好きこそモノの上手なれ

ほぼ百合成分100%(リリカルな感じ)で構成されております。但し過度の期待は禁物です。




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たかまちなのは :: 2013/06/03(Mon)

相も変わらずタイトルに四苦八苦(汗)。


甘いの書くはずだったんだけどなぁ・・・


もしも、なのはさんがフェイトさんに保護される側だったら。
そんな感じの妄想。色んなとこ端折ってるけど、そこはまぁ
自己補完って古都にしてくれると嬉しいwww







□  ■  □  ■  □


「こんにちは」
「・・・・」
「元気にしてた?ちゃんと、眠れるように・・・なってないみたいだね」


1週間ぶりに訪れた一時保護施設。目の前にいるのはある事件の加害者であり、被害者であった一人の少女。少女と言っても実際には年の頃は私とそうは変わらない。この児童施設は実は10才までの子供を保護しておく為の一時的な場所だった。にもかかわらずここにいるのは、自分の素性を一切話そうとしない彼女自身が原因だった。

仕方なしに私は、執務官としての自分の権限の及ぶギリギリの所までを駆使して彼女の事を調べあげた。そしてやっと今日、こうしてここに足を運ぶ事が出来た、と言う訳なんだけど。


(素直に話してくれる雰囲気でもないかな)


チラリと部屋の入口に立っていた施設長を見やる。私に気が付くと彼はやれやれと言った風に苦笑いを零していた。それに軽く会釈して返すと私の意を察してくれたのか彼はその場から立ち去ってくれた。パタンとドアが閉じられたのを確認して私は改めて彼女と向き合った。



「ん?どうかしたの?」
「・・・・別に」


感情を表に出さず、けれど閉じたドアの方ばかりを気にかけているからどうかしたか、と尋ねれば別に何でもないと言うそっけない返事。


「怖い?」
「は?・・・何が?」
「この狭い部屋の中に、私と二人だけでいる事、かな」
「べっ!・・・・別に・・・・」


ハッとして、思わず声が出てしまった様子の彼女。ほんの一瞬、その瞳が揺れた。あー、やっぱりそうなのかと私は半信半疑だった調書の結果をこれで信じざるを得なくなってしまった。


「今日、ここに来たのはね」
「あなたも管理局に入れ、とか言うの?」
「え?・・・・誰か、来たの?」
「・・・・違うの?」
「はぁ・・・全く・・・。ごめんね?。管理局ってさ、高レベルな魔力資質を持った魔導師がいつも不足してるんだ。だから、キミみたいにSランクオーバーの資質を持った人間は喉から手が出る程欲しいみたいで」


それが誰彼構わずで困っちゃうんだ、そう言って苦笑う。けれど、彼女の方はそんな私の言葉は耳に入らないみたいで、代わりに


「Sランク・・・オーバー?・・・・私、が?」
「うん、きちんと確認した訳じゃないから断定はまだできないけど、あの戦闘を記録していた人たちの計算だとそうなんだって」
「わたし、が・・・S、ランク・・・・うそ・・・」
「ううん。多分間違いないよ?」
「え?」


私の言葉に驚いて、俯いていた顔を上げる彼女に私はあの時感じた事を話して聞かせた。


「キミと・・・なのはと戦った私だから分かるんだ。キミの力は私と同じS・・あるいはそれ以上」
「・・・な、んで・・・私の、名前・・・」
「ん?あぁ・・・これでも結構力のある執務官なんだよね、私。キミが何も話してくれないから、私の方で調べちゃった」
「・・・・どこ、まで?」
「そうだね・・・・キミの名前は高町なのは。年は私よりも2つ下の12歳。出身はここミッドチルダではなくて、第97管理外世界地球。そこの日本と言う小さな島国の海鳴と言う小さな町。ご家族はご両親とそしてお兄さんとお姉さん。駅前で小さな喫茶店を開いていて「もういい」え?」
「もういい・・・わかった」
「なのは」
「そんな細かい事まで知ってるんなら、もう全部わかってるんでしょう?」
「・・・・・」
「私が・・・私のこの力が皆を殺したって」
「なのは、それは違う」
「違わない!私が殺したの!お父さんも・・・お母さんも!!」
「なのはっ!!」


なのはの叫び声で部屋の照明器具がすべて弾けて壊れた。なのはの周りにはその体内から漏れだした魔力がゆっくりとうねり始め、小さな塊となって一つまた一つとその周りに不気味に漂い始める。


「私が、殺したの。こんな力、欲しかった訳じゃないのに」
「知ってる」
「うそ!」
「ぃっ!」
「っ、ダメ!!やめて!!」


1つ、無意識に飛ばされた魔力の塊が私の頬を掠めて行った。制御出来ないその塊に向かってなのはの必死の叫び声が飛ぶ。そのまま壁に向かって飛ぶ魔力の塊に、連動した全ての塊がヒュンと一斉に動き出したその時、眩いばかりの光が部屋全体を包み込み・・・・







「え?・・・・」
「大丈夫だから、なのは」
「どう、して・・・」
「全部私の力と相殺させたよ」
「え?・・・そんな、こと・・」
「言ったでしょう?これでも力のある執務官なんだ、って、なのは?」


