・・ここに、フェイトの・・バカが、来なかった?」


膝に手を当て、はぁはぁと息を切らしながら、少し語気を荒げたアリサちゃんに聞かれる。


(もう、フェイトちゃん一体なにしたんだろう)


こんなに怒っている幼馴染は久し振りだな、なんて思った。だけど、心の中でごめんねと謝りながら、ここには来なかったけど、と首を横に振った。


「そう・・・。ちっ、ホントに逃げ足だけは早いんだから」


ブツブツと文句を言うアリサちゃんの肩をちょんと指で突く。



ーフェイトちゃん、何かしたの?

「え?ああ・・・・あいつ・・・あの変態・・・」

(へ、変態?)


余りにも衝撃的な言葉に一瞬固まる。そんな私にアリサちゃんは、なのはもあいつには気をつけなさいよって言葉を残して、また走っていってしまった。


(え?えぇ!意味がわかんないよ。変態って何?フェイトちゃん、アリサちゃんに一体何したの?)


私が軽くパニックになっている事なんて全く知らないフェイトちゃんは、アリサちゃんの姿が完全に見えなくなった頃、さっき隠れた茂みから、助かったよ、ありがとうなんて暢気に出てきて私に声をかけてくる。


(ふぇ、ふぇいと、ちゃんは・・・へ、変態?・・・・)


アリサちゃんの言葉が脳内を駆け巡ったままの私は思わずフェイトちゃんから身体を遠ざけていた。



「ん?なのは?・・・どうかしたの?」


そんな私の態度を訝しく思ったフェイトちゃんは空いた方のベンチに腰掛けようとする。だから私は思わず立ち上がってしまった。


「え?・・・ぁ、もしかして怒ってる?」


幼馴染に嘘を吐かせてしまった事を怒っていると思ったらしく、そうだよね、ごめん。と肩を落として項垂れる。


その様子に慌ててしまったのは私の方で。項垂れたままのフェイトちゃんの肩をポンと叩く。


「・・・・なのは、ごめ」

謝罪の言葉を口にしようとした所で、その口に指を当てて邪魔をする。どうして?と言うような顔をするフェイトちゃんに、私はさっきアリサちゃんが残していったあの言葉の意味を尋ねた。


ーあ、あのね・・・

「ん?」

ーさ、さっき。アリサちゃんが言ってた、んだけど・・・

「アリサが?何を言ったの?」

ーそ、その・・・・ね?フェイトちゃんは・・・・へ、変態、だって・・・・

「なっ!!・・・・・だって、あれは!っ。あ、いや・・・そ、そのね。えっと・・・なんていうのか・・・・っ、そ、そう。事故!!不幸な事故だったんだ!!なのに、アリサが一人で怒って・・・。すずかだって笑って許してくれたのに」

フェイトちゃんの口から、アリサちゃんだけじゃなくて、すずかちゃんの名前が出てきた事に驚いた。でも、アリサちゃんがどうしてあんなに怒っていたのかの理由は、今のフェイトちゃんのお話で分かっちゃった。要するに、


ーすずかちゃんに、何かしたの?

「う・・・・まぁ、か、簡単に言うとそうかな」

ー簡単に・・・・って言うけど、アリサちゃん、フェイトちゃんの事もの凄く怒ってて・・・変態って言ってたよ?

「だ、だから、違うって!あれは、事故!!」

ー何、したの?

「べ、別にたいした事じゃないよ」

ーでも・・・変態って

「あー、もう!そんなに変態、変態って言うけど!ただちょっと胸に手が当たっただけだよ!それなのにアリサが大げさに。私がすずかの胸を揉んだ、とか言いながら追いかけてくるから・・・・」


ー胸?・・・・・揉んだ?


「はっ!い、嫌。違う!揉んでない!ちょっとぶつかっただけ。絶対揉んだりしてない!」

信じてよ!そういいながらフェイトちゃんがにじり寄ってくる。私は咄嗟に身を引き、思わず両手で胸元を隠していた。


「ぁ・・・なのはぁ・・・・・酷い・・・」


無意識ってとっても怖い。別にフェイトちゃんを信じてなかった訳じゃないのに、胸を揉んだって言う言葉を聞いただけでつい自分の胸元を隠すなんて・・・。目の前のフェイトちゃんはもうこの世の終わりみたいな顔をして項垂れてるし・・・。あーもう。仕方ないなぁ・・・。


ーフェイトちゃん

ポンと肩に手を置いてフェイトちゃんを見つめる。ゆっくりと持ち上げられた顔はやっぱりまだ情けないほど落ち込んでいて。

ーごめん。別に信じてなかった訳じゃないんだよ?

「でも、なのはは・・・」

ーつい、その・・・揉んだって言葉に驚いたっていうか・・・

「だから、揉んでないんだってば」

ーうん、信じてるよ。大丈夫。

「本当に?ちゃんと信じてる?」

ーもちろん、信じてるよ

「アリサ、よりも?」

ーうん・・・アリサちゃん、よりも

「・・・そぅ?・・・うん、そっか・・・なら、許してあげる」


って、一体いつから立場が逆転したのやら。私の言葉を聞いて満足げに微笑むフェイトちゃんはとても先輩とは思えないほど可愛らしい笑顔を見せてくれた。
























「ここ気持ちいいね」

ーでしょう


やっと落ち着いたフェイトちゃんと並んでベンチに座りながら、風が揺らす葉の音を聞いていた。

「いつもここに来るの?」

ーいつもじゃないけど、でも結構来てる・・・かな。

「へぇ・・・」

ー私のお気に入りの場所だよ・・・にゃは、フェイトちゃん。眠いの?

「ん・・・・ちょっと、ね」

あくびをかみ殺しているフェイトちゃんと目が合って思わず笑みがこぼれる。

ー昨日、遅かった?

「そうでもないけど、でもちょっと続いてたから」


よく見ると目の下に薄っすら隈が見える。続いたと言うのは多分ライブの事なんだろうけど・・・・。ちゃんと寝てるのかなぁ・・・フェイトちゃん。



ーまだお昼休みの時間はあるから、少し眠ったら?

眠いと感じている時に休むのが一番だと思って私はそう口にした。


「ん~。どうしようかな」

ー時間が心配なら、私が起こしてあげるよ?

「そう?ならそうしようかな」

って言い終わらないうちに、フェイトちゃんの頭が私の膝の上に乗っていた

ーえ?

「へへへ、膝枕」

ーちょっ・・・フェイト、ちゃん・・・

「イヤ?」



って下から見上げるその顔は、ちょっとだけ不安げで。
もう・・・そんな顔してたらダメ、なんて言えないよ。


私はゆっくりと首を横に振る。


ーイヤじゃないよ。こんなのでフェイトちゃんが休めるんだったらいくらでも・・・・


そっと瞼に手を乗せて、大好きな赤い色を隠す。ありがとう、なのは。そう小さく囁かれた言葉は、優しく頬を撫でていった風と共に私の胸に心地よさを残してくれた。







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