なのはを包み込むように抱きしめて、その耳元で大丈夫だからと諭す。一体何があったのか、と言うような顔をするなのはに、私の力をなのはの魔力の塊にぶつけて相殺させたのだと説明すると驚いて目を見開いた。その説明で納得したのかどうかは知らないけれど、実際に部屋には何の被害もない事を確認すると、突然なのはの体から力が抜けた。慌ててなのはを支えてそのまま床に2人して座り込む。どれくらいの時間をそうしていたのかは分からないけれど、静かなそんな時間を破ったのはなのはの方から、だった。


「どうして?・・・」
「ん?」
「違うって、さっき・・」
「ぁあ・・・あれか」
「私が、殺し、たん、だ、よ?・・この手で。だって手が真っ赤になってて・・・、それに・・・」
「なのは!」
「っ」
「キミは、誰も殺してはいないんだ!」


その時の記憶を思い出しているのか、なのはは自分の掌を見つめながら、身体を震わせいた。これまでの環境のせいなのかどうか、年の割に小柄ななのはは私の腕の中にすっぽりと収まってしまう。私は自分の力に怯えるなのはをギュッと抱き締め、この1週間で調べ上げた事実を出来るだけ感情が入り込み過ぎないように気をつけながら、ゆっくりと話して聞かせた。
















「それ、じゃあ・・・」
「うん」
「ほん、とうに?」
「本当に」
「私・・・お父さんも、お母さんも殺して、ないの?」
「お兄さんも、お姉さんも・・・だれも殺してないよ」
「そっか・・・・・・そ、か・・・っ・・・」
「・・・・・なのは、もう我慢しなくていいよ?」
「ぇ?」


私の制服の胸元をぎゅっと握り締めてただ「そうか」と繰り返す彼女があまりにも痛々しかった。今まで堪えてきたもの全てをここで吐き出して欲しくて我慢しなくていいと言った私に、返ってきたのは意外にも彼女の戸惑いの声だった。



「泣きたい時は、思いっきり泣いてもいいんだ」
「泣く?」
「そうだよ」
「・・・・・でも、私・・・」
「ん?」
「どうやって・・・泣いていいのか、分からない・・・」
「っ・・なのは、キミは・・・・・」


私の腕の中で声を押し殺しながら、必死に涙を堪えているのだと思っていた。なのに・・・。おずおずと開かれた口から洩れたのは悲しい事実。私は、そんななのはをただギュッと抱きしめてあげる事しか出来なかった。
















「なのは」
「・・・・」
「うちに・・・おいで?」
「・・・・うち?」
「私の所に、おいで?」
「どう、して?」
「・・・・キミをちゃんと眠らせてあげたい」
「え?」
「今まで、怖くて、眠れなかったんでしょう?」
「それ、は・・・」
「私なら、大丈夫だから」
「っ」
「例えキミの魔力が暴走したって、私ならそれを回避できる。その力が私にはあるから」


ここに保護されてからもなのはの精神状態は決して安定していた訳ではなかった。事実、何度かその魔力は暴走しかけていた。それを辛うじて食い止めていたのは、この部屋のAMF装置と、そしてなのはのもう誰も傷つけたくはないと言う強い意志によるものだった。

しかし、それももう限界が見えていた。自分が一瞬でも気を抜けば魔力が暴走するかも知れないという恐怖から、この一週間はまともに食事も睡眠も取っていない。その疲労度は計り知れない。多くの子供が保護されているここにいる事が彼女の精神力と体力を奪い続けていた。


一番望ましいのは彼女自身がその力を受け入れ制御できるようになる事。けれど、これまでの彼女ではそれは難しい問題だった。なにしろ、その力のせいで家族を殺してしまったと思い込まされていたのだから。けれど、今、彼女はそれが間違った事実であることを知った。そして、その力が人を生かす力になる事も知った。後は彼女自身がそれを望んで受け入れてくれるだけでいい。それにはまず、彼女の疲れきった心身を癒すことが必要だった。


「うちにおいで?なのは」
「・・・・」
「これからは私がなのはを守るから」
「・・・・」
「今はただ、心と身体を休ませてあげる事だけ考えて?いやかな?なのは」
「・・・・一つだけ」
「ん?」
「一つだけお願いが、ある・・・の。それでもよければ、私・・・」
「お願い?もちろん構わないよ。どうしてほしい?何でも言って?」


制服の裾をきゅっと握り締めた手にそっと私の手を重ねた。びくりと一瞬肩が揺れる。それには気が付かない振りをして、なのはのその言葉の続きを待った。



「・・・・・なのはって・・・」
「ん?」
「私を呼ぶ時は・・・・なのはって、呼んで欲しい、の・・・」
「うん?」
「私が、高町なのはだって、もう誰も知らないから・・・。もう誰もそう呼んでくれる人、いない・・・から」
「・・・・なのは」
「私がこの世界にいたって誰かにちゃんと覚えていて欲しい、から」
「なのは・・・」
「もう少し、ここに「なのは!」」


図らずも大きな力を持ってしまった小さな少女のささやかな願い。それはとても簡単なようで、けれど今までの彼女にとってはとても難しい事だったのだろう。ただ名前を呼んで欲しいと、今はまだぎこちない笑みしか浮かべることが出来ない彼女の、心からの笑顔を見てみたいとこの時の私はただそれだけを願っていた。




























そんな、管理局にとってはよくある類の事件関係者が、後にエースオブエースと呼ばれ、その名を知らぬものなどいない、とまで言わしめるようになるはまだもう少し先のお話・・・・・



















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テーマ:魔法少女リリカルなのはStrikerS - ジャンル:アニメ・コミック

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